2023年04月18日
シシノケ 3
それから何事もなく朝を迎えた。
俺の人生で一番長い夜だったかもしれない。
俺も管理人さんも長いこと緊張が続いて疲労困憊の状態だった。
管理人さんは地元の僚友会だがなんだかの知り合いに電話。
2時間くらいして3人の屈強なご老人50〜60歳が到着。
5人と一匹で俺がテントを張っていたテントサイトに向かった。
テントサイトにつくと例の針みたいな毛が無数に落ちていたのと、テントと俺の荷物がむちゃくちゃにされていた。
なんていうか壊されたって言うよりつぶされたってのが正しいと思う。
そのまま管理人さんと猟友会の人たちと管理人さんのバンガローに戻り、昨夜のことを話す。猟友会の人たち曰くやはり管理人さんが言ってた土俗?の神だろうという話。
このご老人達も見たことはないらしんだけど昔からそういう話を聞いてるとのこと。
ご老人のパジェロに乗って帰宅しました。
とりあえずそういうことが昨日あって今日家帰ってきました。
それでルッツなんだけど、口の中がちょっとひどいことになってて獣医さんとこにつれてった。
結構重症らしくて入院らしい。明日もういっかい獣医さんとこに顔見に行って来る。
針みたいな毛だけど、猟友会の人達が丁寧に拾ってた。
チキンだからもって帰ってくるのはちょっと怖くて無理だった。
車の中でご老人から聞いた話なんだが、やはり今まで見たっていう話は聞いたことはあるが襲われたっていう話はないらしい。
名前は色々あるけど聞かないほうがいい。
口に出すこと自体よくないことって言われた。
ご老人の話だと神っていうより魑魅魍魎の類とのこと。
奇形児が神と交わってできたとか色々話が残ってるらしい。
とりあえず今日は家に帰してもらえたけど後日、お祓いとかそういうことするからと電話番号とか教えて欲しいって言われた。
獣医さんには剣山でも噛みました?って言われた。
命には別状はないらしい。離乳食みたいなのしか食べられないらしいけど。
とりあえず火曜日と木曜日の報告を。
火曜日は獣医さんのところへ。
今週いっぱいはお預かりらしいです。
月曜日に引き取りにいきます。
容態は思ったより元気で安心しました。
木曜日は猟友会のご老人の1人と管理人さんと、とあるお寺へ。ご住職らしき方にお話しを伺いに行きました。
最初典型的なお坊さんが出てくるのかと思ったら、髪の毛普通にあったし30後半くらいの若い人だった。
法事とかでくる待合室みたいな長い机のある畳の部屋に通された。
猟友会の人 俺 管理人さん
――――――――――――――
机
――――――――――――――
ご住職
みたいな感じで座って話した。
とりあえず包み隠さず最初から最後まで全てをご住職に話す。
管理人さんと合流したところから先は管理人さんも一緒になって話した。
大体の話は猟友会の人から聞いてたみたいで向こうは落ち着いて聞いてた。
似たような体験談や伝承は先代から聞いてたみたいなんだけど、自分の代になってからはじめてらしくてちょっと困惑したご様子。
1つめは奇形児を神や仏の生まれ変わりとして、山で育てられた話だった。
手脚が無い子や顔のパーツが多い少ない子が対象だったらしい。
2つめは大芋虫に生まれたばかりの子供を差し出したって話。
まぁ掻い摘んで話したけどもっとほんとはえぐかった。
話し聞いてて気持ち悪くなったからな。
芋虫のほうは正確には蛞蝓かもしれないらしい。
あそこらへんの集落だと結構有名な伝承らしいよ。
とりあえずお祓いとかはされなかったけど、明後日神社にも行ってくる。
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