2017年05月31日
AI対人間の決戦
つい先日は将棋での中学生藤井四段の連勝のニュースをはさみ、AIと人間の対決の対決が大きな話題だった。
AIと人間の対決の話題の一つは将棋ソフトAIのPonanzaが佐藤天彦名人に公式の場である電王戦で2連勝し名人超えを印象付けた。
佐藤名人は「思いつかない手を指された」、日本将棋連盟の佐藤康光会長は「ソフトのほうが1枚も2枚も上手だったということは認めざるを得ない」と述べている。
この勝負の様子は先日のブログをご参照。
もう一つは囲碁ソフトAIのアルファ碁が世界bPの柯潔九段に対し3連勝したこと。
対局後の会見で柯九段は「相手が完璧で力の差が大きすぎた。苦しくてたまらない。もう辛い思いはしたくない」とまで言っている。全くの完敗なのだ。
柯潔九段は6歳から囲碁をならい17歳四段で世界戦初優勝し李世ドル九段から何度も勝っている。
15年9月からは中国ランキング1位の座を守る19歳の若き王者だ。
対AIで李九段が破れた時、人間側の残るカードは柯潔九段だけと言われていた。
一方碁のAIソフト「アルファ碁」の開発者はデミス・ハサビスという英国人。
13歳の時にチェスの世界一になった天才なのだ。
(Ponanzaの開発者山本一成氏と違い碁はやっていない。)
ハサビス氏はチェスの名プレーヤーとしてだけでなく、脳のメカニズムに興味を持ち人間同様の知性を持つAI開発を志向するようになった。
16歳!でケンブリッジ大コンピューターサイエンス学部に入学し、勉学と並行してゲームソフトを開発して数百万本も売り上げている。
その後ゲーム会社を立ち上げて成功を収めたが、AIが目指す人間の脳の構造を探求すべくロンドン大に再入学。07年に記憶を司る海馬の研究論文が其の年の米科学誌「サイエンス」の「十代プレークスルー」の一つに選ばれている。
そして2010年AI開発会社ディープマインド社を設立。
グーグルはハサビス氏の能力を手に入れるため4億ドルでディープマインド社を買収し子会社化した。
ディープマインド社は豊富な資金でAI開発を加速させ「ディープラーニング」を駆使してAIソフト「アルファ碁」を生み出した。
ハサビス氏がAI開発のターゲットに囲碁を選んだ理由は、
1997年にコンピューターがチェスの世界チャンピオンを破ったが、
チェスに比べ着手の選択肢が天文学的数字(10の360乗といわれる)に達し、現代のコンピューターでも計算することは出来ない。
だとすれば碁に勝つには計算以外の何かを身に着けなければならない。
これが出来るようになれば、人間社会に貢献するAIの可能性は爆発的に広がると考えていたからだ。
つまり「囲碁のソフトの開発は人間社会の様々な問題を解決する方法の手法となる」、
として囲碁を選んだということだ。
ディープマインド社のデミス・ハサビスCEO(40)は
3連勝した後「これを最後に人間との対局を終える」と述べ、今後は「汎用AI」の開発を加速させるとしている。
囲碁AIを劇的に進化させた「ディープラーニング(深層学習)」の技術は既に省エネや医療等の分野で実用化されており、さらにエネルギー、新材料開発等に活用されつつある。
またAIを知的な娯楽にする試みとして、これまでの囲碁・将棋等の盤上ゲームだけでなく各種のAIを装備した動く機械(自動車やロボット等)と人間の競争・対決が広まると考えられる。
しかしいずれ人間は勝てなくなるので、最終的にはAI対AIの対決になっていくと予想されている。
デミス・ハサビス氏関連サイトご参照。
750億円で買収された超天才プログラマー
NHKスペシャル羽生善治人工知能を探る
AIと人間の対決の話題の一つは将棋ソフトAIのPonanzaが佐藤天彦名人に公式の場である電王戦で2連勝し名人超えを印象付けた。
佐藤名人は「思いつかない手を指された」、日本将棋連盟の佐藤康光会長は「ソフトのほうが1枚も2枚も上手だったということは認めざるを得ない」と述べている。
この勝負の様子は先日のブログをご参照。
もう一つは囲碁ソフトAIのアルファ碁が世界bPの柯潔九段に対し3連勝したこと。
対局後の会見で柯九段は「相手が完璧で力の差が大きすぎた。苦しくてたまらない。もう辛い思いはしたくない」とまで言っている。全くの完敗なのだ。
柯潔九段は6歳から囲碁をならい17歳四段で世界戦初優勝し李世ドル九段から何度も勝っている。
15年9月からは中国ランキング1位の座を守る19歳の若き王者だ。
対AIで李九段が破れた時、人間側の残るカードは柯潔九段だけと言われていた。
一方碁のAIソフト「アルファ碁」の開発者はデミス・ハサビスという英国人。
13歳の時にチェスの世界一になった天才なのだ。
(Ponanzaの開発者山本一成氏と違い碁はやっていない。)
ハサビス氏はチェスの名プレーヤーとしてだけでなく、脳のメカニズムに興味を持ち人間同様の知性を持つAI開発を志向するようになった。
16歳!でケンブリッジ大コンピューターサイエンス学部に入学し、勉学と並行してゲームソフトを開発して数百万本も売り上げている。
その後ゲーム会社を立ち上げて成功を収めたが、AIが目指す人間の脳の構造を探求すべくロンドン大に再入学。07年に記憶を司る海馬の研究論文が其の年の米科学誌「サイエンス」の「十代プレークスルー」の一つに選ばれている。
そして2010年AI開発会社ディープマインド社を設立。
グーグルはハサビス氏の能力を手に入れるため4億ドルでディープマインド社を買収し子会社化した。
ディープマインド社は豊富な資金でAI開発を加速させ「ディープラーニング」を駆使してAIソフト「アルファ碁」を生み出した。
ハサビス氏がAI開発のターゲットに囲碁を選んだ理由は、
1997年にコンピューターがチェスの世界チャンピオンを破ったが、
チェスに比べ着手の選択肢が天文学的数字(10の360乗といわれる)に達し、現代のコンピューターでも計算することは出来ない。
だとすれば碁に勝つには計算以外の何かを身に着けなければならない。
これが出来るようになれば、人間社会に貢献するAIの可能性は爆発的に広がると考えていたからだ。
つまり「囲碁のソフトの開発は人間社会の様々な問題を解決する方法の手法となる」、
として囲碁を選んだということだ。
ディープマインド社のデミス・ハサビスCEO(40)は
3連勝した後「これを最後に人間との対局を終える」と述べ、今後は「汎用AI」の開発を加速させるとしている。
囲碁AIを劇的に進化させた「ディープラーニング(深層学習)」の技術は既に省エネや医療等の分野で実用化されており、さらにエネルギー、新材料開発等に活用されつつある。
またAIを知的な娯楽にする試みとして、これまでの囲碁・将棋等の盤上ゲームだけでなく各種のAIを装備した動く機械(自動車やロボット等)と人間の競争・対決が広まると考えられる。
しかしいずれ人間は勝てなくなるので、最終的にはAI対AIの対決になっていくと予想されている。
デミス・ハサビス氏関連サイトご参照。
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