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2018年10月08日

白河天体観測所

私の少年時代からの憧れの存在、それが『白河天体観測所』だ。
往年の天文ファンならば、誰もが知っている私設天文台である。

先日、『白河天体観測所』(藤井旭著)を読み返してみた。
『白河天体観測所』は、いつか私も目指したい、理想の施設だった。だから、震災で復旧不能にまで被害を受け、2014年に惜しまれながら閉鎖した時は、頭をガツンと殴られたようなショックを感じたものだ。

その書籍には、白河天体観測所から那須連峰を望む一枚の写真がある。その写真を見れば、近隣に住んでいいる者ならば、観測所がどのあたりにあったのかは、だいたいの予想がつく。この地は星が美しい。

私は小学生の頃からの天文ファンなのだが、当時は「藤井旭さんみたいな人になりたい。」と思っていた。私は多摩美卒の彼のようにイラストは書けないが、「沢山の人に星の解説をすることくらいはできるんじゃないか」、と思ったのである。教員を目指したのも、「自分で星を見る時間を作れるんじゃないか」という思いからだ。当時、先生は長い夏休みがあると思っていた。

その後、私も、大学卒業後の一時期、教員をやりながら、休みの夏場は天文台で星の解説をしていたことがあるから、その夢は一応かなったと言っても良い。

天体観測所を建てるには、なかなかの資金力がいる。

私が初めてもらった天文書が、やはり藤井旭著の『星雲、星団ガイドブック』だったので、彼との縁は、もう40年にも及ぶ。

「人間、満天の星空のもとで生活すべきである。」
と、私は思っている。無限ともいえる宇宙の神秘を感じ、星々のきらめきを受ければ、人間の高慢さなど吹き飛んでしまうだろう。

私の学校も、電灯のないところならば、天の川が見るくらい空が暗い。
どれだけの生徒が、夜空を見上げてくれているのか分からないが、
「こんな美しいものを感じないなんて、どんな生き方をしているんだ?」
と思ってしまう。

もうずいぶん前になるが、以前勤めた学校の『海の学校』(校外学習の臨海学校)の夜、全員を星空の下、仰向けに寝かせて、天然プラネタリウムのように、私が星の解説をしたことがある。

この先、どんどん日が短くなるから、夕方でも星空が見えるようになる。

私も、いつかチロ(※)のような犬を連れて、のんびりと星空を堪能したいものだ。

白河天体観測所 日本中に星の美しさを伝えた、藤井旭と星仲間たちの天 [ 藤井旭 ]




※藤井旭氏が飼っていたアイヌ犬。白河天体観測所の台長であった。
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posted by 丹澤三郎 at 18:22 | Comment(0) | つれづれ
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