2007年12月14日
CO2増加で海水酸性化、サンゴ礁消失か
CO2増加により海水が酸性化し、サンゴ礁が消失するおそれあり
「大気中のCO2濃度が今後も上昇し続けると、数十年以内にサンゴ礁が消失してしまうだろう」国際的なサンゴ礁研究チームが警鐘を鳴らした。
科学雑誌「サイエンス」に掲載された論文によると、大気中のCO2濃度が現状の380ppmから450ppm以上にまで上昇すると、サンゴ礁が消失の危機を迎え、およそ1億人の人々と約百万種の生物に影響が及ぶおそれがあるという。
これは、CO2濃度が上昇すると、気温や海水温が上昇するだけでなく、海水に溶け込むCO2が増加して海水の酸性化が進み、サンゴが炭酸カルシウムを生産する能力が低下して、サンゴ礁の骨格が形成されにくくなるため。
研究チームでは、過去十年間のデータを分析して、CO2排出量削減の取組みによるサンゴ礁への影響を予測。分析には、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)報告書の将来シナリオのうち、温暖化の程度が低いシナリオが適用された。
こうしたサンゴ礁の危機的状況を回避するためには、CO2排出量削減対策を緊急に進める必要があるとともに、サンゴ礁地域における魚の乱獲や水質汚染、過度の沿岸開発などのリスクを減らす必要があり、流入河川の流域及び沿岸域の保護、政府と地域社会の共同管理、水質等の環境調査方法の改良、漁獲規制の強化、サンゴ礁や沿岸植生の回復、持続可能な観光などが重要であるという。
この研究は、サンゴ礁ターゲット調査(CRTR:Coral Reef Targeted Research and Capacity Building for Management Program)のメンバーによって行われた。CRTRには、オーストラリアのクイーンズランド大学、世界銀行、アメリカ海洋大気庁(NOAA)をはじめ、世界中から約40の研究機関が参加している。
「大気中のCO2濃度が今後も上昇し続けると、数十年以内にサンゴ礁が消失してしまうだろう」国際的なサンゴ礁研究チームが警鐘を鳴らした。
科学雑誌「サイエンス」に掲載された論文によると、大気中のCO2濃度が現状の380ppmから450ppm以上にまで上昇すると、サンゴ礁が消失の危機を迎え、およそ1億人の人々と約百万種の生物に影響が及ぶおそれがあるという。
これは、CO2濃度が上昇すると、気温や海水温が上昇するだけでなく、海水に溶け込むCO2が増加して海水の酸性化が進み、サンゴが炭酸カルシウムを生産する能力が低下して、サンゴ礁の骨格が形成されにくくなるため。
研究チームでは、過去十年間のデータを分析して、CO2排出量削減の取組みによるサンゴ礁への影響を予測。分析には、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)報告書の将来シナリオのうち、温暖化の程度が低いシナリオが適用された。
こうしたサンゴ礁の危機的状況を回避するためには、CO2排出量削減対策を緊急に進める必要があるとともに、サンゴ礁地域における魚の乱獲や水質汚染、過度の沿岸開発などのリスクを減らす必要があり、流入河川の流域及び沿岸域の保護、政府と地域社会の共同管理、水質等の環境調査方法の改良、漁獲規制の強化、サンゴ礁や沿岸植生の回復、持続可能な観光などが重要であるという。
この研究は、サンゴ礁ターゲット調査(CRTR:Coral Reef Targeted Research and Capacity Building for Management Program)のメンバーによって行われた。CRTRには、オーストラリアのクイーンズランド大学、世界銀行、アメリカ海洋大気庁(NOAA)をはじめ、世界中から約40の研究機関が参加している。
以上、2007年12月14日国立環境研究所:海外環境ニュースより引用。
Global action call to save reefs (The University of Queensland)
こういう研究結果が出たとしても世の中はそう変わることなくCO2濃度は日々上昇し続けている。
サンゴ礁消失の危機に加えて人間や数百種に及ぶ生き物にまで影響が及ぶのに、だ。
分析に使用したシナリオは温暖化の程度が低いシナリオだが、温暖化の程度が高いシナリオを使用したとしたら、分析結果にはどれくらいの差が出るのだろうか。
私たちが日々の暮らしの中でできることといえば、海を汚さないようにごみを出す量を減らすこと、家電の使用方法を変えてCO2排出を抑えることなど。日常の中で温暖化を抑制する動きを私たちがしなければ、すべて結局は自分たち人間に返ってくる。たくさんのオマケ付きでだ。
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