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2017年02月28日
個人で鉄腕アトムが作れるぞ
日本人で「鉄腕アトム」を知らない人は殆どいないのでは。
子供の頃「鉄腕アトム」のマンガを見ながら育った人も多いと思う。
命を見つめ、人間愛、人類愛を貫くこの漫画は偉大なマンガなのだ。いや作者である手塚治虫が素晴らしかったと言えよう。
西洋人と違い、日本人がロボットを愛する心を持ち、友達と思うのは、鉄腕アトムの影響(お陰)と言われている。
一昔前犬型ロボット「アイボ」がソニーから世に出て一時的にブームにはなったが、その後の発展はなかった。時期早尚だったのだろうか。
その間産業用ロボットは大発展し工場の生産現場は大きく変貌を遂げた。
日本がロボット大国になったのも鉄腕アトムを意識したモノ作りの努力が大きく貢献したと思われる。
それから現在まで人工知能AIを内蔵した小型の家庭用ロボット、コミューニケーションロボットが多数商品化され、かなりのパフォーマンスを行うものも出てきている。(詳しくは下記サイト参照)
しかしやはり日本人の心の故郷的鉄腕アトムが出て来るのを大多数が待ち望んでいたのではないだろうか。
そしてついに満を持してATOMを個人で作る企画が出現した。
(以下の記事は最後に列挙したサイトの文章を一部転載使用)
講談社やNTTドコモなどは22日、「鉄腕アトム」をモデルとしたロボット「ATOM」を作れる「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」を4月4日に創刊すると発表した。
<雑誌の内容と値段等>
・本の名は「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」
・全70巻構成で、4月4日から2018年9月11日まで順次販売。
・創刊号は896円で、付属としてアニメ「鉄腕アトム」の1963年版、1980年版、2003年版の初回などを
収録したDVD、ATOMの透視設計図、ビスケースが付属する。
・全70号分を組み立てると完成する。トータル19万9232円。
・完成すると、身長は本物のアトムの1/3にあたる約44cm、重量は約1.4kgになる。
・組み立て代行サービスもあり、申し込むと22万9932円掛かる。
<製造役割分担>
・ロボット本体のOSとアプリケーションの設計、AIは富士ソフト、
・モデリングとキャラクター監修は手塚プロダクション、
・基盤の製造・実装と希望者への組み立て代行サービスはVAIO(長野県安曇野市)が担当。
・人間との対話を担い、ATOMと会話すればするほど成長していく「自然対話プラットフォーム」は
NTTドコモが提供。
<機能の分担>
・ATOMは頭部に搭載されたカメラで子供、成人男性、成人女性、高齢者の4属性を判断。
・それぞれの属性に応じた会話内容や、丁寧語の使い分けを行い、友達登録も12人まで対応する。
・また胸部に搭載した2.4インチの液晶ディスプレイに画像を映しながら、絵本の読み聞かせも可能。
・さらになぞなぞやラップの歌唱、人間の年齢当てゲームなどの遊びも行なう。
・AI(人工知能)を搭載しており、目の前の人を認識しながら簡単な会話ができるため
絵本の読み聞かせや、ラジオ体操も可能だ。
1952年に生まれた「鉄腕アトム」が最新技術を基に現代に蘇る。
<言語、会話等について>
・言語学習にはNTTドコモが開発した「自然対話プラットフォーム」の技術を用いる。
・知らない言葉を受けとるとクラウド上のデータベースにアクセスし言葉の目的や意図を解釈して返答する。
・会話を重ねる中で知識を増やしていく。話しかけた人を認識し、
一人ひとりが興味ありそうな話題を使い分ける。
動画1.「2017年、ATOMと家族になろう」
動画2.2017年「ATOMプロジェクト始動」
サイト:ロボスタ、ロボット情報WEBマガジン
現国内で在発表されているロボットはこのロボット情報WEBマガジン「ロボスタ」にほぼ全部まとめられて
いるようだ。
まさにこのサイトはコミューニケーションロボットのエンサイクロペディアとも言えそう。
動画3.「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」創刊
動画4.ATOM『手塚治虫 生誕90周年記念映像』
サイト: 「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」魅力はこれだ。(分かり易いサイト)
雑誌購入はこちら
子供の頃「鉄腕アトム」のマンガを見ながら育った人も多いと思う。
命を見つめ、人間愛、人類愛を貫くこの漫画は偉大なマンガなのだ。いや作者である手塚治虫が素晴らしかったと言えよう。
西洋人と違い、日本人がロボットを愛する心を持ち、友達と思うのは、鉄腕アトムの影響(お陰)と言われている。
一昔前犬型ロボット「アイボ」がソニーから世に出て一時的にブームにはなったが、その後の発展はなかった。時期早尚だったのだろうか。
その間産業用ロボットは大発展し工場の生産現場は大きく変貌を遂げた。
日本がロボット大国になったのも鉄腕アトムを意識したモノ作りの努力が大きく貢献したと思われる。
それから現在まで人工知能AIを内蔵した小型の家庭用ロボット、コミューニケーションロボットが多数商品化され、かなりのパフォーマンスを行うものも出てきている。(詳しくは下記サイト参照)
しかしやはり日本人の心の故郷的鉄腕アトムが出て来るのを大多数が待ち望んでいたのではないだろうか。
そしてついに満を持してATOMを個人で作る企画が出現した。
(以下の記事は最後に列挙したサイトの文章を一部転載使用)
講談社やNTTドコモなどは22日、「鉄腕アトム」をモデルとしたロボット「ATOM」を作れる「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」を4月4日に創刊すると発表した。
<雑誌の内容と値段等>
・本の名は「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」
・全70巻構成で、4月4日から2018年9月11日まで順次販売。
・創刊号は896円で、付属としてアニメ「鉄腕アトム」の1963年版、1980年版、2003年版の初回などを
収録したDVD、ATOMの透視設計図、ビスケースが付属する。
・全70号分を組み立てると完成する。トータル19万9232円。
・完成すると、身長は本物のアトムの1/3にあたる約44cm、重量は約1.4kgになる。
・組み立て代行サービスもあり、申し込むと22万9932円掛かる。
<製造役割分担>
・ロボット本体のOSとアプリケーションの設計、AIは富士ソフト、
・モデリングとキャラクター監修は手塚プロダクション、
・基盤の製造・実装と希望者への組み立て代行サービスはVAIO(長野県安曇野市)が担当。
・人間との対話を担い、ATOMと会話すればするほど成長していく「自然対話プラットフォーム」は
NTTドコモが提供。
<機能の分担>
・ATOMは頭部に搭載されたカメラで子供、成人男性、成人女性、高齢者の4属性を判断。
・それぞれの属性に応じた会話内容や、丁寧語の使い分けを行い、友達登録も12人まで対応する。
・また胸部に搭載した2.4インチの液晶ディスプレイに画像を映しながら、絵本の読み聞かせも可能。
・さらになぞなぞやラップの歌唱、人間の年齢当てゲームなどの遊びも行なう。
・AI(人工知能)を搭載しており、目の前の人を認識しながら簡単な会話ができるため
絵本の読み聞かせや、ラジオ体操も可能だ。
1952年に生まれた「鉄腕アトム」が最新技術を基に現代に蘇る。
<言語、会話等について>
・言語学習にはNTTドコモが開発した「自然対話プラットフォーム」の技術を用いる。
・知らない言葉を受けとるとクラウド上のデータベースにアクセスし言葉の目的や意図を解釈して返答する。
・会話を重ねる中で知識を増やしていく。話しかけた人を認識し、
一人ひとりが興味ありそうな話題を使い分ける。
動画1.「2017年、ATOMと家族になろう」
動画2.2017年「ATOMプロジェクト始動」
サイト:ロボスタ、ロボット情報WEBマガジン
現国内で在発表されているロボットはこのロボット情報WEBマガジン「ロボスタ」にほぼ全部まとめられて
いるようだ。
まさにこのサイトはコミューニケーションロボットのエンサイクロペディアとも言えそう。
動画3.「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」創刊
動画4.ATOM『手塚治虫 生誕90周年記念映像』
サイト: 「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」魅力はこれだ。(分かり易いサイト)
雑誌購入はこちら
2017年02月27日
藻から油を取る仕組み解明
前回のブログでは藻類からジェット燃料用の油「バイオジェット燃料)を取る研究を4つの研究グループで紹介した。
今回は、藻から油・オイルを取ることについての基本的な解明を行っているグループ及び研究成果をご紹介。
東工大の大田教授と国立遺伝学研究所の黒川教授らは、自分の乾燥重量の最大50%以上のオイルを蓄える藻「ナンノクロロプシス」がオイルを効率よく作る仕組みの一端を解明した。
教授らはナンノクロロプシスの遺伝子を解析し、オイル生成に係わる3つの主要な酵素を明らかにした。
この内2つの酵素は油滴(下記)と呼ばれる細胞構造の表面にのみ存在することを発見し、これまで藻類は小胞体と呼ばれる別の器官内でオイルを合成するとされてきたのが、油滴の表面で直接オイルを合成しているのが生産能力が高い理由だと見られている。
研究グループは油滴の表面に特定のタンパク質を留める方法も突き止めており、今後は遺伝子工学を使いより合成効率の高い藻類の創出を目指すとしている。
ナンノクロロプシス : 直径3 μm(1 μmは1 mmの1,000分の1)ほどの海洋性微細藻類。培養条件により油を乾燥重量の最大50%以上蓄積することができることなどから、液体バイオ燃料生産に最有力とされる藻類。
油滴 : 脂質単層膜により成る細胞内構造で、殆どの生物種が作り出すことができる。内部に油脂をはじめとする疎水性物質を隔離・貯蔵する。単に油脂蓄積用の器官ではないことが明らかになってきており、種を超えて着目されている細胞内小器官である。
参照サイト1:東工大のサイト
参照サイト2:国立遺伝学研究所
参照サイト3:記者発表資料
今後、藻からのバイオオイルに関しては、藻の種類とその大量培養方式、オイル生成と精製、基礎解明の進展がますます面白くなりそうだ。
新しい進展があれば都度紹介して行く予定です。乞うご期待。
今回は、藻から油・オイルを取ることについての基本的な解明を行っているグループ及び研究成果をご紹介。
東工大の大田教授と国立遺伝学研究所の黒川教授らは、自分の乾燥重量の最大50%以上のオイルを蓄える藻「ナンノクロロプシス」がオイルを効率よく作る仕組みの一端を解明した。
教授らはナンノクロロプシスの遺伝子を解析し、オイル生成に係わる3つの主要な酵素を明らかにした。
この内2つの酵素は油滴(下記)と呼ばれる細胞構造の表面にのみ存在することを発見し、これまで藻類は小胞体と呼ばれる別の器官内でオイルを合成するとされてきたのが、油滴の表面で直接オイルを合成しているのが生産能力が高い理由だと見られている。
研究グループは油滴の表面に特定のタンパク質を留める方法も突き止めており、今後は遺伝子工学を使いより合成効率の高い藻類の創出を目指すとしている。
ナンノクロロプシス : 直径3 μm(1 μmは1 mmの1,000分の1)ほどの海洋性微細藻類。培養条件により油を乾燥重量の最大50%以上蓄積することができることなどから、液体バイオ燃料生産に最有力とされる藻類。
油滴 : 脂質単層膜により成る細胞内構造で、殆どの生物種が作り出すことができる。内部に油脂をはじめとする疎水性物質を隔離・貯蔵する。単に油脂蓄積用の器官ではないことが明らかになってきており、種を超えて着目されている細胞内小器官である。
参照サイト1:東工大のサイト
参照サイト2:国立遺伝学研究所
参照サイト3:記者発表資料
今後、藻からのバイオオイルに関しては、藻の種類とその大量培養方式、オイル生成と精製、基礎解明の進展がますます面白くなりそうだ。
新しい進展があれば都度紹介して行く予定です。乞うご期待。
2017年02月20日
藻からジェット燃料を作る。
地球温暖化防止のために世界中で炭酸ガス排出抑制の対策が検討・実施されている。
飛行で大量の燃料を消費する航空機についても、2010年国際民間航空機間(ICAO)と民間企業による国際航空運輸協会(IATA)が国際線のCO2排出量を21年以降増やさないというルールを決めた。
その対応策の切り札がジェット燃料をバイオ素材から作るバイオジェット燃料だ。
バイオ燃料の原料となるものにはいろいろな廃棄物もあるが、その大量収集が難しく、事業性を確保しにくい。その点藻は食品と競合せず、耕作に適さない土地でも培養出来、更に耕地面積あたりの油収穫量が高い。(パーム油の3〜5倍と言われている)
(IHI資料より)
以下代表として3会社及び1大学の藻からの生産状況をご紹介。
(尚今回は一般のバイオ素材や廃棄物からの取り組みは除外)
1.ユーグレナ
「ミドリムシ(学術名ユーグレナ)」は最も有名な藻だろう。学術名を会社名とした東大発のベンチャー企業ユーグレナは全日本空輸と協力し、藻・ミドリムシから燃料の生産を目指す。
ミドリムシは光合成により全体中の30%が油分。つまり“体脂肪率30%”ということだ。
同社は今夏にも沖縄石垣島で大量培養したミドリムシから燃料を精製する国内初の実証プラントを横浜市に建設する。
全日空はそこで出来た燃料を従来の燃料に混ぜ19年頃に試験飛行を行う予定だ。
一方ミドリムシは59種の栄養を含む高栄養体なので、大手製薬会社ともタイアップし、現在各種サプリメント
として製造・販売されている。
大量生産が軌道に乗れば、その搾りかすも高栄養の飼料として、また肥料としても有効利用されるだろう。
2.IHI
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が委託したIHIは別の藻を使って大規模製造技術を確立し2020年までに実用化の目途を立てる計画だ。使用する藻は「ポツリオコッカス」で“体脂肪率”はなんと50%なのだ。
この藻の特徴は培養中に自然と集まり回収に手間がかからないという。
NEDO資料より
3.デンソー
2016年4月から開始。使用藻は「シュードコリシスチス」。これまで屋外培養実験に成功。
今後熊本県天草市に80mのプールを3つ設置。2018年を目途に要素技術の確率を目指す。
「シュードコリシスチス」は屋外での培養に耐え、体脂肪率30から40%。
この藻は成長が他の藻より数倍速いのが特徴。デンソーは工場で排出する熱やCO2を投入して培養を加速させる手法も採用している。
更にデンソーはディーゼル車での使用も確認
4.東大生物生産工学研
淡水では無く、海水で育成出来る「デュナリエラ」を使用。“体脂肪率”35%程度。
他の藻類が生育出来ない塩分濃度の高い水中で育つ。海水深層水なら藻の栄養となる窒素やリンを高濃度で含んでいるため光合成を早める効果がある。
淡水が不要で日射が強いところでも培養出来るので西アジアや太陽直下の国での培養が考えられている。
政府は東京五輪を目標にバイオジェット燃料によるフライトを行ない普及に向けてアピールする計画。これに各社が対応し開発を急いでいる。
今後目が離せない分野の一つだ。
飛行で大量の燃料を消費する航空機についても、2010年国際民間航空機間(ICAO)と民間企業による国際航空運輸協会(IATA)が国際線のCO2排出量を21年以降増やさないというルールを決めた。
その対応策の切り札がジェット燃料をバイオ素材から作るバイオジェット燃料だ。
バイオ燃料の原料となるものにはいろいろな廃棄物もあるが、その大量収集が難しく、事業性を確保しにくい。その点藻は食品と競合せず、耕作に適さない土地でも培養出来、更に耕地面積あたりの油収穫量が高い。(パーム油の3〜5倍と言われている)
(IHI資料より)
以下代表として3会社及び1大学の藻からの生産状況をご紹介。
(尚今回は一般のバイオ素材や廃棄物からの取り組みは除外)
1.ユーグレナ
「ミドリムシ(学術名ユーグレナ)」は最も有名な藻だろう。学術名を会社名とした東大発のベンチャー企業ユーグレナは全日本空輸と協力し、藻・ミドリムシから燃料の生産を目指す。
ミドリムシは光合成により全体中の30%が油分。つまり“体脂肪率30%”ということだ。
同社は今夏にも沖縄石垣島で大量培養したミドリムシから燃料を精製する国内初の実証プラントを横浜市に建設する。
全日空はそこで出来た燃料を従来の燃料に混ぜ19年頃に試験飛行を行う予定だ。
一方ミドリムシは59種の栄養を含む高栄養体なので、大手製薬会社ともタイアップし、現在各種サプリメント
として製造・販売されている。
大量生産が軌道に乗れば、その搾りかすも高栄養の飼料として、また肥料としても有効利用されるだろう。
2.IHI
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が委託したIHIは別の藻を使って大規模製造技術を確立し2020年までに実用化の目途を立てる計画だ。使用する藻は「ポツリオコッカス」で“体脂肪率”はなんと50%なのだ。
この藻の特徴は培養中に自然と集まり回収に手間がかからないという。
NEDO資料より
3.デンソー
2016年4月から開始。使用藻は「シュードコリシスチス」。これまで屋外培養実験に成功。
今後熊本県天草市に80mのプールを3つ設置。2018年を目途に要素技術の確率を目指す。
「シュードコリシスチス」は屋外での培養に耐え、体脂肪率30から40%。
この藻は成長が他の藻より数倍速いのが特徴。デンソーは工場で排出する熱やCO2を投入して培養を加速させる手法も採用している。
更にデンソーはディーゼル車での使用も確認
4.東大生物生産工学研
淡水では無く、海水で育成出来る「デュナリエラ」を使用。“体脂肪率”35%程度。
他の藻類が生育出来ない塩分濃度の高い水中で育つ。海水深層水なら藻の栄養となる窒素やリンを高濃度で含んでいるため光合成を早める効果がある。
淡水が不要で日射が強いところでも培養出来るので西アジアや太陽直下の国での培養が考えられている。
政府は東京五輪を目標にバイオジェット燃料によるフライトを行ない普及に向けてアピールする計画。これに各社が対応し開発を急いでいる。
今後目が離せない分野の一つだ。
2017年02月15日
日本版ノーベル賞「日本国際賞」の今年の受賞者は外国人3人。
ノーベル賞は誰でも知っていますね。
しかしこのノーベル賞に相当する賞を日本が出していることは意外と知らない人が多いのではないでしょうか。
この賞については、
この賞を管理する日本国際賞財団のサイトに述べてある文章が分かり易いのでそのまま引用して紹介します。
「「Japan Prize」(日本国際賞)とは、「国際社会への恩返しの意味で日本にノーベル賞並みの世界的な賞を作ってはどうか」との政府の構想に、松下幸之助氏が寄付をもって応え、1985年に実現した国際賞です。
この賞は、全世界の科学技術者を対象とし、独創的で飛躍的な成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく寄与し、もって人類の平和と繁栄に著しく貢献したと認められる人に与えられるものです。
毎年、科学技術の動向を勘案して決められた2つの分野で受賞者が選定されます。受賞者には、賞状、賞牌及び賞金5,000万円(1分野に対し)が贈られます。」
設立の背景を説明した動画「30年の歩み」を見るほうが解りやすいかも知れませんね。
ノーベル賞と同じく広く世界の科学者を対象として授与されるものですが
これまで81人の受賞者の内日本人は19人(約23.5%)で多いと言うか少ないと言うか。
これまでの日本人受賞者で一般に有名な人は
1998年のノーベル生理医学賞の江崎博士、
2004年の本田・藤島効果の両博士
2005年はなんとあの竹市博士
そして昨年はIGZOの発明者でもある細野博士
ら。
尚詳しくは受賞履歴を御覧ください。
去年の細野博士の授賞式の様子の動画はサイト内にもアリますが直接はここからどうぞ。
そして今年の受賞者は先週発表された3氏です。
1.アディ・シャミア博士
ネット通信の暗号に素数の性質に着目しセキュリティに貢献による。
2.シャルバンティエ博士とダウドナ博士
効率的案ゲノム編集技術開発。
しかしこのノーベル賞に相当する賞を日本が出していることは意外と知らない人が多いのではないでしょうか。
この賞については、
この賞を管理する日本国際賞財団のサイトに述べてある文章が分かり易いのでそのまま引用して紹介します。
「「Japan Prize」(日本国際賞)とは、「国際社会への恩返しの意味で日本にノーベル賞並みの世界的な賞を作ってはどうか」との政府の構想に、松下幸之助氏が寄付をもって応え、1985年に実現した国際賞です。
この賞は、全世界の科学技術者を対象とし、独創的で飛躍的な成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく寄与し、もって人類の平和と繁栄に著しく貢献したと認められる人に与えられるものです。
毎年、科学技術の動向を勘案して決められた2つの分野で受賞者が選定されます。受賞者には、賞状、賞牌及び賞金5,000万円(1分野に対し)が贈られます。」
設立の背景を説明した動画「30年の歩み」を見るほうが解りやすいかも知れませんね。
ノーベル賞と同じく広く世界の科学者を対象として授与されるものですが
これまで81人の受賞者の内日本人は19人(約23.5%)で多いと言うか少ないと言うか。
これまでの日本人受賞者で一般に有名な人は
1998年のノーベル生理医学賞の江崎博士、
2004年の本田・藤島効果の両博士
2005年はなんとあの竹市博士
そして昨年はIGZOの発明者でもある細野博士
ら。
尚詳しくは受賞履歴を御覧ください。
去年の細野博士の授賞式の様子の動画はサイト内にもアリますが直接はここからどうぞ。
そして今年の受賞者は先週発表された3氏です。
1.アディ・シャミア博士
ネット通信の暗号に素数の性質に着目しセキュリティに貢献による。
2.シャルバンティエ博士とダウドナ博士
効率的案ゲノム編集技術開発。
2017年02月10日
チューブの中を音速で走る超高速列車
昨年インドネシアの高速鉄道建設受注が中国に逆転されたことを始めとして高速鉄道に関する話題が多かった。
日本の新幹線は、平地が少なく台風や地震等の災害などいろいろ難しい環境を克服して50年間無事故を達成し且つ正確な時刻での運転をおこなっている。この日本の新幹線にかなうものは無いだろう。
ただ途上国の多くは高速鉄道が欲しくても、資金的に難しい国が多いのでここを国絡みで対応してくる競合相手にたいしては日本も相応の対応をしないと今後共受注競争に勝てないだろう。
現在台灣、インドでの受注実績、インドネシアが受注した高速鉄道計画が見直されていることや、アメリカの高速鉄道計画はいくつもあり、また政府も力をいれ援助もあるので日本が先導役になれば今後が楽しみだ。
今後日本は、新幹線は営業強化しながら、リニアを早期稼働させ、新幹線とリニアの2本建てで売り込みが早く出来るようになって欲しいものだ。
と、高速鉄道やリニアの話は面白いのでつい深入りしすぎたが、詳細は後日に譲るとして、
今回は全く違う方式の超高速鉄道をご紹介。
実は昔から時々話題になっていたが、新幹線とは次元が違うとも言える話なので取り上げた。
それはご存知の方も多いと思うが、新幹線やリニアとも全く違った方式の高速列車で、
真空チューブの中を超高速で走る列車なのだ。
この真空チューブの中を走行する高速列車の構想自体は100年以上前からあった。
しかし2013年に宇宙ロケットベンチャーのスペースX社や .電気自動車ステラモーターを設立した
あのイーロン・マスク氏が実現構想を発表した。
それは「ハイパーループ」という真空にしたチューブの中をカプセル状の列車が音速の約1220kmで走行すると言うもの。
これは氏が直接手がけていないが、その構想をもとに事業化を目指すベンチャーハイパーループ・ワン社が今年実際の車両で走行試験を開始するとした。
「ハイパーループ」は時速1200kmという高速性だけでなく、経済性にも優れているとされる。
ただし現在の構想は直径が2m強と人がやっと立てる大きさで既存の地下鉄よりもずっと小さい。
エネルギーロスの大半は空気抵抗で車両を大きくするほど大きくなるが、真空度を上げるほど低くなり、
さらに真空度を高くすれば最初と最後の加速と減速以外はエネルギーを使わず走行可能という。
ただし、計画通りの音速に近い速度では衝撃波の影響をなくすといった課題もあり解決する必要がある。
米国のハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジー社は欧州に実験線を建設する計画を公表した。またカナダや中国も研究しているそうだ。
今年はこれらの実験結果が出てくると思われ、その進捗状況で実現の可能性について考えるのも面白そうだ。
日本の新幹線は、平地が少なく台風や地震等の災害などいろいろ難しい環境を克服して50年間無事故を達成し且つ正確な時刻での運転をおこなっている。この日本の新幹線にかなうものは無いだろう。
ただ途上国の多くは高速鉄道が欲しくても、資金的に難しい国が多いのでここを国絡みで対応してくる競合相手にたいしては日本も相応の対応をしないと今後共受注競争に勝てないだろう。
現在台灣、インドでの受注実績、インドネシアが受注した高速鉄道計画が見直されていることや、アメリカの高速鉄道計画はいくつもあり、また政府も力をいれ援助もあるので日本が先導役になれば今後が楽しみだ。
今後日本は、新幹線は営業強化しながら、リニアを早期稼働させ、新幹線とリニアの2本建てで売り込みが早く出来るようになって欲しいものだ。
と、高速鉄道やリニアの話は面白いのでつい深入りしすぎたが、詳細は後日に譲るとして、
今回は全く違う方式の超高速鉄道をご紹介。
実は昔から時々話題になっていたが、新幹線とは次元が違うとも言える話なので取り上げた。
それはご存知の方も多いと思うが、新幹線やリニアとも全く違った方式の高速列車で、
真空チューブの中を超高速で走る列車なのだ。
この真空チューブの中を走行する高速列車の構想自体は100年以上前からあった。
しかし2013年に宇宙ロケットベンチャーのスペースX社や .電気自動車ステラモーターを設立した
あのイーロン・マスク氏が実現構想を発表した。
それは「ハイパーループ」という真空にしたチューブの中をカプセル状の列車が音速の約1220kmで走行すると言うもの。
これは氏が直接手がけていないが、その構想をもとに事業化を目指すベンチャーハイパーループ・ワン社が今年実際の車両で走行試験を開始するとした。
「ハイパーループ」は時速1200kmという高速性だけでなく、経済性にも優れているとされる。
ただし現在の構想は直径が2m強と人がやっと立てる大きさで既存の地下鉄よりもずっと小さい。
エネルギーロスの大半は空気抵抗で車両を大きくするほど大きくなるが、真空度を上げるほど低くなり、
さらに真空度を高くすれば最初と最後の加速と減速以外はエネルギーを使わず走行可能という。
ただし、計画通りの音速に近い速度では衝撃波の影響をなくすといった課題もあり解決する必要がある。
米国のハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジー社は欧州に実験線を建設する計画を公表した。またカナダや中国も研究しているそうだ。
今年はこれらの実験結果が出てくると思われ、その進捗状況で実現の可能性について考えるのも面白そうだ。