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2020年03月09日

美しいタッチで描かれるシリアルキラーマンガ、「キラーズテイル」

キラーズテイルとは、シリアルキラーを題材としたCAPRICORN氏により執筆された創作マンガです。

そもそもシリアルキラーとは、サイコパスと混同されがちですが、厳密にいえばこの二種類のソレはかなり違ったモノです。

たとえば『サイコパス』は心理異常の傾向のありつつも必ずしも、犯罪者になるとは限りません。ただ、結果的に犯罪者になっただけであり、その結果論の具体例を挙げるなら、

「食べる以外の目的で人を殺すのは信じられない」
「事故を起こすことはいけないが、人を殺すことはどうも思わない」

などと説明可能です。

対してシリアルキラーは、サイコパスの「結果的犯罪」とは異なり、「殺すことを目的」としています。シリアルキラーにおける犯罪行為の理由は「殺人行為に一種の使命・征服感、快楽を見出している点」です。
シリアルキラーにおける細かいカテゴリは複数のタイプが重複しているため、明確な区分に当て嵌めることが難しいものです。シリアルキラーは大きく分けて、先天的・後天的に分かれています。中にはサイコパスの面を有したシリアルキラーなどもいますが、割愛。

さて、長々とサイコパスとシリアルキラーの違いを場違いにも乱暴な例などを用いて説明しましたが、本題である『キラーズテイル』の紹介を行っていこうと思います。こちらが本題です!


【登場人物】

ヘンリー・リー・ルーカズ(シリアルキラー)
恐らく、後天的にシリアルキラーとなったと思わしき男性。見た目はデスノートのリュークやワンピースで若かりし頃のゲッコー・モリア的な見た目をした、パンクな青年です。マンガで初登場時、被害者女性の写真を舌なめずりしながら「アラァ、かわいい」といった発言を行っていますが、個人的な意見を述べれば、ヘンリーの方がかわいい。どこかひょうきんで愛嬌のある人物です。
物語冒頭、ヘンリーは明らかに自分が犯していない犯罪を喜々として認め、空前絶後のシリアルキラーとして有名になりますが、彼の事情聴取を行っていた弁護人が「なぜ、冤罪と濡れ衣を良しとするのか」と尋ねたところ、物語の元凶にして、キーパソンになるナゾの組織「死の腕」について話をします。物語のはじまった当初、「死の腕」なる組織は壊滅状態となっていますが、そこからストーリーが掘り下げられるのです。

メアリー・ジェン・ケリー(美少女。かなり重要。厳密には美しいだけの少女だからではなく、設定的な意味として)
メアリーは黒髪が特徴的な少女で、「死の腕」により死ねない身体になっています。「死の腕」はシリアルキラーに対して、ボランティアと称して無償で少年少女を貸し与えています。彼女は「死の腕」におけるお試し期間の商品であり、幾度となくシリアルキラーに拷問をはじめとした猟奇的な行為を受けています。
運良くメアリーは「死の腕」から逃亡することに成功し、組織に報復するため、用心棒兼殺し屋である青年を雇います。青年を雇用するはじめとして、少女の外見とは似つかわしくない言動と大胆な行動・ドライで冷徹な様子さえ見せるメアリーですが、「ママ……」と呟き泣きながら眠っている姿を見せたことがあるため、彼女は感情を押し殺すなどの相当な無理をしているのかもしれません。

ジャック・アーロン・コスミンスキー(居眠りな青年。この居眠りは何か原因がありそうだが……?)
メアリーが用心棒兼殺人行者として雇った、精悍な顔つきをしたイケメンな青年。初登場時、依頼された仕事が「居眠り」により失敗してしまい、上司と思わしき男性たちから暴行を受け、処分さえ検討されていました。しかしメアリーがジャックを雇うことによって、結果的に助けられ、「死の腕」に対するメアリーの報復がはじまるのです。彼はどうして自分が殺し屋になったのか、記憶喪失によりハッキリと覚えていません。居眠り癖と関連がありそうですが、詳細は不明です。


その他に、メアリー・ジャック以外にも、女装をした大食いのキャラクターや、少年の拷問を趣味とするピエロなど、本作では魅力的なキャラクターが登場します。

キャラクターの過去や設定の他にも、シリアルキラーを題材とした作品であることから当然ですが、様々な殺人鬼が登場します。その殺人鬼は「あれ? この人物を知っているかもしれない」と思うほど有名な殺人鬼の登場が示唆されていますが、今後、どのような展開を迎えるのか、非常に楽しみです。

キャラクターや設定の他にも特徴的なのは、非常に美麗なタッチで描かれる点も魅力的です。画の一つひとつを観察すれば、かなりヤバ目な家具や行方不明になった美少女の張り紙など、他に見どころがあります。

さて、キラーズテイルの魅力について説明を行ってきましたが、私が本作を発見したのはイラスト・マンガ投稿サイトであるpixivでした。作品を閲覧当初、「プロの作家さんが趣味で描いている作品だろう」と思い、次話を楽しみにしていたのですが、何とこのキラーズテイルは大手企業を介さない自費出版だったのです。
しかも、本作は英訳さえされており、海外発行を向けて作品を創作する熱意は舌を巻くものです。

私がキラーズテイルを鑑賞するにあたって、この作品が良作だと一番感じた点は、メアリーがジャックに対して、涙ながらに「死の腕を壊滅させたら私を殺してくれ」と最後の殺人依頼を行っているシーンです。個人的にこの場面が、作中で一番美しいと感じました。

ジャックとは海外において「太郎」といったほどメージャーな名前で、かの有名な劇場型犯罪の原点となった切り裂きジャックにも名無しの権兵衛的な意味合いで綽名されています。しかも、作中を読むにあたって、メアリーといった名前の二つの点を結ぶとそこから出る答えは……。

キラーズテイルの購入に関してはこちらから https://makatsuq.booth.pm/items/1807554 
定価: 2100円。全190ページ。
お一人様、2冊まで。

早く二巻が出てほしい、作品ですね。
次回作のために購入しましょう。
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