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2017年12月11日

プラハ散歩、今回は駅前ではない(十二月八日)



 あれこれ事情があって、プラハに出ることになった。お昼ごろからの用件だったが、遅れるわけにはいかなかったので、早めに出ることにしてオロモウツを八時前に出るレギオジェットに乗った。チケットを購入したときには、まだ空席のほうが多かったのだが、昨夜確認したら全席予約済みになっていて驚いてしまった。
 チェコには珍しい車内放送によれば、六両目の車両で暖房に不備が発生したため、空いている座席に移動してもらっていたようである。空席はないのではなかったかと不思議に思ったけれども、当初の予定の九両編成が十両になっていたような気もするから、一両分空席が増えていたのかもしれない。いや、六両目の不備が発覚した時点で、移動してもらうために一両追加したという可能性もあるのか。

 プラハでの用件が終わったのが午後三時過ぎ、乗る予定の電車まで二時間ほどあったので、一緒にいた知人と、久しぶりにプラハ観光をしようということで、カレル橋のマラー・ストラナ側から散歩することにした。以前から行って見たいと思っていたプラハのコメンスキー博物館が近いはずだというので、まずはそちらに向かう。
 聖ミクラーシュ教会の前の広場を何度か横断歩道を渡って通り抜け、細い通りに入ってしばらくいくと駐車場になっている広場に出た。なんだか立派な建物が建っていて、窓越しに見える天井や壁の様子から、教会じゃないかと知人が言い出したのだが、教会にしては塔がない。せっかくなので近寄って見て確認したら日本風に言うとワレンシュタイン宮殿だった。
 コメンスキーの博物館は、ワレンシュタイン通りにあるはずだから近づいているのは間違いない。ワレンシュタイン宮殿の壁のプレートを見たら、チェコの国会と書いてある。国会の中でも上院が置かれているのが、このワレンシュタイン宮殿のようだ。そういえば、そんな話を聞いたことがあるような気がする。中庭にクリスマスツリーが飾ってあったのが妙に印象的だった。

 広場の角を折れてワレンシュタイン宮殿の側面沿いに歩いていたら、別な入り口があって、ワレンシュタインと思しき人物の銅像が建っていた。中まで入っていいのかどうかよくわからないし、ワレンシュタインには特に思い入れもないので、外から見るにとどめて、反対側にあるはずのコメンスキー博物館を探したのだけど、知人があれだよという建物は、入り口が閉まっていて営業中には見えず、仕方なくそのままワレンシュタイン宮殿の建物沿いに足を伸ばしていたら、地下鉄のマロストランスカーの駅に出た。
 意外なことにワレンシュタイン宮殿の裏側にある乗馬場の敷地の中に、地下鉄の駅が設置されていた。上院の裏側には国立美術館の一部が入っているようだった。驚いたのはワレンシュタイン宮殿の大きさで、これがすべて上院で使用されているのではないにしても、壁にいくつか空けられていた入り口の脇には、最後の地下鉄の駅に入るところを除いて、上院と書かれたプレートが貼られていたし、大部分が上院の施設として使われているのは間違いないようだ。上院でこれなら、下院の入っている建物は更に大きいのかななどと想像してしまう。

 ワレンシュタイン宮殿を越えたところのトラム通りにはプラハにしては珍しい芝生の生えた広場といえそうな空間が広がっていた。そこにライオンの像、近づいて見て見たら有翼の獅子の像が置かれている。これは確か、第二次世界大戦中に、ナチスに占領されたチェコスロバキアを離れ、イギリス空軍に参加して、対ドイツ戦に参戦したチェコスロバキア兵を記念したものだったか、チェコスロバキアの解放に功績を挙げたイギリス空軍兵の記念碑だったか。
 何年か前に、イギリス側の資金で像が完成した後に、プラハのどこに設置するかでもめていたのを覚えている。マラー・ストラナのどこかに置かれたというニュースは聞いていたのだが、こんなところだったとは知らなかった。長年チェコに住んでいるからといって、プラハに詳しいというわけではないのである。普通に観光に来る人のほうがよほど詳しいはずである。
 近くにはもう一つ不思議な形の像があったのでそちらも見に行ったら、遠目からはわからなかったけど、チェコの国旗がモチーフになった像で、こちらは第二次世界大戦中に国内で抵抗運動を行った人たちにささげる記念碑だった。裏面には2005と製造年季が入っていたが、知人が共産主義の時代っぽいねなどといっていたから、この年は修復された年かもしれない。

 そこからカレル橋の一本下流の橋を渡って駅のほうに向かう。当然、クリスマスマーケットでにぎわう旧市街広場を抜けることになるのだが、ちょっとなめすぎていた。予想していたよりも、いや、オロモウツで慣れているよりもはるかに人の数が多く、どんどん先に歩いていく知人の後をついていくのが大変だった。クリスマスツリーは、オロモウツもそうなのだが、例年よりも小さいものが使われていた。ただ電飾の過剰さは相変わらずで、だから落ち着いた雰囲気のオロモウツのほうが好きなんだよと再確認してしまった。プラハは全体的にケバ過ぎる。

 途中でたまたま寄った国立美術館ではアジア芸術展というのをやっているようで、浮世絵が立て看板に使われていた。時間的な余裕がなかったので中に入ったわけではないけどさ。駅の近くで喫茶店に入ろうということで、アールヌーボーの市民会館の喫茶店まで足を運んだら、待っている人たちの行列ができている状態で、入れなかった。電車の時間が迫っていて待つ時間がなかったのである。この建物も、プラハにしては結構好きなんだけど、しかたがない。
 そのまま駅まで案内してもらった。知人もプラハの土地勘はあまりないと言いつつ、駅前から旧市街広場ぐらいまでは、ほぼ完璧に覚えているようである。こちらはそれすらも怪しく、プラハなら、どこでも道に迷う自信がある。地下鉄やトラムを使うなんてとてもとても。やはり先達はあらまほしきものなのである。
2017年12月8日18時30分。







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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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