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2023年04月28日

リサイクルショップのこと╱変な客や変な物



リサイクルショップで働いているんですが、結構得体の知れない物が入ってきます。
例えば、刃が錆びててルミノール反応が出ちゃった長ドスとか、タンスの地板に切り刻んだ写真と護符?が釘で見えないくらい滅多打ちされてたり、分厚いアルバムなんだけど、写真が何枚焼き増ししたんだってくらいに同じ女性の同じ写真がギッシリ貼られたアルバムとか、女性用の玩具に男の写真が貼り付けられている奴とか、「お爺さんを買ってください」って言って、骨壺を持ってきたおばちゃんも居ました。
墓石を持ってきて、「ごめんなさい、これは買い取れないです」って言ったら、「使用済みにしたら買い取ってくれるのか??」とか聞いてくるおじさんとか、変な物や事を上げだしたら幾らでも上がっちゃうんですが…。


それで今回の本題なんですが、倉庫で見つけた時に起きた出来事を。
一応一般のお客様の買取時は、買い取れる物、買い取れない物を分けさせてもらって買い取るんですが、業者買取の場合は一括買取で、店に出せないものはこっちで処分するってやり方なんです。
業者さんのは一回の持ち込みの量が多いから、一旦倉庫に入れて、スタッフが多い時とか手が空いてる時に選別するって感じ。
その日は段ボールで15箱ほど積み重なってて、もう本当('A`)←こんな顔しながら選別してたと思う。


その中から出てきた物って言うのが壺。
蓋のある壺なんだけど、見た目以上に中身がやばかった。
蓋が御札で押さえつけられてて、あーやべーもんだな…とは思ってたんだけど、仕事だから中を確認しないといけない。御札を剥がして、何かの接着剤なのか蓋と壺がくっ付いてるのを、工具で少しずつ剥がしてたんだけど、どうせ売り物にはならないのは判ってたから、接着部が剥がれた所から強引に蓋を外して中を見た瞬間、何かの顔がこっち見てるのがわかって、思わず「ウワッ!!」って叫びながら、片手で剥がす恰好だったので、手から滑り落ちて割っちゃったんだ。


割れた中から出てきたのが、昆虫類だの・虫だの・干乾びて何かわからない生き物とか、全部干物っぽくなってました。
あとは御札?写真?っぽいものが入ってました。
※こちらも中で水分を吸った後グチャグチャになって干乾びたのか、原型をとどめてませんでした。
うげぇって思ったのと同時に、他のスタッフに見せて反応を見たいって言うwktk感が膨れ上がって、「ちょっとちょっと、こっち」って小声で声掛けて、「何〜?」って感じで来たスタッフに「凄い物出てきた!」って言って、付いてくるスタッフを見てテンションが一気に急加速。


そのスタッフは見た瞬間、なんぞこれ??って感じで怪訝な顔をしながら首をかしげて、顔を近づけた瞬間…「…ん……うぎゃぁ!」って…。
その声を聞いた瞬間、何か今日の仕事をやり遂げたって言う達成感と共に、「なっ!凄いだろ!!」って言う爽快な一言と、満面の笑みを差し上げたんですが…思いっきり胸を叩かれた。一応上司なのに…。
そのスタッフも他のスタッフに同じ思いをさせたかったんだろう。他のスタッフを呼んでは同じ事が…。
それを全スタッフで繰り広げられて、結局最後に私が片付けて不燃ごみで捨ててきました。
ただ一つ気になったのが、壺の中から俺を見てきた顔が、昆虫類やらの顔のサイズとは異なっていたのに、掃除したときには無かったって事でした。
※お祓いとか神社に持ってけって思うでしょうが、出る毎に持っていってたら財布と私の生活が干乾びてしまう…無論経費で落ちるはずが無い。


その日はそれで片付けを済ませ、通常業務→閉店の〆業務を終えて、買い取った商品を修理したり綺麗にしたりしたので、家に帰ったのが深夜の2時くらい。
家についてからは、風呂に入って、次の日も8時半には出社しないといけないので速攻で布団に入って爆睡。
どれくらい寝たのかわからないんですが、急に脳が動き出したようにパッと目が覚めて、目を開けた瞬間、何かが顔の前にあったんですが、それが何かがサッパリ理解できず…。
※寝てる位置は、壁に頭側の布団をくっつけて寝てるので、頭上には何も無く見上げれば天井しか見えない。
その何かと焦点が合ってなかったので、眉間に皺を寄せながら細目で見たりして、何なのか探ろうとジックリ見てて、私の目の丁度上の方でパクパク何か動いていて、それが口だって理解すると直ぐにわかりました。
人の顔。


うわっ!て我に返って、反射的に避けようとしたんだけど体は動かず、なんだコイツ!!!!って心の中は疑問符だらけ。
距離は1mも離れてないくらいで、寝ている私の頭上から、椅子に座った状態で腰を屈めて覗き込んでるくらいの距離でした。
口を一定の間隔でパクパクさせてて、多分女性だと思う。息は感じられず、目はずっと開けたまま。目は大体普通の大きさなんだけど、黒目部分しか無い感じ。
ただ焦点が合わず、ハッキリした顔立ちはわかりませんでした。
豆電球で照らされてる程度の暗い部屋なのに、顔が妙に青白く、光ってる訳でも無いのに顔があるのがわかる。
かなり不気味でした。


体が硬直して身動きが取れないけど、何かする訳でもなく相手は口をパクパクさせたまま動かない。
気持ち悪っ!て思いながら、体動け!ってもがいたら、頭の中に直接声が響くって表現が正しいのか、耳から聞き取れるのとは違う感じで、「指が動けば大丈夫」って、親が子供に優しく言う感じの声が聞こえて、何故かその言葉は正しいって、必死に指先を動かそうと我武者羅に意識を指に込めてました。
ピクッて指先が動いた瞬間に体全体が動くようになったんで、すぐに飛びのくように離れて警戒して見ると、壁から頭だけ出た女性が、こちらをヌゥ〜っと見上げてきました。
っで、体が動くようになって五感が戻ったのか、女性が口をパクパクさせてたんじゃなくて、延々「違う…違う…違う…」って言ってたんです。


警戒しながら、どれくらい対峙したかわからないんですが、急に見上げられた状態のまま壁の中に消えてしまいました。
少しの間呆然としながら外を見たら、若干明るくなってて、脱力感と共に数時間後には仕事に行かなきゃ…っていうゲンナリ気分。
その日、スタッフにその話をしたんですが、周りのスタッフはビビる人・笑い人それぞれで、今現在私を含め何か起きたっていう事は特にはありません。
壺と関係あるかわからないですが、その日の内に起きた出来事なので合わせて投下しました。
たまに見えるって言う事はあるんですが、毎回どんなに近くで見えても、ピントのズレたカメラのように見え、何故ココに居るのかとか、この人の名前は〜〜で〜〜を訴えてるとか、そんな事は一切判らないです。
ただ、いつも見える時や嫌な感じがする時は、体の何処かが叩かれたように痛くなったので、何の前触れも無く見えたのはそれが初めてでした。


補足としては、年度末とかに仕事が仕事なのでスタッフ全員で集まって、忘年会と合わせてお清めに行ったので、大丈夫かなと思ってます。


リサイクルショップのこと╱変な客や変な物 2へ

2023年04月27日

パンデミック 2



要するに、その『何か』そのものは封じられたわけでは無く、ずっとこの村の周辺に潜んでいたが、力が封じられて何も出来なかっただけであったと。
そこへ来て若者達が神様の封じていた勾玉の箱を開けてしまったため、再び力を取り戻して、人をさらったり殺したりするようになったとの事だった。
神主さんが言うには、戦国時代の話は恐らくここの神様による祟りで間違いないが、今回の一連の事件はそれとは全く別であり、村の人たちが見た黒い人影は、その『何か』に取り込まれた人たちの姿で、「最早この人たちを解放するのは無理だろう」との事だった。
また今回の一件でその『何か』はまた更に力をつけたが、まだ神様の力を借りて力を封じる事そのものは可能であるはずで、手に負えなくなる前に力を封じてしまわないといけない。
そして、恐らくその『何か』は、長い年月をかけて勾玉と一心同体にあるような状態にあるようで、あまり勾玉から遠くに離れることが出来ず、恐らくまだこの近くに潜んでいるはずだという。
また、封を開けてしまった若者達は、全員この『何か』に魅入られてしまっており、さらわれて取り込まれる事とは別の事に利用される可能性があり、『何か』の力を封じた後でも全く安心できない。
なので、神様が力を封じた後、これとは別に御祓いをし、それでもだめなら、〇〇神社は分社でもあるため、本体のある明神大社へ行って御祓いをしないといけない事を伝えた。
更に、『何か』の力を封じるため神様を降ろしている間、『何か』が若者達を利用して儀式を妨害する可能性も十分にあるので、封を開けるときに立ち会った若者は、全員ここへ集めたほうが良いとの事だった。
そして神主さんは、地主にまず普段神事を行う時の道具と、紙に書いてあるものを早急にここへ持ってくる様に指示し、若者達はここにいない者も含め全員ここへ集めるように伝えると、首謀者の若者達には決して何があろうと神社の外へ出ないように伝え、自分自身は桐の箱を開け中の勾玉の状態を確認し始めた。
勾玉を調べていた神主さんが言うには、文献にあった通り、勾玉は力を封じるためのものだったらしく、今は何の力も感じない。
ただし、これもやはり文献にあったとおり、『何か』は勾玉と一心同体なため、『何か』の異様な気配だけは勾玉からも感じるらしい。
数時間後、地主と村のものが、神事に使う道具と残りの若者達を連れて戻ってきたため、そのまま国津神の力を借りるための儀式が執り行われた。
神主さんが若者達を全員縄で囲った『結界』のようなものに入れると、祝詞をよみあげ儀式が始まった。
最初は何事も無く進んでいたが、暫くすると辺りが異様に獣臭くなり、外で何人もの人がうろつく気配がし始めた。
神社へやって来た村人は全員拝殿の中にいるし、地主がこちらへ戻る前に、残っている村人達に「今日は何があろうと家から出ないように」と指示していたため、誰かがやってくることもありえない。
つまり『何か』が今、神社の外にやってきているということ。


神主さんが言うには、

「今は神様が依代の 銅鏡に降りてきているから、絶対にあれは拝殿に入れない。だからこちらから外に出なければ絶対に安全」

らしく、あとどれくらいかかるか分からないが、暫く我慢してこらえてほしいとのことだった。
それから朝まで儀式は続いたが、その間外から獣とも人とも区別の付かない笑い声、ざわつく大勢の人の声、何かが歩き回る音やガリガリと壁を引っ掻くような音、朝方になると、あちこちを無差別に叩いて回る音が聞こえてきていたらしい。
朝になり儀式が終わると、全員緊張から疲労困憊で、とにかく早く家に帰って眠りたかったので、神主さんから『この後』の事を聞いた後、拝殿の扉をあけた。
すると、あちこちの木が倒され、神社周辺は、そこらじゅうに何十人か何百人かの人の泥だらけの無数の足跡と、神社の壁には何か大きな生物が引っ掻いた引っ掻き傷があり、鳥や狸などを食い荒らした残骸まであったらしい。
ちなみに、後から神主さんに聞いた話によるよ、この村は一度廃村になったため、それまでの言い伝えや伝統が殆どなくなってしまい、その時に『何か』の存在の言い伝えや神社の役割も伝える人がいなくなってしまったので、今まで神主さん自身も文献を調べるまで、儀礼的な単なる義務としての神事しか知らなかったのだという。
ただし、文献を調べて見ても『何か』の正体や、〇〇神社と山の神社の関係などは、殆ど分からなかったらしいが。


最後に、なぜこんなうろ覚えのような文才の無い文章をあえてここに書いたかというと、2年ほど前にその地元の神社が盗難被害にあい、中の祭具や御神体など一式が全てが盗まれたから。
最近多いらしいですね、この手の盗難事件。
問題は、その泥棒が桐の箱も盗んだらしい事と、あと数ヶ月で3年目であること、あとこの『何か』は、勾玉周辺の人々を、周囲数十キロの範囲で無差別に襲うという事実です。
祖父が言うには、

「今更どうにもならないし、勾玉の場所がわからなければ対策のしようが無い」

だそうだ。

2023年04月26日

パンデミック



中学生の頃、祖父から聞いた話(話自体は祖父の父=曾祖父から祖父が聞いた話)。
俺の地元の山に、神主もいない古びた神社があるんだが、そこに祀られている神様は、所謂『祟り神』というやつで、昔から色々な言い伝えがあった。
大半は『粗末に扱うと災害が起きる』とかそんな話なのだが、そのうちの一つにこんな話があった。
それは戦国時代、当時の領主の放蕩息子が「祟りなど迷信だ」といって神社のご神体を持ち出し、あろうことか、酔った勢いで御神体に向けて小便をかけたらしい。
それから暫くは何事も無かったのだが、数年後から異変が起きた。
古い話で詳しく伝わっていないが、口伝として語り継がれているのは以下のようなもの。

・詳細は不明だが、あちこちで説明の付かない怪異が多発。
・村人が何人も理由不明で失踪。
・領主の顔が倍近くに腫れあがる。原因不明の病気にかかり、回復はしたが失明。
・問題の放蕩息子は乱心し、山に入ってそのまま帰らず。
・祟りを恐れた村人達が、色々と神様を鎮める試みをしたが全てうまくいかず、村人は次々と村を去り事実上の廃村に。

こんなところなのだが、まあ古い話であり、文献として残っているわけでもなく、事件の結末も分からない中途半端な話な上に、口伝として語り継がれる程度のものだったのと、その後村に住んでいる人たちは、後になって移り住んだ人たちばかりなので、いわゆる噂程度のものだった。
そして、時代は変わって祖父が生まれる前、明治維新から数年後頃の話。
神社は当時から神主などはおらず、村の寄り合いで地域の有力者などが中心となって掃除や神事などの管理し、たまに他所から神主さんを呼んで神事をしてもらっていた。
また、口伝として残されている話などから、『触らぬ神に祟り無し』ということで、御神体は絶対に誰も触れることなく、ずっとそのまま存在し続けていた。


戦国時代の事件以降ずっとそんな状態で、神社も村も何ら大きな出来事も無く続いてきたのだが、ある年、ある事件が起きてしまった。
ある日、村の若い人たちが集まって話をしてるときに、ふと前記の祟りの話が話題になった。
その時数人の若者がこんな事を言い出したらしい。

「祟りなんてあるわけがない。日本は開国して文明国になったのだから、そういう古い迷信に囚われるのは良くない」

そんなこんなで、その後どういう経緯でそうなったのかは分からないが、「迷信を取り去るために、その御神体とやらの正体を見に行こう」という事になったらしい。
「まあ気持ちとしては、一種の肝試し的な軽い気持ちのものだったのだろう」と祖父は言っていた。
ただし、全員が全員その話に賛同したわけでは無く、やはり祟りは恐ろしいということで、実際に見に行ったのは10人ほどの集団。
やはり肝試し要素があったので、夜中に集まり神社へ向かった。
(神社の一連の話は、一緒についていった人から曾祖父が聞いた話)
神社の境内に入り、拝殿の扉を開け中に入ると、こじんまりとした祭壇があり、そこの台の裏に古ぼけた桐の箱が置いてあり、紐で厳重に封がされていて、どうやら御神体は、その中に入っているらしかった。
みなそこまで来たところで少し恐気づいてしまい、また、何か妙な胸騒ぎがしたため、箱に触れることが出来なかったらしいが、最初に「迷信だ」と言い出したやつが意を決して箱を手に取り、箱を固定していた紐などを解くと蓋を開けた。
中には綺麗な石(どうも勾玉らしい)が3つ入っており、とくにそれだけで何事も無く、急に緊張がほぐれたため逆に気が強くなり、御神体を元に戻し、そのまま朝まで拝殿の中で酒盛りをしたらしい。


翌朝、拝殿で御神体の箱を開け、更に中で朝まで酒盛りをしていた事が村中にばれ、若者達はこっ酷く叱られたらしいが、特にその後なにもないため、村人達もその事をそれ以上追求しなかった。
一応その時神社で酒盛りをした連中を連れて、村の地主が神社へ謝罪しに行ったらしいが。
3年後、村で妙な事件がおき始めた。
村の外れに猪や鹿や猿が木に串刺しにされて放置されていたり、夜中に人とも獣ともつかない不気味な声を聞いたという人が何人も現れたり、あちこちの家に大量の小石が投げ込まれたり、犬が何も無い空を見上げて狂ったように吠え出したり、これは曾祖父も深夜に便所へ行った時にみかけたらしいが、黒い人影が何十人も深夜に列を作って歩いているのをみかけたりと、とにかく実害のある被害者はいないが、気持ちの悪い事件が多発し始めた。
こういった事件が多発したため、流石に村でも「3年前の事件が原因ではないか」と噂に鳴り始めたのと、治安の面から不安なので、村人は村の駐在さんと相談し、近隣の警察署に応援を頼み警備を厳重にしてもらう事と、村で自警団を作り夜中に巡回する事、それと同時に、3年前の事件を引き起こしたものたちで、もう一度神社へ謝罪しに行く事などが決まった。
しかし、様々な策を講じても一向に怪現象はとまらず、それどころかとうとう被害者まで出るようになってしまった。
山に入った村人が、何かに襲われボロボロの死体で発見された事件をかわきりに、子供が遊びに行ったまま帰らない、自警団の見回りをしていた4人が4人とも忽然と消えてしまう、夜中に突然起き出して何か喚きながら外に飛び出し、そのまま失踪してしまう、女の人が何かに追われるように必死で逃げて行き、自宅に戻ると包丁で自分の首を掻き切って自殺してしまうなど。


そういった事件が立て続けに1ヶ月ほど起きたため、最早村人達には手が終えないと、何かの解決策は無いか話し合っていたところ、村のおじいさんが、

「山向こうの〇〇神社は、山の神社の神事の代行を何度かおこなっていて、それなりに縁があるようなので、そちらを訪ねてみたらどうか」

との提案をした。
他に何か良い案があるわけでもなかったため、だめもとで明日〇〇神社へ向かう事で話し合いは終わった。
翌日、地主が3年前の事件の主犯格などを連れて〇〇神社へ向かい、神主さんに取り継いでもらう事になった。
神主さんは「とにかくお互い落ち着いて話そう」ということとなり、社務所で一連の事件等の事を詳しく話す事にした。
しかし、ある程度話が進むと、神主さんは「それはおかしい」と言い出した。
どうも、山の神社の御神体は、祭壇の上においてある平たい箱に入った銅鏡であって、桐の箱の勾玉とは違うらしい。
戦国時代の話にしても、領主の息子が粗相をしたのはその銅鏡であると、〇〇神社に伝わっているらしかった。
そもそも、〇〇神社は何代も前から山の神社の神事を代行してきた経緯があり、自分の若い頃に一度代行した事があるが、桐の箱や勾玉の事は全く知らないらしい。
実は地主も、若者達が開けたのはてっきり祭壇の上の箱の事だと思っていたらしく、その時はかなり驚いたのと、地主も桐の箱に入った勾玉の事を今はじめて知ったようだった。
また神主さんは

「これは悪霊や祟り神による祟りの類では無く、もっと異質な何か別のものの仕業で、とにかく一度その勾玉を見てみないことには分からないが、もしかすると、山の神社の神様は、その『何か』を勾玉に封じる役割があったのではないか?」

とのことだった。
神主さんは、まず〇〇神社に残る文献を調べてみて、何か勾玉に関する情報が無いか調べてみるとの事で、2日後に地主の家で落ち合う事になり、その日は帰る事となった。


2日後、地主と当事者の若者達が地主の家で神主さんを待っていると、村の駐在さんが訪れ、怪現象が近隣の村や、村の近くの陸軍の駐屯地でも起き始めている事、一部ではそれに関連したと思われる失踪者も出始めており、どうも被害が、この村を中心としてあちこちに拡散しているらしい。
まだこの村で起きている事が噂となっている兆候は無いが、いずれ噂になり責任を追及されるかもしれない。
早く何とかしたほうが良いらしい。
そうこうしているうちに〇〇神社の神主さんがやってきたため、皆でまず山の神社の勾玉を確認しようということになった。
山道を抜け神社にたどり着くと、神主さんが自分が調べた事をまず説明し始めた。
神主さんが言うには、この辺りには大昔から何か良くないものがおり、その何かはよくひとをさらって行ったらしい。
そこで土地に人々は土着の国津神にお願いし、この良くないものを退治してくれるように頼んだのだが、その『何か』の力があまりにも強く、しかもさらった人々を取り込んでどんどん強くなるため、その神様でも力を封じ込めるのがやっとで、とても退治することはできなかったという。


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2023年04月25日

不可思議な同居生活



どこにどう書き込んで良いのかわからんけど、ここに書かせてもらいます。
俺は物心ついた時から片親で、父親の詳細はわからないままだった。
俺は幼少期に母親から虐待を受けてて、夕方5時から9時まで何時も家の前でしゃがんでいて、母親が風呂に入って寝るのを待ってた。
ボロアパートの2階だったので、階段下でずっと待つんだ。
小学生が夏も冬も熱くても寒くても、とにかく5時から9時ぐらいまでは待つのはつらかった。
でも、家に入ると母親に殴られるので外に居た。
9時になると母親は寝るので、こっそりと家に入り、朝まで押入れの中で眠った。
朝の3時ごろに母親は家を出て行くので、それから起きて家にあるご飯を食べた。
生活保護だったのか、仕事をしていたのか不明だが、一応給食費だけは出してたので平日は給食が唯一のまともなご飯だった。
母親は、夕方4時55分には必ず家に帰ってきた。
男を連れてくるときもあった。
その男も同じ様に、俺にしつけと言いながら殴る蹴るの暴力を行った。
そんな日々が、俺の小学校生活における日常だった。


俺が小学生5年生になったある日、学校の友人数人が万引きをして捕まった。
俺は万引きをしていなかったが、一緒に居た事で注意を受けるために、学校に連れて行かれた。
親が迎えに来てぶん殴られる子も居れば、泣きながら謝る親も居た。
俺の親は迎えに来なかった。何度電話しても。
担任は俺と一緒に家に行くと言うが、俺は必死で断った。怖かったんだ、暴力が。
なんとか、俺は無実だった旨と、親は忙しくて家に夜中にしか帰らないと嘘をついて、注意と、先生から母親への文面の報告だけで済むことに。


とりあえず難を逃れたと思ったが、結局帰った瞬間に包丁で手を切られた。
初めて泣き叫びながら死を感じた。
異常だと思ったのか、アパートの住人の誰かが警察を呼んだらしく、数人の警官が駆けつけて母親を取り押さえ、俺は養護施設(孤児院と言ってたけど)へ入所することになった。
中学卒業と同時に俺は仕事を探して、今の仕事(とび)に就いた。
院の先生は良い人達だったので、今でも繋がりがある。
未だにぞっとするのは、俺が母親だと思っていた女性が、赤の他人だった事。
あれ以来会っていないが、戸籍上俺の母親は俺が2歳の時に死んでおり、俺には父しか居なかった。
父親との面識は一度もない。それを本当につい最近しった。
らだ俺は暴力を振るわれるようにと貶され様と涙を流そうと耐えて、いつかはいつかはと普通の家族を夢見て信じていた母親と呼べる女性が、他人で誰かもわからないと言う事実が正直怖かった。
あの女性は誰で、なんの関係で俺を育ててたんだろ。
本当に極稀に俺を撫でた手のやさしさはなんだったんだろう、と考えると泣けてもくる。
あの家に行ってみたが、今は誰も住んでなかったけど、階段下の壁の『まーくん』と彫った文字を見つけて、不可思議な同居生活がなんだか虚しく思い出された。

2023年04月24日

入ってはいけない部屋



俺んちは田舎で、子供の頃から絶対入るなと言われてた部屋があった。
入るなと言われれば入りたくなるのが人情ってもんで、俺は中学生の頃こっそり入ってみた。
何て事は無い、普通の部屋だった。
変な雰囲気もないし、窓からはさんさんと日光も入ってきて、何も怖くない。
なんだ、ただ単に部屋を散らかされるのが嫌であんな事言ってたのか、と思い拍子抜け。
退屈ということもあって、その場で寝てしまった。
それでも金縛りにも全然あわないし、数時間昼寝して起きた。
寝てるときも起きてるときも怪奇現象一切無し。やっぱり全然怖くない。
入るなと言われてた部屋だから、怖いのを期待していたのに…。
部屋を出るときに、何気なく部屋にあったタンスの引き出しを開けたら、和風の人形(雛人形を小さくしたような感じ)が一体だけ入ってた。
人形が入っている引き出しはそれだけで、他の引き出しは普通に着物とかが入ってた。
こえぇええと思った。


後になって(人形の話とかはせずに)ばあちゃんに聞いてみたら、何でもあの部屋は親父の妹さん、つまり俺から見ると叔母さんに当たる人の部屋だったらしい。
タンスの中の物も全て叔母さんの物。
といっても、もう当時から30何年もの話。
家を今の状態に建て替えたのは、両親がりこんしてすぐのことで、将来子供が(まあ俺のことなんだが)出来たときのために、二世帯住宅化したわけだ。
で、その時に、少し庭を潰して増築したのがまずかったらしい。
その増築したところい建っているのが『入ってはいけない部屋』。
つまり叔母さんの部屋だったんだが、どうも家を新しくしてから叔母さんの様子がおかしくなった。
まず最初は、部屋で寝たくないと言うようになったらしい。
叔母さんの話によると、新しい部屋で寝るようになってから、どんなに熟睡しても、夜中の3時になると決まって目が覚めるようになったらしい。
そして、目を開けると消したはずの電気が点いてて、枕元におかっぱの女の子が座って居るんだって。
そして、不思議なことに、煌々と点いた灯りの下で、女の子の顔だけが真っ黒になっていて見えない。
でも、何故か叔母さんには解ったらしい。笑ってるって。
そんなことが1週間くらい続いた。
叔母さんは頭の良いしっかりした人で、最初はみんなに気味の悪い話をさせたくない、と黙ってたんだけど、もう限界と、じいちゃんに言ったらしいんだ。
だけどじいちゃんは、

「嫁にも行かんで家に住まわせて貰っているくせに、この大事な時期(親父とお袋のこと)にふざけたこと言うな。出て行きたいなら出て行け」

と突っぱねた。


それから半月くらい経って、ばあちゃんがふと叔母さんの話を思い出した。
近頃は叔母さん何も言わなくなったし、一日中妙に優しい顔でにこにこしていたから、もう新しい家にも慣れて変な夢も見なくなったんだろう、くらいに考えて、叔母さんに聞いてみたんだ。
そしたら叔母さん、にこにこしたまま

「ううん。でももう慣れたよ。最初は一人だったんだけどね、どんどん増えていってる。みんなでずっとあたしのこと見下ろしてるんだ」

そう言って「あははは」と、普段は物静かな人だったという叔母さんには、とうてい似つかわしくない笑い声を上げたらしい。
たぶん、叔母さんの話が本当だったにせよ、夢や幻覚のたぐいにだったにせよ、この頃にはもう手遅れだったんだろう。
叔母さんの部屋の隣は、じいちゃんとばあちゃんの部屋だったんだが、その日ばあちゃん、真夜中に隣から「ざっ、ざっ、ざっ、ざっ」って、穴を掘るみたいな音がして起こされた。
叔母さんの部屋に行ってみると、部屋の畳が引っぺがえされている。
そして、むき出しになった床下で叔母さんがうずくまって、素手で一心不乱に穴を掘ってるんだよ。

「何やってるの!?」

ばあちゃん、さすがに娘は尋常じゃないことを察して怒鳴った。
でも、叔母さんはやめない。口許には笑みさえ浮かんでいたという。
しばらくして「あった……」と言って、床下からはい出してきた叔母さんの手に握られていたのは、土の中に埋まっていたとは思えないほど綺麗な『小さな日本人形』だった。
叔母さんはばあちゃんに人形を渡すと、そのまま笑顔で壁際まで歩いていき、

ごんっ、ごんっ、ごんっ

何度も何度も自分の頭を壁にぶつけだした。

ごんっ、ごんっ、ごんっ

「何やってるの××(叔母さんの名前)!」

ばあちゃんは慌てて止めようとしたけど、叔母さんはすごい力で払いのけり。

「何やってるんだろう?本当だ。あたし、なんでこんなことやってるんだろう。解らないわからないわからない……」

叔母さんの言葉はやがて、意味のない笑い声の混ざった奇声に変わっていった。
そして、ばあちゃんは聞いてしまったという、
叔母さんの笑い声に混じって、確かに子供の、しかも何人もの重なった笑い声を。


叔母さんはそのまま10分以上頭を壁にぶつけ続け、最期は突然直立し、そのまま後ろ向きに倒れ込んだ。
「おもちゃみたいだった」ってばあちゃんは言ってた。
起きてきたじいちゃんが救急車を呼んだが、駄目だったらしい。
延随だの脳幹だの頭蓋骨だのが、ぐったぐだだったとか。
話を聞いたお医者さんは信じられない様子だった。
「自分一人でここまでするのは不可能」とまで言われたらしい。
殺人の疑いまで持たれたとのこと。
さすがにここまでになったらじいちゃんも無視できず、娘をみすみす死なせてしまった後悔もあって、お寺さんに来て貰ったらしい。
住職さん、部屋に入った瞬間吐いたらしい。
何でも昔ここに、水子とか幼くして疫病で死んだ子供をまつるほこらがあって、その上にこの部屋を作ってしまったから、ものすごい数の子供が溜まっているらしい。
「絶対この部屋を使っては駄目だ」と、住職さんにすごい剣幕で念を押された。
ばあちゃんが供養をお願いした例の人形は、

「持って帰りたくない。そんな物に中途半端なお祓いはかえって逆効果だ。棄てるなり焼くなりしてしまいなさい」

と拒否られたらしい。
で、そこからは怪談の定石。
ゴミに出したはずの人形が、いつの間にか部屋のタンスに戻ってたり、燃やそうとしても全く火が付かず、飛んだ火の粉で親父が火傷したりと、もう尋常じゃないことになって、困りあぐねて最後は、とりあえず元の場所に埋め戻して、部屋は丸ごと使用禁止にしたって訳。
悲惨な話だから、経緯は俺に言わないでおいてくれたらしい。

「とりあえず、元の場所に戻したのが良かったのか、人形はそれっきり。また出て来ないと良いけどねえ」

うん。ちゃんと出てきてたよ、おばあちゃん。

2023年04月21日

ケセランパサラン



友達の話なんだけど…。
なんか幸せを運ぶとかいう生物?がいるらしく、それを捕まえたらしんだよ。
エコエコアザラクとかマハリクマハリタとか、そんな響きの名前だったと思う。
見せてもらったことがあるけど、なんかタンポポの綿毛が大きくなったような物体。
どう見ても、動物っぽいとは思えなかったよ。
でも偶然か何なのか、その友人ミニロトで1等あてやがった。
同じ年のうちに、ロト6で2等もあてやがった。
1年のうちに、数千万を手に入れちゃったわけですよ。
偶然かもしれないが、さすがに俺も興味持って、友人にその生物貸してくれと頼んだ。
しかし断られ、結局その生物のこともすっかり忘れてしまったんだが…。
ここまでが約2年前の話。


2006年の夏だったと思う。
その友人が、その生物を不注意で逃がしてしまったという。
「また捕まえたいからつきあってくれ」と、群馬の山のほうまで同行させられた。
何かの木の近くによくいる、とか何とかで、その木がたくさん生えている一番地下場所が、群馬だということだった。
大学も夏休みで暇だったので、ドライブがてら友人を乗せて群馬の山まで行ったんだ。
なんかの施設?植物園?そんな場所で男二人うろうろ…。
正直、俺は半分どうでもよかった。
どうせ宝くじも偶然だろう…。
そう思いつつも、もしいたら捕獲しようと考えてはいたんだがw
しかし夏は、群馬の夏とはいえ暑い。
俺は2時間弱で限界。運転の疲れもあって、車に戻って仮眠をとった。
しばらくすると、友人がもどってきた。
おかしの空き箱を大事そうにかかえていた。
捕まえたとのこと。
みせてもらうと、以前みせてもらったやつは白かったのだが、今度のは茶色?灰色?何かくすんだような色をしていた。
が、形は以前見せてもらったやつと一緒だった。


前置きが長くなったが、ここからが本題。
その生物を捕獲してから友人がおかしいんだ。
正確には、友人の周囲がおかしくなっている、といった感じだが…。
一番最初は、これは笑い話なんだが、雑貨屋で安い指輪を試着してみたら、外れなくなったそうだw
そして、そのままお買い上げをしたらしいw
まぁ1万弱だそうで、その後消防署に行って、指輪を特殊な機械で切ってもらったそうだ。
(その生物を捕まえたすぐあとだった。「幸運どころじゃねえよw」と、友人が話していたのを覚えている)
最初に聞いた不幸話は指輪だが、このあと彼女が妊娠→堕ろすから金くれ(30万)→慰謝料もくれ(200万)→辛いから別れる。
しかし今年になって分かったことは、その女は妊娠もしていなきゃ、友人と付き合っていたときに、他に彼氏が2人いた。
他には、携帯をパケ放題にしてPCにつないだら、50万弱の請求が届いた(自業自得だな)w
今年に入ってからすでに2回、自殺の瞬間をみている。
(駅で少し離れたところに立っていた女性が、電車に飛び込む。ビルから男性が降ってきた)
冬頃から友人の姉の言動がおかしくなり、手首どころか首を切ったり自傷行為に走り出した。
それまで一切メンヘラの気はなかったらしいし、俺も何度か会っているが、友人に似てなく、メイクが濃いが美人なOLさんって感じだった。
今は会社も辞め、そういった病院に入院して療養中とのこと。
夏から今日までで自爆、貰い事故を3回。
(原付で直進中、左折の乗用車にはねられる。車でバック中、電柱に衝突。あともう1回、何かあった)
今思い出しただけでもこれだけある。
たぶんもっといっぱいあったはず。
で、友人なんだが、現在は原付の事故で太もも骨を折ったらしく入院中。
もうすぐ退院するみたいだが、あのくすんだ色の生物と何か関係あるんじゃないかと思うんだが…。
ただの偶然ならそれでいい。
偶然じゃなかったら怖いんだ。
友人はその生物を手放す気がないらしく、宝くじを購入し続けている。


―――――
去年の春に、たぶんここでスレに書き込みをしたものです。
くすんだ色のケセランの話で。

友人の家が放火が原因らしく火事になり、その火災で友人の祖父と両親、犬と猫が亡くなりました。
友人は春に事故で入院しましたが、その後また事故に遭い再び入院したおかげで無事。
友人姉は精神的病で入院中で無事。
友人祖母は、アルツハイマーで施設で生活していて難を逃れました。
冬に友人の姉が、一時退院で(火事のせいでアパートでしたが)で自殺しました。
今年のはじめ、友人が乗用車同士の事故で亡くなりました。
友人の49日が過ぎ、落ち着いたので書き込みをさせてもらいました。

家が恐い



母親の部屋の襖に描かれた壺の絵から、河童みたいなのが飛び出して去ってった事があったんだよね…。
一緒の布団に入ってた妹もその事覚えてるし、母親もその話をするといきなり不機嫌になる。
今ではその絵の前に、玄関に置いてあった靴箱を無理矢理置いちゃって、部屋がとんでもなく微妙なレイアウトになってる。
母の部屋が靴だらけで笑うしかない。
10年くらい前は、何も入ってなかった屋敷神様の祠に、妹が神粘土で狐の人形を作って居れて、その直後に妹は狂ったように暴れる、徘徊癖、部屋に入ると1ヶ月近く何も食べない出てこない…。
(座敷神様の祠の直ぐ隣にお稲荷さんの祠もあるので、妹はこっちも御狐様かと勘違いしていたのかも)
これだけじゃないけど…正直、自分の家なのに凄く怖いです。
知らないおじさんと子供もいるみたいで、外にある鉄の階段を上り下りする音が、毎年初夏の早朝に聞こえてきたり。
何なんだろう。とにかく家が歪んでいるみたいな気がして怖いです。
外に出かけると稀に脳みそに直接響くみたいな感じで、周りに誰も居ないのに至近距離で囁かれたりします。


住んでるのは富士山麓…えっと、正直に言うと富士五湖周辺の某地です。
家も古いし、土地も人の住むような場所じゃない所を、無理矢理整地した様な溶岩台地の上に住んでます。
やっぱり土地が悪いのでしょうか。


もう少しだけ詳しく書きますね…。連続での書き込みをお許しください。
河童っぽいヤツ→とにかく頭と目が身体に対して物凄く大きい。
サッカーボール程の頭に布切れみたいな身体(?)。
でも地元では、河童信仰というものは全くありません。

祠事件(と我が家では読んでます)→妹の部屋の出入口に、おのぎりやお茶を置いても手をつけた形跡は全く無し。いきなり失踪したかと思えば、裸足で河〇湖まで素足で徘徊。
親も流石にヤバイと思い、部屋から叫びまくる妹を無理矢理引きずり出して御祓い。
その後は以前よりマシにはなりました。
神主さんに言われて、今でも毎月24日ごろに、卵やお米等、色んなお供え物をして祠を御社を祀っています。

家に居る知らないおじさんの霊みたいなのは、屋敷神様の祠に住み着いた隣の人の霊だと、御祓いしれくれた神主様に言われました。
(これは話すと長くなります)
子供は謎です。夏になると聞こえる足音が軽いので、子供だと思うのですが…。

書き込みながら色々思い出して、またパニックになりかけてしまいました。
読んで下さった方には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいですorz


えと、妹は数年前の御祓いの後、段々と普通の女の子の様になってきましたが、その時に中学3年生だったので高校入試に間に合わず、結局は中卒になってしまい、現在では自宅にて通信教育をして、今までの遅れを取り戻そうと頑張っています(因みに20代前半です)。
御祓い等、その時の事は触れないようにしているのですが…あの時に自分で自分の髪をむしってしまって、今はウィッグで誤魔化してます。
毛根にダメージがいってしまったのが、全然生えてこないんです。髪が。
また…ふとしたきっかけで、今度は別の家族の誰かがああなりそうで怖いです。

屋敷神様の件なのですが、今の新しい社に変える前の古い社に、何故か隣のお爺さん(かなり昔に亡くなれている方です)の名前が書かれた、お札が入っていたそうです。
お彼岸とかでお墓参りする時に、その人のお墓にもお線香をあげに行ってます。
そういえば台所にも、台所の神様に隠しているような感じで、別の神様がいます。
真っ黒い、握りこぶし大のダルマのような神様です。
これといった話は無いのですが、不思議で堪りません。
新米とイワシを食べる日には必ず、この神様にもお供えします。誰なんだろう?

裏庭にも小さい神様が居るので、ほぼ家の四隅に何かしらの神様を祀っています。
友達や知り合いにも聞いてみたのですが、座敷神様や神棚はあっても、私の家の様に沢山は祀っていないそうです。

あと外の鉄製の階段。
その階段を下りると、目の前にお稲荷さんと屋敷神様の社があるので、夜は降りるのが怖いです。
霊感が少しでもある人なら、先ずココで気持ち悪い、寒いって思うらしいです。
神様なのになんでだろう…と不安に思います。

父の部屋に飾られた刺繍絵の湖の水面が動いたと、家に遊びに来た友達が騒いだ事もありました。

面白い、と思って下さったのなら、勇気を出して書き込んだ甲斐があります。
本当は「これからどうしよう」っていう気持ちがいっぱいなのですが。
今後が心配だし、とにかく怖いです。毎回長文ですみません。


812 :本当にあった怖い名無し:2008/02/19(火) 07:29:44 ID:WrIXtppY0
祠なんかで祀られてる日本の『かみさま』ってのは、たいていが雑魚の低級霊で、そもそも人間を守るもんじゃなく、むしろ逆にキゲンをそこねないようにと祀ってある場合がほとんど。
「〇〇しないと、悪さするぞ」とばかりに脅しをかけてくるような、霊界のヤクザみたいな存在だよ。
そんなものを大量に敷地内に飼ってたら、平和に暮らせるわけがない。
さりとて、霊界ヤクザに出て行ってもらうのは難しい。
ヤクザに取り囲まれた家でおびえて暮らすより、逃げ出したほうが利口。

2023年04月20日

村はずれの小屋



じっちゃま(J)に聞いた話。
昔Jが住んでいた村に、頭のおかしな婆さん(仮名・梅)が居た。
一緒に住んでいた息子夫婦は、新築した家に引っ越したのだが、梅は「故郷を離れたく無い」と村に残った。
しかし他の村民の話では、「足手まといなので置いて行かれた」そうだ。
その頃から梅は狂いはじめた。
普通に話しをしているかと思うと、いきなり飛びかかり腕に噛み付く。腕の肉が削り取られる程に。
そんな事が何度かあると、「ありゃあ、人の肉を食ろうておるんじゃなかろうか」と、村中で噂が広まった。
まだ子供だったJは、「なぜ警察に言わんのね?」と言うが、「村からキチ〇イが出るのは、村の恥になる」と大人は言い、逆に梅の存在を、外部から隠すそぶりさえあったという。
風呂にも入らず髪の毛ボサボサ、裸足で徘徊する梅は、常に悪臭を放ち、日に日に人間離れしていった。


村民は常に鎌等を持ち歩き、梅が近付くと「それ以上近寄ると鎌で切るぞ」と追い払う。
そんなある日、2、3人で遊んでいた子供達が梅に襲われ、その内の1人は小指を持っていかれた。
襲われた子の父母は激怒。梅の家に行き、棒で何度も殴りつけた。止める者は誰1人いなかったという。

「あの野郎、家の子の指をうまそうにしゃぶっていやがった」

遂に梅は、村はずれの小屋に隔離されてしまう。
小屋の周りにはロープや鉄線でグルグルに巻かれ、扉には頑丈な鍵。
食事は日に一回小屋の中に投げ込まれ、便所は垂れ流し。

「死んだら小屋ごと持たしてしまえばええ」

それが大人達の結論であった。
無論子供達には、「あそこに近付いたらいかん」と接触を避けたが、Jはある時、親と一緒に食事を持って行った。
小屋に近付くと凄まじい悪臭。中からはクチャクチャと音がする。

「ちっ、忌々しい。まーた糞を食うてやがる」

小屋にある小さな窓から、おにぎり等が入った包みを投げ入れる。
「さ、行こうか」と、小屋に背を向けて歩き出すと、背後から「人でなしがぁ、人でなしがぁ」と声が聞こえた。


それから数日後、Jの友人からこう言われた。

「おい、知っとるか。あの鬼婆な、自分の体を食うとるらしいぞ」

その友人は、親が話しているのをコッソリ聞いたらしい。
今では、左腕と右足が無くなっている状態だそうだ。
ある日、その友人とコッソリ例の小屋に行った。
しかし、中から聞こえる「ウ〜、ウ〜」との声にビビリ、逃げ帰った。

「ありゃあ、人の味に魅入られてしもうとる。あの姿は人間では無い。物の怪だ」

親が近所の人と話しているのを聞いた。
詳し事を親に聞くのだが、「子供は知らんでええ」と何も教えてくれない。
ある夜に大人達がJの家にやってきて、何やら話し込んでいる。
親と一緒に来た友人は、「きっと鬼婆の事を話しておるんじゃ」。
2人でコッソリと1階に降りて聞き耳を立てるが、何を言っているのかよくわらない。
ただ、何度も「もう十分だろ」と話しているのが聞こえた。


次の日の朝。
朝食時に、「J、今日は家から出たらいかん」と父が言うので、「何かあるんか?」と聞くと、「神様をまつる儀式があるで、それは子供に見られてはいかんのじゃ」と説明した。
しかたなく2階から外を眺めていると、例の小屋の方から煙があがっているではないか。

「お父、大変じゃ!鬼婆の小屋辺りから、煙が出ておるぞ」

しかし父親は、「あれは畑を燃やしておるんじゃ。下らん事気にせんと勉強せい!」と、逆に怒られた。
それから数日は、相変わらず小屋に近付く事は禁止されていた。
しかし、ある日友人とコッソリ見に行くと、小屋があった場所には何も無かったそうだ。
小屋が無くなってから数日後、Jの友人(A)と共通の友人(B)とで集まった時に、Bが「Cから聞いたんじゃが、なんでも夜中に、鬼婆の霊がCの家の戸を叩きよるらしいで」と話した。
家に帰り、その事を父に伝えると、

「人は死んだら戻って来るでな。なーに、49日が過ぎれば無事成仏するで、気にする事ぁねえ」
「でも、なしてCの家に戻るのね?自分の家に戻りゃあええのに」
「梅さんは少し変わっていたでな。帰る家を間違えてるだけだ」

とアッサリ言ったので、Jは「なんだあたりまえの事なのか」と思った。
ところがそうでは無かった。
どうもCの親が、くじ引きか何かで梅がいた小屋を燃やす役目になってしまい、それが梅の恨みを買ってしまったらしいのだ。
それは近所の大人達が、

「Cの家に、またイブシがやって来しゃったらしい」
「小屋を燃やしたもんで、怨みを買うたんじゃろ」

と話をしていたのを聞いたからだ。
このイブシ?(聞いた事のない言葉だったので忘れてしまったらしい)という言葉は、この村だけのいわゆる『隠語』というやつで、恐らく『幽霊』の意味ではないかとじっちゃんは言った。
大人達は、「梅の霊は村民以外には話すな、話すと霊がその人の前にやって来る」と言うので、それを恐れた子供達は、誰1人として離さなかった。
また、大人達は隠語を使う事により、うっかり他の場所で喋っても、村の恥部が他人に洩れずに済む。
とにかくそこの村民は、自分の村を守る事に必死だったらしい。


夜な夜なやってくる梅の霊に、Cの家族は疲れてしまったのか、「わしらも子も眠れんで困っとる。家を出るしか無かろうか?」と、Jの家に相談にやってきた。
Jの父は、

「しばらく家を捨てるしかあるまい。最悪、あの家は一度ばらしなすって、作り直しゃあええ。その間は家に住みなっせい」

こうしてCの家族は、Jの家に同居する事に。
さっそく自分の部屋で、JはCにこう聞いた。

「なぁなぁ、Cは鬼婆のお化けを見たんか?」
「見とらん。ただ、家のドアを叩く音が毎晩するんじゃ」
「風とかじゃ無かろうか?」
「知らん。最近は耳に布切れ押し込んで寝てしまうで、音は聞こえんが、一晩中電気つけっぱなしなもんで、全然眠れんわ」


「おい。今日のイブシ除けは済みなすったか?」と、父が母に指図する。
イブシ除けとは、いわゆる『魔除けの一種』で、玄関の軒先に、スルメや餅や果物等をぶら下げておくのだ。
この村では、人が死ぬと毎度行う儀式だった。
「朝になると、吊るしておいた食い物が無くなっとるんじゃ」とCが言うが、「いや、猿に持っていかれたんじゃろうて」とJは否定した。
それでもJは不安だった。
「Cの家族が家に来た事で、鬼婆もやって来るんじゃなかろうか?」と、嫌な予感があったのだ。
そして夜、Jの隣ではCがぐっすりと寝ている。
耳から詰めた布が、はみ出しているのが可笑しかった。
下の階では、ガヤガヤと大人達の声がする。
しばらく天井をボーッと見ていると、「ドンドンドン」と太鼓のような音が響いた。
同時に大人達の声も、一瞬ピタリと止んだ。
Jの予感は的中した。梅が家の玄関を叩いているのだ。
Jはそう思うと怖くなり、ユサユサとCを揺り起こした。
「ううん…なんねー」と寝ぼけるCに事情を説明。
共に震えながら、大人達のいる1階に降りて行く。
大人達はボソボソと何かを喋っている。
Jが怯えながら「お父…」と言うと、「気にする事ぁねえで、さっさと寝なっせ」。
またガヤガヤと、大人達は別に気にする事なく、普通にビールを飲みはじめた。


次の日の朝、Cと一緒に玄関を出ると、魔除けの食い物が無くなっていた。
「な?俺の言う通りじゃろ?」とCが言う。
その事を親に聞くが、「あれは朝1にしまい込むでな」と答えるだけであった。
そしてソレはしばらくの間続いたが、ドアをノックする音がしなくなると、「ああ、49日が終わったのだな」と思った。
その村では、49日が過ぎるまで墓を作らなかった。
遺体じゃ火葬か土葬をしておき、49日が来るまでは「魂を遊ばせておく」そうだ。
村のはずれには集合墓?があり、村人はここに埋められ墓が作られる。
しかし、梅の墓は別の場所に作られる事になった。
「御先祖様の墓とキ〇ガイの墓を一緒にするのは申し訳ない」という理由だそうだ。
死んでもなお村人として扱われない梅に、Jは少し同情したが、怒られるのが恐いので、口にする事はしなかったそうだ。


そして、梅の墓は川原に作られた。
墓といっても1、2本の縦長の板で出来た簡素な物で、さらにその周りには囲いも何も無く、「ただポツンと立っていた」そうだ。
しかも、川のすぐそばに立てられている為、ちょっと強い雨が降ると、増水した川に流されてしまう。
実際梅の墓は、1ヶ月もしない内に流されてしまった。
流されるという事は、人に忘れられてしまう。まさに『水に流す』のである。
流されてしまってはしかたがない。俺達は悪く無い。
そんな『自分勝手な不可抗力』という名の殺人や非道が、その村ではあたりまえに行われていたらしい。
身内がそばに居ないというだけで、人1人が村ぐるみで消されてしまう恐怖。
そして、それをあたりまえと思う大人達に、Jは恐怖した。
「自分も大人達の機嫌を損ねたら、何をされるかわからん」と…。
だから、その村では大人が絶対であり、いわゆる『不良』と呼ばれる子供もいなく、子供は大人達の従順者であった。

「村落という閉鎖的な場所で、独自的な文化を持つというのは恐ろしい事で、そこでの常識は常に非常識だった。あのまま村で大人になったら洗脳されて、あの大人達と同じになっていただろう。だからお前は、たくさん友人を作って、色んな人の意見に耳を傾けて、常に自分の行動に間違いが無いか疑問を持て」

と、死んだじいちゃんは語ってくれた。

2023年04月19日

坂東橋近くのボロアパートに住んでた



8年くらい前、横浜に住んでいたときの話。
日本大通りに職場があったんでバイクで通える距離の坂東橋近くのボロアパートに住んでいたんだが、とにかく治安がよろしくなかった。
夜出歩けばアジア系の立ちんぼやらキャバのキャッチやら見るからにカタギじゃないおっさんやらがわんさかいるし、昼間は昼間で道端で泥酔している爺さんやら大声で独り言を喋りながらスーパーで買い物しているおばさんやら、まあ変なのが沢山いたのよ。
そういうのと遭遇した際には、場所が場所だし仕方ないよなぁ、と半ば諦めの極致で全力でスルーしてたんだが、あの時エンカウントしたやつはヤバさのベクトルがちょっと違ってた。
夜、会社からの帰宅する途中だったな。
バイクを近場の駐輪場に停めてアパートへ帰る際、途中で狭い路地を抜けて行くと少しだけ近道になるんだけど、この路地、酔い潰れたおっさんが寝てたりすることが多いからあんまり普段は使わないようにしてたんだ。
その日は帰りが遅くて、会社出たのが深夜1時を回ってた。先輩方はまだ残って資料まとめてたが、若いのは帰っていいぞとの所長からのお告げで我々は速攻で撤収。
で、一刻も早くお家に帰りたくて駐輪場に高速でピットインした後、その路地に突入したんだが、入り口付近から路地の中頃にある街灯横に黒い塊が置いてあるのがみえた。
遠目で見た感じは、大きめな黒いゴミ袋。かなり昔に絶滅したあれそっくり。
なんだろ?と思いながらてくてく歩いて近づいていくとゴミ袋辺りから変な音が出てるのに気づいた。
なんかニチャニチャ、とかそんな感じの生っぽい音がしてんの。
???と思いながら更に歩を進めるとゴミ袋が微妙に動いてる?


そこで更に気付いた。これ、ゴミ袋じゃなくて人間だわ。
しかも2人いる。片方は黒っぽいコート?を着た男?ぽいのが足をこっちに向けて倒れてるっぽい。
もう1人黒い服着た男か女かわからないでかい黒いのが、こっちに背を向けて男っぽいやつの上に座り込んで何かしてるっぽい。
ヤッてんのか!?とでも思ったが下のやつ、靴の向きからしてうつ伏せだから違うっぽい。
意味がわからないし気味も悪かったが、当時の俺は疲れていた。そして土地に斬ら絵あげられた対不審者耐性があまりにも高すぎた。
そのため「またかよ…」とか内心で毒づきながら全力スルーを決意。更に歩を進め、2〜3mくらいの距離まで近づいた時だった。
社有携帯が鳴った。
突然のコール音に俺びっくり。平時に聴くと大した音量じゃないけど、静まり返った路地で鳴るとコール音って結構響くのな。
たぶん、上に乗ってたやつも驚いたんだろう。身体ごとこっちをぐるんって振り返った。
おっさんだったよ。眼鏡でちょっと小太りで黒いパーカーのフードを被ってナタっぽい得物を手に持ったおっさんだった。
口周りが黒っぽく汚れてて、ハァハァ犬みたいに白い息してて、眼鏡が街灯の照り返しで真っ白に見えたのを覚えてる。
そしておっさんがこっちを向いたとき、おっさんの身体で隠れてた下敷きの人が見えたんだけど、背中の上に白っぽい手が置いてあるのが見えた。黄色っぽい切り口がこっちを向いていたよ。
さっきまでの音と、おっさんの口の汚れとで、おっさんが何をしていたのか秒で悟ったわ。
これたぶん、食ってたんだよ。下敷きにした小柄な男っぽいやつを。たぶんあれ、よくいる酔い潰れた人とかだったんじゃないかな。


そこからは早かった。あまりの光景に一瞬硬直したものの、コンマ数秒で踵を返して全力で逃げ出す俺。
ただ、声が出ない。心底ビビると息が吐けなくなるとか初めて知ったよ。
背後からたぶんおっさんのものであろう叫び声。ただ、明らかに人間が出す声じゃねえのよ。
例えるならドスを効かせたモスラの幼虫。ギシャーって感じ。
なんとかコンビニの灯りがあるところまで逃げてきて後ろを確認して追ってきてないのを確かめたら、なんだかボロボロと泣けてきて、コンビニ前にしゃがみ込んで大号泣。側から見れば不審者の仲間入りだな。
で、泣いてるとまた社有携帯が鳴った。
電話の主はうちの先輩で使う書類の共有フォルダがないんだけど、どこに保存したか知らない?という内容だった。
それどころじゃねえよ!と思いながらも泣きながら受け答えて電話終了。途中、鳴き声なのを心配してくれたが、自分が見たものの頭の整理が追い付かず、なんでもないです、の一点張りで通した。
人と話してちょっと落ち着いたので、俺はその足で交番へ行くことにした。が、まさかの無人。
交番の中に無人の際はこちら、と書いてある電話があったのでかけてみたが、まさかの誰も出ず。横浜の警察は駄目だな。
結局その日は一人で家に帰るのも怖かったのでタクシーで桜木町のマンガ喫茶へ行き朝を迎えてから帰宅。
翌日、朝イチで体調不良で欠勤する旨を会社に連絡。引っ越し先を探し、週明けには日吉へと転居した。
あの現場、というかあの界隈には以降一歩も近づいていないのでその後どうなったかは知らない。
カニバリズム殺人とかのニュースも無いし、あのおっさんはまだいるのかなぁ。

2023年04月18日

シシノケ 3



それから何事もなく朝を迎えた。
俺の人生で一番長い夜だったかもしれない。
俺も管理人さんも長いこと緊張が続いて疲労困憊の状態だった。
管理人さんは地元の僚友会だがなんだかの知り合いに電話。
2時間くらいして3人の屈強なご老人50〜60歳が到着。
5人と一匹で俺がテントを張っていたテントサイトに向かった。


テントサイトにつくと例の針みたいな毛が無数に落ちていたのと、テントと俺の荷物がむちゃくちゃにされていた。
なんていうか壊されたって言うよりつぶされたってのが正しいと思う。
そのまま管理人さんと猟友会の人たちと管理人さんのバンガローに戻り、昨夜のことを話す。猟友会の人たち曰くやはり管理人さんが言ってた土俗?の神だろうという話。
このご老人達も見たことはないらしんだけど昔からそういう話を聞いてるとのこと。
ご老人のパジェロに乗って帰宅しました。
とりあえずそういうことが昨日あって今日家帰ってきました。
それでルッツなんだけど、口の中がちょっとひどいことになってて獣医さんとこにつれてった。
結構重症らしくて入院らしい。明日もういっかい獣医さんとこに顔見に行って来る。


針みたいな毛だけど、猟友会の人達が丁寧に拾ってた。
チキンだからもって帰ってくるのはちょっと怖くて無理だった。


車の中でご老人から聞いた話なんだが、やはり今まで見たっていう話は聞いたことはあるが襲われたっていう話はないらしい。
名前は色々あるけど聞かないほうがいい。
口に出すこと自体よくないことって言われた。
ご老人の話だと神っていうより魑魅魍魎の類とのこと。
奇形児が神と交わってできたとか色々話が残ってるらしい。
とりあえず今日は家に帰してもらえたけど後日、お祓いとかそういうことするからと電話番号とか教えて欲しいって言われた。
獣医さんには剣山でも噛みました?って言われた。
命には別状はないらしい。離乳食みたいなのしか食べられないらしいけど。


とりあえず火曜日と木曜日の報告を。
火曜日は獣医さんのところへ。
今週いっぱいはお預かりらしいです。
月曜日に引き取りにいきます。
容態は思ったより元気で安心しました。
木曜日は猟友会のご老人の1人と管理人さんと、とあるお寺へ。ご住職らしき方にお話しを伺いに行きました。


最初典型的なお坊さんが出てくるのかと思ったら、髪の毛普通にあったし30後半くらいの若い人だった。
法事とかでくる待合室みたいな長い机のある畳の部屋に通された。

猟友会の人 俺 管理人さん
――――――――――――――
      机
――――――――――――――
     ご住職

みたいな感じで座って話した。
とりあえず包み隠さず最初から最後まで全てをご住職に話す。
管理人さんと合流したところから先は管理人さんも一緒になって話した。
大体の話は猟友会の人から聞いてたみたいで向こうは落ち着いて聞いてた。
似たような体験談や伝承は先代から聞いてたみたいなんだけど、自分の代になってからはじめてらしくてちょっと困惑したご様子。
1つめは奇形児を神や仏の生まれ変わりとして、山で育てられた話だった。
手脚が無い子や顔のパーツが多い少ない子が対象だったらしい。
2つめは大芋虫に生まれたばかりの子供を差し出したって話。


まぁ掻い摘んで話したけどもっとほんとはえぐかった。
話し聞いてて気持ち悪くなったからな。
芋虫のほうは正確には蛞蝓かもしれないらしい。
あそこらへんの集落だと結構有名な伝承らしいよ。
とりあえずお祓いとかはされなかったけど、明後日神社にも行ってくる。
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