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2017年02月10日

チューブの中を音速で走る超高速列車

昨年インドネシアの高速鉄道建設受注が中国に逆転されたことを始めとして高速鉄道に関する話題が多かった。

日本の新幹線は、平地が少なく台風や地震等の災害などいろいろ難しい環境を克服して50年間無事故を達成し且つ正確な時刻での運転をおこなっている。この日本の新幹線にかなうものは無いだろう。

ただ途上国の多くは高速鉄道が欲しくても、資金的に難しい国が多いのでここを国絡みで対応してくる競合相手にたいしては日本も相応の対応をしないと今後共受注競争に勝てないだろう。

現在台灣、インドでの受注実績、インドネシアが受注した高速鉄道計画が見直されていることや、アメリカの高速鉄道計画はいくつもあり、また政府も力をいれ援助もあるので日本が先導役になれば今後が楽しみだ。

今後日本は、新幹線は営業強化しながら、リニアを早期稼働させ、新幹線とリニアの2本建てで売り込みが早く出来るようになって欲しいものだ。



と、高速鉄道やリニアの話は面白いのでつい深入りしすぎたが、詳細は後日に譲るとして、
今回は全く違う方式の超高速鉄道をご紹介。

実は昔から時々話題になっていたが、新幹線とは次元が違うとも言える話なので取り上げた。

それはご存知の方も多いと思うが、新幹線やリニアとも全く違った方式の高速列車で、
真空チューブの中を超高速で走る列車なのだ。

この真空チューブの中を走行する高速列車の構想自体は100年以上前からあった。

しかし2013年に宇宙ロケットベンチャーのスペースX社や .電気自動車ステラモーターを設立した
あのイーロン・マスク氏が実現構想を発表した
それは「ハイパーループ」という真空にしたチューブの中をカプセル状の列車が音速の約1220kmで走行すると言うもの。

これは氏が直接手がけていないが、その構想をもとに事業化を目指すベンチャーハイパーループ・ワン社が今年実際の車両で走行試験を開始するとした。

ハイパーループ」は時速1200kmという高速性だけでなく、経済性にも優れているとされる。

ただし現在の構想は直径が2m強と人がやっと立てる大きさで既存の地下鉄よりもずっと小さい。

エネルギーロスの大半は空気抵抗で車両を大きくするほど大きくなるが、真空度を上げるほど低くなり、

さらに真空度を高くすれば最初と最後の加速と減速以外はエネルギーを使わず走行可能という。

ただし、計画通りの音速に近い速度では衝撃波の影響をなくすといった課題もあり解決する必要がある。

米国のハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジー社は欧州に実験線を建設する計画を公表した。またカナダや中国も研究しているそうだ。



今年はこれらの実験結果が出てくると思われ、その進捗状況で実現の可能性について考えるのも面白そうだ。













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大手化学系メーカーで各種の研究、製造現場、技術営業等種々経験。 特に各種素材に携わった事が財産。退職後現在某大手不動産系列で勤務の傍ら、朝日、読売新聞、日経産業新聞、日刊工業その他季刊誌、雑誌、折り込み等からの情報収集、及び面白そうなイベントには極力顔を出し、自分自身体験しながら、面白情報、お役立ち情報を仕入れています。 これまで取り溜めた膨大な情報は残念ながら殆ど発信しなかったので今後は新規入手情報は逐一小出しに発信して行こうと思っています。乞うご期待。
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