2018年05月18日
亜鉛が不足すると薄毛になるというのは本当?
薄毛が気になる人にとって、薄毛と栄養素の関係性は気になるところです。巷で噂になっているのは、亜鉛が不足することで薄毛になってしまうというもの。今回の相談者さんは前髪が薄くなっている原因が亜鉛不足なのでは、と考えています。真相を専門家にお聞きしました。
20代男性からの相談:「亜鉛が不足するとハゲてしまうというのは本当ですか?」
『 2年前ごろから前髪が薄くなり、すくことがなくなりました。散髪の際に、美容師に相談しても、全然問題ないと言われます。しかし、自分でも見てわかるくらいに前髪が少なくなってきています。前髪からくる要因というのはあるのでしょうか。
友人に、抜くことで亜鉛が減り、禿るということを聞いたことがあります。過度の抜きは、禿るということに直結するのでしょうか。また、ストレスからくるのでしょうか。仕事上毎日のように、ストレスを感じています。教えてください。 』
亜鉛と薄毛の関わりとはどのようなものか?
亜鉛不足で薄毛になってしまうのでしょうか。亜鉛と薄毛との関係性について専門家にお答えいただきました。
『 前髪が薄くなってきたことによる亜鉛不足が原因ですが、確かに亜鉛が少なくなると髪の毛を生成できないのは、あります。(医師) 』
『 亜鉛が不足するだけで抜け毛が増えるということは考えにくいです。確かに亜鉛も髪の毛を生み出すために効果的な働きがありますが、亜鉛は補助的な働きしかしていません。そのため、亜鉛が不足していてもそれが直接的に薄毛に直結するとは考えれないのです。(看護師) 』
『 それに、もし亜鉛が不足して薄毛となるのであれば前髪だけではなく頭部全体的に薄毛となるはずです。「前髪だけに亜鉛が足りない」ということは起こりません。栄養・循環している血液は同じものです。ストレスが原因だとすれば円形脱毛症や、全体的な薄毛となります。相談者さんは男性型脱毛症(AGA)ではないかと思います。(看護師) 』
薄毛を予防するためには
薄毛の原因には様々な要因が考えられます。薄毛に対する画一的な対処法があるわけではありません。原因に応じた対処が必要になってくるのです。では、どのようなことをすればいいのでしょうか。
『 てっぺんハゲ・O型ハゲ・カッパハゲ・M字ハゲを聞いたこと、見たことがないでしょうか。男性型脱毛症(AGA)は頭頂部・前頭部が薄毛となるのが特徴です。頭頂部だけ薄くなることもあれば、こめかみから薄くなり、M字ハゲを呈したりもします。そして相談者さんのように前髪全体が薄くなることもあります。これはジヒドロテストステロンという男性ホルモンが関与する薄毛です。(看護師) 』
『 髪の毛は、たんぱく質からできております。薄くなったからたんぱく質だけを採っても、髪の毛は成長しません。バランスよく、食事からたんぱく質と亜鉛をとることで髪の毛に栄養を与えることができます。現在、サプリメントもありますので、試してみてください。(医師) 』
『 洗髪時により抜け毛が生じることもあります。指先でマッサージをしながら洗ってください。気になるようでしたら育毛剤で栄養を与えて髪の毛を太くすることもいいです。(医師) 』
『 薄毛対策をしても薄く感じる場合は、病院で受診をしてください。内服薬・塗り薬・注射かあり、適用範囲を見て処置をいたします。ストレスも原因ですので、極度にためず、休んでストレス解消してください。(医師) 』
亜鉛不足=薄毛という図式は必ずしも成り立つわけではありません。しかし、仮に亜鉛不足が薄毛の原因だとしても、亜鉛だけを多く摂取すればいいというわけでもありません。栄養バランスや生活習慣を見直すことが薄毛対策には大切です。そして、医療機関でアドバイスを受けることも必要になってくるかもしれません。まずは、原因を突き止めることが先決だといえそうです。