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安全地帯・玉置浩二の音楽を語るブログ、管理人のトバです。安全地帯・玉置浩二の音楽こそが至高!と信じ続けて四十年くらい経ちました。よくそんなに信じられるものだと、自分でも驚きです。
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2016年09月04日

La-La-La


安全地帯II』十曲目、「La-La-La」です。

これがこのアルバム最後の曲になります。

天才としか思えない歌詞……当時のわたくしは、まっさきに歌詞の世界に夢中になりました。

「挨拶はモノクローム」とか「風の匂い」とか「果実の彩り」とか、わたくしが想像もできなかった言葉の組み合わせで、こんな世界を描けるとは!

あまりにハマりすぎて、学校の授業中に歌詞を何度も頭のなかで反芻して楽しむほどでした。はた目には、けっして上の空には見えなかったはずです(笑)。

大人になって冷静に読むと、ひたすらユルい同棲生活か何かの描写だなあ〜と、非常に夢のない解釈をしてしまいます。ああよかった、ティーンの時にこの曲に出会って。

さてこの曲、ひたすらやさしい(ユルい)世界を描写していますが、アレンジはさすが安全地帯、鬼のように激しいです。きっと迷わずにいられることでしょう(笑)。

Aメロで、ボーカルラインをなぞるようなリズムでギターとベースが演奏されています。息が合ってないとできないのはもちろんなんですが、六土さんはさぞかし疲れることでしょう。「この程度じゃ疲れないよ!」とニコニコ言いそうですけど、はた目にはかなり疲れるフレーズをあえて弾いているように見えます。そりゃーそうですね、曲の完成度がなによりも優先です。

安全地帯は気合の入ったアレンジで、ライブでもまったく同じに演奏してしまうのが恐ろしいんですが(ドリーム・シアターのライブ盤で衝撃を受けた人にもぜひ聴いてほしいですね)、この曲でも事情は同様です。

なによりも恐ろしいのは、曲のユルさを表現するためか、田中さんのドラムがただ八分で淡々と刻まれるだけだということです。しかし!しかしなんですが、何か、打楽器がずーっと同じ細かいリズムで刻まれて、ギターとベースのリズムを支えていますよね。おそらくコンガっていう太鼓なんだと思うんですけど…これ、どうやって叩いてるんでしょう……?

アルバム盤にも、『ENDLESS』のライブ盤にも、とくにクレジットはありません。ということは、田中さんが根性でたたいているか、自動演奏か録音したものを再生して、それにあわせてメンバーがこれを演奏しているか……

ハイハットはずっと閉じられていますので、左足でなんとか叩けるように工夫した……というのもかなりムリがあります。

これは謎です。ただ単に、アルバム盤では田中さんが別に叩いたのを録音し、ライブではクレジットされていない何者かが舞台裏で叩いただけかもしれませんが。

いずれにせよ、気を抜いたらあっというまにアンサンブルが成り立たなくなり、途中から復帰するのも難しそうなアレンジです。どれだけリハーサルしたらここまでできるのでしょう。

さてギターといえば、Bメロのツインギターによる単音刻み、ソロのバックでひたすら繰り返される武沢トーンによる単音リフ(余談ですが、わたくしここで武沢トーンの存在に気づき、ハマりました)、矢萩さんの、おそらくフロントピックアップによる丸っこい、それでいて粘っこい音によるソロ、どれも絶品です。

わたくしこの曲をひたすら聴き、ひたすらギターでコピーしました。バラードってこんなに複雑で忙しいんだ……と思っていたのですが、のちのバンドブームのころに他バンドのコピーをしてみるとバラードがあまりに単純でヒマだったので、安全地帯が特殊だったのだと知りました(笑)。

この曲で、『安全地帯II』は終わりです。終わりにふさわしい絶品バラードですが、そんなに有名じゃないですよね、シングル曲が三つ(カップリングを入れれば五つ)もありますし、バラードとしても「あなたに」の存在感には今一つ及ばない……といったところでしょうか。この曲の輝きは、一聴しただけではわかりにくいのかもしれませんね。ただ、玉置さんが近年(といってももう10年くらい前ですが)ソロ活動のライブでもこの曲を演奏されていたところを見ると、案外お気に入りなのかもしれません。

そんな隠れているような、隠れていないような名曲「La-La-La」でした。

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感想(9件)


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この記事へのコメント
はっはっは、そりゃ先生ダメでしょ(笑)。そういうときはトシちゃんの「抱きしめてTONIGHT」とかまんが道「ボヨヨンロック」とか歌わないと。

挨拶は&#12316;のところ、ギターもベースも忙しいんですよ。ドラムも足つりそうですね。あれはゆったりな曲ですが楽器はゆったりでないんですよね。エンドレスライブだとはっきりわかります。エンドレスライブはそれこそスコアでも買って全曲コピーすればもういっぱしのバンドマンです。
Posted by トバ at 2023年01月24日 06:17
こんばんは!お疲れさまです。
お邪魔致します。

この「ラララ」は、途中から来た中学の化学の先生が安全地帯好きな先生で(笑)、林間学校のバスの中でこの歌をアカペラで熱唱したらしいです。私は違うバスでしたので聴けませんでしたが、「ああ先生やっちゃった」と思ったら案の定バスの中はシーンとなったみたいで、私の名を助けに呼んだことを後から聞きました。

サビの、挨拶は〜のとこからバスドラが、ズズッ・ズズッ・ズズッ・ズズッ・のひたすら繰り返しで忙しい!ライヴエンドレスの演奏が味があって素晴らしいでしょう。エンディングからの、
ギター矢萩渉ぅ、ギター武沢豊ぁ、ベースギター六土開正(普通漢字ではるよしとは読めましぇん)ドラムス田中裕二! ありがとう!また会おうね!  

アンコールに入り、ワンツー!

以上です。
Posted by よし at 2023年01月23日 20:12
いえいえいえ、安全地帯の音楽をきいてそのリズムの凄さにお気づきになるとは!けしてそこら中にあるものではないのです。といいつつ、わたくしも専門家ってわけじゃないですから、その本当の凄さ、あるいは、じつはそこら中にあるのかもしれませんがそういうこともちゃんとはわからないのですが……。

ゆるい同棲生活というのはわたくしの妄想にすぎないものですし、雰囲気だけでお聴きになるのが一番正解、というか、わたくしの妄想が突っ走るのが当ブログの特徴なものですから、どうかそこはお気になさらず!
Posted by トバ at 2020年12月26日 15:07
このアルバムUは、サンプル視聴であまり惹かれず、なかなか通して聴く気になれなかったのですが、たまたま音源が入手出来たので聴いてみました。
この曲のサビのリズムに、ハッとさせられ、もう一度頭から真剣に聴き直して衝撃を受けました。
サビの、打楽器が奏でる軽やかで少しのんびりと楽しげなリズムと、少し物悲しくも聴こえるメロディとの混じり合いが、なんとも心を惹きつけます。
こんな演奏を、すでにUで表現していたのか、と。(私は音楽はド素人ですので、このリズムなんか、そこら中にあると言われてしまうかも知れませんが。)
つり下がったハートとともに、Uの中で自然に体が揺れる曲です。
私の場合、歌詞はほとんど雰囲気でしか聴いていないので、そんなユルい同棲生活の話だという事は、知らないでおこうと思います笑。
Posted by マス at 2020年12月25日 23:11
引いたりしませんとも。当ブログはそういうブログです(笑)。いちばん低いのは……「こわれやすくて」は低いですねー。パッと思いつくのは「行かないで」B面の「スケジュール」ですかね、低そうに聴こえるだけで低くないかもわかりませんが……。

玉置さんソロの映像ってあまり興味がなくて、研究不足でした。申し訳ございません。『All I Do』のビデオもすっかり買い逃したままです。あれは悔やまれる……売ってるやつは売ってるうちに買わないといけないですね。
Posted by トバ at 2019年08月18日 06:10
「yのテンション」に嵌っていた時に、 言いかけすぐやめた〜やさしい「ことば」の所の玉置さんの低音がとても魅力的で、それ以降、ついつい曲を聴く度に低音を探してしまうようになったのですよー。耳だけで探してますし、まだまだソロの曲まで行ってませんので不確かですが「悲しみにさようなら」の「恋はこわれやすくて」の「す」のところですかね?(他のところが有ったら教えて下さい!)
ちなみに玉置さんの「い」の発音の口元が好きです♪ あ、マニアック過ぎ!と引かないでくださいね(笑)

2006年のツアーのDVDですね! ありがとうございます!
Posted by pukupuku at 2019年08月17日 21:39
またなんとマニアな遊びを!一番低いのは……なんでしょうね?ベースの音はかなり聴き取りづらいことがありますので、これまたマニアな聴き方といえるでしょう。うーむ、声の低いところを探すのは、わたくし思いつきませんでした。見習わなくては!

La-La-Laですが、2006年の玉置さんソロツアーDVDに収録されてますね。映像は観たことありませんが、音を聴く限リアレンジは安全地帯とほぼ同じようです。
Posted by トバ at 2019年08月17日 18:30
以前、玉置さんの一番低い音(声)を探すという一人遊びをしていた時は、六土さんのベースの音が何箇所か途中で行方不明になって、上手く聴き取れなかったのです。他の音とシンクロして聴き取れなかったのか、元々ベースの音が無いのかさえ分からなったのですが、最近やっと聴き取れるようになりました!めっちゃ嬉しい♪

コンガらしき太鼓の音が一定のリズムで聴こえてますよね! その太鼓の音ですが、メインの音以外に軽めの音が聴こえて来ますから、二個一の太鼓だとしたらコンガっぽいですよね。夫のダラブッカを引っ張り出して叩いてみましたが、きっと違います(笑)。
この曲の映像って無いですよね。どんなふうに叩いているか見てみたいです!
武沢さんのリフがものすごーーく印象に残る曲です。
Posted by pukupuku at 2019年08月16日 23:28
うーむ、ペディキュアを塗り合いしている、というのなら、女性カップルが最も似つかわしいのでしょう。男女カップルのうち、女性がペディキュアの色を決める気分のことを歌っている、とは限らないわけです。安全地帯道も長ければ、人生も色々なのですね。
Posted by トバ at 2019年06月05日 20:58
イヤ、単に、ペディキュアを塗る男性…というのが
想像できへんかっただけです。
もしかしたら、ショーパブ勤務の男性か。
サーカス勤務の男女の恋という設定も…。
木下大サーカス?
Posted by でみ at 2019年06月04日 21:40
女性のカップル!それは想像できませんでした……より儚い感じがしますね。玉置さんが歌うと「オレ」の話にしか聴こえませんので男性が必ず一人はいるわけでして、その前提を取り払って考えることをこれまでしたことがありませんでした。恐れ入りました。
Posted by トバ at 2019年06月04日 07:10
私はこれを聴いたとき、
ペディキュアをお互いに塗りっこする
女性同士のカップルをイメージしました。
季節は冬か秋で。
とても儚くて気だるくて綺麗なイメージ。
結婚しないから、気持ちが離れると
すぐ壊れてしまうけど、今のこの
儚い、なま暖かい幸せにひたってたいよね〜、
そうね、ふふっ、みたいなやり取りが
聞こえてきそうです。
Posted by at 2019年06月03日 23:31
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