2021年10月11日
2021年10月7日の東北・関東地震で自転車の有用性が再実証
地震の影響で公共交通機関が麻痺。移動の足としてシェア自転車が無くなった?
2021年10月7日の夜に発生した千葉県北西部を震源とする最大震度5強の地震。この影響で首都圏の鉄道各線が運転を見合わせたことで、東京都心では「シェアサイクル」を使うひとが急増したそうな。
画像参照元:NHKニュースWEB
以下、NHKニュースWEBから転載する。
7日夜の地震で首都圏の鉄道各線が運転を見合わせたあと、東京都心では、共同で利用する自転車「シェアサイクル」を使う人が急増しました。
サービスを展開する会社では、緊急時の帰宅手段として広く利用されたとみています。
全国でシェアサイクルのサービスを展開する「ドコモ・バイクシェア」によりますと、7日夜、東京と埼玉で震度5強の揺れを観測した地震が起きたあと、東京の千代田区や港区、中央区などの都心部にある「ポート」と呼ばれる自転車の設置場所で、利用者が急増したということです。
7日夜遅くから8日未明には、都心のポートのほとんどで利用可能な台数が「0」になった一方、8日朝にかけて文京区や大田区、中央区の沿岸部などのマンションや住宅が建ち並ぶ地域では、返却される自転車が相次いだということです。
夜から朝にかけての詳しいデータは現在、集計中だということですが、会社では、地震によって鉄道各線が運転を見合わせたため、代わりの帰宅手段として活用されたとみています。
過去の東日本大震災の時には首都圏で帰宅困難者が続出し、利用できない公共交通機関の変わりとして自転車が飛ぶように売れたことがあった。今回はそれほどの緊急事態ではないものの、スマートフォンのアプリから登録するだけで簡単に利用できる「シェアサイクル」に人気が集まったとみる。
画像参照元:NHKニュースWEB
シェアサイクルはその名前のとおり「共有する自転車」という意味だが、いわゆるレンタルサイクルに近い乗り物で、特定の場所に設置された自転車を好きなときに好きなタイミングで借りれる手軽さが売り。
本体は買わないので東日本大震災のときのような大出費にならず、かなり安価に借りることができる。そして返却する際は無数に設置された返却ポートという特定の場所に返せばいいので、この点も手軽さの要因となっている。
首都圏では人口密度が高く、公共交通機関が移動手段として最も有用だが災害時には運行できないためそれ以外の手段に頼らざるを得なくなる。天候に左右されるものの安価で気軽に利用できる移動の足としてのシェアサイクルは、特に災害で公共交通機関がストップした際に首都圏では非常に有効な乗り物ということが実証されたと思う。
地方都市でシェアサイクルは災害対策になるか?
今回有用性が高かったのは人口密度が高い首都圏の話。では人口密度が低く、車通勤が主体の地方都市ではどうだろうか?
答えはノー。というのも元々公共交通機関で移動する人が少なく、マイカー通勤が殆どの場合、公共交通機関がストップすることによってその足が無くなるという心配も少ないと思う。
一方で道路が地震の影響で損傷したり、あるいは水道管が破裂したとか、電柱が倒れたとか通行に支障が出るような事態が発生した場合、渋滞の原因となりマイカー通勤はその影響を最も受けると思う。そういったケースでは押し歩いて移動も可能な自転車も有用といえるが、常に道路に支障が出るとはいえないので限定的である。
ただし車に依存する地方都市では、災害でタンクローリーが移動できなく「ガソリンが無くなる」との憶測からガソリンスタンドに客が殺到。ガソリンスタンド自身がガス欠する恐れもある。そのため地方都市こそ車に依存しきった生活は見直すべきと管理人は考える。
そこで普段は乗らなくても緊急時にガソリンなしで動く自転車は、移動手段として地方都市でも使えなくはないと思う(※冬期は雪国では使いづらいけど)。シェアサイクルは利用者が少なくて地方都市では観光客が使うぐらいで全然だが、税金もかからないことだし、1家に1台くらいは自転車を持っておくのも悪くはないと思う。
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