2016年01月11日
歯が無くなった時に起きる怖い変化
歯は健康寿命に直結すると言っていいほど大切なものですが、意外とその大切さに気付いていない方が多いのです。
皆さんは何歳になったら入れ歯になってもいいと考えているでしょうか?50歳でしょうか、60歳でしょうか、70歳でしょうか。
きっと10代のころは、おじいさんおばあさんは入れ歯を使うのが当たり前のようなイメージを持っていたかもしれませんが、いざ年を重ねてみると自分の現在の年齢は昔思い描いていたものより非常に若いものに感じ、何歳になっても入れ歯になりたくないと思うものです。
50歳の方に聞けば「今はまだ入れ歯になんかしたくない」と答えが返ってきますし、60代の方、70代の方に聞いてもやはり同じ答えが返ってきますし、80歳の方に聞いてもそれは同じです。
しかし、今痛みもなく自身の歯で噛めるからといってメンテナンスもせずに油断していると、必ずいつか歯が一つまた一つとなくなる可能性は高くなります。現在、歯周病で歯を失う人は非常に多く、そして成人の9割が歯周病に感染していると言われています。
ピッタリ合う入れ歯で、リンゴもバリバリ噛める高齢者の方もいますが、それでもやはり自身の歯に勝るものはありません。
むし歯や歯周病で歯が無くなってしまったとき、口の中や体全身にどのような悪影響がおきるか紹介していきたいと思います。たかが奥歯一つ、されど奥歯一つです。
人は歯が一つ無くなったとき、まだ普通に食事が出来ますし、反対側で噛むこともできてしまう為すぐに支障が出てくるわけではありませんが、親不知以外の歯が無くなった部分をなんらかの形で回復しないと後でとんでもないことになりかねません。
【ほかの歯の寿命も縮まる】
毎日の食事で歯にかかる力は体重の何十倍もの力だと言われています。それを人は28本の歯で受け止め食事をして暮らしているのですが、もし奥歯が数本無くなってそれを放置してしまい反対側の噛める部分で食事し続けてしまえばたちまち反対側も歯がダメになってしまうでしょう。それが5年で起こるか10年で起こるかは分かりませんが、それほどまでに奥歯でしっかり噛めるということは大切なことなのです。
歯が無くなった部分にはそれがたとえ数本でも入れ歯やインプラント、ブリッジで回復させることが必要です。
【歯が傾いたり、伸びたりしてくる】
歯は動きます。下の歯を失うと、かみ合う歯がなくなった上の歯は下に伸びてきてしまいます。そして歯を失った部分の横の歯は傾いてきます。そうなればたちまち噛みにくくなってきてしまいます。また歯の移動や傾きが大きい場合、その後の治療が困難になったり、治療にあたり他にも抜かなければいけない歯が出てきたりなどリスクは多いです。
むし歯や歯周病で歯を失った場合、出来るだけ早くブリッジやインプラントなど、歯があった部分を回復させることが大切です。
【肩こりや頭痛の原因に】
歯を一本又は何本か失い、そのままにし咬み合わせのバランスが崩れてくると、体のバランスも崩れてきて肩こりや頭痛といった症状が出てくることがあります。いつも咬みやすい側でばかり咬んで食事しているのは、例えればいつも片足でケンケンしながら歩いているようなもので非常に体への負担が増えます。体も歪み、姿勢も悪くなります。顔も歪んでくることがしばしばあります。
たとえ、歯が無くなってしまった部分がどんなに少なくても、歯を失ったらどんな回復方法があるか専門医に相談してみることが大切です。
歯があること、噛めることってこんなに食べることだけでなく体全体にもとても大切なことなんだ!と思ってください。ずっと年をとっても口元美人でいたいですよね。歯を日頃からケアして歯を大切にしてください。
タグ:健康
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