2017年07月03日
種子から育ててみよう 手間いらずのタマネギ
(いくつかの野菜について、経験したことを加味しながら、作り方を紹介する記事を書いてみました。今回はタマネギです。)
はじめに
タマネギは苗を買ってきて植えないといけないわけではありません。タイミングよくよい苗が売っているとは限りません。その点、種子からですと早くからほぼ確実に入手できます。しかもこちらのほうが苗よりもお安いです。種まきは、発砲スチロールの箱やプランターで大丈夫です。種子が発芽して育ちさえすればあとは畑に植替えて、2回ほど追肥して育てるだけと手間がかかりません。かんたんです。
【1.種まきの用土と種まきの仕方】
種子をまく土は市販の野菜用の土か、バケツ1杯の赤玉土に腐葉土を5分の1量、化成肥料をさかずき1杯をまぜたものを準備します。後者の場合には1日置いてなじませてから使うといいです。土は発砲スチロールの箱やプランターに8分目ほど入れて使うといいです。
種まきは条間(すじの間)を3〜4cmとって、すじまきにします。わりばしなどで1cmほどの深さのすじをひいて種子を1cmほどあいだを空けながらまきます。同じ土をかけて表面を平らにしたら、種子が流れないように注意しながらじょうろで水をたっぷりやります。この際に種子が流れそうなときには、土の表面に不織布をかけてから水まきするといいでしょう。乾燥しないように不織布をかぶせたままにしておくとよいです。発芽するまでは明るい日陰の場所をみつけて置いておきます。
【2.種まきの時期と苗づくり】
種まきの時期は、中生の品種で中間地で9月中旬が望ましいです。早すぎても遅すぎてもあまりよくありません。西南暖地ではこれより2週間遅くてもかまいません。
発芽するまでは土が乾かないように水やりします。そして明るい場所に移動させます。こののちは土の表面が乾いたら水やりする程度にします。あまり湿りすぎると軟弱な苗になりがちですから水のやりすぎには注意します。発芽から2〜3週間したら化成肥料をひとつまみほどやります。
【3.植替えの準備】
苗つくりのあいだに植えつけする畑の準備をします。苦土石灰を1平方メートルあたり100グラム、たい肥(あるいは腐葉土)を2キログラム入れてよく混ぜます。1週間後に今度は化成肥料を100グラムと鶏糞(あるいは溶リン)を1平方メートルあたり50グラム加えてよく混ぜます。さらに1週間おくと土によく肥料がなじみます。急ぐ場合には翌日でも構いません。
苗の根元がちょうど鉛筆の太さになったころが植え替えの適期です。苗が20センチほどの長さになった頃です。これより細いとうまく育たないことがあります。また、これより太くて丸みおびた根元の苗は、とう立ちしやすくなります。
植えつけは苗の白いところを半分埋める程度です。軽く押さえます。水やりを一度だけします。
【4.定植後の育て方】
年内に1回、化成肥料を追肥し土寄せを行います。また年が明けたら1月のうちにもう一度、化成肥料を追肥します。春になると急激に大きく育ち、根元が丸みを帯びてきます。この時のタマネギの葉はみずみずしく、ねぎの代わりとしておいしく食べることができます。膨らみ始めたタマネギを早めに食べ始めてもかまいません。
タマネギは特に病害虫の被害はみられません。しいてあげれば霜柱の被害でしょう。霜柱で苗が持ち上げられて枯れてしまうことがあります。寒い地方や山沿いにお住まいの方は、霜の強い時には苗を見に行って浮いた苗をしっかり土に戻してください。
まとめ
タマネギは苗を買って育てよう、苗づくりは難しいとよく書かれています。しかし土づくりのポイントをおさえて、種子から作ってみると、丈夫でよい苗をたくさんつくることができます。こうして苗づくりに成功すると、タマネギづくりは8割完成したといっても言い過ぎではないかもしれません。後は畑に植えつけるだけといってよいかもしれません。春の終わりにはおいしい新タマネギを食べられます。
はじめに
タマネギは苗を買ってきて植えないといけないわけではありません。タイミングよくよい苗が売っているとは限りません。その点、種子からですと早くからほぼ確実に入手できます。しかもこちらのほうが苗よりもお安いです。種まきは、発砲スチロールの箱やプランターで大丈夫です。種子が発芽して育ちさえすればあとは畑に植替えて、2回ほど追肥して育てるだけと手間がかかりません。かんたんです。
【1.種まきの用土と種まきの仕方】
種子をまく土は市販の野菜用の土か、バケツ1杯の赤玉土に腐葉土を5分の1量、化成肥料をさかずき1杯をまぜたものを準備します。後者の場合には1日置いてなじませてから使うといいです。土は発砲スチロールの箱やプランターに8分目ほど入れて使うといいです。
種まきは条間(すじの間)を3〜4cmとって、すじまきにします。わりばしなどで1cmほどの深さのすじをひいて種子を1cmほどあいだを空けながらまきます。同じ土をかけて表面を平らにしたら、種子が流れないように注意しながらじょうろで水をたっぷりやります。この際に種子が流れそうなときには、土の表面に不織布をかけてから水まきするといいでしょう。乾燥しないように不織布をかぶせたままにしておくとよいです。発芽するまでは明るい日陰の場所をみつけて置いておきます。
【2.種まきの時期と苗づくり】
種まきの時期は、中生の品種で中間地で9月中旬が望ましいです。早すぎても遅すぎてもあまりよくありません。西南暖地ではこれより2週間遅くてもかまいません。
発芽するまでは土が乾かないように水やりします。そして明るい場所に移動させます。こののちは土の表面が乾いたら水やりする程度にします。あまり湿りすぎると軟弱な苗になりがちですから水のやりすぎには注意します。発芽から2〜3週間したら化成肥料をひとつまみほどやります。
【3.植替えの準備】
苗つくりのあいだに植えつけする畑の準備をします。苦土石灰を1平方メートルあたり100グラム、たい肥(あるいは腐葉土)を2キログラム入れてよく混ぜます。1週間後に今度は化成肥料を100グラムと鶏糞(あるいは溶リン)を1平方メートルあたり50グラム加えてよく混ぜます。さらに1週間おくと土によく肥料がなじみます。急ぐ場合には翌日でも構いません。
苗の根元がちょうど鉛筆の太さになったころが植え替えの適期です。苗が20センチほどの長さになった頃です。これより細いとうまく育たないことがあります。また、これより太くて丸みおびた根元の苗は、とう立ちしやすくなります。
植えつけは苗の白いところを半分埋める程度です。軽く押さえます。水やりを一度だけします。
【4.定植後の育て方】
年内に1回、化成肥料を追肥し土寄せを行います。また年が明けたら1月のうちにもう一度、化成肥料を追肥します。春になると急激に大きく育ち、根元が丸みを帯びてきます。この時のタマネギの葉はみずみずしく、ねぎの代わりとしておいしく食べることができます。膨らみ始めたタマネギを早めに食べ始めてもかまいません。
タマネギは特に病害虫の被害はみられません。しいてあげれば霜柱の被害でしょう。霜柱で苗が持ち上げられて枯れてしまうことがあります。寒い地方や山沿いにお住まいの方は、霜の強い時には苗を見に行って浮いた苗をしっかり土に戻してください。
まとめ
タマネギは苗を買って育てよう、苗づくりは難しいとよく書かれています。しかし土づくりのポイントをおさえて、種子から作ってみると、丈夫でよい苗をたくさんつくることができます。こうして苗づくりに成功すると、タマネギづくりは8割完成したといっても言い過ぎではないかもしれません。後は畑に植えつけるだけといってよいかもしれません。春の終わりにはおいしい新タマネギを食べられます。
タグ:たまねぎ
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