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2019年01月07日

オロモウツのホテル2(正月五日)









 悪い癖で、シリーズっぽいものを始めるだけ始めて、存在を忘れて続きを書いていないものがいくつもある、と思う。その一つがオロモウツのホテルについてである。その1では、ホテル・ブ・ラーイから始めて、トラムのウ・ドームの停留所のところまで来て終わったのだった。ということでその続き。
 ウ・ドームの停留所のところから緩やかに下る通りは、緩やかに右に曲がって液のほうに向かうトラム通りと、真っ直ぐロシア正教の教会のほうに向かうコメンスキー通りに分かれる。昔、オロモウツが要塞都市だった頃には、この二つの通りが分かれるところにしないに入るための3つの門のうちの一つが存在していたらしい。トラムの路線の改修工事の際にその遺構が発掘されたということで、記念碑が設置されるというから楽しみにしていたのだが、実際に設置されたのを見たら、期待はずれのちゃちさだった。交通の要所ではあるので、あまり大々的なものは建てられなかったというのはわかるのだけどね。

 その門の記念碑の向こう、トラム通りとコメンスキー通りにはさまれる形で建っているちょっといかつい建物がホテル・パラーツである。建物の記念碑側の一階には喫茶店が入っていて、夏場は建物の前に座席を並べてザフラートカみたいになっているのだけど、この辺りはまだ旧市街の車両進入禁止地帯にはなっていないので、交通量はかなり多く、個人的にはあまり利用したいとは思えない。
 以前はこの喫茶店の入っている側にホテルの入り口もあったと記憶するのだが、現在はトラム通り側に入り口がある。あまり目立たない感じなので、通り過ぎてしまうかもしれない。以前この建物が改修中に知り合いが泊まったときには、コメンスキー通りにあるという裏口を探すのが大変だった。素直に喫茶店のある側にホテルの入り口も設置しておいてくれるといいのに。

 このホテルは、トラムの停留所で言うと、ジシカ広場とウ・ドームの間にあるのだが、旧市街に入るところは坂になっていることを考えると、ジシカ広場の停留所を使った方がよさそうである。以前トラムの路線の改修工事が行なわれていたころは、代替バスの停留所がジシカ広場からムリーンスキー川を越えてすぐのところに置かれていたから、さらに交通の便がよかったのだけどね。

 以前、どこかで、古い、おそらく20世紀初頭のものだと思うのだけど、オロモウツの市街地の地図を見たころがある。その地図でも、このホテル・パラーツがあるところは、ホテルだった。ただ名前がグランドホテルだったんじゃなかったか。昔のオーストリアの町には必ず一つあったホテルだと誰かが言っていたような気がする。ということで確認したらホテルの運営会社の名前がグランド・ホテル・パラーツになっていた。

 宿泊費から言うと、ブ・ラーイより少し安いぐらいだろうか。問題は、予約サイトのカタカナ表記が、Booking.comでは、「ホテルパラース」になっていて、トリバゴでは「ホテルパラク」になっていること。どちらもチェコ語表記もあるホテルの中でカタカナで表記されているのはいいんだけど、この二つの表記を見て、同じホテルだとわかる人がどのぐらいいるだろうか。ホテルの写真を見ればわかるといえばその通りなのだけど。
2019年1月6日21時15分。












タグ:ホテル
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