旭川・生活暮らし情報お届けブログ(旧自転車通行ガイドblog版)

2022年2月27日午後4時38分頃、旭川駅の1階トイレ前でベトナム国籍の３５歳男性（技能実習生）が同じくベトナム国籍の２４歳男性（技能実習生）に刃物で複数回突き刺され死亡する事件が発生した。




２人は職場は違うものの同じベトナム人技能研修生ということでSNSで知り合っていた。事件前には二人の間に警察に相談するほどのトラブルが起きており、事件直前にも旭川駅の通路で口論になっていたという。

犯人は既に逮捕されており、事件の詳細については警察による取り調べが続いている。

事件発生時は日曜の夕方で人通りの多い旭川駅であったが、他に被害が出なくて不幸中の幸いであった。


このニュースを見て「なぜ旭川にベトナム人？」と思った人も少なくないと思う。ポイントは「技能研修生」と「人手不足」いう点。

数年前の安倍内閣時代の2019年4月に施行された「改正入管法」。この中で新しい在留資格となる「特定技能」が設けられている。

それまで外国人の技能実習生は、最大３年までしか日本での在留資格がなかったが、この改正入管法により最大５年まで可能となった。



元々ベトナムからの技能実習生は2013年あたりから日本全体で増えているが、旭川市でも2017年以降は急増しており、北海道経済によれば2017年8月の技能実習生の人数はベトナムが194人、中国が28人、フィリピンが14人などとなる。

前年同月比(2016年8月と比較すると)フィリピン人は132人だったので1年で84人も増えており、このあたりから増えたものと思う。

この頃から市内では建設業や食品関連で深刻な人手不足が続いており、外国人実習生を受け入れる企業が増えだした。以前記事にした食品関連のブラックな某老舗弁当屋でも人手不足からかベトナム人を雇っていた。



かつて多かった中国人に代わり増えているベトナム人技能実習生。反日的な中国人とは違いベトナムは親日国なのでその点は安心なのだが、技能実習生として来日するシステムに大きな問題がある。

現在、日本へ技能実習生として来るベトナム人は多額の借金を背負って入国してくる。来日する際には仲介する業者(機関)に手数料を支払っており、その上限を約38万円にベトナム政府が設けているにも関わらず、それ以上の金額(多いところで100万円など)を要求するところもある。



そして技能実習生として来日するベトナム人は貧しく、仕事をしていても安月給な若者が多い。ゆえに手数料は借金して支払い、日本で働いて返却しようとする。

借金状態で来日するベトナム人だが、実習生の受け入れ先企業では仲介業者への手数料が(３万円〜５万円)月に発生し、その負担は実習生の給料へと反映される。そのため手取りが同じように働く日本人よりも少なくなる。



それでも貧しいベトナムで働くよりは稼げるので、中にはビザ申請の書類を偽造してまで日本で働くベトナム人もいるという。真面目なベトナム人も居るが、現在の制度では出稼ぎ目的で日本に技能実習生として来日するベトナム人も居るということを忘れてならない。

そしてその出稼ぎ目的のベトナム人の中には犯罪歴や人間性に問題のある人も紛れている点に大いに注意したい。また、低賃金と借金苦から日本で犯罪に手を染めるベトナム人技能実習生も増えており、ベトナム人がらみの犯罪報道を見ても増加傾向にある。

合成麻薬MDMA密輸疑いのベトナム国籍の2人　静岡地検が不起訴処分https://t.co/W377iQUlsW
また不起訴だね。
外国人は犯罪やっても不起訴。
実習生とか政治的な理由だろうね。
ベトナム人犯罪が取り締まれない社会になってきたな。

— よっしー 一日一善 (@yosshie34) March 2, 2022

今回の旭川駅での殺人事件は借金を背負って入国してくる背景。入国制度が甘く犯罪歴や人間的に問題が合っても偽造により入国が簡単にまかり通ってしまう点などがあるのではないかと推測する。お金がらみや仕事関係で何か深刻な口論となり、刺殺に至ったのでは？

少なくともベトナム技能実習生の制度がまともになるまでは、安易に雇い入れるのは企業としてリスクが高いものと認識すべきである。