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2021年11月19日
滝川クリステルの御家騒動(銀魂)
滝川クリステルとは銀魂に登場する、気象予報士のアナウンサーである。通称は、ケツの穴。似たような存在として、花の穴がいるのであるが、割愛。
【内容】
滝川クリステル……そんな彼女の悩みは、天気予報が当たらないとのことであるが、それを機に、ある種偶発的な出会いによって二人は再会する。
銀さんはかねてより尻のアナの大ファンであり、新八が超古参の寺門お通の恋愛騒動に次いで放送される形で結婚を知ってから、日めくりカレンダーを破るという奇行を行っている。
銀時としてはたとえ結婚してもファンとしての愛情があったためか、彼女と会ったとき、有頂天になって、浮かれた様を見せている。
お家騒動の問題を解決してくれるべく、銀時がノリノリになるのであるが、クリステルから送られたのは「外道丸」という式神である。
鬼に金棒よろしくトゲトゲのついた金棒で銀時を殴ったあと、クリステルの実家である結野清明に案内されて、彼女の実家に赴くことになるのであった。
(結野清明)
清明は陰陽師特有の術を使って銀時をもてなすのであるが、銀時はかなり懐疑的。
その途中に本来お昼の顔であった妹・クリステルの朝の天気予報が開始されるのであるが、結野衆に騒動が走る。
ファンなのかシスコンなのかはどうかさておき、録画しようにもスパイダーマンで容量が一杯だの何だの言われる中、
「ききのがすなよ貴様らァァ!!
なんとしても
クリステルの予報を当てさせるんじゃ!
言った瞬間祈れよ!!
間髪入れずに祈れよ!!」
と大声を出してまじないを行うのであるが、清明全般に懐疑的であった銀時が瞬時に鞍替えしてクリステルの予報を当てるために、その群衆の中に交わっているのである。
まるで妹そのものを燃やしかねない勢いで祈祷を行うのだが、すぐさまお隣からかなり強烈な日歌詞の柱が立つ。
その正体は、清明の宿敵といっても過言ではない道満が「晴れの天気予報」を雨天にすべく、なされたものである。
二つの光がぶつかり合う中、外道丸の解説するところ、平安のころより熾烈な争いを行っていた巳理野家と結家が、クリステルが道満(巳理野家)と結婚したことにより近所同士になってしまったのである。
要はシリとケツによる醜い争いが始まってしまったのであった。
クリステルは道満との新婚生活時、幼少期から事あるごとにローリエを出していたのだが、子をなすこともなく離婚しており、道満はせめてもの嫌がらせとしてクリステルの予想を外していたのである。
朝の予報で打ち破れる清明の前に、問題の道満が現れるのであるが何かと競いたい(というか優位に立ちたい)彼は、清明の渾身の回覧板投擲を意図もせず、清明が不参加なのを知って、町内の松茸狩りの旅行に参加している。
「雨は止まぬぞ清明
たとえクリステルがお天気お姉さんをクビになろうと
貴様ら結野家が滅亡しようとも
この雨はもうやまん。
貴様らの兄妹の慟哭を
消し去る為に この雨は降り続くのだ
我が巳理野家に
いや この俺に泥を塗った事…後悔するがいい
アハハハハ!!
これ隣の岩下さんちに回しといて」
と、宣戦布告乃至勝利宣言をしながら回覧板を部下にお隣の家に回す姿を目の前に去っていく。
元来、平安時代から仲の悪かった両家であるが、清明と道満の仲は小さい頃、そう悪いものではなかった。
しかし道満の親からの清明と懇意にするなという圧力、大人になって道満が好いていたクリステルを宛がい結婚させるも、常に上の空になった彼女を道満の断りなくお天気お姉さんに戻すといった恋愛のアレソレが、絡み合った結果である。
やがて、お家騒動の問題を解決すべく、清明は巳理野家に居る道満に勝負を仕掛けるのであった。
余談
2021年、7月4日、FGOの蘆屋道満が新聞に載りました。
アヴァロン・ル・フェで村正に「正論で死んだ道満」といい、この男(性別不明)は本当にネタに事欠けない。
どうしてそんなに面白いの?
滝川クリステルの御家騒動(銀魂) 2へ
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滝川クリステルの御家騒動(銀魂) 2
道満の家に直訴をかねて妹・クリステルの嫌がらせを止めるべく、単独で押し入った清明であるが、銀時と神楽は陰陽師の姿、そして新八はまるでバイキンマンのような全身タイツの姿で登場する。
あくまで新八の変装を使い魔(式神)と公言してはばからない銀時側であるが、万事屋の雑務をこなす新八に対して
「呪法に負けるそれ以前にアレ式神じゃないよね
ただの全身タイツの雑用係だよね
目泳いでるもの
バタフライしてるもの
バチャバチャいってるもの」
と我が身を抱く竦め、気まずそうに眼を逸らす新八に対してツッコミが飛び通う。
しかし、清明が単独で巳理野家に乗り込んだ中、微力ながらも仲間がいるのは頼もしいことであるが、式神デスマッチがはじまり、新八が一番最初に目の当たりにしたのは、正しく鬼といった荒々しい風貌の形相を持つ人外の鬼であり、「バタフライどころかプールの底に沈む形(気絶)」となって撃沈するのであった。
一番最初に仕掛けられた勝負は、見た目こそ物々しい鬼であるが、式神と二人三脚の強度作業であるパン……:パンデモニウム食い競争であった。
外道丸曰く、このゲテモノのパンはスナック感覚で食べられるものらしく、純粋に羨ましがっていたのだが、二人三脚の為、足が結ばれた神楽が完璧に新八を引きずる形で、パンデモニウムの元に到達している。
ちなみに相手側は大型の鬼を呼び出した所為で、歩幅が合わず股が裂けかけていた。
パン食い競争よろしく中空に照らされていたパンデモニウムであるが、新八はウルルン滞在記に行ったつもりでやる気兼ねで挑むのだが、パンに食らい付くべくジャンプを繰り返しているうちに、唇がまあかの事故でパンデモニウムに接触。
「ファーストキス……いやなんでもない」
とぼやきをこぼす新八に、パンデモニウムは
「私も…初めてだった」
と、まさかのハプニングが発生するのである。
「ス…スイミマセン
そ…そういうつもりじゃ…なかったんです
ゴ…ゴメンなさい
こんな形で……その…
大切な初めて…奪ちゃって…」
ベルセルクの赤いアレの如き顔をしているのだが、そこから先は妙に新八が照れてフワフワとした雰囲気が醸し出される。
その内に胸の中で唇が接触したことは単なる事故だと思いつつも、早く食べる決心を決めた新八の前に(美化)して、目の当たりにしたのはまさかの美少女化されたパンデモニウムさんであった。
ぶっちゃけこのパンデモニウムさんは、外道丸が幻術らしきもので編み出した妄想の副産物でしかないのだが、決死の覚悟を決めた美少女らしきものと新八の間でやきもきとした空間が広がることになる。
不本意に触れてしまったことにより、「声を我慢するから」の一声で新八は血の泡らしきものを吹いて、パンとの恋愛がはじまりかけるのだが、やっとこさ追い付いた敵側のチームがパン(デモニウム)を呑みこもうとした矢先に、神楽が彼女を蹴り飛ばして謝って敵の式神が食べてしまう事態に見舞われるも、無理矢理物理で吐き出させて、嘔吐したぐちゃぐちゃになったものをかき混ぜる。
モザイク処理が為されたパンデモニウムさんの混じり合ったモノであるが、双方が食べることを拒否。
試合を棄権したことにより、相打ちの結果に終わった。
滝川クリステルの御家騒動(銀魂) 3へ
2021年11月17日
土生明宏を捜しています
土生明宏を探していますとは、当時2ちゃんねるに手動コピペであらゆる板に書き込まれていた個人の捜索情報を求めるものである。
単純に人探しを行っているといえばそれまでだが、異質な点として、2ちゃんねるの掲示板全域に土生のコピペ文章と、ネットだけではなくリアルの方でも張り紙を貼って、情報を募っていた薄気味悪いほどまでの執着心である。
【内容】
土生明宏を探していますの書き込みはコピペでありながらも、再度述べるようにどのような場所でも書き込まれている点である。
ニュー速からクソスレの至るところに投稿されており、推測するところほぼ一日中ネットに入り浸ってコピペを連没していたものだと思われる。
その数は最早異常と言えるもので、軽く2ちゃんに入ろうとするものなら嫌が応でも目撃する破目になり、かなりの薄気味悪さを感じる。その気持ち悪さを後押ししているのは、「探している理由が不明」だからであろう。
ちなみにYahoo知恵袋の方にまで手が及んでおり、狂気じみた追い込まれをどことなく感じるのは気の所為だろうか。
やがて、Twitterの方でコピペ書き込みとほぼ同じ文章が書きこまれた紙が貼り付得られた車体が見つかり、ますます恐怖を煽っていく展開となる。
統合失調症か何かだと思われていたのだが、(虚偽で)「土生を知っている」と連絡を取った勇士いわく、女性関係のトラブルが原因で情報提供を募っていることが明らかになる。更に詳しい話として、捜索者は警察の方に事情を説明したらいが解決できるものではなく、自力で探すことになったのだという。
ちなみに問題の「土生明宏」は実在する人物である可能性が高い……が、単なる同姓同名の可能性もある。
なお、この話題は1スレで終わったため、虚偽の情報提供を行った人物がどうなったのか、そうして最終的に捜索者は問題の人物を探し出すことに成功したのか、明らかになっていない。
謎のままである。
2021年11月16日
消えたとて浮かぶもの
消えたとて浮かぶものとは、2ちゃんねるの中で(恐らく)トップレベルに理解の範疇を超えたスレッドの内容である。
個人的に内容を何度も閲覧しているのだが、最初の段階で首を捻ってしまう。
釣りなのかどうか本当に判断が出来ない謎のスレである。
【内容】
1 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:05 ID:RIYlzIsA
たとえばそれは台所にあるとします
私がそれを取ろうとすると浮かんでいたはずのものも沈みますね?
だから最初から消えていたと理解して撮ろうとしてもやはりそれは存在しないといえます
次に私が言うことは「消えた」と言う事
消えたのなら最初はそこにあったはずです
なのにそれ(例えですが)は浮かんでいるのですから掴める訳ありません
もし掴もうとしてもやけどしたりしますからそこまでのリスクを伴ってまで(経済的負担は除きます
消えるのを防がなくてもいいと思います
友達に言ったのですが相手にされなかったので、皆さんの意見を聞きたいです
14 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:07 ID:RIYlzIsA
これらの現象は台所でよく起こるので台所にしましたが
トイレ寝室 など
汚れているところでも目撃しますので一概には言えません
21 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:08 ID:RIYlzIsA
それから
よく空中で消えるという人が居ます
でも私の場合は3センチほど浮かんだように見えで
それから消えてしまいます
だから掴もう、と思っても間に合わないと思います
22 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:09 ID:RIYlzIsA
みなさんもそうゆう体験したことあると思います
私はいつもですが
周りの人はそんなんないよと言います
多分私をだまそうとしてるのかな・・
24 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:09 ID:???
うんうん。
私の見るものは違うけど、まぁ似たようなものだ
28 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:10 ID:RIYlzIsA
その対象になるものですが
水気のあるもの(コップ レモン
これらのものは消えたことないです
判子とか、ちり紙とかはいつも消えるのを私は見ています(台所ならば
31 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:11 ID:RIYlzIsA
>>24
やっぱりみんなそうなんですよね。
少し不安だったのですが
35 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:12 ID:???
なんで台所なんですか?
36 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:13 ID:RIYlzIsA
水気のないところ、と言ってもトイレの場合は例外です
トイレでは今のところ芳香剤
そして雑誌などが浮かび消えました
トイレだけは例外なのかな、と思うのですが。
37 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:13 ID:RIYlzIsA
>>35
台所で一番この現象が起こるのであえて台所にしました
38 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:14 ID:???
トイレにおいてあったという雑誌が気になる
39 名前: 投稿日: 02/04/02 04:14 ID:???
>>1
どんな風に消えるよ?
パッとか?
スッとか?
ヒュッとか?
40 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:15 ID:RIYlzIsA
もし、これが人間にも被害が及んだとしたら怖いです
できるだけ水気のないところで行動するか
消えそうなものを出来るだけ身近に置かないとかしたほうがいいです
43 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:16 ID:RIYlzIsA
>>38
兄の場合はガロとかですね。
もうないので確かめられませんごめんなさい
>>39
浮かぶのはゆっくりなので多分
誰かが引っ張っているのかもしれません
でも消える瞬間は本当に早いので人間がやっているとしたら凄いです
46 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 04:17 ID:???
>私がそれを取ろうとすると浮かんでいたはずのものも沈みますね?
ここからもう分からないよー!!
沈みますね?言われても、なんで沈むか分からんよー!!
53 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:20 ID:RIYlzIsA
>>46
あ、言葉足らずでごめんなさい
物が沈む時は必ずといっていいほど消えてしまうのです。
だから沈んだら諦めます
昔は抵抗もしましたが 無駄だとわかったので
67 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:22 ID:RIYlzIsA
先輩は屋根裏探せといっていました
探そうとしましたがたぶん無駄かもしれません
もし浮かんで浮かんで消えたなら上にあるのかもしれませんが
浮かんだり沈んだりするのでたぶん屋根裏には行かないでしょう
120 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:33 ID:RIYlzIsA
写真とか載せたいのですがそのしゅんかんをとったことないんです
取ろうと構えてるときにかぎって何も起こりません
だから 私の心を読み取っているといえます
それだから私はいつもビクビクしています
もしかしたら私も消えるかもしれないからです
138 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:36 ID:RIYlzIsA
真面目なんですけどごめんなさい
たとえば鏡とかに映った自分が浮かんだら私も浮かぶ(強制
でも消えるかといったらいやですから抵抗します。
その時に沈む
あ 少し分かってきたかもしれません
224 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 04:51 ID:RIYlzIsA
あと友人とかにも喋ったのですが笑いで終わります
これは友人も本当は分かっているのにあえて知らない振りをする
つまり私が知らないちから?とかは友人を洗脳して
私を(最終的に
何事もなかったかのようにしたいと。
290 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:06 ID:RIYlzIsA
鏡じゃなくても
プラスチック
電源の切れたパソコン
いろいろ顔うつりますよね
そのなかにも私役の人が居ますが、鏡(あ)からどうやってうつるのか
不可能なので(あ)がうつること
世界にはいっぱい 私役の人が居ます
もし私がシンでも(あ)でなくでも他の人
が私に成りすます可能性があります
344 名前: 名無しさん? 投稿日: 02/04/02 05:16 ID:???
>>1は鏡の中の自分が浮かんだら、強制的に自分も浮かんで
消えてしまうかも、と思ってるんでしょ?
それなのに、鏡の中の(あ)は別の存在なの?
349 名前: かしまし ◆nJVaXTZo 投稿日: 02/04/02 05:18 ID:???
>>344
はいそれは
鏡の中の自分が浮かんだら私も浮かびます
私が浮かんでも鏡のかなの(あ)動きます
それは繋がっているからでしょうか。
鏡と向き合って空をはさみで切ったこともあります(見えませんが
でも硬いか、切る場所が違うかで繋がったままです(今
といった内容がスレの大まかな全貌である。
個人的に理解できない「私がそれを取ろうとすると浮かんでいたはずのものも沈みますね?」から理解の存在を離れたスレであり、全貌を語るどころか、そもそも何が言いたかったのか不明である。
というか、理解できない。
こゝろ(夏目漱石) 4
故郷へ帰宅した「私」は病床の父と将棋するなどの、緩やかな日常を送ることになるのだが、大学を卒業した現在、就職口をさがすために親から催促されて、先生に手紙を出すことになるのだが、就職に関する手紙の返事はついぞ受け取ることはなかった。
崩御の報せと乃木大将の自死が、父の精神面に何らかの影響を与えたのかもしれないが、一気に体調が悪化していくことになる。
かなり体調の崩れた父を交代で見守る中、「もう長くはないだろう」と思い、「私」はかつて先生から郵送されたかなり分厚い、手紙をパラパラと読み返すのだが、その最後の一文に記された言葉、
「この手紙があなたの手に落ちる頃には、私はもうこの世にはいないでしょう。とくに死んでいるでしょう」
の一文を見て、急いで汽車に乗り東京へ向かう中、「私」は先生がこれまで時期がこないと話せないと散々に言われていた過去と秘密を知ることになる。
……私はこの夏あなたから二、三度手紙を受け取りました。
このまま人間の中に取り残されたミイラのように存在して行こうか、それとも……その時分の私は「それとも」という言葉を心のうちで繰り返すたびにぞっとしました。駆け足で絶壁の端まで来て、急に底の見えない谷を覗き込んだ人の様に。
(中略)
このまま人間の中に取り残されたミイラのように存在して行こうか、それとも……その時分の私は「それとも」という言葉を心のうちで繰り返すたびにぞっとしました。駆け足で絶壁の端まで来て、急に底の見えない谷を覗き込んだ人の様に。
などといった出だしから、始まる。
最後の文辺りである「この手紙があなたの手に落ちる頃には、私はもうこの世にはいないでしょう」が、冒頭とどう結びつくのだろうかと読み進めていくのだが、内容を簡潔に纏めるならば、
先生は昔、田舎では裕福な家系だった。
↓
母の伝言に従い伯父は、先生を東京にやるも財産を盗んでいた。
↓
人が信用できなくなった先生は、後に奥さんとなるお嬢さんの家で下宿する事になる。
↓
疑心暗鬼になっていた先生の心が次第にほぐれ、同じように同郷から来て凝り固まった考えを持つ幼馴染「K」を連れ込み、懐柔させることにする。
↓
やがて先生の目からみた「K」とお嬢さんは、非常に仲睦まじいものに見え、嫉妬を覚えるようになる。
↓
やがて「K」もお嬢さんのことが好きだと明らかになり、先生は「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」と常日頃からKの口癖であった言葉で、恋の感情を否定する。
↓
非難的な態度に留まらず、先生はお嬢さんの母に抜け駆けに近い形でお嬢さんを妻にする許可を得るも、Kに対する罪悪感が遅れながらやってくる。
↓
明日、Kに正直に謝罪しようと考えるも日の出を迎える前にKは自死しており、先生に対する簡単な謝罪と、下宿になった一家に対する謝罪という簡潔な遺言を見る。
↓
Kの死後、先生が毎月通っていた雑司ヶ谷に墓が作られた。
↓
先生は伯父に金をだまし取られたよりも酷い殺人の罪を犯したことにより、誰よりもあくどい人間だと自覚して、緩やかに「私」が出会った消極的な姿になっていく。
↓
母の伝言に従い伯父は、先生を東京にやるも財産を盗んでいた。
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人が信用できなくなった先生は、後に奥さんとなるお嬢さんの家で下宿する事になる。
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疑心暗鬼になっていた先生の心が次第にほぐれ、同じように同郷から来て凝り固まった考えを持つ幼馴染「K」を連れ込み、懐柔させることにする。
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やがて先生の目からみた「K」とお嬢さんは、非常に仲睦まじいものに見え、嫉妬を覚えるようになる。
↓
やがて「K」もお嬢さんのことが好きだと明らかになり、先生は「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」と常日頃からKの口癖であった言葉で、恋の感情を否定する。
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非難的な態度に留まらず、先生はお嬢さんの母に抜け駆けに近い形でお嬢さんを妻にする許可を得るも、Kに対する罪悪感が遅れながらやってくる。
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明日、Kに正直に謝罪しようと考えるも日の出を迎える前にKは自死しており、先生に対する簡単な謝罪と、下宿になった一家に対する謝罪という簡潔な遺言を見る。
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Kの死後、先生が毎月通っていた雑司ヶ谷に墓が作られた。
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先生は伯父に金をだまし取られたよりも酷い殺人の罪を犯したことにより、誰よりもあくどい人間だと自覚して、緩やかに「私」が出会った消極的な姿になっていく。
というものである。
本当は直接会って、私に話をしておきたかった先生であったが、手紙という形で秘密を打ち明けている。
一種懸念として残るのは、先生は既に死んでいるのか、未遂に終わったのか……「私」と残された奥さんの関係が読者の想像にゆだねられているところであろう。
一言で述べて、先生の性格は擁護できないほどのクズであり、褒めるべき点はない。悪人というより性悪と表現した方が適切であろうが、個人的に先生は最後まで悪人であったように思われる。
しかも、手紙の一部内容にはKとお嬢さんが仲良く談笑しているだけでも、かなりの嫉妬、もとい執着心を見せている。先生が常にKに対して抱いていた劣等感も後押ししていた。
良心の呵責こそあれども、先生は卑屈な悪人であったことはどこか否定できないように思われる。
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2021年11月15日
復刻 ぐだぐだ邪馬台国2020
復刻ぐだぐだ邪馬台国とは、その名の通り、2020年の秋ごろに行われた素材の奪い合いレイド戦を主にしたイベントである。
嵐ノブが素材の卵欲しさで約一時間半程度でご臨終なされた例は、バルバトスである。
なお、去年から「芹沢 産卵」、「もうやめましょう、芹沢さん」などのパワーワードが誕生した例でも有名。
【内容】
総論からまとめると、10月の日曜日に開始されたレイド戦で最も集中的に狙われた嵐ノブは約一時間一〇分で無残にも倒れ伏せた。
その後、相次ぐように「炎ノブ」も消し炭となり大地に転がる有様をリアルタイムで注目していたのだが、これには一種のわけがあり。
素材のうまさは言うまでもないことであるが、その他にも「復刻ライト版」とあるように設置された埴輪の総数も少な目だった。丁度半分ぐらい。
その他に「全ての埴輪ノブ」が山さえ越えることができなかった要因として、QPと絆ポイントの高さ、そうしてBastard、Arts、Criticalといったバッファーがそろっていた点である。
Bastardは、コヤンスカヤとオベロン、マーリン
Artsは、キャストリア
Quickは、スカサハ・スカディ
万能型として、孔明。
上記で述べたNP配布&強化においては☆5という中々に入手難易度の高いものであるが、少し前に行われた無料☆5配布サーヴァントで、真っ先に手に入れるべきであろう孔明が出されていたので、入手していた人はおかしくない。
また、最短で復刻を迎えたことで有名なバーサーカーのモルガンも微妙にであるがサポーターの気質があるので、使った人はいるかもしれない。全然話に聞かないが……。
レイド戦中、嵐・炎ノブが軒並み倒されていく中、私個人も三十戦ほど参戦し、ひどいサバオチの中(やったー!詫び石だー!!)、スマホを手放して眠りに入ったのだが、翌日になってふたを開けてみると、
す べ て の ノ ッ ブ が全 滅 し て い た
これはマジである。
ガチである。
目を疑った。
試しにTwitterでちょちょいと調べたのであるが、約六時間半程度でレイド戦が終了していたのである。
去年は二、三日は耐えていた巨大埴輪ノブであるが、ノブの数を半数にしたことと、バッファーが増加してしまったことにより、朝日を浴びるまでもないまま終わってしまったのである。
時間にして深夜二時。
明日は月曜日だぞ……。
っていうかやりすぎ……こっちも素材欲しかったのに。
なお、毎年恒例のぐだぐだイベントであるが、十一月にも連続して開始される予定である。
不穏な空気として何故か、地獄変曼陀羅をクリアしなくてはいけないなど、推測するに高難易度になっている模様。
こゝろ(夏目漱石) 3
「先生」だけではなく、奥さんとも懇意になっていく「私」であるが、ある日「先生」が諸事情で家を空けなくてはいけなくなった。
物騒な話で近所では空き巣が出るとの話で、妻一人では何かあったらいけないものだと判断して「私」に留守番を依頼するのであるが、奥さんにやり込められながら話題は問題の先生の話となる。
「私」から見た所、「先生」と奥さんの仲は非常に良好なものでありながらも、一線を引いているというか、奥底でどこか奇妙な距離感のある微妙な関係であった。その愛が本物のものでありながらも、「先生」は愛しているのに違いない奥さんを肝心なところで遠ざけているような感じがあるのである。
何やら秘密を抱え込んだ「先生」であるが、以前は世間や人間を嫌っているような人物などではなかったころが明かされる。
「奥さん、私がこの前なぜ先生が世間的にもっと活動なさらないのだろうといって、あなたに聞いた時に、あなたはおっしゃった事がありますね。元はああじゃなかったんだって」
「ええいいました。実際はあんなじゃなかったんですもの」
「どんなだったんですか」
「あなたの希望なさるような、また私の希望するような頼もしい人だったんです」
「ええいいました。実際はあんなじゃなかったんですもの」
「どんなだったんですか」
「あなたの希望なさるような、また私の希望するような頼もしい人だったんです」
次に奥さんは「自分に何か問題があるなら言ってくれ」と何度も先生に話していたことが明らかになるのだが、「奥さんは悪くない。自分が悪い」と返答するのみで、進展はなかったらしい。
若い頃から段々と消極的になり腐っていった先生であるが、奥さんにはひとつだけ心当たりらしきものがあり、「私」に向けてまるで内緒話をするかのように打ち明けるのだが、どうやらその内容を要約すると、先生の友人がいきなり変死(自死)したのだという。
どうやら雑司ヶ谷にある墓はその友人のものであるらしく、そうして最初の一度だけ奥さんとその変死した友人の墓参りに訪れたことがあるのだが、それから先、二回目からはたった一人で先生は毎月の墓参りを行っているのであった。
その日は、泥棒がくることもなく無事過ごしているのだが、それから大分季節を過ぎた冬の季節に「私」が先生の元へ訪れると、風邪を引いていた。
「私」は病状の良くない父の見舞いに行くのだが金の都合をしてもらうべく頼み込むのであるが、先生は丁度その時、風邪をひいていて、
「大病は好いが、ちょっとした風邪などはかえって厭なものですね」といった先生は、苦笑しながら、私の顔を見た。
先生は病気という病気をしたことのない人であった。先生の言葉を聞いた私は笑いたくなった。
「私は風邪ぐらいなら我慢しますが、それ以上の病気は真平です。先生だって同じ事でしょう。試みにやってご覧になるとよく解ります」
「そうかね。私は病気になるぐらいなら、死病に罹りたいと思ってる」
先生は病気という病気をしたことのない人であった。先生の言葉を聞いた私は笑いたくなった。
「私は風邪ぐらいなら我慢しますが、それ以上の病気は真平です。先生だって同じ事でしょう。試みにやってご覧になるとよく解ります」
「そうかね。私は病気になるぐらいなら、死病に罹りたいと思ってる」
との会話が為されてた。
その後、先生は無事に風邪を完治させるのであるが、奥さんに死後、「俺が死んだら蔵書などをやる」などの発言、そうして「私」に対して、残債分与の話はキッチリした方が良いと助言を行ったりするのであった。
助言の理由として、
「みんな善い人ですか」
「別に悪い人間というほどのものもいないようです。大体田舎者ですから」
「田舎者はなぜ悪くないんですか」
私はこの追窮に苦しんだ。しかし先生は私に返事を考えさせる余裕さえ与えなかった。
「田舎者は都会のものより、かえって悪いくらいなものなのです。それから、君は今、君の親戚なぞの中に、これといって、悪い人間はいないようだといいましたね。しかし悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているのですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです」
「別に悪い人間というほどのものもいないようです。大体田舎者ですから」
「田舎者はなぜ悪くないんですか」
私はこの追窮に苦しんだ。しかし先生は私に返事を考えさせる余裕さえ与えなかった。
「田舎者は都会のものより、かえって悪いくらいなものなのです。それから、君は今、君の親戚なぞの中に、これといって、悪い人間はいないようだといいましたね。しかし悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているのですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです」
と、どこか興奮した口調で語っている。
いきなり語気を強める先生の様子に、「私」は困惑しながらも、部外者の乱入で話は打ち切られる。
半ば冷やかしにあった形だが、「私」が先生のいう善人がいざという時、悪人に変わる瞬間はどういうことなのかと再度問うと、伯父に欺かれて故郷を追われ、その責を一生背負いこむ立場(被害者)にいながらも、復讐をしないでいるのは、金をだまし取るよりも、あくどいことを先生がかつて行っていたからである。
しかも先生はかなり執着心の強い男だと述べているが、「私」からは想像できず、もっと弱い人間だと思われていた。
その後、「私」は再び故郷に帰ることになり年号が変わって、父の病態がかなり悪化する。
この帰省中、先生から二度ほどの手紙を受け取っているが、(恐らく)最後まで顔を会わせることはなかっただろうと思われる。
こゝろ(夏目漱石) 4へ
2021年11月12日
こゝろ(夏目漱石) 2
鎌倉からある程度懇意になった「私」と「先生」であり、家に来ても良いのかとの約束で先生としては来ても来なくてもどっちでも良かったのか、「いらっしゃいの」二つ返事で承諾を得ている。
「私」が来訪するうちに気がつくのだが、先生は月に一度、家を空け雑司ヶ谷の墓地に妻さえも共にすることなく、訪れている。
「私」が墓所参りの「先生」の元に訪れた際は「どうして……」と狼狽するような態度を見せて、妻が明かしたのかどうかを非常に気にかけていた。「私」が単純にここにいることを知ってここに来たと教えた時、非常な安堵感を見せているのは、決して気の所為などではないだろう。
先生の狼狽はすぐさま終わり、別の日一緒になりたがる「私」と様々な場所を散策する中で、「私」は若い恋人を目撃することになるのだが、その仲睦まじい様子に苦笑を覚えることになる。
「先生」としては何か言いたいことがあったのか、苦々しい苦言を呈している。
「君は今あの男と女を見て、冷評しましたね。あの冷評のうちには君が恋を求めながら相手を得られないという不快の声が混じっていましょう」
「恋の満足を味わっている人はもっと暖かい声を出すものです。しかし……しかし君、恋は罪悪ですよ。解っていますか」
(中略)
「恋の満足を味わっている人はもっと暖かい声を出すものです。しかし……しかし君、恋は罪悪ですよ。解っていますか」
と一見、矛盾するような言葉を放っている。
そして、
「恋は罪悪ですか」と私がその時突然聞いた。
「罪悪です。たしかに」と答えた時の先生の語気は前と同じように強かった。
「なぜですか」
「なぜだか今に解ります。今にじゃない、もう解っているはずです。あなたの心はとっくの昔からすでに恋で動いているじゃありませんか」
私は一応自分の胸の中を調べてみた。けれどもそこは案外に空虚であった。思い当たるようなものは何にもなかった。
「私の胸の中にこれという目的物は一つもありません。私は先生に何も隠してはいないつもりです」
「目的物がないから動くのです。あれば落ち付けるだろうと思って動きたくなるのです」
「今それほど動いちゃいません」
「あなたは物足りない結果私の所に動いて来たじゃありませんか」
「そうかもしれません。しかしそれは恋とは違います」
「罪悪です。たしかに」と答えた時の先生の語気は前と同じように強かった。
「なぜですか」
「なぜだか今に解ります。今にじゃない、もう解っているはずです。あなたの心はとっくの昔からすでに恋で動いているじゃありませんか」
私は一応自分の胸の中を調べてみた。けれどもそこは案外に空虚であった。思い当たるようなものは何にもなかった。
「私の胸の中にこれという目的物は一つもありません。私は先生に何も隠してはいないつもりです」
「目的物がないから動くのです。あれば落ち付けるだろうと思って動きたくなるのです」
「今それほど動いちゃいません」
「あなたは物足りない結果私の所に動いて来たじゃありませんか」
「そうかもしれません。しかしそれは恋とは違います」
「恋に上る階段なのです。異性と向き合う順序として、まず同性の私の所へ動いて来たのです」
「私には二つのものが全く性質を異にしているように思われます」
「いや同じです。私は男としてどうしてもあなたに満足を与えられない人間なのです。それから、ある特別な事情があって、なおさらあなたに満足を与えられないでいるのです。私は実際お気の毒に思っています。あなたが私からよそへ動いて行っていくのは仕方が無い。私はむしろそれを希望しているのです」
「私には二つのものが全く性質を異にしているように思われます」
「いや同じです。私は男としてどうしてもあなたに満足を与えられない人間なのです。それから、ある特別な事情があって、なおさらあなたに満足を与えられないでいるのです。私は実際お気の毒に思っています。あなたが私からよそへ動いて行っていくのは仕方が無い。私はむしろそれを希望しているのです」
といった、ワケの分からない二人の押し問答がはじまる。
漱石のこゝろを最後まで読んでこの文章を読み返すと冒頭からにおわせBLかと思っていた内容が、全く別物に見える。
解釈するところ先生がまだ若い「私」に伝えたかったことは、幼少期の初恋の次に始まる本格的な恋のことである。
更にかみ砕いて言うならば、「先生に対して幼稚園児が好意と恋愛感情の区別がつかない状態から脱却」するための階段として先生が選ばれたと述べているだけであるが、まだ何も解っていない私からすれば、もったいぶるような態度をとられただけでしかない。
というか先生がかなり勿体ぶる。
明治時代のその当時、男女における交際というものは現代からみればかなり奥手で、すれ違った相手の袖の中に人知れず恋文を入れて認める…などといった思いを伝える方法があり、今ほど迂遠したものであった。
上記の袖の中の恋文は場合によっては失礼な方法であるものの、見合い結婚が主で、自由恋愛(それこそ路傍で通り過ぎた男女と恋仲になるなど)難しいものである。
それゆえ、結婚してから恋といったものになりがちで、「私」の身分は大学生でありながらも、今の小学生でさえも知っていそうな恋を知らなかった可能性が高い。
なお、話の締まりとして「恋は罪悪だが神聖なもの」であると述べられ、寂しさを「私」は覚えることになる。
こゝろ(夏目漱石) 3 へ
2021年11月11日
こゝろ(夏目漱石)
こゝろとは夏目漱石が執筆した作品である。
新聞に掲載された作品であるが、書籍化に関しては意外にも自費出版で没後からも売れ続けている小説といえよう。
内容は語り部である「私」が、物語の中核に当たる「先生」に接触して、世の中と人間を嫌いながらも静かかつ消極的に生活していく内容を綴る中で、かつて「先生」が犯した罪の内容が明かされるといったものである。
漱石の筆が乗ったのか、不明だが「私」のもとへ送り届けられた手紙の内容は非常に分厚いモノである。
個人的に「先生」の人格及び性格はそう嫌いなものではないが、どこまでもクズであることは否定できない。
【内容】
私はその人を常に先生と呼んでいた。
だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。
これは世間を憚る配慮というよりも、その方が私にとって自然だからである。
私はその人の記憶を呼び起こすごとに、すぐ「先生」といいたくなる。
筆を執っても心持ちは同じことである。
よそよそしい頭文字などとても使う気にはならない。
だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。
これは世間を憚る配慮というよりも、その方が私にとって自然だからである。
私はその人の記憶を呼び起こすごとに、すぐ「先生」といいたくなる。
筆を執っても心持ちは同じことである。
よそよそしい頭文字などとても使う気にはならない。
冒頭の一文。
「私」が如何に先生に対して懇意であったのか分かるのと同時に、ネタバレになるが、
「私は暗い人生の影を遠慮なくあなたの頭の上に投げかけてあげます。しかし恐れてはいけません。暗いものをじっと見詰めて、その中かあなたの参考になるものをお攫みなさい」
「あなたが無遠慮に私の腹の中から、或る生きたものを捕まえようという決心を見せたからです。私の心臓を立ち割って、温かく流れる血潮を啜ろうとしたからです」
(中略)
「あなたが無遠慮に私の腹の中から、或る生きたものを捕まえようという決心を見せたからです。私の心臓を立ち割って、温かく流れる血潮を啜ろうとしたからです」
と、最初は「若造が」と小馬鹿にしていた「先生」であるが、真面目な態度を見せる「私」に感激して、最愛の妻にでさえも打ち明けることのなかった、かつての親友Kとの秘密――先生いわく「かつて尊敬していた人物の頭に足」を乗せたくなるほどの極力どころか、極内密にしたい内容を、文章の冒頭から察するに一番受け明かしたくない妻どころか、世間に公表するという行動を取っている。
これは、若い頃騙された頃から人を見る目がなかったという先生の気質か、それとも先生の妻である「静」が亡き後に公表されたものであるのか全く不明だが、当人がいなけれ内緒にしてほしい内容を暴露した「私(主人公)」サイドにいささかの問題があるように思えて仕方ないのはどうしてだろうか。
さて、顛末の先生と私だが、最初の頃はかなりの他人行儀であった。
出会いの場所は、当時避暑地として多く利用されていた鎌倉の海辺で「私」が、「先生」と一緒にいる外国人を目撃することになる。
当時、明治という時分、外人の存在は珍しく、人目の注視から逃れたいがちな先生の態度にしては、かなり大胆なものである。
後に先生は「私」に向けて、外人は勝手について来たというようなものを述べており、外人と行動を一緒にしたのはたった一日である。果たしてこの一日で、外国人とのどのような会話などがあったのか不明であるが、双方が海辺を離れるまでの間、これまで赤の他人とは思えないほどの親し気な行動に出ている。
「私」が先生に眼鏡を拾うたった些細な会話から、海の沖まで泳ぎ合い、それから先、先生の家で食事を共にしたりするなど、かなり展開が早い。
自分と先生はどこかで出会ったことがないかと問う中、そんなことはないと返答され、「私」は「先生」の態度や言動を以下のように思い返している。
私は若かった。
けれどもすべての人間に対して、若い血がこう素直に働こうとは思わなかった。
私はなぜ先生に対してだけこんな心持が起こるのか解らなかった。
それが先生の亡くなった今日になって、初めて解って来た。
先生は始めから私を嫌っていたのではなかったのである。
先生が私に示した時々の素気ない挨拶や冷淡に見える動作は、
私を遠ざけようとする不快の表現ではなかったのである。
傷ましい先生は、自分に近づこうとする人間に、
近づくほどの価値のないものだから止せという警告を与えたのである。
他の懐かしみに応じない先生は、他を軽蔑する前に、
まず自分を軽蔑していたのとみえる。
けれどもすべての人間に対して、若い血がこう素直に働こうとは思わなかった。
私はなぜ先生に対してだけこんな心持が起こるのか解らなかった。
それが先生の亡くなった今日になって、初めて解って来た。
先生は始めから私を嫌っていたのではなかったのである。
先生が私に示した時々の素気ない挨拶や冷淡に見える動作は、
私を遠ざけようとする不快の表現ではなかったのである。
傷ましい先生は、自分に近づこうとする人間に、
近づくほどの価値のないものだから止せという警告を与えたのである。
他の懐かしみに応じない先生は、他を軽蔑する前に、
まず自分を軽蔑していたのとみえる。
この回想は、「私」が人間嫌いの先生に最愛の妻でさえも嫌っているのかと問うたとき、話は中断されたものの、「自分を好きになる価値はない」と述べ、話を中断させいる。
物凄く簡単に述べるなら、「先生は他人よりまず自分が嫌いであった」といえるのであるが、その理由のは大きく分けて二つの理由がある。
こゝろ(夏目漱石) 2へ
2021年11月09日
モードレット(FGO)
モードレットとは☆5クラスのセイバーサーヴァント。
男扱いしても怒るし、女扱いしても怒る。
モルガンに造られた存在であるため、ホムンクルスなど人造のものを貶す言動には怒りをあらわにする。
よく、ジキル(&ハイド)と一緒に行動している。
アポクリファとは違い、ロンドン編ではフランとは仲良しな雰囲気であった。
父上(女性)に反抗期の息子(娘)である。
綽名はモーさん。
【内容】
スキル
魔力放出(A)
・1ターンの間、自身のBastard性能アップ。
シガレット・ライオン(B+)
・スター会得
・1ターンの間、バスターのスター集中度アップ。
・3ターン、3回、クリティカル威力アップ。
不貞隠しの兜(EX)
・自身の弱体解除。
・1ターンの間、防御力アップ。
・NPチャージ。
宝具
我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)
・自身のNPをチャージ。
・敵全体に強力なアーサー特攻効果。
モードレット(ライダー)
FGO特有の女性サーヴァントの水着状態。
期間限定なので、基本的に夏ぐらいしか手に入らない。
サーファーモーさん。略して、サモさん。
見た目からして騎士でも何でもなく、普通に海に遊びにやってきたように見える。
宝具回転率は異常。
スキル
セルリアイランド(A)
・3ターンの間、自身のArts性能をアップ。
ロデオフリップ(A+)
・1ターンの間、自身に回避性能を付与。
・1ターンの間、スター発生率をアップ。
終わらぬ夏(B)
・3ターンの間、一度、自身にガッツ効果を付与。
・NPチャージ。
宝具
逆巻く波濤を制する王様気分(プリドゥエン・チューブラディング)
・敵単体に強烈な攻撃。
・確率でチャージを減少させる。