2022年07月21日
第13訓 西郷隆盛の遺訓を現代に顧みて
明治維新の立役者の西郷隆盛の訓話をまとめた「南洲翁遺訓」を垣間見て、
現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第13訓を垣間見てみます。
序文
この遺訓は岸田内閣と財務省の戒めに
西郷の遺言のように感じる次第です。

原文
租税を薄くして、民を裕にするは、即ち国力を養成する也。
故に国家多端にして、財用の足らざるを苦むとも、
租税の定制を確守し、上を損じて下を虐たげぬもの也。
能く古今の事跡を見よ。
道の明かならざる世にして、
財用の不足を苦むときは、必ず曲知小慧の俗吏を用ひ、
巧みに聚斂して、一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、
手段を以て、苛酷に民を虐たげるゆえ、人民は苦悩に堪へ兼ね、
聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾に趣き、上下互に欺き、
官民敵讐と成り、終に分崩離拆に至るにあらずや。
仮名入り
そぜい うす たみ ゆたか すなわち こくりょく ようせい なり
租税を薄くして、民を裕にするは、即ち国力を養成する也。
ゆえ こっかたたん ざいよう た くるし
故に国家多端にして、財用の足らざるを苦むとも、
そぜい ていせい かくしゅ うえ そん した しい なり
租税の定制を確守し、上を損じて下を虐たげぬもの也。
よ こきん じせき み
能く古今の事跡を見よ。
みち あき よ
道の明かならざる世にして、
ざいよう ふそく くるし かならず きょくちしょうけい ぞくり もち
財用の不足を苦むときは、必ず曲知小慧の俗吏を用ひ、
たく しゅうれん いちじ けつぼう きゅう りざい ちょう りょうしん
巧みに聚斂して、一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、
しゅだん もつ かこく たみ しい じんみん くのう た か
手段を以て、苛酷に民を虐たげるゆえ、人民は苦悩に堪へ兼ね、
しゅうれん のが しぜんきっさこうかつ おもむき じょうげたがい あざむ
聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾に趣き、上下互に欺き、
かんみんてきしゅう な つい ぶんぽうりせき いた
官民敵讐と成り、終に分崩離拆に至るにあらずや。
私流訳
税金を軽くして、国民の生活を豊かにすること、
これこそ国力を高め成長させることになる。
例えば国家の事業や様々な問題・課題があり、財政が苦しくなったとしても、
政府は決めた税制の決めた制度をしっかり守り、
政治家や高官や富裕層が損をしてでも、一般国民に負担をさせ苦しめてはいけない。
昔からの歴史の事例をよくよく見てみることだ。
道理がしっかりせず、はっきりせず行われる社会の中にあっては、
財源の不足で苦しくなる時があるときは、
決まって、こざかしい小役人を使って、巧みに苛酷な取り立てをして、
このようその場しのぎの策しかできない者を、
財政に素晴らしい手腕のある立派な政治家や役人と評価され、
この小役人は一般国民のことを考慮せずに、無理やり税金を厳しく徴収し、
人々は困窮し、苦しみ耐えかねて、この不当な税の取り立てから逃れようと、
自らもずる賢くになり、嘘偽りを言って、政府と国民がお互い騙し合い、
役人と一般国民が敵対関係になり、終には、国が分裂して崩壊してしまうのである。
私流解釈
税金を上げれば、経済成長は下がります。
古今東西どの国でも言えることでありますが、
それを平然とやる日本政府は愚かな集団としか言いようがありません。
西郷は「政治家や高官や富裕層が損をしてでも、
一般国民に負担をさせ苦しめてはいけない。」と言っています。
政治家だけではなく、経団連は消費税に賛成意見です。
それもそのはずです。
輸出で儲かっている企業は消費税は、関係ないからです。
そして、消費税が上がった時に
法人税は40%→23.4%
高額所得者の所得税は70%→45%
金持ちは減税になっている。
政治家も官僚も是非ともこの遺訓を噛み締めていただきと考える次第です。
現代に顧みて
最後まで読んで頂きまして有難うございます。
現代の日本には補助金がいろいろあるが、その原資は税金であります。
補助金はいらないから、税金を安くする論法ないのだろうか?
8%から10%上がった消費税の使い道は
待機児童の解消・幼児教育・保育の無償化・高等教育の無償化
介護職員の処遇待遇介護保険料の軽減・年金生活者支援給付金の支給などである。
これらは、子供を持つ親の年収から税金を持っていかれずに、家族で負担できるのではないだろうか?
政府の馬鹿げた税制度で、GDPは上がらず、
米国に文句いわれたから、日本政府は自らの国内企業にナタを振るい。
中国・台湾・韓国に日本企業の技術は盗みとられ、
それを問題にして、裁判したら日本にそれを規制する法律がないから敗訴してしまう。
それでも、国内でなんとか頑張ろうしても電力は高いし、
先進国と思っていた日本で今年の夏に電力消費規制せざるをえない始末。
こんな中で、何もしてこなかった自民党・公明党が参議院選挙で多数派になり
黄金の3年間になりました。
下手したら増税もあるかしれません。
唯一の希望は一部の自民党の議員とN党と参政党であります。
この遺訓の前半部分のように国が繁栄といくこれからの日本なのか?
後半部のように分裂して崩壊になるのか?
もう、国民は選挙の制裁はできません。
良識のある議員と官僚を信じる次第であります。
最後まで読んで頂きまして、有難うございます。
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稲盛和夫の南洲翁遺訓の解説本
経営者の視点では素晴らしい本です。

森信三の南洲翁遺訓の解説本
修身や道徳の視点では必見の本です。

現代の日本の政治や世相を自分ながら解説してみよと思います。
南洲翁遺訓は全部で41訓ありますが、今日は第13訓を垣間見てみます。
序文
この遺訓は岸田内閣と財務省の戒めに
西郷の遺言のように感じる次第です。
原文
租税を薄くして、民を裕にするは、即ち国力を養成する也。
故に国家多端にして、財用の足らざるを苦むとも、
租税の定制を確守し、上を損じて下を虐たげぬもの也。
能く古今の事跡を見よ。
道の明かならざる世にして、
財用の不足を苦むときは、必ず曲知小慧の俗吏を用ひ、
巧みに聚斂して、一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、
手段を以て、苛酷に民を虐たげるゆえ、人民は苦悩に堪へ兼ね、
聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾に趣き、上下互に欺き、
官民敵讐と成り、終に分崩離拆に至るにあらずや。
仮名入り
そぜい うす たみ ゆたか すなわち こくりょく ようせい なり
租税を薄くして、民を裕にするは、即ち国力を養成する也。
ゆえ こっかたたん ざいよう た くるし
故に国家多端にして、財用の足らざるを苦むとも、
そぜい ていせい かくしゅ うえ そん した しい なり
租税の定制を確守し、上を損じて下を虐たげぬもの也。
よ こきん じせき み
能く古今の事跡を見よ。
みち あき よ
道の明かならざる世にして、
ざいよう ふそく くるし かならず きょくちしょうけい ぞくり もち
財用の不足を苦むときは、必ず曲知小慧の俗吏を用ひ、
たく しゅうれん いちじ けつぼう きゅう りざい ちょう りょうしん
巧みに聚斂して、一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、
しゅだん もつ かこく たみ しい じんみん くのう た か
手段を以て、苛酷に民を虐たげるゆえ、人民は苦悩に堪へ兼ね、
しゅうれん のが しぜんきっさこうかつ おもむき じょうげたがい あざむ
聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾に趣き、上下互に欺き、
かんみんてきしゅう な つい ぶんぽうりせき いた
官民敵讐と成り、終に分崩離拆に至るにあらずや。
私流訳
税金を軽くして、国民の生活を豊かにすること、
これこそ国力を高め成長させることになる。
例えば国家の事業や様々な問題・課題があり、財政が苦しくなったとしても、
政府は決めた税制の決めた制度をしっかり守り、
政治家や高官や富裕層が損をしてでも、一般国民に負担をさせ苦しめてはいけない。
昔からの歴史の事例をよくよく見てみることだ。
道理がしっかりせず、はっきりせず行われる社会の中にあっては、
財源の不足で苦しくなる時があるときは、
決まって、こざかしい小役人を使って、巧みに苛酷な取り立てをして、
このようその場しのぎの策しかできない者を、
財政に素晴らしい手腕のある立派な政治家や役人と評価され、
この小役人は一般国民のことを考慮せずに、無理やり税金を厳しく徴収し、
人々は困窮し、苦しみ耐えかねて、この不当な税の取り立てから逃れようと、
自らもずる賢くになり、嘘偽りを言って、政府と国民がお互い騙し合い、
役人と一般国民が敵対関係になり、終には、国が分裂して崩壊してしまうのである。
私流解釈
税金を上げれば、経済成長は下がります。
古今東西どの国でも言えることでありますが、
それを平然とやる日本政府は愚かな集団としか言いようがありません。
西郷は「政治家や高官や富裕層が損をしてでも、
一般国民に負担をさせ苦しめてはいけない。」と言っています。
政治家だけではなく、経団連は消費税に賛成意見です。
それもそのはずです。
輸出で儲かっている企業は消費税は、関係ないからです。
そして、消費税が上がった時に
法人税は40%→23.4%
高額所得者の所得税は70%→45%
金持ちは減税になっている。
政治家も官僚も是非ともこの遺訓を噛み締めていただきと考える次第です。
現代に顧みて
最後まで読んで頂きまして有難うございます。
現代の日本には補助金がいろいろあるが、その原資は税金であります。
補助金はいらないから、税金を安くする論法ないのだろうか?
8%から10%上がった消費税の使い道は
待機児童の解消・幼児教育・保育の無償化・高等教育の無償化
介護職員の処遇待遇介護保険料の軽減・年金生活者支援給付金の支給などである。
これらは、子供を持つ親の年収から税金を持っていかれずに、家族で負担できるのではないだろうか?
政府の馬鹿げた税制度で、GDPは上がらず、
米国に文句いわれたから、日本政府は自らの国内企業にナタを振るい。
中国・台湾・韓国に日本企業の技術は盗みとられ、
それを問題にして、裁判したら日本にそれを規制する法律がないから敗訴してしまう。
それでも、国内でなんとか頑張ろうしても電力は高いし、
先進国と思っていた日本で今年の夏に電力消費規制せざるをえない始末。
こんな中で、何もしてこなかった自民党・公明党が参議院選挙で多数派になり
黄金の3年間になりました。
下手したら増税もあるかしれません。
唯一の希望は一部の自民党の議員とN党と参政党であります。
この遺訓の前半部分のように国が繁栄といくこれからの日本なのか?
後半部のように分裂して崩壊になるのか?
もう、国民は選挙の制裁はできません。
良識のある議員と官僚を信じる次第であります。
最後まで読んで頂きまして、有難うございます。
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