癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

長い時間を掛けて少しずつ・・・なのか、短期間でなのか・・・
父が弱ってきている。

それは、体力的なことでもあり、精神的なことでもあり、
どちらが先かはわからない。
ハッキリとわかっているのは、父が弱ってきているということ。

薄々、気にはなっていたけれど、施設の職員さんからも
ナースからも、時々様子を見に行ってくれている姉からも・・・
誰からも言われることが無かった。
だから、自分でも気のせいと思うようにしていた。

だけれど、それは気のせいなんかではなかった。
やはり父は弱ってきていた。

便が出にくいことはこれまでにもあった。
その度に下剤を処方され、事なきを得てきた。
今回も、いつものそれ・・・のはずだった。

しかし、何かが違った。
昨日、面会に行ってくれた姉が父の変化に気付いた。
元気がない、情緒不安定、急激に痩せた感じもする。

心配することはないよ。
そう言っては見たものの、少し気にはなった。
・・・念のため、「明日、行ってみよう」・・・と。

その明日が来た途端、施設から連絡があった。
父の容態が思わしくないとの事。
血圧異常と高熱、そしてその影響からか、手が震えているとの事だった。
顔面蒼白の父は元気もない。

最悪の場合、入院になる可能性も。
一旦、係りつけの医師の到着を待つことになった。

診察結果としては、数日間抗生剤を点滴投与して様子を見るとの事。
現時点では、それで容態は回復するだろうとの見方が強いが、
改善が見られない場合は、別の病院での診察を試みる。
入院の可能性はまだ残っている。

出来る事なら入院は避けたい。
父は不慣れな環境で過ごすのが苦手だ。
現在の施設もなれるまでに時間が掛かった。

今の父の状態で、そういった環境の変化によるストレスは
最小限に抑えたい。

今日、父がベッドで横になっている姿を見て、
改めて思ったのは、凄くやせ細っている・・・だった。

頬骨・・・というか、こめかみの辺りがくぼんでいる。
やせ細っているからそう見えるのか、
そう見えたからやせ細っていると感じたのか・・・
どちらなのか確信が持てない。
でも、何らかの変化を感じた。

今日現在、施設側からのそう言った報告はない。
メディカルチェックは毎日行われている。
急激に体重が減ったという報告も相談ももらっていない。
だから、父の体重の変化については定かではない。

明らかなのは、父の元気の無さと見た目の変化だ。
これが何を意味しているのか・・・


スポンサードリンク