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2017年06月22日
自転車旅をしてみたい都道府県、1位は北海道。その一方で問題も...
マイナビが運営する「マイナビニュース」で面白い記事が載っていた。内容はというとマイナビニュースの会員向けアンケートで「自転車旅行してみたい都道府県は?」と聞いてみたところ、なんと北海道が他の都道府県を大きく突き放して第1位となっている点だ。以下、順位を転載。
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Q.自転車旅をしてみたい都道府県を教えてください(複数回答可)
1位「北海道」 44.7%
2位「沖縄県」 11.2%
3位「愛媛県」 9.4%
4位「東京都」 5.4%
4位「広島県」 5.4%
4位「香川県」 5.4%
4位「高知県」 5.4%
8位「京都府」 4.8%
9位「徳島県」 4.5%
10位「長野県」 4.2%
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個人的にはサイクリストの聖地とされる「しまなみ海道」がある愛媛県あたりが1位に来るのではと思っていたのだが、嬉しいカタチで裏切られた。その得票数は半分近くで圧倒的第1位。その北海道に投票した人の意見は次のようになっている。
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・「自転車旅のテレビで見て、行ってみたいと思いました。とにかく自然を満喫したい」(39歳男性/東京都/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「広くてまっすぐな道を思い切り自転車で走りまわりながら観光してまわりたいです」(58歳女性/埼玉県/医療用機器・医療関連/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「広い高原が多そうなので、大自然の中がすごく気持ち良さそうだから」(28歳女性/茨城県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「北海道の富良野市に行って、『北の国から』の舞台となった地を走ってみたいです」(49歳男性/富山県/その他/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「夏休みに温泉やグルメも兼ねて、北海道の雄大な景色を満喫しながら自転車で旅してみたいです」(50歳女性/福島県/サービス/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「涼しい、広くてまっすぐな道がたくさんあるし、自然を感じられるから」(32歳女性/千葉県/専門店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
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一般的な北海道のイメージである「車が少ない」、「道が広い」、「涼しい」、「景色が良い」、「食べ物が美味しい」などが主な内容だが、北の国から舞台となった「富良野市」、「自転車旅のテレビ」などこれ以外にもその理由としてあり、北海道のサイクリングが魅力的である理由がわかる結果となっている。
北海道の自治体では近年、サイクリングを観光源のひとつにしようと活動するところが増えてきている。管理人の知るところの近隣市町村では剣淵町、中川町、東川町、下川町などがこれに該当する。これら自治体ではスポーツタイプのレンタルサイクルを用意し、現地で気軽に借りれるようにしたり、市内の飲食店などにサイクルラックを設けたり、サイクリスト向けのライドイベントを企画したりと確実にサイクリングが盛り上がりつつある。
特に町や観光協会などが運営するレンタルサイクルはかなり良心的なレンタル料金となっているので、利用しやすいと思おう。元々はインバウンド観光を見据えた長期的な観光資源の模索にあると思うのだが、今回のアンケート結果から国内需要としてもその潜在能力がありそうな感じがする。ただ、北海道のネックはその観光地までのアクセス距離。基本的に本州からの旅行客は、目的地までは飛行機がメインとなると思うが、手頃なLCCはほぼ新千歳空港のみに集中し、富良野や美瑛など今回取り上げた上川地方のアクセスに便利な旭川空港では国内LCCは未就航と、上川周辺やその上の地域では本州からのサイクリング観光客が来やすい環境とは言いづらい部分がある。函館市はちょっと例外で新幹線開業効果もあり函館空港にバニラエアが就航するなど北海道でのサイクリングが手頃な感じもするが、人気の西部地区は坂が多く電動アシスト自転車のレンタルサイクルがメインとなり、他の地域にあるスポーツタイプの自転車のレンタルサイクルは無いので持ち込みがメインとなるだろう。
マイナビニュースのアンケート結果から見えてきた北海道サイクリング観光の潜在能力。その高い人気と裏腹に国内線は新千歳空港と函館以外はLCCが未就航の状況下にあるなど、本州から観光客を呼び込む玄関口でボトルネックがあることがわかった。観光地となる自治体で環境を整えるはもちろんだが、より手頃なLCCを道内の各空港に就航させる必要があるなどまだまだ課題はありそうである。
ちなみに今回2位の沖縄県は、ピーチエアラインがサイクリングモデルコースを企画し、サイクリング観光を特集したページを設けている。飛行機を電車のように使い、離島であっても気軽に短時間で移動できるLCCは本州から潜在的なサイクリストを呼び込むことが出来るツールになるのではないかと予想している。
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Q.自転車旅をしてみたい都道府県を教えてください(複数回答可)
1位「北海道」 44.7%
2位「沖縄県」 11.2%
3位「愛媛県」 9.4%
4位「東京都」 5.4%
4位「広島県」 5.4%
4位「香川県」 5.4%
4位「高知県」 5.4%
8位「京都府」 4.8%
9位「徳島県」 4.5%
10位「長野県」 4.2%
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個人的にはサイクリストの聖地とされる「しまなみ海道」がある愛媛県あたりが1位に来るのではと思っていたのだが、嬉しいカタチで裏切られた。その得票数は半分近くで圧倒的第1位。その北海道に投票した人の意見は次のようになっている。
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・「自転車旅のテレビで見て、行ってみたいと思いました。とにかく自然を満喫したい」(39歳男性/東京都/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「広くてまっすぐな道を思い切り自転車で走りまわりながら観光してまわりたいです」(58歳女性/埼玉県/医療用機器・医療関連/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「広い高原が多そうなので、大自然の中がすごく気持ち良さそうだから」(28歳女性/茨城県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「北海道の富良野市に行って、『北の国から』の舞台となった地を走ってみたいです」(49歳男性/富山県/その他/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「夏休みに温泉やグルメも兼ねて、北海道の雄大な景色を満喫しながら自転車で旅してみたいです」(50歳女性/福島県/サービス/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「涼しい、広くてまっすぐな道がたくさんあるし、自然を感じられるから」(32歳女性/千葉県/専門店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
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一般的な北海道のイメージである「車が少ない」、「道が広い」、「涼しい」、「景色が良い」、「食べ物が美味しい」などが主な内容だが、北の国から舞台となった「富良野市」、「自転車旅のテレビ」などこれ以外にもその理由としてあり、北海道のサイクリングが魅力的である理由がわかる結果となっている。
北海道の自治体では近年、サイクリングを観光源のひとつにしようと活動するところが増えてきている。管理人の知るところの近隣市町村では剣淵町、中川町、東川町、下川町などがこれに該当する。これら自治体ではスポーツタイプのレンタルサイクルを用意し、現地で気軽に借りれるようにしたり、市内の飲食店などにサイクルラックを設けたり、サイクリスト向けのライドイベントを企画したりと確実にサイクリングが盛り上がりつつある。
※中川町観光協会のレンタルサイクル
特に町や観光協会などが運営するレンタルサイクルはかなり良心的なレンタル料金となっているので、利用しやすいと思おう。元々はインバウンド観光を見据えた長期的な観光資源の模索にあると思うのだが、今回のアンケート結果から国内需要としてもその潜在能力がありそうな感じがする。ただ、北海道のネックはその観光地までのアクセス距離。基本的に本州からの旅行客は、目的地までは飛行機がメインとなると思うが、手頃なLCCはほぼ新千歳空港のみに集中し、富良野や美瑛など今回取り上げた上川地方のアクセスに便利な旭川空港では国内LCCは未就航と、上川周辺やその上の地域では本州からのサイクリング観光客が来やすい環境とは言いづらい部分がある。函館市はちょっと例外で新幹線開業効果もあり函館空港にバニラエアが就航するなど北海道でのサイクリングが手頃な感じもするが、人気の西部地区は坂が多く電動アシスト自転車のレンタルサイクルがメインとなり、他の地域にあるスポーツタイプの自転車のレンタルサイクルは無いので持ち込みがメインとなるだろう。
マイナビニュースのアンケート結果から見えてきた北海道サイクリング観光の潜在能力。その高い人気と裏腹に国内線は新千歳空港と函館以外はLCCが未就航の状況下にあるなど、本州から観光客を呼び込む玄関口でボトルネックがあることがわかった。観光地となる自治体で環境を整えるはもちろんだが、より手頃なLCCを道内の各空港に就航させる必要があるなどまだまだ課題はありそうである。
ちなみに今回2位の沖縄県は、ピーチエアラインがサイクリングモデルコースを企画し、サイクリング観光を特集したページを設けている。飛行機を電車のように使い、離島であっても気軽に短時間で移動できるLCCは本州から潜在的なサイクリストを呼び込むことが出来るツールになるのではないかと予想している。
2017年05月20日
北海道中川町でグラベルロードサイクリング
先日の北海道新聞(道北)の記事に面白いものが載っていた。最近流行りの「グラベルロード」を活用したサイクリングツアーやイベントの検討に関してである。
まずはじめにグラベルロードについて簡単に説明すると、ロードバイクをベースにMTBのような性能をもたせた自転車のこと。「グラベル」という言葉は「砂利」や「砂利道」。モータースポーツ界では「非舗装路面」という意味もある。一般的なロードバイクよりも太い28Cから35C程度のオフロード用タイヤにドロップハンドル、アップライトなポジション、ディスクブレーキ、頑丈なフレーム設計が特徴でとにかくスピードを求めるロードバイクとは異なり、舗装路面はもちろんちょっとした悪路も乗れるゆる〜い感じの自転車といったところ。雪道でも乗れるファットバイクのようにここ数年で出てきた新ジャンルの自転車である(※コンセプト的にはかつてのランドナーに似ている)。
この手の自転車は現在、海外で人気となっており特にロードレースのイメージが強いヨーロッパのイタリアでも今までのスピードを競うイベントからグラベルロードを使った長い距離と景色を楽しむイベントにシフトしつつあるとのこと(サイクリストより)。こういった海外情勢を背景に、日本へ自転車観光に訪れる外国人観光客向けのオフロードツアーを検討するため、今回の視察となったのではないかと思われる。
視察を行なったのは北海道のサイクリングツアーの企画で有名な「サイクルフロンティア」の社長、石塚裕也さんと同社のイギリス人ガイドのデビッド・バーネットさん、元ロードレーサーで自転車製造や選手育成にかかわる三浦恭資さんの3人。結果的には中川町の山道は太鼓判で、景色の良さと雄大な自然が評価されたようだ。
日本で既に自転車観光で有名となっている「しまなみ海道」は北海道経済産業局が発表している「平成27年度北海道における自転車利用環境に関する検討業務 」によれば自転車が好きな初心者やライト向けらしい。逆にこういったグラベルサイクリングは欧米のコアユーザー(上級者)などヘビーなサイクリスト向けのツアーのような感じがする。上級者となってくるとしまなみ海道のような指示されたレーンを走るよりも何もない大自然を自由に走りたいという(エキゾチックさを求める)嗜好があるらしく、プラスして北海道の景色や大自然を味わえる部分は魅力的なのかもしれない。もちろん途中で味わう食事も美味しいものが多いからさらに魅力は高そうである。
※Giantの REVOLT1 2017年モデル
まずはじめにグラベルロードについて簡単に説明すると、ロードバイクをベースにMTBのような性能をもたせた自転車のこと。「グラベル」という言葉は「砂利」や「砂利道」。モータースポーツ界では「非舗装路面」という意味もある。一般的なロードバイクよりも太い28Cから35C程度のオフロード用タイヤにドロップハンドル、アップライトなポジション、ディスクブレーキ、頑丈なフレーム設計が特徴でとにかくスピードを求めるロードバイクとは異なり、舗装路面はもちろんちょっとした悪路も乗れるゆる〜い感じの自転車といったところ。雪道でも乗れるファットバイクのようにここ数年で出てきた新ジャンルの自転車である(※コンセプト的にはかつてのランドナーに似ている)。
この手の自転車は現在、海外で人気となっており特にロードレースのイメージが強いヨーロッパのイタリアでも今までのスピードを競うイベントからグラベルロードを使った長い距離と景色を楽しむイベントにシフトしつつあるとのこと(サイクリストより)。こういった海外情勢を背景に、日本へ自転車観光に訪れる外国人観光客向けのオフロードツアーを検討するため、今回の視察となったのではないかと思われる。
視察を行なったのは北海道のサイクリングツアーの企画で有名な「サイクルフロンティア」の社長、石塚裕也さんと同社のイギリス人ガイドのデビッド・バーネットさん、元ロードレーサーで自転車製造や選手育成にかかわる三浦恭資さんの3人。結果的には中川町の山道は太鼓判で、景色の良さと雄大な自然が評価されたようだ。
※中川町観光協会のFacebookページより
日本で既に自転車観光で有名となっている「しまなみ海道」は北海道経済産業局が発表している「平成27年度北海道における自転車利用環境に関する検討業務 」によれば自転車が好きな初心者やライト向けらしい。逆にこういったグラベルサイクリングは欧米のコアユーザー(上級者)などヘビーなサイクリスト向けのツアーのような感じがする。上級者となってくるとしまなみ海道のような指示されたレーンを走るよりも何もない大自然を自由に走りたいという(エキゾチックさを求める)嗜好があるらしく、プラスして北海道の景色や大自然を味わえる部分は魅力的なのかもしれない。もちろん途中で味わう食事も美味しいものが多いからさらに魅力は高そうである。
2016年10月13日
夏のスキー場でマウンテンバイク(フリートレイル) 北海道でも?
今週の朝のNHK(おはよう北海道)で、倶知安町「旭ヶ丘スキー場」でのマウンテンバイクコース(フロートレイル)に関する特集が放送された。
フロートレイルとは、スキー場の夏のゲレンデを利用し、マウンテンバイクで下るというスポーツで、スイスやカナダなど海外の有名リゾートで近年、夏のゲレンデを活用したMTBの新たな楽しみ方として注目されているらしい。
既存のスキー場を利用したMTBコースの「ダウンヒル」では一般的に斜面が急なため難易度が高く初心者には敬遠されやすい。一方でフロートレイルでは緩やかなゲレンデを利用して作るため初心者でも簡単に気軽に楽しめるそうだ。特にマウンテンバイク&ゲレンデに設けられた特設コースからなる特有の乗り心地や雰囲気は普段乗ったことある自転車や道路では味わえないとあってスポーツというよりもアトラクション的要素が強いようだ。
スキー場に隣接する宿泊施設ではスキーシーズンの冬季に対してオフシーズンの夏季では宿泊客が大きく減少してしまうが、このフリートレイルを導入することによりこれを目的とした観光客が増える効果が期待できる。特に外国人観光客に大人気なニセコ地区ではいかに夏季のお客さんを増やせるか模索中で、これもその活動の一貫らしい。仮にこれが上手くいったとすると、道内にある他のスキー施設にも波及しそうで、ニセコの次に人気な富良野地方などでも同様の取り組みが期待できそうだ。しいては夏季期間の雇用確保など地域経済に貢献できるかもしれない。
今回のニュースで報じられた倶知安町でのフリートレイルは、今期は実験段階とのことで今週末が最終開催となるが、既に手応えはあったようで来年度の実施も期待できそうだ。ゆくゆくは北海道のスキー場で冬はスキー、夏はMTBといった営業が普通になる日がくるかも?
※画像はニセコMTBさんのFacebookページより
フロートレイルとは、スキー場の夏のゲレンデを利用し、マウンテンバイクで下るというスポーツで、スイスやカナダなど海外の有名リゾートで近年、夏のゲレンデを活用したMTBの新たな楽しみ方として注目されているらしい。
既存のスキー場を利用したMTBコースの「ダウンヒル」では一般的に斜面が急なため難易度が高く初心者には敬遠されやすい。一方でフロートレイルでは緩やかなゲレンデを利用して作るため初心者でも簡単に気軽に楽しめるそうだ。特にマウンテンバイク&ゲレンデに設けられた特設コースからなる特有の乗り心地や雰囲気は普段乗ったことある自転車や道路では味わえないとあってスポーツというよりもアトラクション的要素が強いようだ。
スキー場に隣接する宿泊施設ではスキーシーズンの冬季に対してオフシーズンの夏季では宿泊客が大きく減少してしまうが、このフリートレイルを導入することによりこれを目的とした観光客が増える効果が期待できる。特に外国人観光客に大人気なニセコ地区ではいかに夏季のお客さんを増やせるか模索中で、これもその活動の一貫らしい。仮にこれが上手くいったとすると、道内にある他のスキー施設にも波及しそうで、ニセコの次に人気な富良野地方などでも同様の取り組みが期待できそうだ。しいては夏季期間の雇用確保など地域経済に貢献できるかもしれない。
今回のニュースで報じられた倶知安町でのフリートレイルは、今期は実験段階とのことで今週末が最終開催となるが、既に手応えはあったようで来年度の実施も期待できそうだ。ゆくゆくは北海道のスキー場で冬はスキー、夏はMTBといった営業が普通になる日がくるかも?
2016年09月13日
「北海道・道北版 スイス・モビリティ」ツアー計画が進行中?
仕事の関係で道内の開発局のホームページめぐりをしていたら「道北版 スイス・モビリティ」というものを見つけた。
まず、「スイス・モビリティ」というものだが名前の通りスイスに関連するもので、「スイス政府が推進するサイクリングやカヌー、トレッキングなど人力の移動手段に公共交通を組み合わせた、移動そのものを楽しむ体験観光」とのこと。スイス政府観光協会が2008年の4月からはじめたもので、移動そのものをスロウに旅する「新しい観光」のようだ。これを北海道、道北地方(上川北部と宗谷方面)で適用し、観光ツアーにできないものかと中川町の観光協会(道北版スイス・モビリティ推進事業・事務局)が主体となって計画しているようだ。
北海道は雄大な自然と交通量の少ない道路(※国道を除く)、おいしい食事や温泉など魅力が満載で、これを気軽に体験できるよう大きな荷物は主催元で宿から宿へと運んであげたり、自転車やカヌーもレンタルで手ぶらで軽快に(最終目標にはスタート地点でレンタルし、ゴールで乗り捨て)。万が一のバンクなどのトラブルも対応させることで初心者でも楽しめるようなツアーにするそうだ。
プロモーションビデオもみつけたのでご覧頂きたい。
移動には自転車の他にカヌーや公共交通機関(バスや鉄道)が含まれているため完全サイクリングとはまた異なるが、これらを含めて自然を満喫したい人向けな感じがする。北海道にしかない大自然とおいしい食事は本州からの観光客のほか、現在増えている外国からの観光客にもアピールできそうな内容で、インバウンド観光にもつながりそうな計画だ。北海道、道北の新たな観光資源として注目していきたい。
まず、「スイス・モビリティ」というものだが名前の通りスイスに関連するもので、「スイス政府が推進するサイクリングやカヌー、トレッキングなど人力の移動手段に公共交通を組み合わせた、移動そのものを楽しむ体験観光」とのこと。スイス政府観光協会が2008年の4月からはじめたもので、移動そのものをスロウに旅する「新しい観光」のようだ。これを北海道、道北地方(上川北部と宗谷方面)で適用し、観光ツアーにできないものかと中川町の観光協会(道北版スイス・モビリティ推進事業・事務局)が主体となって計画しているようだ。
北海道は雄大な自然と交通量の少ない道路(※国道を除く)、おいしい食事や温泉など魅力が満載で、これを気軽に体験できるよう大きな荷物は主催元で宿から宿へと運んであげたり、自転車やカヌーもレンタルで手ぶらで軽快に(最終目標にはスタート地点でレンタルし、ゴールで乗り捨て)。万が一のバンクなどのトラブルも対応させることで初心者でも楽しめるようなツアーにするそうだ。
プロモーションビデオもみつけたのでご覧頂きたい。
移動には自転車の他にカヌーや公共交通機関(バスや鉄道)が含まれているため完全サイクリングとはまた異なるが、これらを含めて自然を満喫したい人向けな感じがする。北海道にしかない大自然とおいしい食事は本州からの観光客のほか、現在増えている外国からの観光客にもアピールできそうな内容で、インバウンド観光にもつながりそうな計画だ。北海道、道北の新たな観光資源として注目していきたい。
2016年04月23日
札幌市のレンタルサイクル「ポロクル」 2016年の営業は4月25日スタート
札幌市のレンタルサイクル「ポロクル」の2016年(平成28年度)営業が4月25日(月)からスタートする。北海道のレンタルサイクルということで冬季は自転車に乗れないため休止。雪解けや道路状況から毎年若干前後するが今年は雪が少なかったのか少しだけはやいようだ。
2010年に札幌市におけるサイクルシェアリング実証実験としてはじまったポロクルは2011年にNPO法人による運営に移行。それ以来毎年レンタルサイクルを実施し今年ではや6年となる。北海道の自治体でもレンタルサイクルを行うことろこがあるが札幌市はロンドンなどでも採用されている「どこでも借りてどこでも返せる」というサイクルシェアリングのレンタルサイクル。カードキーを用いた管理システムで貸出と返却もスムーズだ。事前登録が必要となるものの手頃な市民の足として利用されている。
札幌という人口規模(約190万人)とレンタルサイクルを提供する中心部は平らな地形が多いためこのような大規模レンタルサイクルが通用するものと思われる。他の北海道の市町村では次点の旭川市でも35万人程度と極端に人口規模が違うため運営的に難しい。
ちなみにポロクルのような大規模レンタルサイクルではないものの、北海道の他の市町村でもレンタルサイクルは提供されている。次にリストとしてまとめてみた
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旭川市:旭川観光レンタサイクル
旭川観光コンベンションセンターが運営するレンタルサイクル。ママチャリやシティサイクルのほか、GIANTのクロスバイクも取り揃え、ママチャリは一日500円。クロスバイクでも一日1000円とお手頃。
函館市:はこりん
函館新幹線の開業を見据えてオープンした電動アシスト付き自転車のレンタルサイクル。料金は朝割(12時までに返却)が500円。4時間までが1000円。1日一杯(営業時間内)が1600円(充電のため1泊2日レンタルは不可)となっている。旭川に比べると割高だが、観光スポットの西部地区は坂が多いため電動アシストがあると便利だ。なお、従来通りのママチャリ&シティサイクルタプもあり、こちらは1日一杯でも1000円
帯広市:りくるレンタサイクル
帯広市の一般財団法人・交通環境まちづくりセンターが運営するレンタルサイクル。バス移動でも利用可能な折りたたみ式自転車を提供し、料金は1時間100円。一日一杯でも1000円とこちらも良心的。
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このように大きな市町村のレンタルサイクルをまとめてみたが、これ以外にでも観光地では民間の運営するレンタルサイクルがあり、主に観光客向けにサービスが提供されている。5月にかけてのゴールデンウィーク。北海道旅行を計画している人で(※札幌のポロクルは例外だが)市内をブラブラと散策してみたい人には嬉しいサービスである。
2010年に札幌市におけるサイクルシェアリング実証実験としてはじまったポロクルは2011年にNPO法人による運営に移行。それ以来毎年レンタルサイクルを実施し今年ではや6年となる。北海道の自治体でもレンタルサイクルを行うことろこがあるが札幌市はロンドンなどでも採用されている「どこでも借りてどこでも返せる」というサイクルシェアリングのレンタルサイクル。カードキーを用いた管理システムで貸出と返却もスムーズだ。事前登録が必要となるものの手頃な市民の足として利用されている。
札幌という人口規模(約190万人)とレンタルサイクルを提供する中心部は平らな地形が多いためこのような大規模レンタルサイクルが通用するものと思われる。他の北海道の市町村では次点の旭川市でも35万人程度と極端に人口規模が違うため運営的に難しい。
ちなみにポロクルのような大規模レンタルサイクルではないものの、北海道の他の市町村でもレンタルサイクルは提供されている。次にリストとしてまとめてみた
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旭川市:旭川観光レンタサイクル
旭川観光コンベンションセンターが運営するレンタルサイクル。ママチャリやシティサイクルのほか、GIANTのクロスバイクも取り揃え、ママチャリは一日500円。クロスバイクでも一日1000円とお手頃。
函館市:はこりん
函館新幹線の開業を見据えてオープンした電動アシスト付き自転車のレンタルサイクル。料金は朝割(12時までに返却)が500円。4時間までが1000円。1日一杯(営業時間内)が1600円(充電のため1泊2日レンタルは不可)となっている。旭川に比べると割高だが、観光スポットの西部地区は坂が多いため電動アシストがあると便利だ。なお、従来通りのママチャリ&シティサイクルタプもあり、こちらは1日一杯でも1000円
帯広市:りくるレンタサイクル
帯広市の一般財団法人・交通環境まちづくりセンターが運営するレンタルサイクル。バス移動でも利用可能な折りたたみ式自転車を提供し、料金は1時間100円。一日一杯でも1000円とこちらも良心的。
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このように大きな市町村のレンタルサイクルをまとめてみたが、これ以外にでも観光地では民間の運営するレンタルサイクルがあり、主に観光客向けにサービスが提供されている。5月にかけてのゴールデンウィーク。北海道旅行を計画している人で(※札幌のポロクルは例外だが)市内をブラブラと散策してみたい人には嬉しいサービスである。
2016年03月24日
北海道 豊富町の自転車を使ったPR動画
北海道の北にある「豊富町」をご存知だろうか。
豊富町は日本最北の市、「稚内市」のすぐ下に位置する人口約4200人ほどの町。かつては炭鉱が基幹産業だったが1975年に日曹炭鉱が閉山となるとそれまでの酪農や人口減少を食い止めるべく広大な自然を使った観光産業へシフト。今では年間30万人も達するようになっている。
その豊富町は全国でも珍しい&初となる「自転車健康都市宣言」を1991年に行った。1991年というとマウンテンバイクブーム真っ最中の頃で、豊富町は先の先を見越して自転車を使った観光政策を考えていたのかもしれない。町内には短いながらも5.5kmのサイクリングロードが整備され、町内の一般道自体も交通量が少ないので快適なサイクリングを楽しめる。
そんな豊富町は、自転車を使ったまちのPR動画を作成した。動画に出てくるのは役場職員で、実際に町内80kmを自転車で走行して作成したらしい。動画内では北海道ならではの車が1台も走ってない道路や広大な自然などが確認でき、北海道でのサイクリングに憧れる人には魅力的な内容なのかも。
動画は3分とかなり短いかいが、要点が上手くまとまっていて見やすかった。ここ数年、一般人による投稿動画が流行っているが、無料で使える動画サービスはアイディア次第で注目の的にもなりうつもので、自治体でも流行っていくのかもしれない。
豊富町は日本最北の市、「稚内市」のすぐ下に位置する人口約4200人ほどの町。かつては炭鉱が基幹産業だったが1975年に日曹炭鉱が閉山となるとそれまでの酪農や人口減少を食い止めるべく広大な自然を使った観光産業へシフト。今では年間30万人も達するようになっている。
その豊富町は全国でも珍しい&初となる「自転車健康都市宣言」を1991年に行った。1991年というとマウンテンバイクブーム真っ最中の頃で、豊富町は先の先を見越して自転車を使った観光政策を考えていたのかもしれない。町内には短いながらも5.5kmのサイクリングロードが整備され、町内の一般道自体も交通量が少ないので快適なサイクリングを楽しめる。
そんな豊富町は、自転車を使ったまちのPR動画を作成した。動画に出てくるのは役場職員で、実際に町内80kmを自転車で走行して作成したらしい。動画内では北海道ならではの車が1台も走ってない道路や広大な自然などが確認でき、北海道でのサイクリングに憧れる人には魅力的な内容なのかも。
動画は3分とかなり短いかいが、要点が上手くまとまっていて見やすかった。ここ数年、一般人による投稿動画が流行っているが、無料で使える動画サービスはアイディア次第で注目の的にもなりうつもので、自治体でも流行っていくのかもしれない。
2016年03月17日
JR四国で特急のサイクルトレイン そのまま持ち込み可
自転車を活用した地域政策に熱心な愛媛県で特急のサイクルトレインが運行される。
サイクルトレインというとヨーロッパでは一般的で、日本でも最近は観光に使ってもらおうとイベントなどで特別運行されたりするケースがあるが、それはローカルタイプがメインだった。今回の愛媛県の事例では珍しい特急でのサイクルトレインとなり、しかもイベントに関係ない通年運行となっている。
参照元:愛媛新聞社
報道内容では特急列車「宇和海」のデッキ部分に専用ルームを設置。自転車を折りたたむこと無く特急に持ち込むことができるとなっている。
このあたりはさすが愛媛県といった感じで、イベントに関係なくサイクリング目的に来る観光客が使えるのは嬉しい。愛媛県の熱心な取り組みが鉄道会社を動かした形だろうか。ただし、誰でも載せられるのではなく自転車は幅が50cmを超えるものや両立スタンドのものはラックに収納できないため不可。さらに積み下ろしは松山駅か宇和島のみで、専用の指定席特急券も必要だ。
このように条件が付いているものの、やはり輪行袋なしで鉄道に載せられる点は便利で、全国でも珍しい特急のサイクルトレインで通年運行という形態は注目できるものである。これが上手くいけばイベント専用だけでない通年運行のサイクルトレインが増えていくきっかけとなるかも。
利用開始は2016年2月26日から。平日の朝&夕方の松山駅発4本と宇和島発の2本を除いて使えるが繁忙期間中はサービスを実施しない場合もあるとのこと。
サイクルトレインというとヨーロッパでは一般的で、日本でも最近は観光に使ってもらおうとイベントなどで特別運行されたりするケースがあるが、それはローカルタイプがメインだった。今回の愛媛県の事例では珍しい特急でのサイクルトレインとなり、しかもイベントに関係ない通年運行となっている。
参照元:愛媛新聞社
報道内容では特急列車「宇和海」のデッキ部分に専用ルームを設置。自転車を折りたたむこと無く特急に持ち込むことができるとなっている。
このあたりはさすが愛媛県といった感じで、イベントに関係なくサイクリング目的に来る観光客が使えるのは嬉しい。愛媛県の熱心な取り組みが鉄道会社を動かした形だろうか。ただし、誰でも載せられるのではなく自転車は幅が50cmを超えるものや両立スタンドのものはラックに収納できないため不可。さらに積み下ろしは松山駅か宇和島のみで、専用の指定席特急券も必要だ。
このように条件が付いているものの、やはり輪行袋なしで鉄道に載せられる点は便利で、全国でも珍しい特急のサイクルトレインで通年運行という形態は注目できるものである。これが上手くいけばイベント専用だけでない通年運行のサイクルトレインが増えていくきっかけとなるかも。
利用開始は2016年2月26日から。平日の朝&夕方の松山駅発4本と宇和島発の2本を除いて使えるが繁忙期間中はサービスを実施しない場合もあるとのこと。