2016年10月04日
悲しみの果てで
時間
止まらない・・・絶対に・・・
どんなにもがいても、あがいても、
立ち止まっても・・・
時間を止めることはできない。
時間さえ止められれば、母と過ごした時間との距離は
拡がらずに済む。
止めることが出来れば、戻すことも可能になるかもしれない。
出来ることなら戻りたい。
過去を変えることが目的ではなく、
母にもう一度会うために・・・。
あの時の母を再び感じたい。
母の声を再び聴きたい。
それが・・・その望みが叶ったところで
悲しみは膨らむばかりかもしれない。
でも・・・それでも・・・
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姉とアルコールと息子
母のことを思い出すということは、悲しみを伴う。
闘病で辛そうにしていた頃を思い出せば当然だ。
しかし、楽しい思いでも沢山ある。
楽しかった想い出だけを引き出しから出せばいい。
でも・・・そうは行かない・・・
楽しい想い出であればあるほどに
現実の世界とのギャップを感じてしまう。
結果、悲しくなるのは自分。
想像以上にあふれ出る涙で、自分の心の奥底の悲しみを感じ、
それが更に悲しみを倍増させている・・・。
そんな負のスパイラルにハマっているかのようだ。
だからこそ・・・なのか、
アルコールの量は減ることはない。
姉にとってそれは日課でもある。
欠かせない時間・・・母と心で会話する時間・・・
客観的に見たら、それはただの現実逃避の時間なのかもしれない。
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姉の一人息子が・・・
そんな姉にとって、母は大事な大事な存在であって
唯一無二の存在であった。
それは私も同じだ・・・いまだにどこかで逢える気がしてならない。
そんな錯覚と闘っている。
姉には一人息子がいる・・・
その息子から見れば、姉もまた「母」であり
息子にとっては唯一無二の存在なのだ。
こんな難しい言い方はしないが、
姉の息子は、母である姉の身体を気づかっている。
身体を壊されたら困るからに決まっている。
それは、ご飯をつくってくれる人がいなくなるからではない。
母という存在が、日常の生活圏からいなくなるということが
どういうことなのかを、子供ながらにして理解しているからだ。
毎日毎日悲しみ続ける自分の母親を見ていれば
自分の母親がこの世を去るということの辛さは
いやでも伝わってくるのだろう。
姉自身もそれはわかっている・・・
分かっているけれども・・・
姉は・・・今日も・・・
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