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2016年07月26日

転移性脳腫瘍の手術を受ける直前





手術当日


「頭蓋内腫瘍摘出手術」
これから始まる癌治療の入口とでも言いましょうか。
母の過酷な人生が幕を開けた日。

AM8:30に手術室に入り、その後全身麻酔投与してから手術開始の予定だった。
その間家族は専用の待合室に案内される。

実際、麻酔が効き始めるまでに30分ほどの時間を要するので、
事実上の手術開始時間は9時以降と言ったところか・・・。


大きい病院の為、他の科でも手術される方がいるので、
待合室はまあまあの人数だった。

ちなみに、あまり良い空気ではない・・・
「緊迫感と不安感」が入り混じっているのは自分だけか?
そんなことを考えていた。

家族には連絡用にPHSが渡され、院内ならばどこにいても通じるとのこと。
それで少し気が楽になった・・・。
院内にはコーヒーショップと蕎麦屋、
コンビニも入っているので時間つぶしには困らなそうだった。

手術時間は6時間から8時間みていてくださいと言われたが、
その反面、早ければ3〜4時間で終わる可能性もあります
とも言われていた。
なにせ6時間以上・・・手術中の母のことを考えながら・・・
しかし、やはりそれはきつい・・・。

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同席した姉は、母の状況を想像すると頭が痛くなってくるそうで、
すでに顔色が悪かった・・・どっちが病人なんだか・・・、
と思わず突っ込みそうになった。

手術前の母は、手術衣をまとい、
頭部には何やら意味不明のマーキングが施されていた。
紫色のマジックインキ!?で印されていた。

手術範囲か・・・開頭する位置を印したのか・・・
そのリアルな状況に実感が増した。
母の頭部が切られる・・・!!

母は終始不安げでした。
緊張感たっぷりの表情で少々のイラつきも垣間見えた。

やがて時間が来ると、専用のエレベーターで階下に・・・
手術室のある階で降りると、母とはそこで一旦お別れ。
いやでも最悪な時のことが頭を過ぎってしまった。

ここでの会話が最後になる可能性は「0」ではない。
そんなことを思った。

そんな自分と母の心境が同じなはずもないが、
母がどのような不安に包まれているのか・・・
心中察したくても察せないのが辛かった。

そんな不安を隠すかのように、
いや、心配している私たちを少しでも安心させようと・・!?
手術室に入る前の母は、アドレナリンが大量に分泌されていたのか、
打って変わってかなりのハイテンションに切り替わり、
笑顔で「行ってくるね〜!」と手を振って見せた。

手術室の扉が閉じきるまで、じっと母を見送った。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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