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キャッシュフロー を中心にみて (4/n)

キャッシュフロー を中心にみて (4/n)

キャッシュフロー計算書は、「直接法、または間接法」で作成できる。

両者は、
営業活動によるキャッシュフロー 
投資活動によるキャッシュフロー 
財務活動によるキャッシュフロー 
が、各々一致する。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「営業によるキャッシュフロー」
前払金(前払費用)、未払金(未払費用)、

引当金の計上、為替差損益


(1)「引当金の計上」は、「未払金の取り扱い」に、ほぼ、同じである。
@貸倒損失と、「貸倒引当金」、の取り扱いは、以前示しています。
「貸倒引当金」は、「前期以前の貸倒損失を処理するもの」です。再度、ご覧ください。

A給与等に係る「引当金」及び「預り金」、並びに「未払法人税」は、差額を調整してもいいですが、全額を現金で、毎期洗い替えると、理解するのが、簡明なようです。


(2)為替差損益
キャッシュフロー計算書に計上される「為替差損益」の分類・金額は、「P/Lの為替差損益」を、「営業活動によるキャッシュフロー 」、「投資活動によるキャッシュフロー」、及び「 
財務活動によるキャッシュフロー」に分解計上する。

「営業活動によるキャッシュフローの区分」に計上される項目に係る、「為替差損益」は、
受取手形、売掛金、買掛金、支払手形、営業活動に係る未払金について生じた、為替差損益ということになる。

(3)「現金及び現金同等物に係る換算差額」は、キャッシュフロー計算書の「現金及び同等物」に含まれる項目に係る「為替差損益の金額」である。手元現金、3ケ月以内の定期預金、に係る為替換算差損益などである。

それ以外の長期の定期預金、投資有価証券、借入金などに係る為替換算差損益は、「投資または財務よるキャッシュフロー」に含まれる。

==================================
前払金(前払費用)について
私の記憶では、役務の提供の時・支払地代などで、「前払費用」を使用したりするが、CFでは、「前払金」で統一していいようだ。
とにかく、その年のP/L上計上されず、次年度以降、同一の科目で、振替され、費用計上なるものが「前払金」である。

(1)
1年目または前払金の生じた年

経費1(例えば賃借料)を考える。
その年度の中途で、1年分以上、前払いしたとする。(短期前払費用を、毎期、1年間分、損金の額に入れ、「前払金に計上しない、経理」は、現金支出とできるため除く。)

支払ったとき
経費1   AA1+BB1      現金   AA1+BB1

年度末で、決算仕訳で、正しいP/L計算・損益計算をするために、
経費1の一部 BB1を、「前払金  BB1」として計上するものとする。

前払金   BB1     経費1   BB1

この結果、
P/Lでは、
経費1  AA1     現金  AA1

B/Sでは、
前払金  BB1     現金  BB1

結果としては、その年度の現金支出額は「同じ金額」で、
現金の出金合計額は、「AA1 + BB1」である。

再掲すると、
経費1 AA1           現金  AA1+BB1

前払金 BB1


(2)
2年目または前払金の生じた年の翌年

振替して
経費1  BB1     前払金  BB1

2年目も同様にして、
新規に発生したものは、

P/Lでは、
経費1  AA2     現金  AA2

B/Sでは、
前払金  BB2     現金  BB2

現金の出金合計額は、「AA2 + BB2」である。

●ここで出題のされ方が、2通り考えられる。
これは一般的ではないが、上記のままであれば、

P/Lでは、
経費1  AA2+BB1=CC2  となる。   
すなわち、2年度目の、P/Lに計上される CC2には、現金支出を伴わない、「前期分のBB1」を含んでいるのである。
従って、P/Lだけを見た場合は、現金支出額は、「CC2-BB1(=AA2)」なのである。


B/Sでは、
前払金  前期末BB1 + 当期の処理(BB2 ― BB1)=BB2=DD2      
となる。

2年度目の
現金の出金合計額は、「AA2 + BB2」であることに、変わりはない。

見方を変えると、

P/Lの「CC2-BB1(=AA2)」  + 2年目の現金の出金額である前払い金DD2
=AA2+BB2、であることが、わかる。

● 実務としましては、下記のとおりの条件下で検討する、が通常である。●
2年目  P/L   経費1 CC2(=AA2+ BB1 )
B/S   DD2(=BB2)  として、掲載・提示される。

2年目は、振替して、
経費1  BB1     前払金  BB1

経費1は、キャッシュフロー計算書であh、販管費として出金処理されておりますので、
「AA2+BB1」はP/L計上され、出金取引である。

全体として、「経費1」に対する「現金の出金の動き」は、「(CC2-BB1)+BB2」である。

P/Lの販管費計上を除き、
期末が期首に対し、前払金が増加すると、「(BB2−BB1)は、プラス」で、P/Lに計上になったCC2に対し、現金出金額が増加として、処理します。

当たり前ですが、
期末が期首に対し、前払金が減少すると、「(BB2−BB1)は、マイナス」で、P/Lに計上になったCC2に対し、「現金の入金となる取引」です。

再掲すると、

P/L 計上額は、

経費1の2年度目に現金で出金額したものの総額 + 

BB1(=現金出金していない)― 2年度目に前払金に振り替えた額BB2-

=(AA2+BB2)+ (BB1―BB2)

= AA2+BB1

・・・前払金が、増加するときは、期末増加で、「(BB1―BB2)」はマイナスだから、現金出金となる。
   ∴  CFでは、現金減算。

・・・前払金が、減少するときは、期末減少で、「(BB1―BB2)」はプラスだから、現金入金となる。
   ∴  CFでは、現金加算。       

まとめると、2年度目は、

経費1  BB1         前払金  BB1

経費1  AA2          現金  (AA2+BB2)

前払金  BB2


==================================
未払金(未払費用)について

上記の前払金と逆です。

私の記憶では、役務の提供の時・水道光熱費等で、「未払費用」を使用したりするが、CFでは、「未払金」で統一していいと思う。
とにかく、その年のP/L上計上され現金支出は伴わないが、次年度以降、「前期計上 未払金は、現金支出」される。次年度には、同一の科目で、同様に、P/L上計上される。現金支出は伴わないし、その年度の次年度以降、「前期計上の未払金は、現金支出」される。
・・・繰り返される。
つまり、
その年度では、現金支出を伴わずP/Lに計上され、現金支出は、次年度以降である。

(1)
1年目または未払金の生じた年

経費2(例えば、地代家賃)を考える。
これは、未払の判定が、その年度の最終で判断するのが、普通である。

未払金を計上すると、
経費2   FF1+GG1      現金   FF1 
未払金  GG1

ここで、FF1が、現金で支払ったものである。

正しいP/L計算・損益計算をするために、
経費2の一部 GG1を、「未払金  GG1」として計上するものとする。

経費2   GG1     未払金  GG1
ということである。
この経費2が、販管費として、FF1+GG1、計上される。


この結果、
P/Lでは、
経費2   FF1+GG1      現金   FF1+GG1 であるが、

B/Sでは、GG1の現金支出は、次年度以降だから、

CFの計算では、
現金  GG1     未払金  GG1  の状態である。

現金の出金合計額は、「FF1(=(FF1+GG1)― GG1 」である。





(2)
2年目または未払金の生じた年の翌年以降

未払金  GG1     現金  GG1
簡略に、GG1を支払ったとしたが、必ずしも、2年度目に、「全額、支払っているとは限らない」。
とにかく、この取引には、P/L の損益項目は、含まない、ことに留意する。


2年目も同様にして、

P/Lでは、
経費2  FF2 + GG2     現金    FF2 
未払金   GG2
ここで、FF2が、現金で支払ったものである。

正しいP/L計算・損益計算をするために、
経費2の一部 GG2を、「未払金  GG2」として計上するものである。

経費2   GG2     未払金  GG2
ということで、B/Sに、「未払金GG2」が計上される。
「GG2は経費2であり、現金ではない」、ことに留意する。

しかしながら、P/Lでは、販管費として経費2が、「(FF2 + GG2)」計上され、CFでは、出金と、される。 

現金の出金合計額は、経費2+未払金の支払額=(「FF2 + GG2」-GG2)である。
他に、1年目の未払金GG1の減少額である。

● 実務としましては、下記のとおりです。

2年目  P/L   経費2 CC2(=FF2+ GG2 )
B/S   DD2(=(GG2―GG1)+ GG1)  として、掲載・提示されます。

ここで、「GG2―GG1」は、現金出金として認識される未払金GG1の減少額+2年目に経費2の増加額として認識される額の合計額であることに気づく。

GG2・・・GG1・・・減少した後のGG1

@ GG1・・・減少した後のGG1
減少した未払金  α    現金    α

A 増加した、経費2の未払金・・・GG2−GG1=β

経費2に係る未払金の増加額が、「α+β」である。
現金取引として、
「α」は、キャッシュフロー上では、現金の支払・未払金の減少として、計算・認識されている。

従って、「β」のみ、考慮すればいいことに、気づく。

現金の動きで、調整すべきものは、合計額で、「FF2+(GG2−GG1)」の取引である。でここで、「FF2+(GG2−GG1)」は、P/Lにおいて計上され、
C/Fでは、経費2は、出金として扱われている。

経費2は、キャッシュフロー計算書では、販管費として出金処理されておりますので、

現金での販管費計上を除き、

期末が期首に対し、未払金が増加すると、(GG2−GG1)」は、プラスとなり、
経費2が増加する。現金を中心にみると、その分が増加するものとして
現金入金・増加額として、処理します。

現金  GG2−GG1  未払金 GG2−GG1
経費2 GG2−GG1  現金 GG2−GG1

期末が期首に対し、未払金が減少すると、(GG2−GG1)」は、マイナスとなり、
経費2が減少する。現金を中心にみると、その分が減少するものとして
現金出金・減少額として、処理します。

現金 GG2−GG1  未払金 GG2−GG1
経費2 GG2−GG1  現金 GG2−GG1
以上より、

P/L では、
経費1   FF2        現金   FF2
経費1   GG2       未払金  GG2(=(GG2−GG1)+GG1)


B/Sでは、

未払金 GG2(=((GG2−GG1)+GG1)

C/Fでは、
経費2  FF2           現金  FF2・・・(処理済み)

販管費では、経費2を、出金として処理しているため、
下記を付け加える。

未払金  GG1           現金  GG1

現金   GG2           未払金  GG2


以上です。

演習を通じ、実践してみてください。
会計ソフトに付随している「キャッシュフロー計算書 直接法、間接法」は
役に立ちます。

「利益」よりも、「現金」が基本なのでしょう。
P/Lよりも、C/S(=Cash Flow Statement)が大事。
しかしながら、
損益  γ   利益剰余金 γ
これにより、現金及び現金同等物が増加するという「考え方」は、不変です。
黒字にすることが、現金等を増加させ、会社経営の安定に寄与する、ということです。

本日は、ここまで。

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プロフィール

日常生活に役立つ税務・法務、経営について
マイペースで、愛想ありません。 私の他のブログ;気のむくまままに 知識の提供の他に、私の普段の生活の中からのものを、 構えることなく、頻度多く、気ままに綴ってます。 1 気の向くままに 時事問題、趣味などで、日々の中から感じたこと・主張したいことを、別の視点で、人から嫌われても、違う角度でできるだけ簡易に発信したい 2 趣味の範囲ですが、 自分の中から、車の運転、音楽、釣り、読書、倫理・・・、などを取り上げるものとします。
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