『安全地帯II』二曲目、「真夜中すぎの恋」です。
これは「ワインレッドの心」につづく五枚目のシングルでもあります。
玉置さんふうにいえば「エレキギターバリバリ」のロックなんですが、
玉置さんが、本気でそんなことを言っているわけではないだろうな、と思うのです。
というのは、「オン・マイ・ウェイ」や「アイ・ニード・ユー」と比べてみれば、歌謡曲然としているのは作った本人が一番わかっているでしょうし、ギターのアレンジも「ワインレッドの心」寄りなのは明らかだからです。
ですから、玉置さんからすれば不本意な「バリバリ」発言だったのではないか……と、勝手に感じています。
ただし、後期のライブですと、アオリはホーンセクションに任せ、武沢さんは深いオーバードライブをかけ、矢萩さんもディストーションで「バリバリ」に弾きまくっている様子を聴くことができます。
さて、この曲、「ワインレッドの心」に比べアップテンポで、派手に「ロック的なもの」を演出しています。もしかして、「ワインレッドの心」的な曲を期待したファンからは、ちょっと拍子抜けな印象をもたれたのではないでしょうか。この曲は、「ワインレッドの心」がオリコンの一位を獲得した直後、かつ、アルバムが発売される直前にリリースされましたので、アルバムの導火線みたいな役割を期待されたのかもしれませんね。しかし、このタイミングで、中継ぎ投手のような役割を負わせる曲として投入してしまうのは、もったいない気がします。
当時は、「ワインレッドの心」と「真夜中すぎの恋」の二曲、どちらを先にリリースするべきかで星勝さんはじめスタッフは悩んだんだそうです。このスタッフには、およそ10年前に、井上陽水の「心もよう」と「帰れない二人」とのどちらをA面にするべきか悩んだスタッフも含まれていたでしょう。結果として、「ワインレッドの心」が先、「真夜中すぎの恋」が後、という順になります。
もし、「真夜中すぎの恋」が先であったら、安全地帯の運命も多少は変わっていたのかもしれません。どのみち同じだったのかもしれません。もちろんわからないんですが、「真夜中すぎの恋」は、けっして「ワインレッドの心」に魅力やインパクトが劣るものではないと、わたくしは思うのです。
「ワインレッドの心」と同じように、矢萩さんの粘っこいソロで幕を開け、
「ワインレッドの心」と同じように、武沢さんの鋭いクリーントーンによるフレーズ、カッティングが曲の基調となるイメージを下支えし、
そして「ワインレッドの心」と同じように、六土さん田中さんはひたすら堅実なリズムでフロントマンを支え(この二人はガマンしてると思います。本当に)、
「ワインレッドの心」にはないキャッチーな歌声を、玉置さんはそんじょそこらのロックバンドのレベルを完全に超えた技量で歌い切ります。
クリスタルキングのお二人と、ジュリーくらいでしょう、この当時、オリコンチャートに登場したボーカリストで、玉置さんに匹敵しうるボーカリストは。前川清さんとかをロックボーカリストに入れるなら、話はちょっと違ってきますが。
井上陽水さんの歌詞も、「星座」「銀のピアス」「恋の罪、恋の罠」と、これまた人の心をくすぐる雰囲気満点の世界を演出します。
はたしてこの曲の戦闘力は、「ワインレッドの心」の後だからこそ生きたのか、
はてまた、「ワインレッドの心」の前でも十分に生かされるものだったのか……
もちろん、今となっては、いや当時だって、わからないんですけども、妄想してみたいのです。
「ワインレッドの心」が江川だったとして、「真夜中すぎの恋」は西本だったのではないか?(我ながら、なんというおバカな例え!)つまり、どちらが先でも十分に安全地帯という物語を作れたのではないか?
「セールス」という威力の強い事実に惑わされて、「ワインレッドの心」を絶対視しすぎていないか? 「真夜中すぎの恋」が「ワインレッドの心」ほどセールス的に成功しなかったのは、単にタイミングの問題によるのではないのか?
……とまあ、セールスの数字に惑わされているんだか無視しようとしているんだかわからない妄想を繰り広げてみるんですけれども、「ワインレッドの心」ほどには、多くの人が「真夜中すぎの恋」を心に留めていないのは、動かしようのない事実でしょう。
ちなみに、あのコンピュータグラフィックで作った様なピンボール演出のビデオは、一体どんなつもりで作ったのでしょうね。夜の都会、大人のアソビ的な世界をイメージさせるため? 安全地帯の映像にはどうにもねらいが不可解なものが多すぎます。たんにわたくしの趣味に合わないだけで、ツボに入ったらあれほど曲の雰囲気を盛り上げる映像はないのかもしれませんけれども。富士ローランドのギターシンセを構えた武沢さんが不憫に感じられる映像です(あの曲のどこで使っているんだろう?)。
価格:1,545円 |
わたくしもこれ、中学生〜高校生でめちゃくちゃ練習しましたね、ギター。ソロはENDLESSの矢萩さんソロをコピーして、バッキングはMIASSツアーでの武沢さんのフレーズをコピーしました。ビデオを何回巻き戻したことか……MIASSツアーのが一番カッコいい「真夜中すぎの恋」だと思ってます。
お仕事もしかしていまは比較的お暇なのかもですね。とはいえ、お疲れさまです。普段できないことってなかなか暇になってもできないんですよねえ。わたくし、高校生の頃誤魔化して弾けることにしていたLOUDNESSを、一曲半年くらいかけてちゃんとコピーし直しています。あの頃、あんなので弾けることにしていた自分を説教したい!(笑)。
田中さん、逆手持ちでしたよね。カッコいい〜と思いつつもさすがに真似できず、わたくし順手持ちだけでした。正直ちゃんと叩けるようになりたいのですが、なかなか足がドラムセットに向きません……いまからやるとアップダウンとかやり直し確定なんですが、たかだかデモテープのためにそれはダルすぎます(笑)。やっぱちゃんとしたドラマーに叩いてもらうほうが百倍いいですしね。
真夜中過ぎの恋!この曲のキャッチコピーが確かあって、何だったかど忘れしました(笑)
正直、安全地帯の活動が凄かった全盛期のバージョンが一番好きで、大変よく練習しました。高校の軽音部の部室でこの曲を叩いていたら、職員室から先生が飛んできました(笑)筒抜けなんですね。田中さんは月に濡れたふたり前までは、鼓笛隊の小太鼓を叩く持ち方で左手は構える持ち方でしたので、ずっとそれで私も練習し田中さんが両方揃えて叩くようになったら合わせて私も真似してました。ちなみに田中さんは左利きだったそうですので、私も左でご飯食べたりは磨いて左手を当時鍛えました。デニスチェンバースという名ドラマーが、枕を叩いてグリップを鍛えた話しを聴いてそれもやってました(笑)
これも、Aメロ、Bメロと進むうちにドンドン難しくなっていって(笑)サビはズンズンズンの繰り返しだから、比較的静か。2番にまた戻り、難関は2番のあとの間奏!!!ここが、もしこの曲をカバーされてるバンドがおられましたら聴かせどこですね!
ガラホ!見たことはありませんが、スマホにいささかうんざり気味ですので、何だかうらやましいです。画面を押しまくるのも精神衛生上よろしくないです。
仕事上、会社でも家でもネット繋がったままなので、あまりスマホの必要性感じなくて…。
今回、安全地帯以外も色々観てみて、大笑いしました。面白いですよね〜!!
久々にお気に入りのPV観てみたら、再生回数が8億6千万回に届きそうな感じでした。
おおーーっ♪
携帯からもうまく書き込めてよかったです。現代ではそっちが本流で、むしろPCはシェアが下がっているのかもしれませんね。
ご上司、きっと緊急事態なのでしょう。こんなときこそ、普段の信用、実績がものをいいます!さて、いかに?
でも、PVちゃんと観たの、「恋の予感」と「ワインレッド」ぐらいで、今回、色々観たらびっくりでした(笑)。
今回、初めて携帯から書き込みましたー!
例の上司、行方不明(笑)。
安全地帯でそんなのがあったら、わたくしも観たいです(笑)。
ええーーっ!!と思って、探してみました(笑)。
「熱視線」のPVで玉置さん、プールに浮いてましたが…びっくりです。
90年代の「水没」って、また別でしょうか・・・。
投獄編も山頂編も探してみます。観たい!!(笑)
DOSはもう使えないですね……結構がんばってautoexec.batファイルを書いたもんですが…、いまやれと言われたら、たぶんもうメモリの節約ができなくて詰む自信があります(笑)。TARO5とか懐かしいですね。
きっと安全地帯の、なんかデジタルでキッチュな感じが(笑)、その当時ならではのフィット感を見せたのでしょう。わたくしはミュージックビデオにおかしな演出をするのを好みませんから、演奏しているとこだけ映せばいいのにな、と思います。
90年代はボーカルが水没したり、メンバーが投獄されていたり、美女が山頂でただ風に吹かれていたりとか、迷走感が恐ろしく高かったので、それに比べりゃマシかなあ、とは思いますけどねえ。わたくしには「情熱」のビデオがベストです。
PVのあのコンピューターグラフィックで作ったピンボール映像は、CAD(キャド:図面製作用ソフト)ですね。当時、まだウインドウズは発売されてなくて、DOS機でのCADソフトはバカ高かったはずです。しかも使われているのは2Dではなく、2Dのデーターに「高さ」を入れた3Dのワイヤーフレームなので、3DCADが出て来たばかりですかね。当時にすれば、図面は手描きが普通でしたから、凄い事だったのかもしれません。
珍しくて、「こんなのが出来ます」みたいな感じで採用されたのでしょうか…それにしても曲とマッチしてるとは思えませんね(笑)。