2018年05月09日
おじさんが急に張り切ると腰痛や膝痛に…痛みを抑える薬やサプリはなんだ?
健康を維持するために運動を始めるおじさん方も多いでしょう。しかし、張り切るあまり身体を壊してしまうのは本末転倒。特に、腰や膝は大切です。腰痛や膝痛に襲われた時にどんな薬やサプリが味方になってくれるでしょうか。専門家の答えです。
40代男性からの相談:「腰やひざの痛みを抑える薬やサプリはありますか?」
『 最近、腰やひざの痛みに悩まされています。普段はデスクワークが中心ですし、車での移動とかも多いので極力運動不足にならないように、休日にはジョギングなどの運動をするようにしてきました。おかげさまで、年齢のわりにはそれなにの健康体を維持できたと思っているのですが、最近になって、そのジョギングなどに際に、腰痛やひざ痛などに襲われるようになりました。
今までは、少し長い距離を走ったりしてもなんともなかったのですが、そういったじわーとくるような関節痛に襲われるようになり、だんだんと運動するのにも消極的になりそうです。加齢によるものかもしれませんが、こういった痛みと上手に付き合う方法はないでしょうか。 』
腰や膝の痛みを抑える薬やその成分
腰痛や膝痛になってしまったらどんな薬が使われるのでしょうか。
『 腰やひざの痛みを抑える薬としては、ジクロフェナクやロキソプロフェンなどの非ステロイド性消炎鎮痛剤があります。非ステロイド性消炎鎮痛剤は、炎症や痛み、熱などを引き起こすプロスタグランジンという生理活性物質の産生を押さえることで、炎症や痛み、熱を抑える薬です。(薬剤師) 』
『 非ステロイド性消炎鎮痛剤には、内服薬や坐薬、外用薬(塗り薬や貼り薬)があります。ひざの痛みの場合、ヒアルロン酸という関節液に含まれる成分をひざの関節に注射する薬があります。ヒアルロン酸が関節軟骨を覆って保護し、関節がスムーズに動くようにしたり、関節軟骨に栄養を与える効果があり、さらに、抗炎症作用や痛みの痛みを和らげる効果があります。(薬剤師) 』
『 炎症が強く痛みも強い場合は、ステロイドを関節に注射する場合もあります。これらの薬物療法は、一時的に炎症や痛みを抑えるもので、腰やひざの痛みの原因が改善されなければ、薬の効き目が切れれば、再び痛みが出てきます。早期に病院を受診して、医師に相談しましょう。(薬剤師) 』
『 整形外科を受診した上で、悪化予防や緩和目的でコンドロイチン・グルコサミンなどの摂取を試してみてください。自己判断で間違ったケアを続けると悪化の恐れがあるので、運動方法含め、整形外科など専門家の指導を受けましょう。(薬剤師) 』
張り切りすぎるとよくない、自分に合った運動を
急に激しい運動や負荷のかかることをするのは、あまりいいこととはいえません。なぜなら…
『 膝の痛みで最も多いのが、関節の軟骨がすり減ったために痛みが生じる変形性膝関節症です。クッションの役割をする軟骨がもろくなり、さらに筋肉の衰えにより軟骨への負担が増えることで痛みが増します。その他にも、膝や腰の痛みを生じさせる疾患もありますので、まずは一度、詳しい状態を整形外科にて診察してもらうことをおすすめします。(薬剤師) 』
『 中高年になってから急にジョギングを始めることで、膝を痛める方が非常に多いです。運動の前には十分にストレッチを行い、ウォーキングから始めることをおすすめします。(薬剤師) 』
健康を維持するために行動を起こすというのは、素晴らしいことです。しかし、あまり頑張りすぎてしまうのも考えものです。自分のペースに合った方法ならば、身体にかかる負担を抑え、継続しやすいでしょう。ただ、もし痛みが出てしまった時には、その対処法を知っておくと安心です。