セカンドアルバム『安全地帯II』です。
初っ端から80−90万枚を売り上げた名曲「ワインレッドの心」
続けざまにスマッシュヒットの「真夜中すぎの恋」
ライブの重要な盛り上げ役「眠れない隣人」
そして松井五郎さん初参加の名曲「マスカレード」
空前絶後の名バラード「あなたに」
……と、A面(レコード、カセット時代は、ここで一回区切れなのです)は信じがたいテンションであっという間に終わります。
「あなたに」を聴いてボンヤリ恍惚に浸っていると、「ガチャン」とカセットのオートリバースがかかり、我に返ります。
「あなたに」の余韻をさらに盛り上げるかのような「…ふたり…」
安全地帯にはここで一気にガーッと盛り上げることをしないで、こういう余韻を楽しむような曲を入れるパターンがあります。代表的なのは「Friend」ですね。
さて、ここから一気に行くぜ!B面!と言わんばかりの「真夏のマリア」(「マリア」とは、石原真理子さんのことだと玉置さんが語ったことがあるそうですね)
16分の刻みというハードなギターワークに支えられるギターポップ「つり下がったハート」
ワルツのようなメロディアスハードロックという、新境地すぎて誰も真似のできない「ダンサー」
そして「ワインレッドの心」と同じ手法の細かいギターによって彩られる名バラード「La-La-La」
レコーディングに一年くらいかかったそうで(あの安全地帯の技量をもってして一年!)、そのとてつもない力の入れようがよくわかるアルバムです。
初めて聴いて、「何度でも聴きたい」とこれほど思わされたアルバムは、当時は他にありませんでした。
もちろん当時は、どれだけの仕掛けがこのアルバムに込められていたかなんて、聴き取れる耳はありませんでした(今でもたいがいですけど)。ですから、単純に曲の良さに聴き惚れたのです。ぞっこんでした。玉置さんの曲、歌の威力にまずノックアウトされたんですね。
その後、何十年か、ことあるごとに聴き続けていくと、一つひとつ、その仕掛けに気づいていきます。ですからこれは、わたくしに「聴きこむ」ということを教えてくれたアルバムですね。
それにしても、どうでしょう!このギターサウンド!おそらく武沢さんの音なんでしょうけども、このシャリーン!という透き通るような音色!この音は一体どうやって出すのと、ずっといろいろ試してきたのですが、どうしても出ません。ギターがリックターナーだから出るんだろう、きっとそうに違いないアハハ〜とか思っていたら、2010年のツアーで武沢さんがわたくしのと同じようなストラトキャスターで同じ音を出していました。まだまだわたくしがドヘタなだけのようです(笑)。
そんなわけで次回以降、おそらく80年代安全地帯のイメージを決定的にしたと思われるこの名アルバム、『安全地帯II』の曲紹介をしていきたいと思います。
価格:1,545円 |
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