2018年05月07日
歯を磨いても口が臭い…原因はなに?
社会で生きるためには口臭対策はもはやエチケットの1つです。口が臭いことで相手に不快感を与えてしまうと、あなた自身の個人的な評価に傷がついてしまうかもしれません。ここでは、口臭対策をするために押さえておくべき口臭の原因をご紹介します。
30代男性からの相談:「歯を磨いていても口が臭い…考えられる原因と対策は?」
『 普段定期的に歯を磨いていて今はまったく問題ありませんが、かなり前に歯を磨いているときでも口が臭うと言われたことがあります。その理由はなんでなのでしょうか?歯磨きの仕方や回数や良い歯磨き粉やマウスウォッシュとその使い方で改善されるのであれば教えて欲しいです。
人と会う以上口臭はなるべくエチケットとして避けたいです。原因が分かればその改善策が立てられるので、考えられる原因や理由や予防策が知りたいです。宜しくお願いします。 』
口臭の原因をひとまとめ
口臭がなぜ発生するのでしょうか。その原因をまとめました。
『 口臭を人から指摘されると、辛いものがありますよね。口臭には、生理的口臭と病的口臭の2種類あります。生理的口臭とは、朝起きた時の口臭や食後の口臭です。(歯科医) 』
『 睡眠中は、口を閉じたままで数時間過ごします。その間、口の中は、ずっと履き続けた靴と同じような状態になっています。つまり、温かい、湿った、空気の循環のない環境です。そのため、朝起きた時に口臭がするのです。食後の口臭については、ニンニクなどの食事の内容に大きく影響されてきます。このような生理的口臭については、これが自然な現象なので、治療の対象とはなりません。朝起きた時、食事の後、歯磨きをして口をきれいにすることが、基本的な対応となります。(歯科医) 』
『 一方、病的口臭はそうではありません。病的口臭の中で最も多いのが、歯周病などお口の中に原因のある口臭です。こうした口臭は、歯科治療によって改善させることが一番です。また、糖尿病や腎臓病などの内科的な病気からも口臭がしてくることがあります。内科的な病気から発生する口臭は非常に独特のニオイがします。もし、歯科治療をしても口臭が改善してこないなら、こういった可能性も考えたほうがいいでしょう。(歯科医) 』
『 歯を磨いても口が臭い原因はたくさんあります。
1、歯周病による歯周病菌のニオイ
2、歯を磨いても残っているプラークのニオイ
3、食べ物などによる胃からの臭い
4、口腔乾燥による唾液のニオイ
5、病的な臭い(糖尿病、腎臓疾患、消化器系疾患など)
簡単に考えられるだけでも、これだけの口臭の原因があります。歯を磨くだけで取り除ける口臭の原因というのは2の歯を磨いても残っているプラークのニオイだけで、他のものは歯を磨いても臭いの原因を取り除くことはできないため、症状が改善されません。(歯科衛生士) 』
口臭対策のためにすべきこととは?
口臭を消すために必要なことについて専門家からのアドバイスです。
『 口臭の予防策ですが、歯周病など口の中に原因のある口臭に対しては、歯磨きを丁寧にすることが一番の対策です。内科的な病気から来る口臭に対しては、定期的に健康診断を受けることで、内科的な病気を早期発見することをおすすめします。(歯科医) 』
『 口臭でお悩みであれば、まずはご自身の口臭の原因をはっきりと突き止める必要があります。歯医者で相談し、必要に応じてその他の診療科目も受診されるとよいのではないでしょうか。(歯科衛生士) 』
口臭は人に不快感を与えてしまいます。だからこそ、エチケットとして口臭は改善しておきたいものです。まずは、口臭の原因を突き止めましょう。そこから対策は始まるのです。