2015年01月21日
「無届け介護ハウス」(非認可介護施設)が急増した旭川市
以前はよく見ていたNHKのクローズアップ現代を、最近また見始めた。そんなクローズアップ現代の1月20日の放送には少し驚いた&納得の内容だった。
特集はタイトルにもあるように「無届け介護ハウス」が増えているというもの。番組前半では東京における例を紹介し、厳しい国の基準を守ると施設を建設するのに多額の費用がかかり、かつ1人の費用も高くなってしまうためこれを支払えない要介護のお年寄りの行き場がなく、無届けでやっている介護ハウスは仕方のないことと紹介していた。
そして後半からは管理人の旭川市の事例が。そういえばここ数年で介護ハウスが急激に増えたなぁと感じていたのだが、実はそのほとんどは「無届け介護ハウス」だったのだ。
※Googleマップで「介護施設」を表示してみたところこんな感じになった 全部が全部ではないが34万人都市の割に施設が多すぎる気がする このうち無届け介護ハウスは正規よりも多い100箇所ほどになる
背景としては介護に関する費用を少しでも抑えようと旭川市が介護施設に関する基準を上げたところ、それを掻い潜るように「無届け介護ハウス」が登場。届け出が必要な介護施設よりも格安料金で入所(特集内では3食の食事付きで1ヶ月6万8千円)できることからこの10年で無届け介護ハウスは急増し、結果として市の介護にかかる補助金の予算を10年前の150億から300億円以上に急増させるまでとなった。
無届け介護ハウスの実態は「訪問介護」施設として届け出し、実際は訪問介護の事務所と同じ施設内に老人を住まわせ施設内で訪問したようにみせている。実態は介護施設と同じなのだが補助金をもらう上では「訪問介護」として請求し、効率よく訪問介護をやったことにして数をこなせるようになっている。これら無届け介護ハウスでは厳しい国の基準がある介護施設としては運営されていないのだ。ただこの方式だと市の財政を圧迫させる要因となっている。それは、他の市町村から来た人はその元いた市町村から費用を請求できるのだが訪問介護に関してはこの決まりがなく、全ての補助金を旭川市がまかなわないといけないためだ。
もちろん高額な介護施設を支払えないお年寄りとってはありがたい施設で、かつ事業者も利益を出せるため両者にとってWINWINの関係だ。が、そのしわ寄せを旭川市が追っておりただでさえ財政が厳しい旭川市に負担をかけている問題がある。また、慈善的な会社なら良いのだが中には金儲けだけを年頭に経営している施設もあり、経営効率を優先するあまりサービスの低下やそこで労働するヘルパーや介護士へも負担をかける(重労働で安月給など)事態を招いている。
旭川市だけでなく他のお年寄りの多い地域でもこのような施設が増えそうな雰囲気で、高齢化社会を迎えた現代では問題が大きくなりそうだ。
特集はタイトルにもあるように「無届け介護ハウス」が増えているというもの。番組前半では東京における例を紹介し、厳しい国の基準を守ると施設を建設するのに多額の費用がかかり、かつ1人の費用も高くなってしまうためこれを支払えない要介護のお年寄りの行き場がなく、無届けでやっている介護ハウスは仕方のないことと紹介していた。
そして後半からは管理人の旭川市の事例が。そういえばここ数年で介護ハウスが急激に増えたなぁと感じていたのだが、実はそのほとんどは「無届け介護ハウス」だったのだ。
※Googleマップで「介護施設」を表示してみたところこんな感じになった 全部が全部ではないが34万人都市の割に施設が多すぎる気がする このうち無届け介護ハウスは正規よりも多い100箇所ほどになる
背景としては介護に関する費用を少しでも抑えようと旭川市が介護施設に関する基準を上げたところ、それを掻い潜るように「無届け介護ハウス」が登場。届け出が必要な介護施設よりも格安料金で入所(特集内では3食の食事付きで1ヶ月6万8千円)できることからこの10年で無届け介護ハウスは急増し、結果として市の介護にかかる補助金の予算を10年前の150億から300億円以上に急増させるまでとなった。
無届け介護ハウスの実態は「訪問介護」施設として届け出し、実際は訪問介護の事務所と同じ施設内に老人を住まわせ施設内で訪問したようにみせている。実態は介護施設と同じなのだが補助金をもらう上では「訪問介護」として請求し、効率よく訪問介護をやったことにして数をこなせるようになっている。これら無届け介護ハウスでは厳しい国の基準がある介護施設としては運営されていないのだ。ただこの方式だと市の財政を圧迫させる要因となっている。それは、他の市町村から来た人はその元いた市町村から費用を請求できるのだが訪問介護に関してはこの決まりがなく、全ての補助金を旭川市がまかなわないといけないためだ。
もちろん高額な介護施設を支払えないお年寄りとってはありがたい施設で、かつ事業者も利益を出せるため両者にとってWINWINの関係だ。が、そのしわ寄せを旭川市が追っておりただでさえ財政が厳しい旭川市に負担をかけている問題がある。また、慈善的な会社なら良いのだが中には金儲けだけを年頭に経営している施設もあり、経営効率を優先するあまりサービスの低下やそこで労働するヘルパーや介護士へも負担をかける(重労働で安月給など)事態を招いている。
旭川市だけでなく他のお年寄りの多い地域でもこのような施設が増えそうな雰囲気で、高齢化社会を迎えた現代では問題が大きくなりそうだ。
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