2018年05月01日
ゲップとおならに悩まされています…原因と対処法を教えて
ゲップとおならに悩まされているという相談者さん。特に原因に心当たりはなく、困っているといいます。ゲップとおならがひどくなる原因は何なのでしょうか。そして、その対処法は?
40代男性からの相談:「げっぷとおならで下痢になることも…どう対処すればいいですか?」
『 35歳くらいから、げっぷとおならがだんだんひどくなってきて、今ではげっぷはいつでも出せるくらいになっています。
人と話をしたり食事をすると10分くらいでげっぷとおならが体に溜まってきて、我慢しているとお腹がギュルギュル鳴り出します。2〜3時間我慢すると、もどしてしまったり下痢になったりします。
たばこは吸わず、アルコールも飲みません。食事は、毎回自炊で油は一切使っていません。2回違う内科に行った事があるのですが、どちらも異常はないとのことでした。これは、ストレスから来るものなのでしょうか。
症状が出始めた頃は、家の近所での騒音がひどかったので、その事が引き金になっているのでしょうか。鼻炎がひどい事も関係していますか。今ストレスはそんなにありません。何かこれらの症状を軽減する方法はありますか。心療内科で診てもらう事はできますか。 』
ゲップとおならがひどくなる原因とその対処法は?
なぜゲップとおならがひどくなってしまうのでしょうか。専門家の回答です。
『 げっぷが多く出る症状の原因として、胃酸過多症(飲食時以外にも胃酸が出ている)、非びらん性胃食道逆流症(胃や食道の粘膜に異常がないもの)、空気嚥下症(飲食時や日常的に空気を飲み込みやすい)などが考えられます。これらは、早食い、過食、香辛料やアルコールやカフェインの過剰摂取、ストレスなどにより起こります。(看護師) 』
『 また、これらの症状はなかなか確定診断がつきにくく、治療方針が決まりにくいです。相談者様は、内科で異常なしと言われているとのことから、ストレスや鼻炎による空気嚥下症の可能性が高いのではないでしょうか。(看護師) 』
『 人は食事の時には食物と同時に空気も飲み込みます。また、ストレス過多の状態では、呼吸が浅くなり空気を飲み込みやすくなります。鼻炎があると口呼吸になりやすく、この場合も空気を飲み込みやすくなります。(看護師) 』
『 げっぷとおならは、胃や腸などの消化管にたまっている空気を体外に出すために起こっている生理現象なので異常ではありませんが、頻度が多い場合は、呑気症といいます。(医師) 』
『 呑気症は、字のごとく、空気を必要異常に呑み込んでいる状態で、内科的には何の異常もありませんが、結果として、げっぷやおならが増えます。原因はストレスです。症状が出始めた頃に、騒音というストレス要因があったようですし、鼻炎がひどいとの記載もありますので、騒音が呑気症を引き起こすストレス要因となり、その後は、ひどい鼻炎のため、口呼吸が起こりやすく、空気を呑み込んでしまう状態になっておられるかと思います。(医師) 』
『 対処法としては、深い呼吸を意識すること、食事の際はゆっくりとよく噛んで食べることが大切です。また、ストレス過多で心身ともに疲れている場合には、心療内科を受診するのも良いでしょう。(看護師) 』
『 まずは、原因を取り除くという意味で鼻炎の治療を受けられるのが良いかと思いますが、心療内科を受診されて相談されても良いと思います。(医師) 』
ゲップやおならは無意識のうちに空気を多く取り込んでしまっていることが原因かもしれません。食事をする際には意識的にゆっくりするなど工夫をしていきましょう。