2022年05月23日
第8訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第8訓を垣間見てみます。
序文
外国から制度や法律など様々なことを取り入れても、
我が国の本筋を確立されていないと、
我が国自身が危なくなるという訓話です。
南洲翁遺訓 第8訓
原文
広く各国の制度を採り、開明に進まんとならば、
先づ我国の本体を居え風教を張り、
然て後徐かに、彼の長所を斟酌するものぞ。
否からずして猥に彼に倣ひなば、国体は衰頽し、
風教は萎靡して、匡救す可からず、
終に彼の制を受くるに至らんとす。
仮名入り
ひろ かっこく せいど と かいめい すす
広く各国の制度を採り、開明に進まんとならば、
さき わがくに ほんたい す ふうきょう は
先づ我国の本体を居え風教を張り、
しか あとじずか か ちょうしょ しんしゃく
然して後徐かに、彼の長所を斟酌するものぞ。
しか みだ か なら こくたい すいたい
否からずして猥りに彼れに倣ひなば、国体は衰頽し、
ふうきょう いひ きょうきゅう べ
風教は萎靡して、匡救す可からず、
つい か せい う いた
終に彼の制を受くるに至らんとす。
私流訳
広く諸外国の制度を取り入れ、文明開化を押し進もうと思うならば、まず我が国の本体を良くわきまえ、風俗教化を正しくして、そして後、
ゆっくりと諸外国の長所を取り入れるべきである。そうではなく、ただみだりに諸外国の真似をして、これを見習うならば、国体は弱体化し
て、風俗教化は乱れて、救いがたい状態になり、そしてついには外国に制せられる事になるであろう。

私流解釈
広く諸外国の制度を取り入れ、我が国の発展進歩を進もうとするならば、
まず我が国が何成るたるものかを良くわきまえ、道徳・教育・世相を正しくして、そして後、ゆっくりと諸外国の長所を取り入れるべきである。
そうではなく、ただみだりに諸外国の真似をして、これを見習うならば、国体は弱体化して、道徳・教育・世相は乱れて、救いがたい状態になり、そしてついには外国に制せられる事になるであろう。
現代に顧みて
現代の日本は、米国を中心とする世界の潮流が各国に合わせないといけいものがあり、
戦後の決別が今でもなされておりません。
「我国の本体を居え風教を張り」という西郷隆盛の言葉が現代の日本に痛切に突き刺さります。
今の日本は、諸外国の目を気にしたり、戦後の過ちを繰り返すのではないかとみたり、
グローバルルールに歩調を合わせないという、まったく主観的にも独自性すらもありません。
長い間、日本人が培ってきた政治観、風習、道徳観、伝承、歴史観がどんどん無くなりかけています。
特に、明治時代は、封建時代から世界の中の日本を目指すために新しい日本の国体をどうするかで、
各国の先進的な思想・法律・産業など劣っていた日本からすれば学ぶことが山程あったと思われ、
先進国や外国もが素晴らしく、日本は劣っているという視点がどうしてもある、
日本にも素晴らしくものがあり、日本歴史や風土にあったものだからいいものがあるという視点が大切だということを西郷は言っています。
現代では、温暖化対策やグローバルルールに従うばかりで、エネルギー政策は戦後最悪になっている。原発や火力発電という日本が今まで世界のトップを走っていた技術やそれを支えていた制度というものが温暖化会議で叩かれて、日本は叩かれたということで、それを甘んじて受け入れて、進展はしないことを公約にした。しかし、その次にどうやって実質的に進化発展するからは、まるで遠ざかった太陽光発電や風力発電というものである。
私の地域では、今まで田んぼが広がっていたところに、無作法に太陽光パネルがなりの規模に設置されています。
太陽パネルで、農作物の収穫が下がるのでないかと懸念する次第であります。
それなら、安全な原発や二酸化炭素や有害物質を除去する火力発電の技術に投資や道筋である。
海外の人や投資を薦める法律や制度などは、2000年以降はいろいろできたが、自国の企業が国内で頑張るような法律や制度などはほとんどなく、それに対する予算もない。
人材はもっと悲惨である。学生は高い学費を払うために奨学金という名の教育ローンを払い、勤労が良しとされたサラリーマンは働き改革で違う意味で弱体化して、それなのに外国企業に補助金や優遇措置がとられているのである。おかしな政策を次々とする。日本人がしあわせに働き、所得が増え、子どもたちやこの国の人の未来が明るく、思える制度や改革を切に願う次第であります。
この遺訓は、何も国というものを対象にするものではなく、
企業や個人でも応用できるものではないでしょうか?
例えば、企業でコンサルや新たなものを取り入れようよとした時に、
そのコンサルや指南してくれる人よりも、実は今やっていることのほうがいいこともあります。
そういった知識のある人の話は最もらしく聞こえかもしれませんが他人の目線です。
現場のこと、社員のこと、お客様のこと、仕入先のことなどを一番知っているのは経営者または自分です。
8対2の割合で聞いたほうがいいかもしれませんね。
それで自分は過去にかなり痛い目に会いました。
多くの人は自分の評価を過小評価しているのではないでしょうか?
否定的な自分や過去の失敗を一度遠ざけて、
肯定的な前向きな視点で見つめることが一番だと信じる次第です。
なぜなら、自分の心は誰も見ることが理解もできないからです。

最後まで読んで頂きまして有難うございます。
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現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第8訓を垣間見てみます。
序文
外国から制度や法律など様々なことを取り入れても、
我が国の本筋を確立されていないと、
我が国自身が危なくなるという訓話です。
南洲翁遺訓 第8訓
原文
広く各国の制度を採り、開明に進まんとならば、
先づ我国の本体を居え風教を張り、
然て後徐かに、彼の長所を斟酌するものぞ。
否からずして猥に彼に倣ひなば、国体は衰頽し、
風教は萎靡して、匡救す可からず、
終に彼の制を受くるに至らんとす。
仮名入り
ひろ かっこく せいど と かいめい すす
広く各国の制度を採り、開明に進まんとならば、
さき わがくに ほんたい す ふうきょう は
先づ我国の本体を居え風教を張り、
しか あとじずか か ちょうしょ しんしゃく
然して後徐かに、彼の長所を斟酌するものぞ。
しか みだ か なら こくたい すいたい
否からずして猥りに彼れに倣ひなば、国体は衰頽し、
ふうきょう いひ きょうきゅう べ
風教は萎靡して、匡救す可からず、
つい か せい う いた
終に彼の制を受くるに至らんとす。
私流訳
広く諸外国の制度を取り入れ、文明開化を押し進もうと思うならば、まず我が国の本体を良くわきまえ、風俗教化を正しくして、そして後、
ゆっくりと諸外国の長所を取り入れるべきである。そうではなく、ただみだりに諸外国の真似をして、これを見習うならば、国体は弱体化し
て、風俗教化は乱れて、救いがたい状態になり、そしてついには外国に制せられる事になるであろう。
私流解釈
広く諸外国の制度を取り入れ、我が国の発展進歩を進もうとするならば、
まず我が国が何成るたるものかを良くわきまえ、道徳・教育・世相を正しくして、そして後、ゆっくりと諸外国の長所を取り入れるべきである。
そうではなく、ただみだりに諸外国の真似をして、これを見習うならば、国体は弱体化して、道徳・教育・世相は乱れて、救いがたい状態になり、そしてついには外国に制せられる事になるであろう。
現代に顧みて
現代の日本は、米国を中心とする世界の潮流が各国に合わせないといけいものがあり、
戦後の決別が今でもなされておりません。
「我国の本体を居え風教を張り」という西郷隆盛の言葉が現代の日本に痛切に突き刺さります。
今の日本は、諸外国の目を気にしたり、戦後の過ちを繰り返すのではないかとみたり、
グローバルルールに歩調を合わせないという、まったく主観的にも独自性すらもありません。
長い間、日本人が培ってきた政治観、風習、道徳観、伝承、歴史観がどんどん無くなりかけています。
特に、明治時代は、封建時代から世界の中の日本を目指すために新しい日本の国体をどうするかで、
各国の先進的な思想・法律・産業など劣っていた日本からすれば学ぶことが山程あったと思われ、
先進国や外国もが素晴らしく、日本は劣っているという視点がどうしてもある、
日本にも素晴らしくものがあり、日本歴史や風土にあったものだからいいものがあるという視点が大切だということを西郷は言っています。
現代では、温暖化対策やグローバルルールに従うばかりで、エネルギー政策は戦後最悪になっている。原発や火力発電という日本が今まで世界のトップを走っていた技術やそれを支えていた制度というものが温暖化会議で叩かれて、日本は叩かれたということで、それを甘んじて受け入れて、進展はしないことを公約にした。しかし、その次にどうやって実質的に進化発展するからは、まるで遠ざかった太陽光発電や風力発電というものである。
私の地域では、今まで田んぼが広がっていたところに、無作法に太陽光パネルがなりの規模に設置されています。
太陽パネルで、農作物の収穫が下がるのでないかと懸念する次第であります。
それなら、安全な原発や二酸化炭素や有害物質を除去する火力発電の技術に投資や道筋である。
海外の人や投資を薦める法律や制度などは、2000年以降はいろいろできたが、自国の企業が国内で頑張るような法律や制度などはほとんどなく、それに対する予算もない。
人材はもっと悲惨である。学生は高い学費を払うために奨学金という名の教育ローンを払い、勤労が良しとされたサラリーマンは働き改革で違う意味で弱体化して、それなのに外国企業に補助金や優遇措置がとられているのである。おかしな政策を次々とする。日本人がしあわせに働き、所得が増え、子どもたちやこの国の人の未来が明るく、思える制度や改革を切に願う次第であります。
この遺訓は、何も国というものを対象にするものではなく、
企業や個人でも応用できるものではないでしょうか?
例えば、企業でコンサルや新たなものを取り入れようよとした時に、
そのコンサルや指南してくれる人よりも、実は今やっていることのほうがいいこともあります。
そういった知識のある人の話は最もらしく聞こえかもしれませんが他人の目線です。
現場のこと、社員のこと、お客様のこと、仕入先のことなどを一番知っているのは経営者または自分です。
8対2の割合で聞いたほうがいいかもしれませんね。
それで自分は過去にかなり痛い目に会いました。
多くの人は自分の評価を過小評価しているのではないでしょうか?
否定的な自分や過去の失敗を一度遠ざけて、
肯定的な前向きな視点で見つめることが一番だと信じる次第です。
なぜなら、自分の心は誰も見ることが理解もできないからです。
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