2016年01月11日
お酒を飲むとついつい食べ過ぎてしまう科学的理由
飲み会でついつい食べ過ぎてしまい、後悔した経験のある人は多いのでは?お酒を飲みながら食事をすると食べ過ぎてしまうのには、科学的な理由があったんです!
アメリカのインディアナ大学で行われた、ノンスモーカーで標準体重の女性を対象にした実験では、女性は昼食時に偽薬を静脈注射で投与した時には食事の量に変化はなかったのに対し、アルコールを投与した時には食事の量がいつもよりも多くなったのです!
さらに、脳スキャンを使って被験者の脳の反応を調べたところ、アルコールの摂取によって、被験者の女性の視床下部の代謝をつかさどる部分が食べ物の匂いに反応しやすくなることが分かりました。
女性はお酒を飲むことで、普段よりも脳が食べ物の匂いに敏感になり、その結果、食べ物の匂いが食欲をそそり、ついつい食べ過ぎてしまうというわけなんです。
この実験では女性の被験者のみを使っていますので、男性のアルコール摂取が食欲に及ぼす影響については分かっていませんが、同様な反応が見られる可能性はあるといってよいでしょう。
「お酒は太る」とはよく言われますが、これは、アルコールのカロリーだけが問題なのではなく、アルコールを摂取することによっていつもより余分に食べてしまった分のカロリーとの合計した結果であると言えそうですね。
飲み会の予定が入っている日には、ランチを少なめにするなどして、1日に摂取するカロリーを調整するようにしましょうね!
参考:
Alcohol sensitizes brain response to food aromas, increases food intake in women
http://www.sciencedaily.com/releases/2015/06/150630122252.htm