アフィリエイト広告を利用しています
写真ギャラリー
検索

広告

posted by fanblog

2021年06月24日

パプリカ


パプリカとは2006年に放映された映画である。今亡き今敏監督の作品でもある。今敏監督はアニメ「妄想代理人」の監督も務めているように、パプリカ及び妄想代理人の主題歌を歌うのは平沢進である。
映画・アニメ共に平沢ワールド前回とマッチし、「わからないけど分かった」といったような鑑賞感想を抱く。


【内容】



大まかなストーリー内容は、天才学者・時田が助手と共に開発した装置、DCミニが騒動の要になっていく。
DCミニはまだ開発されたばかりということもあり、実用化に向けて段階途中であるが、セラピストである敦子はDCミニを使いセラピストとして行動を開始する。
DCミニの主な使い方は、被験者と治療者が双方入眠状態になり悪夢の原因となっている根本を解決していくというものであるが、映画冒頭で治療を受けていた男性は「妄想代理人」の登場人物である。パッと出ではなく、最後まで出番がある。

DCミニを使いセラピストとして活動する間の敦子は、夢を見ていない状態は、お堅くクールな研究者といった感じであるが、夢の中の彼女はアバターである「パプリカ」なる人物に変身した状態となっている。パプリカの性格は敦子とは正反対のものであり、結構フランクで行動的である。

DCミニによる治療を順調に行っていた敦子であるが、ある日DCミニが奪われてしまう。
そこで理事長・乾が現れて、DCミニの開発中止と、理事長らに秘匿していた存在であるパプリカへの言及、そうして悪用されたと断言した発言を行う。

盗まれたと聞いて所長は時田は「まだ悪用されたと決まったわけじゃないのに」と発言する中で、「うん。必ずしも泥棒が悪いとはお地蔵様も言わなかった」と、一瞬であれば聞き逃してしまいそうなセリフをさらっという。
さすがに所長の奇妙な発言に眉を顰める敦子であったが、会話が進めば進むほどに所長の様子……主に発言が明らかにおかしなものになっていくのであった。


「パプリカのビキニより、DCミニの回収に漕ぎ出すことが幸せの秩序です。
 五人官女だってそうです。
 カエルたちの笛や太鼓に合わせて回収中の不燃ごみが吹き出してくる様は圧巻で、まるでコンピューターグラフィックスなんだ、それが!
 総天然色の青春グラフィティや一億総のプチブルを私が許さないことくらいオセアニアじゃ常識なんだよ!
 今こそ青空に向かって凱旋だ!
 絢爛たる紙吹雪は鳥居をくぐり、同波数を同じくするポストと冷蔵庫は先鋒を司れ!
 賞味期限を気にする無頼の輩は花電車の進む道にさながらシミとなって憚ることはない!
 思い知るがいい! 三角定規たちの肝臓を!
 さあ! この祭典こそ内なる小学三年生が決めた遥かなる望遠カメラ!
 進め! 集まれ!
 私こそがお代官様!
 すぐだ! すぐにもだ!
 私を迎え入れるのだ!」

とのセリフと共に所長は部屋を出ていきなり走り出し、飛び降りを図る。どうにか一命を取り留めて、死亡することはなかったものの大怪我は免れなかった。
思わず所長の狂った言葉を考察したくなるが、カブトボーグの名言である「何をするの?」→「うん、考えといて」で十分な気がする。
所長の言葉自体は無意味ではないが、そこまで深い意味があるわけでもないように思えるから……。

ちなみに所長のやたら語感の良い意味の分からない一連のセリフであるが(実は原作である小説にはない)、彼が飛び降りた少し後のシーンにその様子が画面内で描写されているのだが、確かに「花吹雪が舞う中、家電製品が先頭を司っている」。

eHFKZ5BG8jJIOnhn.jpg

(狂気のパレードの1シーン)。


狂気のパレードは平沢進が歌い、度々パレードの様子が映し出されるのだが、最初は砂漠地帯であったのにも関わらず、段々「夢が現実を浸食する様を表している」のか、都心の方へと進行していく。
所長はパプリカの手により、「我こそが王」と叫びながら狂態を演じる彼を救うことに成功したが、放置したままの状態だと廃人同然になってしまう。
何故なら、沢山ある狂気のパレードの一部品のそれぞれが他人の無意識や意識的な夢の集合体なのだからである。
要はゲームのサイコブレクのように無数の人間の意識が一人に襲い掛かるようなものであり、夢の中で狂気に囚われたら逃げ出すことは出来ない。
その証拠に時田の助手であったDCミニを盗み出した犯人は、夢の中に介入したパプリカが見た姿は抜け殻そのものの状態になっていたのである。

ちなみに狂気のパレードの時に流れて来る歌は、平沢ワールド前回。聞き取れない部分があるが、日本語を喋ってくれているだけでまだ温情はある。
以下は、狂気のパレードの歌詞。

 胸にエナジー ケミカルの泡立ち
 ハイヤーや古タイヤや血や肉の通りを行き
 あれがリバティー ユートピア―のパロディ
 ハイヤーやギガムービーの絢爛の並木は晴れ

 マイナーな鬱は戯言 バラ色は廉価
 曰く幸せと知れ 待ちきれぬほど

 瀕死のリテラシー メカニカルに殺す
 売人や吊るワイヤーのホルムアルデヒドの通り
 乾くシナジー 合成スイートで示し
 高層のメガ神殿に狂乱のファンドの雨

 蒙昧の文字は書けぬど未来は廉価
 並べて迷信と笑え 因果のストーリー

 さあ 異臭を放ちに来るきみの影を食い
 恐怖のパレードが来る きみの名の下に

 轟音のMC シビリアンには致死量
 廃人や売るダイアは血に墜ちた道理の通り
 あれがリバティー ユートピア―のパロディ―
 頼みはSSRI され流行のテラスでハイホー

 マイナーな説はたわごと 享楽は廉価
 ゆめゆめ省みるな 手遅れゆえ

 さあ異臭を放ち来る きみの影を食い
 恐怖のパレードが来る きみの名の下に
 さあ 地を埋め尽くすほど きみの影が産む
 狂気のパレードが来る きみの名の下に

C8k6n-sUAAAz9BQ.jpg



パプリカ 2へ

パプリカ【Blu-ray】 [ 筒井康隆 ]

価格:5,629円
(2021/5/20 10:20時点)
感想(7件)


この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/10740375
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
<< 2024年06月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
最新記事
カテゴリーアーカイブ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。