癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

夜空は綺麗だ。
邪魔するものが何もない時の夜空は格別。

私は生まれてこの方、天の川を見たことが無い。
綺麗な夜空が大好きなのに・・・。


長野県阿智村の星空が日本で一番だというが、
小笠原諸島父島のコペペ海岸や
岩手県洋野町なども過去日本一の星空が見える場所とされてきました。

しかしながら、そのどれも見ていない。
富士山に行けば綺麗な夜空が見えそうだが
富士山も上ったことが無い。


綺麗な星空が見てみたい・・・。


星は夜にならなければ見ることはできない。
少なくとも肉眼では見れない。
昼間でもハッキリと確認できる星はただ一つ、
「月」しかない。


本当は、昼間の青空にも星は見えていて、
空一面に広がっている。
人間の目では確認することができないだけ。


とある星から見た地球は、
無数にある中の星の一つとして見えている筈だ。
その光景が無限に広がっている。

それでも、昼間の星はどんなに目を凝らしても見ることが出来ない。

人が死んだら星に成る・・・と昔の人は言った・・・。
私の母が星に成ったとしたら、
母は昼間の星なのだと思う。

こちらからは確認できないが、見上げた先に母は居る。
きっと、向こうからは見えている。

ただ、私からはどんなに目を凝らしても見ることが出来ない。

だけど、私が地球上のどこに居ようと
見上げれば母はそこに居るのだろう・・・。


いつもの笑顔で・・・。
だから私は空を見る。
そして心で語り掛ける。
いつまでも、いつまでも。

AD