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2016年12月04日

食事中に入れ歯を外して投げつける父

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父の入れ歯の調整が難航している。
10月に調整を依頼したが、なんだかんだで12月。

調整すれども父の入れ歯は外れてしまう。
合わないのは上あごの入れ歯だ。
口を広げると落ちてしまう。

ポリグリップなどの補助剤を使用すべきか・・・
とも考えたが、父が反対した。
父の入れ歯に何かを塗布することは嫌いなようだ。

会話が出来ない父からはその理由すら聞き出せない。

父の入れ歯を調整してくれている歯医者さんも
そうやって歯痒い環境で調整してくれているのだろう。

何処が痛くて、どこが緩くて、何をどうしたらいいのか?
父がわかっていても、それを伝えなければ
父の入れ歯はずっと調整ができない。

それがここまで手間取った理由だろう。
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食事の時間、
最初の一口で外れる父の入れ歯。

上あごからポトッと落ちてくる。
口を開けるのがトラウマにならないかと心配だ。

最初の一口で出鼻をくじかれる父の想い。
イライラはピークを超えているのだろう。

食事を始めてすぐに
父は入れ歯を取り出して
床に向かって投げつけた。

口惜しさのすべてを右手に集中した結果だ。
その気持ちはわかる気がする。

入れ歯が合わなくて食事が摂れない気持ちは
本当の意味では分かってあげられないが
イライラした結果、その原因である「物」に
口惜しさをぶつけたくなる気持ちはわかる。

誰が悪い訳でもなく
ただ、父の想いが伝えられないことが要因で
難航している入れ歯の調整。

麻痺しているから話が出来ない父。
〇かバツ1かはジェスチャーで分かるのだが
その受け答えレベルでは意思の疎通に限界がある。

入れ歯を投げつけた父を怒ることは出来なかった。
ただ黙って父の入れ歯を拾い上げ、
流し場で父の入れ歯を洗った。

誰が悪い訳でもない・・・故に、
当たりどころのないイライラは続いている。

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