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2022年08月22日

ワズキャン(メイドインアビス)



ワズキャンとはメイドインアビスに登場する、ガンジャ隊のリーダーである。
ボンドルド同様、様々な愛称や綽名のあるリーダーである。非常に仲間思いでみんなにお子さまランチを振舞うのが好き。


【内容】



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ワズキャンは、リコどころかアビスの大穴周辺の周囲が栄える以前、アビス内に居場所を求めてダイヴした存在である。
特筆すべきはまるで未来予知を持っているのではないかと思われるほど、先を見通す特殊な能力があり、水もどきで隊が絶滅の危機に瀕した際は仲間を鼓舞するなどの演説の能力もある。
ボンドルドが『親子丼のことを最初に親子丼と呼んでいそうな存在』と言われているように、ワズキャンの負けず劣らずな存在感を発揮しており、『トロッコを見た瞬間トロッコ問題を思いついて迷うことなく小を切り捨て大を助けてそう』と言われている。
ボ卿が親子愛なら、ワズキャンは人情家。

そんなワズキャンの度し難い魅力に惹かれた人は多数おり、ファンからは様々な愛称が付けられている。

・ワズキャン△
・闇サンジ
・なにかがあったサンジ
・カミソリではなく料理に子供を混ぜたサンジ
・高田純次オルタ
・お子さまランチの提供者
・惨事(サンジ)

など、様々な呼ばれようである。

その綽名の由来とも言える根源には、なれ果て村のイルぶるが設立するに至る原因のような所業を行っているがゆえであろう。

簡潔に話を纏めると、「幼女に子を産ませ、食べ物にして、水もどきに侵された仲間たちに振る舞って救った」事が、多くの読者、そしてアニメ視聴者にやべー奴として認識されるに至ったのである。

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ワズキャンとしては、隊を存続させる上で「子供一人の犠牲で多数が助かるのであれば…」といった意思で最善策を行ったのかもしれないが、そす子ことイルミューイの最後の子供である、子供を喰らい続ける隊員に対しての憎しみの権化といって差し支えないファプタの誕生理由そのものである。
ある意味ではファプタの父親とは言えなくもないかもしれない。


いるブル設立後、人間性を消失した姿でリコたちの前に現れるのだが、やたらひょうきんでノリが軽い。

リコ、そしてボンドルド共に『あちら側』の人間――わくわくが止められないあちら側の人間であることは確かなのだが、それはワズキャンの一側面しかないのではないかと、個人的に思う。

そもそもワズキャンは、アビス第六層より下である第七層に、仲間の数を減らしながらも到達したこと自体、偉業といってもいい指揮力を発揮していたのではないかと思われる。
その証拠にリコ隊はラストダイヴする以前、リコ自身がアビスの知識を前以て多く会得していること、上昇不可を受けないレグの特性などガンジャ隊と比べて、アビスの生態などを多く知っているため、第六層より下の層に辿り着いたのではないかと思われる。

ガンジャ隊はアビス周辺に町が出来る前、イルぶるが出来て百年以上前の人間であり、地上と時間の流れが異なる内部では、もっとそれ以上昔の人間である可能性が存在するのである。
つまり、要はアビスの知識が現代知識を持つリコらと比べて非常に乏しかったのは確かなことであろう。

ワズキャンが有能と言われる理由は、そんな情報不足の中、現代でも些細な油断でアビス内部では隊が絶滅することも珍しくないのに、なれ果てとなる前――もっといえば、水もどきに引っかかる前は、五体満足で深層に到達していたことである。

最初から度し難い存在であるボ卿と比べて、ワズキャンはひとつまみ程度の人間性があり、善人ではないが、そして同時に悪人でもない。
そもそもイルぶるが出来るに至る所業のきっかけには人を助けたいという気持ちがあり、黄金郷のわくわくがあったとしても、人間を殺して食べ物を振舞っていたのではない。あくまで揺籃の卵から生まれた原生生物を調理していただけである。


そもそもメイドインアビスでは、ボンドルドも含め、一概に善と悪の双方を含んだ複雑なキャラクターがおり、度し難い魅力を発揮している。

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