2019年10月17日
リーチ・マイケル
ラグビーのワールドカップが始まる前、学生時代にラグビーをやっていたM先生が私に声を掛けてきた。
「丹澤先生、先生はリーチ・マイケルにそっくりなんですよ。ひげを伸ばせば、まさにそっくりさんです。是非、見て下さい。」
律儀な私は、その後、ネットでリーチ・マイケルの写真を探し出し、まじまじと見た。
口から下を隠し、自らの写真と見比べてみたりもした。
なるほど、本当に似ているようだ。
私は自分の顔が好きではない。
写真に写ることも、その後その写真を見ることになるから嫌いである。
鏡を見ることも、その姿が醜いように見え、嫌いである。
昨今は歳もとり、しわ、白髪も増え、まさに老人の姿になっているので、さらに嫌いになった。
そんな私が、まじまじと見たのだから、さすがに何か感じるものがあったのだろう。
ワールドカップ躍進中の日本チームのキャプテンであるリーチ・マイケルの露出度は増え、私も完全に覚えてしまった。それにつれて、同じように、私が彼に似ていると言う声も、多く聞かれるようになってしまった。
今朝は、法人の理事方が私に近づいて来た。
「丹澤先生は、リーチ・マイケルにそっくりですね。」
にわかラグビーファンになった彼は、何度も彼を見ているのだろう。
そして、たまたま見つけた私を思い出したのだろう。
そんなことぐらいでしか、その理事との関わりはない。
希薄な人間関係の中で、彼なりに唯一見つけた話題なのだろう。
だから私は、満面の笑みで答える。
「結構いろいろな人に言われるんです。すごい選手と似ていて光栄ですね。最初に覚えたのは、M先生でして…。以来、私も覚えてしまいました。」
と、授業に向かった。
「丹澤先生、問題集、忘れました。」
かくっときた。
昨日は、別の生徒が忘れている…。
「問題集がないと、全然授業にならないんだよ…。」
と、注意して、立たせた。
幸い、何故か二冊問題集を持っている生徒がいて、それを使わせた。
人の話を聞かず、忘れ物をするクラスの実力はつかない。
今、私はそういう中1のクラスを担当している。
たとえ似ていようと、私はヒーローとはほど遠い。
「丹澤先生、先生はリーチ・マイケルにそっくりなんですよ。ひげを伸ばせば、まさにそっくりさんです。是非、見て下さい。」
律儀な私は、その後、ネットでリーチ・マイケルの写真を探し出し、まじまじと見た。
口から下を隠し、自らの写真と見比べてみたりもした。
なるほど、本当に似ているようだ。
私は自分の顔が好きではない。
写真に写ることも、その後その写真を見ることになるから嫌いである。
鏡を見ることも、その姿が醜いように見え、嫌いである。
昨今は歳もとり、しわ、白髪も増え、まさに老人の姿になっているので、さらに嫌いになった。
そんな私が、まじまじと見たのだから、さすがに何か感じるものがあったのだろう。
ワールドカップ躍進中の日本チームのキャプテンであるリーチ・マイケルの露出度は増え、私も完全に覚えてしまった。それにつれて、同じように、私が彼に似ていると言う声も、多く聞かれるようになってしまった。
今朝は、法人の理事方が私に近づいて来た。
「丹澤先生は、リーチ・マイケルにそっくりですね。」
にわかラグビーファンになった彼は、何度も彼を見ているのだろう。
そして、たまたま見つけた私を思い出したのだろう。
そんなことぐらいでしか、その理事との関わりはない。
希薄な人間関係の中で、彼なりに唯一見つけた話題なのだろう。
だから私は、満面の笑みで答える。
「結構いろいろな人に言われるんです。すごい選手と似ていて光栄ですね。最初に覚えたのは、M先生でして…。以来、私も覚えてしまいました。」
と、授業に向かった。
「丹澤先生、問題集、忘れました。」
かくっときた。
昨日は、別の生徒が忘れている…。
「問題集がないと、全然授業にならないんだよ…。」
と、注意して、立たせた。
幸い、何故か二冊問題集を持っている生徒がいて、それを使わせた。
人の話を聞かず、忘れ物をするクラスの実力はつかない。
今、私はそういう中1のクラスを担当している。
たとえ似ていようと、私はヒーローとはほど遠い。
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