癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

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最初にはっきりと申し上げておきます。
超常現象ではありません。

ですが、未解決の事象であることは確かです。

遡ること・・・2年・・・
母が病気発覚する前に言っていた・・・
いなくならない一匹のハエ・・・について・・・

その事象がいつからかは、今となっては定かではないが、
少なくとも、2年前からのことである。

ハエ・・・それは小さめのハエ・・・コバエだ。

母は闘病中もそのコバエを鬱陶しがっていた。
我が家は二世帯住宅なので、両親が使用している一階の
リビングに長時間いることはなかった。

だから、そのハエの存在を知ったところで
それほどまでに鬱陶しいとも感じることが出来なかった。

母は言っていた・・・何匹駆除しても、
絶対に絶滅しない・・・必ず一匹は残る・・・と。

にわかに信じがたかったし、半分以上は上の空でもあった。
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それがどうだろう・・・
一階のリビングを使い始めて9か月、
母の証言は、長い長い年月を経て
今、こうして立証されつつある。

本当にいなくならない。

冬に入ったというのに、増えている気さえする。

ここ数日・・・ほぼ毎日、一匹ずつ仕留めている。
なのに、どこからともなくやってくる。

常日頃、目に入るのは1匹である。
多い日は一日に2匹仕留めることもある。

確実に減っているはずだ。
なのに減らない・・・と言うか絶対値が変わらない。

うじゃうじゃと増えるわけでもなく、安定した定数を
保っているように感じる。

妻はその「不思議」を絶対に認めない。
初夏のころから必要以上にきれいにしている。

キッチンを中心に、生ごみの処理には
とても気遣っている。

なのに・・・だ。

本当だったんだね・・・このハエ・・・
本当にいなくならないんだね・・・。

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