アフィリエイト広告を利用しています
写真ギャラリー
検索

2022年01月18日

御門の顎(かぐや姫の物語)



御門の顎とはその名が示す通り、とあるツイッタラーが御門の顎の角度が気になり過ぎて計測し爆発的に広まったものである。
学園ハンサムのような、かぐや姫の物語における御門の顎は何度見ても、すごい。
ちなみに顎の角度は、67度!
多分、かぐや姫が放送されるたびに、妻子捨丸兄ちゃんを含め話題になる。


【内容】



あまりにもくだらなすぎるツイート内容であったが、Twitter民の中ではツボに入ったのか受けに受け、御門だけに限らず遊戯王などをはじめとした様々なキャラクターの顎を計測する輩が現れた。


そもそも何故、かぐや姫においてこのような二度見するような見た目を御門がしているのかというと「美男だがバランスを崩してみては」との提案で、何故か顎に注目し、顎が驚くべき程まで鋭利になってしまったという経緯がある。
続きを読む...

2021年09月21日

マカオとジョマ



マカオとジョマとは、映画クレヨンしんちゃんヘンダーランドの大冒険に登場するラスボスである。
クールな人が好きらしく、ヘンダーランドの勇者をいとも簡単に倒した。ちなみにこのセリフは地味に敵幹部の前振りになっている。
しんのすけとのジョーカーをかけた追いかけっこは一見の価値あり。
飛ぶぞ……?


【内容】



・マカオ


1c57e0cc3a80940af728d8e359d51c17_400.jpg


金髪で丸刈りの人物。
魔法が使えるだけではなく、肉体面も鍛えられている他、バレエといった優美なダンスが得意。
ハイグレ股間の中から魔法のカード、スゲーナスゴイデスの呪文を唱えると能力を発動するトランプカードのジョーカーを持っている。トッペマに唯一盗まれずに大事に隠していたカード。
サスペンダーの伸縮性は異常であり、よく伸びて非常に頑丈。
しかし敗因の八割がサスペンダー。


・ジョマ


20160517222454.jpg


マカオとニコイチなのか、常に行動を一緒にとっている片割れ。髪の毛は黒で、ミッキーみたいな髪型をした方。
いくらでも小細工が出来るであろうババ抜きの勝負において、そういった卑劣な真似をせず、ひろしのみさえの喧嘩を窘めるような言動を行う。


二人の華々しい最後

マカオとジョマで一番語られるのは、

  • 部下(ス・ノーマン)の生意気な態度に怒りを表すことはない
  • 失態を犯し石化した部下を罰せず魔法で治す
  • クレしんの中でトップレベルにヤバイ敵なのに公平さを重んじたルールで勝負を挑む
  • 魔法に頼らず、純粋な肉体面での強さを持つ隙のなさ
  • 両親の諍いを窘めるなど常識を持ち合わせる
  • ババ抜きで長時間(朝)なるまで待つなどの忍耐強さ
  • サスペンダーがよく伸びる
  • しんのすけに直接的な暴力を出さず、カードのみを奪おうとした
  • 最期に残された貴重な時間をマカオとジョマが謎のポーズを消えて消失する



など、他の悪役とは一線を画す存在として君臨している。

最初の出番・部下への命令・ダンス勝負・見せ場である追いかけっこといったあらゆる要素を含めて、体感時間は30分ほど鑑賞した気分になるが、実際の登場時間は15分にも満たない非常に短いモノとなっている。


マカオとジョマはそれだけキャラクターが濃く、たとえ15分程度の短い時間でも濃厚な時間を過ごしたと言えるのだろうが、妙な人気を誇っており、カリスマ性があるものだと思われる。

個人的にポイントが高いのは、ピンチ時といったいざという時、だみ声ありありの声を出すこともなく、逆に男に迫るような女を見せつけるような素振りもなく、あくまでオカマという単一の性別でのみ描写されており、非常に強烈なキャラクター性を出したものだと思われる。
正しく二人だけの世界。

まあ、率直な意見を出すなら、出演時間が短かっただけで必要不可欠な部分がカットされているだけかもしれないが。
続きを読む...

2021年06月25日

パプリカ 2


所長の支離滅裂な発言は、敦子が夢の中でみたDCミニを盗み出した時田の助手のそれらとは違い、夢を見ていない状態であるにも関わらず狂気に飲み込まれたことになる。

大怪我を負いつつも症状が一時的なことであったことから、所長は誇大妄想家の狂気から抜け出し正気の状態に戻っているが、唯一の疑問である「なぜ夢を見ていない状態なのに夢が現実を浸食していった」のかについて、話し合いが行われるのであった。
話し合いの総論として「分からない」で終わってしまうのだが、自身の助手が自分を裏切った理由を知るために時田はDCミニを使い、夢を共有して接触を図るも同じように狂気に飲み込まれてしまう。

敦子は時田の危機を知らず、悩みを抱えた状態でいるのだが突如、遊園地で目撃した日本人形が巨大化して襲撃してくる。夢の中にあるはずの日本人形であるが、狂気のパレードはとうとう砂漠地帯から街に到達し、無辜の人々を襲っていた。

いきなり上機嫌で踊り出すキャスター。
笑顔で横並びになって飛び降りをするリーマン。
頭部がガラケーになってスカートの中身を見せる女性。
自分こそが総理大臣だと主張する複数の中年男性。


……などなど、かなりの騒々しさを見せる。

そんな狂乱の中で、パプリカの黒幕であった乾が自由に闊歩できる肉体を手に入れ、巨大化した状態で現れる。
乾は現実世界では電動車椅子に乗った状態で、思うままに動ける肉体が欲しかったのか夢と現実がごっちゃになった世界で、喜々とした表情で歩き回るのである。

対して敦子の方は狂気に飲み込まれロボットと化して所長同様、支離滅裂な発言を行う時田の変わり果てた姿に悲しみを覚える。
しかし敦子のアバターであるパプリカが現れ彼女と融合し、乾の目の前に現れるのだが、敦子╱パプリカは幼児としてはそれなりの大きさを持っているのだが、正しく大人と子供といった体格差である。
乾は敦子╱パプリカを殴りつけようとするのだが、その手をまるごと食われ段々と吸い込まれていくのである。小さくなっていく乾に対して、成長していく敦子╱パプリカ。

ラストは黒い空模様だった上空が晴天となり、狂気の悪夢による一連の騒動が終わったことを示唆するかのように日光が照らし出す。
続きを読む...

2021年06月24日

パプリカ


パプリカとは2006年に放映された映画である。今亡き今敏監督の作品でもある。今敏監督はアニメ「妄想代理人」の監督も務めているように、パプリカ及び妄想代理人の主題歌を歌うのは平沢進である。
映画・アニメ共に平沢ワールド前回とマッチし、「わからないけど分かった」といったような鑑賞感想を抱く。


【内容】



大まかなストーリー内容は、天才学者・時田が助手と共に開発した装置、DCミニが騒動の要になっていく。
DCミニはまだ開発されたばかりということもあり、実用化に向けて段階途中であるが、セラピストである敦子はDCミニを使いセラピストとして行動を開始する。
DCミニの主な使い方は、被験者と治療者が双方入眠状態になり悪夢の原因となっている根本を解決していくというものであるが、映画冒頭で治療を受けていた男性は「妄想代理人」の登場人物である。パッと出ではなく、最後まで出番がある。

DCミニを使いセラピストとして活動する間の敦子は、夢を見ていない状態は、お堅くクールな研究者といった感じであるが、夢の中の彼女はアバターである「パプリカ」なる人物に変身した状態となっている。パプリカの性格は敦子とは正反対のものであり、結構フランクで行動的である。

DCミニによる治療を順調に行っていた敦子であるが、ある日DCミニが奪われてしまう。
そこで理事長・乾が現れて、DCミニの開発中止と、理事長らに秘匿していた存在であるパプリカへの言及、そうして悪用されたと断言した発言を行う。

盗まれたと聞いて所長は時田は「まだ悪用されたと決まったわけじゃないのに」と発言する中で、「うん。必ずしも泥棒が悪いとはお地蔵様も言わなかった」と、一瞬であれば聞き逃してしまいそうなセリフをさらっという。
さすがに所長の奇妙な発言に眉を顰める敦子であったが、会話が進めば進むほどに所長の様子……主に発言が明らかにおかしなものになっていくのであった。


「パプリカのビキニより、DCミニの回収に漕ぎ出すことが幸せの秩序です。
 五人官女だってそうです。
 カエルたちの笛や太鼓に合わせて回収中の不燃ごみが吹き出してくる様は圧巻で、まるでコンピューターグラフィックスなんだ、それが!
 総天然色の青春グラフィティや一億総のプチブルを私が許さないことくらいオセアニアじゃ常識なんだよ!
 今こそ青空に向かって凱旋だ!
 絢爛たる紙吹雪は鳥居をくぐり、同波数を同じくするポストと冷蔵庫は先鋒を司れ!
 賞味期限を気にする無頼の輩は花電車の進む道にさながらシミとなって憚ることはない!
 思い知るがいい! 三角定規たちの肝臓を!
 さあ! この祭典こそ内なる小学三年生が決めた遥かなる望遠カメラ!
 進め! 集まれ!
 私こそがお代官様!
 すぐだ! すぐにもだ!
 私を迎え入れるのだ!」

とのセリフと共に所長は部屋を出ていきなり走り出し、飛び降りを図る。どうにか一命を取り留めて、死亡することはなかったものの大怪我は免れなかった。
思わず所長の狂った言葉を考察したくなるが、カブトボーグの名言である「何をするの?」→「うん、考えといて」で十分な気がする。
所長の言葉自体は無意味ではないが、そこまで深い意味があるわけでもないように思えるから……。

ちなみに所長のやたら語感の良い意味の分からない一連のセリフであるが(実は原作である小説にはない)、彼が飛び降りた少し後のシーンにその様子が画面内で描写されているのだが、確かに「花吹雪が舞う中、家電製品が先頭を司っている」。

eHFKZ5BG8jJIOnhn.jpg

(狂気のパレードの1シーン)。


狂気のパレードは平沢進が歌い、度々パレードの様子が映し出されるのだが、最初は砂漠地帯であったのにも関わらず、段々「夢が現実を浸食する様を表している」のか、都心の方へと進行していく。
所長はパプリカの手により、「我こそが王」と叫びながら狂態を演じる彼を救うことに成功したが、放置したままの状態だと廃人同然になってしまう。
何故なら、沢山ある狂気のパレードの一部品のそれぞれが他人の無意識や意識的な夢の集合体なのだからである。
要はゲームのサイコブレクのように無数の人間の意識が一人に襲い掛かるようなものであり、夢の中で狂気に囚われたら逃げ出すことは出来ない。
その証拠に時田の助手であったDCミニを盗み出した犯人は、夢の中に介入したパプリカが見た姿は抜け殻そのものの状態になっていたのである。

ちなみに狂気のパレードの時に流れて来る歌は、平沢ワールド前回。聞き取れない部分があるが、日本語を喋ってくれているだけでまだ温情はある。
以下は、狂気のパレードの歌詞。

 胸にエナジー ケミカルの泡立ち
 ハイヤーや古タイヤや血や肉の通りを行き
 あれがリバティー ユートピア―のパロディ
 ハイヤーやギガムービーの絢爛の並木は晴れ

 マイナーな鬱は戯言 バラ色は廉価
 曰く幸せと知れ 待ちきれぬほど

 瀕死のリテラシー メカニカルに殺す
 売人や吊るワイヤーのホルムアルデヒドの通り
 乾くシナジー 合成スイートで示し
 高層のメガ神殿に狂乱のファンドの雨

 蒙昧の文字は書けぬど未来は廉価
 並べて迷信と笑え 因果のストーリー

 さあ 異臭を放ちに来るきみの影を食い
 恐怖のパレードが来る きみの名の下に

 轟音のMC シビリアンには致死量
 廃人や売るダイアは血に墜ちた道理の通り
 あれがリバティー ユートピア―のパロディ―
 頼みはSSRI され流行のテラスでハイホー

 マイナーな説はたわごと 享楽は廉価
 ゆめゆめ省みるな 手遅れゆえ

 さあ異臭を放ち来る きみの影を食い
 恐怖のパレードが来る きみの名の下に
 さあ 地を埋め尽くすほど きみの影が産む
 狂気のパレードが来る きみの名の下に

C8k6n-sUAAAz9BQ.jpg



パプリカ 2へ
続きを読む...

2021年01月08日

名探偵ピカチュウ A


父親が本当に死亡したのか、その事実を確かめる為、新人記者のルーシーと出会うことになる。姿はポケGOの女性トレーナーを彷彿させるものとなっている。相棒はコダックであり、サトシの相方兼カスミといったところか。

ルーシーはライムシティにおけるポケモンの暴走化による真相を突き止める為、ティムと接触。
サングラスを装着したゼニガメ消防団について語りたいものの、映画内容が進んでいくにつれて、ティムとピカチュウはポケモン狂暴化による手掛かりを知っているバリヤードに接触する。
バリヤードのパントタイムはティムによる解説がなければ話が進まないなど難ありだが、当人たちは若干の苛立ちを覚えるものの、視聴者からすれば非常に面白いものである。なおバリヤードが頻繁に見せるドヤ顔は初代アニメで出ているものであり、新作シリーズのアニポケにおいても披露してくれた。

o0480027014687503462.jpg


ちなみにサトシ家のバリヤードはおかあさんのお手伝いであり、フシギダネレベルに付き合いが長い。ちなみにバリヤードはマネネというベビィポケモンになるだけではなく、ガラル地方において氷タイプが追加した進化系であるバリコオルになっている。
バリコオルはピエロというより紳士じみたステッキ姿で、対をなすウソッキーを差し置いて優遇されている……が、一番不遇なのはアニメ・クリスマス回で規制の入ったルージュラーを思えばウソッキーはマシである。もっといえばポケモンショックによりピカチュウの所為であるにも関わらず、出禁を食らったポリゴンを思えばルージュラは平均的な扱いか。
どうでも良いが、ガラルのポニータ―はほんっとかわいい。タイプがフェアリーなだけあるよマジで。ユニコーンかな?


やがて、一見好印象を与えていた老人ハワードが黒幕であることが判明するのだが、ポケモンの違法改造と思わしき研究施設内において、御三家かつチートと名高いゲッコウガとドダイトスの緊迫したシーンとダイナミックな迫力シーンはすさまじいものがある。
どうでも良いが作品中盤、ハワードがイーブイを唯一王に進化させているあたり、見る目が無い。だがブースターはペットとしてなら、あれほど愛らしいものはないだろう。

物語終盤ティムらはハワードに詰め寄る形で詰め寄るも、ピカチュウ自ら「俺かわいい」といってのけたリザードン戦において暴走し、ドゴーム付近にある水槽の中で跳ねるしか芸のなかったコイキングがギャラドスに進化するなど、ハワードが開発していた薬品のやばさをみせていた。ちなみに初代アニメではコジロウがコイキングを購入していたりする。最早ギャングなロケット団ではなくポケモン愛好家といっても過言ではないコジロウに似つかわしく、コイキングを棄て、ギャラドスに進化。
ロケット団としてはコイキングに何かしらの愛着があるのか、ニャースと共に人力の艦として幾度となく登場している。気球はニャースで、ソーナンス。

恐らくドダイドスが規格外の巨体を得るキッカケとなったのはその薬品の所為であるが、アニメで出現した超巨大ドククラゲや、ゴジラの如き巨体を得たグラードンを思えば、人工的な手が入っていたとしても、体躯が著しく大きくなるのは何ら不思議なことではない。ガラル地方では色々なポケモンがダイマックスしているし。
ウツロイド?
ポケモン生態の中で群を抜いてヤバイ、クラゲの話はやめてください。


パレード中、ポケモンを模した風船の中にガスをパンパンに詰めハワードはポケモンの暴走を促すため、歴代ポケモンの中で特に悪党と名高いプラズマ団のボスであるゲーチスのような思想を見せる中、ティムは人間に変身したメタモンに追い詰められてしまう。

ピカチュウの親が遺伝技である「でんきだま」を所持していたのかボルテを決め、窮地を救い、最強と名高いミュウツーが出現することになる。

ミュウツーは自身の力を使ってガスの効果を無力化させているが、一説によると毒(ガス)はエスパーに弱いので、謎パワーで一掃したのではなく、きちんとした根拠があるとささやかれている。

余談だが、名探偵ピカチュウにおいて古代文字(アンノーン)と化した文字が堂々と出るなど、やむなしの事情があれども新聞の文字はアニメ同様独自形態にしてほしかった。初期ミスはあれども、アニポケではどうぶつが存在しない、肉を食べないなど徹底っぷりを見せている。タケシはシチューを作り過ぎ。
なお映画のED映像は日本版に翻訳されたものかと思いきや、本場ハリウッドでも漢字などがそのままであることは非常に有名。


映画の感想

映画視聴後、誰しもが思うのはアバターショックならぬ別ベクトルのポケモンショックである。
そのショック内容は「ポケモンが本当にいたらなぁ」といったものであり、現実的に踏まえて、どのポケモンをゲットし、共に暮らしたいかとの話である。
カビゴンは食費量がヤバい、カイリュウは宅急便をしてそう、ニャスパーをオスメス共に飼いたい、イーブイの進化に悩む、でんせつのポケモンに逢いたい、職業はポケトレで良い、ジム戦に挑みたいなどといったもの。

超個人的な意見を述べるなら、私は飼育がし易そうなヘルガーをはじめとした犬ポケとネイティオである。ウインディ、シャンデラ、ウルガモスやクチートもいいかもしれない。無理が利けばフライゴンと共に過ごしたいものである。是非、そらをとぶで移動したいものである。う〜〜ん、このロマン。
ポケモンのパートナーに限らず、秘境の土地でスイクンなどに出会ってみたいものである。実に神秘的で威厳があるのだろうな。
もしも異世界転生するならポケモンの世界にいきたい。
続きを読む...

2021年01月07日

名探偵ピカチュウ


名探偵ピカチュウとはニンテンドーDSで発売されていたゲームを元に作成された、映画である。
舞台はアローラとウィッシュ地方をごちゃまぜしたような、ライムシティ。
可愛いが売りだったピカチュウをおっさんの如き、通称:しわチュウの様子を見せたことで有名。
カフェイン中毒。

【内容】


00_m.jpg


金曜ロード―ショーで放映されているため、ストーリーの内容は多くの人間が周知しているように思えるので、あえて軽くしか説明しない。

主人公であるティムは探偵を職業に持つ父親亡きあと、彼の自室に訪れ、そこでパートナーであったピカチュウと対面することになる。
映画冒頭でカラカラが出ているが、初代からポケモンをプレイしていた層からすれば、親カラカラことガラガラのことを思えば、父親を失ったティムの境遇などを考えるにおいて、的を得たものになっている。タチサレタチサレ……。

当初、ポケモントレーナーになる夢を諦めたティムであるが、飛行╱炎タイプであるリザードンに倒して、ピカチュウ特有の必殺技であるボルテッカーやボルト技など指示するあたり、ポケモンとヒトが共存する(バトルは違法)のライムシティにおいてポケバにおける知識は夢を諦めたとはいえども、一般的なものである模様。
なお、ポケトレ初心者のサトシはひこうタイプを前に弱点の塊でしかないキャタピーを出し、カスミから叱責を食らっている。
ボルデッカーは親となるピカチュウに専属アイテムであるでんきだまを持たせないと遺伝しないので要注意。

名探偵ピカチュウにおける原作リスペクトは留まることを知らず、映画冒頭でティムがライムシティに訪れた際に見える大きな橋は、BW及び2において登場したヤグルマのはしを連想させるだけではなく、名探偵とあるだけに日本にあるレインボーブレッジを彷彿とさせるものになっている。踊る大捜査線で「犯人は〜」との発言を考えれば示唆的な意味合いがあると考えて当然かもしれない。
廃人ロードとして有名なヤグルマの橋であるが、BWの隠しネタとしてリザードンの異名を持つ『ホドモエのはねばし』では、飛行機が走る音や、リザードンの鳴き声など非常に細かすぎる小ネタがゲームでちりばめられている。

しかも、ピカチュウのオスメスにおけるしっぽのデザインを踏まえるなど制作側はポケモンだいすきクラブなのかな。

イッシュ地方はアメリカを彷彿とさせ、名探偵ピカチュウのライムシティが孤島とはいえどもハリウッド作なので、初代ネタだけに限らず随所随所で金銀クリスタル・ルビサファエメラルドといったポケモンファンにはたまらない要素が入っている。要は何回でも観れる。

作中ではコダックが登場しているが、ポケモン開発者の一人である増田ァ!のお気に入りのポケモンであり、自身の名刺に入れられるほど。
コダックの色違いは水色であるが、ウッウではない。
ヤドン並のおとぼけキャラクターとしてその地位を確立しているのか、ミュウツーの逆襲ではオリジナルとコピーによるシリアスな場面であるにも限らず、双方殴り合ったあと首を捻るなどの挙動を見せている。ニャースとコピーニャースの隣の芝生は青い俗諺を体現したやり取りは一見の価値あり。

名探偵ピカチュウにおいてもずかん通り頭痛ネタを所持しているが、注意すべき点としてコダックはエスパー技を習得しつつも、進化後のゴルダック共に単みずタイプである。

なおピカチュウの小躍りは中身がおっさんであると認知しているのにも関わらず何度でも眺めたいほど愛らしい。

https://meitantei-pikachu.jp/
(公式サイトより)

名探偵ピカチュウ Aへ
続きを読む...

2020年12月29日

リング


白い服装に長い髪の女性の亡霊は初期アバターだの、ファブリーズの成分を図解化したら魔法陣に酷似しており心霊現象が収まるだの何だの言われている近年、山村貞子が登場するリングについて語るならば、謎の不審死の事件解決のため、主人公である女性記者が井戸の上に建てられた別荘が始まりだと目星をつけ、そこに訪問することになる。

移設内は特に陰鬱な雰囲気は感じられない。滞在中の暇つぶしを予期してか数少ない娯楽として様々なビデオテープがあるのだが、その中で際立つのが背表紙にタイトルのないテープであった。

施設の管理人いわく『客の置忘れ』とのことだが、第六感が働いたのか浅川(記者)はほぼ反射的な反応としてビデオを借りて、自分の借りていた施設の室内にて呪いのビデオを見る。眼球のドアップや、頭巾を被り謎の方向を指さす存在、幾人の人間たちが這う光景に、和装をした女性の異様な笑みなど、かつてあった火山噴火事件に関連する情報を示唆的に示している。ちなみに貞子の母親は火山に身を投じて自殺した。

異様なビデオ内容を見た直後、電話が掛かってくる。あまりのも即レス過ぎるタイミングのため、見張っているのではないかと思われるが、別荘の地下にて貞子のいる井戸があるのでその解釈は間違いではないだろう。

浅川は元夫の高山にダビングしたビデオ内容を見せ、豪雨の中、号泣した姿を見せる。正直なところ浅川の演技は棒読みが著しいが、映像内容が鮮明になればなるほどホラー感が減少する部位が散見されるため、昔のビデオということも相まってか妙なリアル感があることはどうしても否定できない。

浅川の夫である高山は映画終盤、とばっちりを受けたといっても過言ではないのだが、ビデオ内容を何度も見返す、図書館においてヒントを得るなどの奮闘を見せる。

ストーリー中、女性記者である浅川の息子が「お姉ちゃんが……」との声と共に呪いのビデオテープを見てしまい、咄嗟に止められるものの既に手遅れな状態であった。

「海には化け物がいる」との主張を元に、大嵐も手伝ってか中々船を出さなかった老人の男性が送迎する中、浅川親子と高山ははじまりである伊豆の別荘に戻り、地下に隠された井戸を発見する。高山いわくビデオに念写する形で呪いを広めたとのことだが、後に情報生命体といっても過言ではない貞子の本質を見破ったわけではない。

夜間、七日間のタイムリミットが迫る中、最初は高山が井戸内に、浅川が水汲み係として働いていたが、女性と男性の体力差により出番が交代されている。浅川は入りたくもない井戸の中に入り貞子の亡骸を見つけ埋葬するために泥水を発掘する形で発見し、一応ストーリーは終焉を迎えたかのように見受けられた。


しかし、高山が生徒の一人である女性にイタズラがなされた数式を直す最中、どこの家庭にもあるテレビが砂嵐と共に突如として、作動する。映像内容としては呪いのビデオ終盤に見せていた井戸から這い上がる姿であるが、生身(生前)の貞子は井戸内部において壁内に狂気じみた、文字通りの爪痕を見せながらも脱出には至っていない。というかそもそも、井戸の蓋が閉じられていたので出ることが叶わない状態であった。

すでに怨霊と言って差し支えない貞子はノイズが走る映像の中、ブラウン管を超えて高山の元に出現する。
驚愕の表情の元に後ずさりする高山であるが、貞子は超有名なシーンであると同時にジャパニーズホラーの象徴といっても良い。

テレビ画面から這い出た貞子は俯瞰するような形で高山を睥睨し殺害した。高山死亡後、呪いのビデオの呪解条件を悟った浅川は「呪いのビデオ」内容を見た息子を助ける為、実父に肩代わりさせるのを目的に、クルマを走らせる姿を最後に映画はエンディングを迎えている。
明らかにハッピーエンドではないが、メリバ的な展開が示唆されている。

……なお、浅川は続編で交通事故に遭い、死亡してしまったらしいが……。行きなのか帰りなのか、非常に気になるところである。

2020年12月28日

貞子


貞子(本名:山本貞子)とはリングに出て来る亡霊である。通常は井戸の奥深くにて息を潜めているのだが、野球だの、化け物には化け物をぶつけるだのメディア化が激しい。一応女優であり、両性具有。
なお、リングシリーズは後編ホラーではなくSFになっていくので要注意。
ビデオを知らない人でもテレビから這い出てくる女性といえば大体伝わる。
3Dではない。

【内容】


山村貞子。
著しく強い霊能力を持つ母から生まれる。ブルーレイが主流となって久しい近年だが、ビデオを媒体として己の存在を伝染病の如く拡散させることが目的。ビデオ内容を見た直後に電話が掛かりダビングして他人に見せないと、一週間のうちに死ぬ。要は不幸の手紙のハイブレットヴァージョン。ネット上で拡散させたらあっという間に貞子の思い通り。

ぶっちゃけネタバレするなら、貞子は女優として活躍する中で死の間際にて天然痘を受け井戸の中に落とされた。井戸の上の中に入れられた貞子は幻影を見る中、不幸にも正気に戻り、絶叫している。
貞子はある意味、二重人格に等しいものであり、理由は不明だがいきなり分裂した。分裂した貞子のオリジナルではないコピー品は母親に酷似しており、父親が成長を止める薬を投与して屋根裏部屋で軟禁に等しい形を取っていた。家庭教師が訪問に訪れる最中、非常に不気味な様相を見せている(バースデイで小さい貞子が出ているのはその為)。コピー貞子の楽しみはテレビだけ。
ちなみに貞子の母親とはインチキだ詐欺だの言われた千里眼事件で有名な御船千鶴子がモデルとなっているのは、非常に有名。

貞子の母親や映画「リング」初期に登場しており、具体的な出番を述べるなら、和装の女性が異様な笑顔で鏡の前で髪の毛を梳いていた姿である。
貞子の母親の姿が見えるのはビデオ内のみであり、母親の場面は一人称視点の如きアングルで出て来るのだが、不思議なことに鏡には母親一人しか映っておらず、誰が第三者の視点で母親を見ていたのか……もしくは母親が何に対して笑っていたのか、かなりの疑問が残る。
誰もいない最中、鏡に向けて笑った場面が切り抜けされたのであれば理論的に納得できるものの、薄気味悪さに拍車をかけているのは否定できない。
ビデオ内容はその他にも不安を煽る内容が散見されているが、鏡で笑う女性が個人的にインパクトが強い。そして一番怖い。

lqip.jpg


続編であるリング2では数十年以上も前に井戸の中に不意打ちに近い形で投げ落とされたのにも関わらず、死後数か月という不可解さを見せている。実際、担架に乗せられた貞子の死骸を目撃した際、腕が動くなどの様子の描写がなされている。

リング Aへ
続きを読む...

2020年11月20日

シックスセンス


シックスセンスとは、幽霊におびえる少年に接する既婚の男性の物語である。シックスセンスを観たのは小学低学年の頃であるが『キューブ』同様、個人的にかなりの衝撃を受けた作品である。
純粋に単なるホラー映画だと思っていた。
その他にオススメの映画として、「きさらぎ(駅の方ではない)」、「アダムスファミリー」、「ミスト」、「悪童日記」などなどが挙げられる。

【内容】


冒頭は、精神的に不安定なパンイチの男が登場し、拳銃を向けるといったもの。この拳銃を持った男性は主人公である精神科医・マルコムの担当患者であるのだが、「救ってもらえなかった」などと精神的に錯乱した状態であり、発砲の末、自殺を遂げる。ちなみにレコーダーでブツブツ小声で呟いていたのはこの青年。

マルコムはその後、妻とすれ違いの日々を過ごし浮気までされている様になっている中、『幽霊が見える』という少年・コールと出会うことになる。コールは他の人とは違って幽霊が見える体質で、母親にも理解されない日々を過ごしていた。
幽霊側としてはかなりグロテスクな姿をしているものの、「会話相手が欲しい」、「癒されて救われたい」といったマルコム同様、精神科医的な役割を求めているだけであり、不本意にビビらせているものの、悪意は全くない。

マルコムとコールの出会い、かつて発砲自殺した青年のようにコールを救えることで自分が満たされるのではないかと、若干エゴじみた考えがあるものの真摯になって対応し、警戒心の強かった彼から信用を得て、マルコムはやがて幽霊の存在を認めるようになる。

幽霊を信じたマルコムはコールの

「幽霊がいる時はとても寒い」


と、教えられる。

そんな中、妻とすれ違いの日々が続き、家で本を読み漁ったりする中で妻が明確に他の男性と浮気をしているところを目撃してしまう。

無論苦悩するマルコムであるがコールの助言を受けて、彼女に話し掛けると異様な寒さが発生し肉体が震え、白い息を吐きだす姿を見ることになる。

作中では冬の季節と思わしき季節という視聴者を騙すフックで初見では中々気付くことは出来ないが、マルコムと話すコールは妻と同様、常に白い息を吐いている。
教会などで対面した際の、コールの警戒心の強さは彼を散々怖がらせた幽霊に対するモノと同等で、他の人間から異端児扱いされ、何かされるのではないかと思っていたのではない。

マルコムは家で本を読み漁ったりなど様々な行動を起こしているが、コールのような特殊体質のない人間からみればポルターガイスト以外の何物でもなく、恐らくマルコムの妻は動かした覚えのない本などに不信感を抱いていたものだと思われる。

マルコムが死んだのは、銃を所持した青年が自殺をする前に一発発砲されているのだがソレが命中して、開幕早々幽霊と化している。
しかもコールと出会ったのは幽霊になってから一年後であり、死んだことに自覚のなかったマルコムは、夫が殺されただけではなく、追い打ちのようにポルターガイストなどで妻を苦しめていた。その悩みは恐らく『死んだ夫を彷彿とさせ人生の再出立』を踏みとどまらせるような類かと思われる。

ようやく、幽霊になったことを自覚するマルコムは全てを悟り、対して少年の方は幽霊専門の悩み相談室になっているなど、少し暗い作品であるがハピーエンドを迎えている。

2020年06月25日

ヴィレッジ


映画『ヴィレッジ』とは、2004年に放映された映画。一見、ホラー的な要素が感じられるが、中身としてはどちらかというとミステリーに近い作品。
『ミスト』、『縞模様のパジャマの少年』ほどではないが、すべてを鑑賞したあとで色々考えると、少し鬱映画。
かなり有名なので、この作品を知っている人は多いかもしれない。何せシックスセンスを作った監督の映画だからである。

【内容】


舞台は1800年代、アメリカの奥深い森にある、小さな村。
その村では怪物の存在が『信じられており』、花や衣服など例外なく赤いものが村の中にあると怪物が襲ってくる。怪物は赤色の衣服を身に纏い、好んでいる。そのため、村の中にあらゆる赤いものを持ち込んではいけないという掟が作られ、村人はその決まり事を厳重に従っている。村の中に赤い花が生えていれば、すぐさま摘み取り地面に埋め、証拠隠滅するほどである。

村での暮らしは妙な物寂しさが感じられるものの、放牧とした自給自足の生活。娯楽は非常に少なく、推測するところ作物の収穫期の歌などしかないものだと思われる。

そんな貧しいながらもどこか満たされた生活の中、生まれつき盲目の少女であるアイヴィーの友人であるルシウスは、ノアが森の中に頻繁に出入りしているのに何の処罰もなく過ごしていることを知る。元から村から出たい願望があるのか、町に出ることを年長者に許可を願うも、首を縦に動かされることはなかった。

我慢の限界を迎えたのか、ルシウスは自ら森の中に入り意図的に赤い物を持ち出して、意図的に『掟破り』を行った。

そして夜、『掟』通り複数の怪物が村を襲った。
怪物の襲撃から逃れるため、各々が各々隠れることになるのだが、怪我人を出すこともなく、夜間の襲撃は終わるも、後に不自然な出来事が発生し、ルシウスは掟を破った自分自身を精神的に責めるようになった。結婚式を妨害されたことも追い打ちをかけている。

精神的に参っているルシウスだが、アイヴィーは彼に告白を行う(キティという女性に告白されていることから、モテているのかもしれない)。しかしその場面は、アイヴィーのもう一人の友人であるノアに目撃されていた。ノアの方もアイヴィーに横恋慕しており、衝動的にルシウスをナイフで刺す。
ルシウスは絶命に至らなかったものの、これまでの病気や怪我とは比べ物にならない大怪我に「薬品は絶対に必要だ」と愛する人を救うため、アイヴィーは村長に直談判に出ることになる。

どうにか村の外に出る許可を得たアイヴィーは、ルシウスを救うために必要な薬品リストのメモをもらい受け、村から森の中へ入る。

対してルシウスを刺したノアは監禁された状態であったが、その場で何故か禁忌そのものである怪物の赤い衣服を発見し、抜け穴を通じてアイヴィーを追いかけることになる。
早速ネタバレになるのだが、赤い物――そうして怪物が村の内部に隠されたようにあるのは、大人たちがとある事情で子供達が村の外に出て欲しくないために、意図的に怪物の襲撃を文字通り装った抑止力。
ルシウスの掟破りで対して怪我人がでなかったのは、村人に怪我をさせたくないという単純な思いがあるが、裏側にある事情はかなり複雑である。

森の中で怪物(ノア)に襲われていると思った彼女は盲目ながら、何とか逃げ切ることに成功した。真相としては、逃亡というよりも追いかけっこの最中、アイヴィーが突き飛ばされた近くに穴があり、誘い込む形でノアが足を滑らせて落とし穴に落下させ、死亡させたのである。
やがて彼女は森の端である壁に到達し、警備員に薬品のリストが書かれたメモを渡し、村に帰還したアイヴィーは「怪物は倒した」と村長に報告する。
その後、ノアは大人たちに遺体が回収され、「外には怪物がいる」信憑性を高めるために、死後利用されることになった。


実はこの村は、現代社会で殺人事件の被害者(年長者)たる遺族の集まりであり、莫大な資産を投じて、時代遅れなかつ小規模ながらの村社会を形成していたのである。隔絶された村の時代は1800年代だが、実際の西暦は2000年。
大人たちが子供を作らず思うままに過ごしていれば多少理解はあるものの、次世代たる何も知らない存在を生むだけではなく、「町は悪」などといった洗脳的な教育を行っているのは、個人的に理解の範疇を超えている。

『全てを知っている大人』と、『何も知らない子供』の双方からすればこの村は多少の諍いやトラブルはあるだろうが、封鎖された理想郷ともいえるものである。
現に、始皇帝の焚書にも似た甘美な地獄のような楽園だが、『ノアのルシウスへの殺人未遂』、正体は知らなかったとは言え、『アイヴィーがノアを殺した殺人行為』は、知る大人と知らない子供の相関図の如く、彼と彼女の間で既知や無知といった要素が入り混じる、相反する事象が発生しているのである。

最悪……いや、最善かもしれないが、年長者が最も望まず拒絶し憎んでいる事態が、隔離された区域の村で発生していることから、次世代である子供達がこれ以上誕生しなくても数年足らずで、作られた楽園は機能停止することが予想される。

私はこの映画を視聴当時、衝撃的なオチに驚くばかりであったが大人になって見返すと、「面白い」、「設定がよく作られている」と思うと同時に、村内の大人たちのエゴが目立つ作品のように感じられ、時代遅れの村と現代社会の街のどちらが人にとって幸せなのか、非常に考えさせられた。
続きを読む...
<< 2024年04月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新記事
カテゴリーアーカイブ