2016年05月28日
墓前で号泣する父
父を母の墓参りに連れてきました。久しぶりの夫婦ご対面。
父が母のお墓に行くのは今回が2度目。施設入所していることと、半身麻痺
で体が不自由なこともあり、お墓に連れて行くにも中々腰が重たいです。
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すべては私の気持ち次第です。
何かと理由を付けては後回しにしている。
今日も咳が出続けていることを理由に
やっぱり来週にしようかな・・・と考えてしまいました。
自分に都合のよいように、連れていけない理由を考えることは
とても容易いことです・・・。
なんでもそうです・・・できない理由を並べるよりも
どうしたら出来るかを考えるべきなんです。
一瞬でも面倒だという言葉が頭をよぎると
無意識に負の力が働いてしまうんです。
今日は無事に連れていけて良かったです。
私は通い慣れたお墓でも、父にとっては2回目。
景色も新鮮で、お墓に向かう道中も時折笑顔を見せる父。
脳梗塞発症から16年目・・・声は出せても言葉を発声する
ことが出来ない父の感情を読み取ることは至難の業です。
車中で2度ほど声に出して笑っていましたが、何に対して
笑ったのかは確認できませんでした。
久しぶりの外出が単純に嬉しいのか、車中から見える景色に
反応しているのか、母のお墓に行けること嬉しいのか・・・
それとも、ラジオを聴いて笑ってる??
そんなことを考えながら運転すること20分、
ようやく母の眠るお墓に到着しました。
半身麻痺の70キロの体重の持ち主を、乗用車の助手席から
降ろし、車いすに移動するのはまぁまぁの体力を使います。
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施設で介護してくださっている職員の皆さん・・・
いえ、世界中で介護に携わっている人々を心より尊敬します。
他界した母は、15年間という長い間父の介護を一人で
こなしてきました。
家族として・・・息子として・・・尊敬と感謝の気持ちと、
謝罪の気持ちが同時に駆け巡ります。
酒におぼれて仕事もまともにできなくなり、借金をつくった父。
やがて母は昼の仕事に加えて夜も働き始めた。
そんな最中、私は幾度となく父に対して暴言を吐いた。
「母さんが病気で倒れたらどうする気だ!」
「酒ばかり飲んでないで働いてくれ!」
結果・・・先に病気で倒れたのは父でした・・・。
そして、先に他界したのが母でした・・・。
母の眠るお墓の前に車椅子を停車させ、お花の水替えと
お線香の支度をするのを待っている父が号泣していることに
気が付いたのは、最後の仕上げにコップのお水をお供えする時
でした。
大きく口を開けて、大粒の涙を流しながら父は泣いていた。
何を想い、何を想いだし、何を感じているのかわからない。
どことなく子供のような泣きじゃくりっぷりを彷彿とさせる
一面もあり、母の死をいまだに受け入れることが出来ないで
いるのか・・・とても印象に残る泣き顔の父でした。
しばらく泣いている父を横目に黙ってお墓を見つめていましたが
それでもお線香がまだ半分ほど残っている頃に帰りました。
「また連れてくるからね」
と一言言い残して、お墓を後にしました。
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父が母のお墓に行くのは今回が2度目。施設入所していることと、半身麻痺
で体が不自由なこともあり、お墓に連れて行くにも中々腰が重たいです。
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何かと理由を付けては後回しにしている。
今日も咳が出続けていることを理由に
やっぱり来週にしようかな・・・と考えてしまいました。
自分に都合のよいように、連れていけない理由を考えることは
とても容易いことです・・・。
なんでもそうです・・・できない理由を並べるよりも
どうしたら出来るかを考えるべきなんです。
一瞬でも面倒だという言葉が頭をよぎると
無意識に負の力が働いてしまうんです。
今日は無事に連れていけて良かったです。
私は通い慣れたお墓でも、父にとっては2回目。
景色も新鮮で、お墓に向かう道中も時折笑顔を見せる父。
脳梗塞発症から16年目・・・声は出せても言葉を発声する
ことが出来ない父の感情を読み取ることは至難の業です。
車中で2度ほど声に出して笑っていましたが、何に対して
笑ったのかは確認できませんでした。
久しぶりの外出が単純に嬉しいのか、車中から見える景色に
反応しているのか、母のお墓に行けること嬉しいのか・・・
それとも、ラジオを聴いて笑ってる??
そんなことを考えながら運転すること20分、
ようやく母の眠るお墓に到着しました。
半身麻痺の70キロの体重の持ち主を、乗用車の助手席から
降ろし、車いすに移動するのはまぁまぁの体力を使います。
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いえ、世界中で介護に携わっている人々を心より尊敬します。
他界した母は、15年間という長い間父の介護を一人で
こなしてきました。
家族として・・・息子として・・・尊敬と感謝の気持ちと、
謝罪の気持ちが同時に駆け巡ります。
酒におぼれて仕事もまともにできなくなり、借金をつくった父。
やがて母は昼の仕事に加えて夜も働き始めた。
そんな最中、私は幾度となく父に対して暴言を吐いた。
「母さんが病気で倒れたらどうする気だ!」
「酒ばかり飲んでないで働いてくれ!」
結果・・・先に病気で倒れたのは父でした・・・。
そして、先に他界したのが母でした・・・。
母の眠るお墓の前に車椅子を停車させ、お花の水替えと
お線香の支度をするのを待っている父が号泣していることに
気が付いたのは、最後の仕上げにコップのお水をお供えする時
でした。
大きく口を開けて、大粒の涙を流しながら父は泣いていた。
何を想い、何を想いだし、何を感じているのかわからない。
どことなく子供のような泣きじゃくりっぷりを彷彿とさせる
一面もあり、母の死をいまだに受け入れることが出来ないで
いるのか・・・とても印象に残る泣き顔の父でした。
しばらく泣いている父を横目に黙ってお墓を見つめていましたが
それでもお線香がまだ半分ほど残っている頃に帰りました。
「また連れてくるからね」
と一言言い残して、お墓を後にしました。
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