癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

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母の一周忌。

父はどのような想い出迎えるのだろうか・・・。

命日よりも少し早めに法要を済ませる予定でいる。

母の命日か、その前に父をお墓に連れて行こう。

そう思い、先日父に尋ねてみた。

「暖かい日を選んでお墓に行こう」

の問いかけに、首を振った父。

その気持ちは今も変わっていなかった。

あの時はそういう気分だっただけなのかもしれない。

今日聞いたら、気持ちが変わっているかもしれない・・・と。

父は頑なだ・・・あの感じは、本当に行く気はなさそうだ。

まるで駄々っ子。

一度言い出したら絶対に変えない。

ただの頑固おやじは今も健在か・・・？

そしてその息子が私だ。

似なくていい所ばかり似てしまう。

父の意思を引き継いだつもりもないが、

遺伝子には勝てない・・・いや、逆らえない。

母はきっと、父にもお墓に顔を出してもらいたいと

思っているに違いない。

母と父は昔からそういったところの観点の違いで

よく揉めていた。

だから、今回もそういうことだ・・・なんとなく想像がつく。

離れても尚、父と母は健在なのだ。

あっちの世界で見ている母は、変わらぬ父を見て

どのような表情をしたいるだろうか・・・！？

私に対してどんな注文を付けているだろうか？

「引きずってでも連れて来て！」

と言っているだろうか？

それとも、「無理には連れてこなくていいよ・・・」

とでも言っているだろうか？

こんな、絶対に答えのわからないことについて

自問自答している自分が笑えて来る。

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