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2019年01月14日

成人式に思う

成人の日。教え子たちも、大勢成人式に参加しているだろう。

私は、ひねくれ者だったのだ、成人式には行かなかった。
振り袖が嫌だったのだ。
女性にとっては、一生に一回の晴れ舞台であろうに、私は、あのチャラチャラ感がどうしても許せなかったのだ。
男は背広なのだが、その姿もあまり好きになれないこともあり、結局、私の成人式は欠席。
もちろん行けば、同窓の輩と久しぶりの出会いもあっただろうが、どうしても生理的に合わず出掛けなかった記憶がある。もう三十年も前のことだ。

依頼、この時期、テレビなどでいろいろな成人式が紹介されるたびに、やっぱり何となく違和感を感じ、彼らがあまりに幼く見えてしまうのだ。

2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられるそうだが、ますます幼い成人(大人)が増えるという訳だ。何か裏があることを、政府は隠しているのだろう。

上武大の野球部では、「一人200球ずつの成人ノック」が行われたそうだ。成人式を迎えた彼らは、故郷の成人式には参加しない。…これも面白い。

今日の私は、入学願書の入力でほぼ一日を過ごす。
「丹澤先生、入力の方は…。」
と、教頭。どうやら教頭は明日の日中は出勤できないらしく、私の仕事を待っていたのだ。
「17時にはできますか?」
「はい、大丈夫です…。」
と、答える。
他にも英語の先生が仕事をしている。

ちょっと買い物に行ってから戻り、再びチェック作業。

「ここはブラックですね…。」
生徒が見かねて、本音とも冗談ともつかないことを言う。

採用されるときに、
「ここは、他の学校の教員の3倍くらいは働いてもらいますから。」
という約束があったのだから、まぁ仕方ない。
だが、体力が落ちている時には、ちょっと苦しい…。

あるとき卒業生が言った。
「先生の老後は、自分たち卒業生が面倒見ますから…。」
そんな風に言ってくれる教え子もいる。

見返りを求めないのが愛ある仕事。
とは言え、これだけが、希望の光か…。








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2019年01月13日

新しい部活の形態

「明日も練習来いよ…。」
「無理です。」
「…。」

「先生、ソックスをなくしました。」
「ほれ、じゃあ、これ使え。」
「ありがとうございます。」

「肩痛くて投げられません。」
「そうか。」

「手が痛くてバットを振れません。」
「そうか。」

「先生、寒いからグランドに『たき火』持ってきてください。」
「ほう…。」

「明日も練習ね。」
「友達と買い物行く約束しちゃいました…。」

「練習ないときは、自主練をするんだぞ。」
「はーい。」
と、答えて何もしない…。

伝統が消え、いつしか私の野球部も、ただのお遊び部活になった。
かろうじて毎日活動しているが、これでは試合にならないだろう。

冬のオフシーズンということものある。
この地域では、この時期はトレーニングの季節だ。

そればかりでは苦しかろう…、とボールも触らせているのだが…。

優しさは、堕落を招く。
甘えは、慢心を生む。

楽しく、わいわいやりながら、生徒に成長を確認させることを求められる時代になったのかも知れない。

気がつけば、厳しさが第一の野球部は、私の地区でも見かけなくなってきた。

「先生、そんなに厳しくしなくてもいいのにね…。」
「うん。」

そんな親子の会話が聞こえてくる。
それが積もり積もると、どこかで爆発する。

現実問題として、『やり過ぎ部活』の存在は極めて少なくなっている…。








2019年01月12日

入学願書の情報を入力

中学入試の願書受付が終わったので、いよいよ願書の入力作業。
受付中から少しずつ入力すればいいものを、怠け者の私は、結局受付期間が終わってから作業を始め、教頭に、「いつ頃、集計が終わりますか?」、などと嫌味を言われる。

今日土曜日は、私自身の授業はない。部活で学校外に出ることが多いので、授業を入れないようにしているのだ。なんと言っても、学校の時間割を作っている私自身。かすかな抵抗でもある。

朝から、一気に入力してしまおうと、作業を始めたとことで、理科部のT先生から、
「先生のクラスの理科部の生徒、全然部活に来ないんですけど…。」
と、現在の部活のあり方について、議論をぶつけられた。
「私は忙しいんだよ…。」
と、言いたくなるのを制するかのように、
「これはブレストですから…。」
などと何度も言って、なかなか解放してくれない。
中学生は部活全員加入だが、幽霊部員を防止するために、退部するには次の部活に入部することが確定してから、ということになったのだが、そのために結局参加しない生徒が出てきて、幽霊部員状態になっている。「部活指導も生徒指導の一環」という管理職の指示で、T先生は、部活に来ない生徒を捜し回り、連れ戻してでも理科室に連れてきていたが、そろそろその労力に疲れたらしい。
「結局システムが悪いですよね。」
と、言って終わったが、結局一時間粘られた。

「よし、入力開始」、と始めた途端、今度は校長がやってきた。
「PC教室で保存していたゼミファイルが消えているんだけど…。」
という。
緊急に調べてみると、マウス操作ミスで、別のフォルダーに移っているだけだった。
すぐに修正して、やっと入力作業に入った。

普段、私が長い時間職員室の席に座っていることは、ほとんどないので、このときばかりとばかり、いろいろな先生がやってくる。
「丹澤先生、先生に一昨日設定して頂いたパソコンですが、すぐに止まっちゃうけど…。」
「えっ?」
私は絶句するしかなかった。
新品パソコンの新規インストール等の設定をしたので、考えられないことだ。
だが、実際、よく止まる。キーボードもマウスも効かなくなる。つまり電源を切っての再起動を余儀なくされるのだ。
「勘弁してくれよ。」
と言う思いで症状を見る。原因不明。また設定し直すことにする。
「連休中お預けください…。」
と言ってその場を逃げる。

そんな感じで、なかなか願書の入力作業が始められなかったが、やっとスタート。
結局大して作業できなかった。

だから、今夜そしてこの休みに入力。
入試の処理はAccessとExcelを連動させている。データーベースの方が、何かと便利だからだ。この話はまた別の機会にしよう。

仕事はため込むものじゃない…。
明日も忙しくなりそうだ。








2019年01月11日

店の駐車場で車をぶつけられた…

校外のグランドでの練習帰りに、「おやつにバナナをたべさせよう」、とスーパーという名の個人商店の駐車場に自動車を駐めて、買い物をして、いざレジでお金を払っていると、先に店を出た中年の女性が、「バックの時に自動車をぶつけた」、と報告に来た。

軽微な接触事故であっても、警察に連絡して現場検証をしないと、保険適用が難しい。ましてや、私の使っている自動車は、生徒を乗せている学校の公用車でもあり、面倒ながらも110番通報して、警察を呼ぶことにした。

私は齢五十を越えているが、もしかしたら、110番通報は初体験かも知れない。少なくともスマフォでは初めてだ。

普段、学校にいるときは、スマフォを持ち歩かない。たいていは、部屋のベッドに置きっぱなしである。校外に出るときくらいに、仕方なく持ち歩く…、というな感じ。だが、今日は携帯を持っていて良かった。

軽微な傷でもあり、停車中同情していた生徒にも影響はなく、はたまた廃車にしようとしていた自動車でもあるが、事故時は、法人本部にも連絡義務があるので、事務長に相談。生徒を迎えに来てもらって学校に戻し、私一人で警察を待った。

その後待つこと延々40分。ここは田舎なので、パトカーが到着するまで30分以上かかる。もちろん、学校に救急車を呼ぶ場合でも同様だ。東京生まれの私には、信じられない時間だが、この地に住み間もなく10年。さすがに田舎の生活にも慣れてきた。

警察の対応は、マニュアル的というか、機械的。
人間味があまり感じられない。淡々と事務的に処理し、状況を確認し、証拠写真を撮り、「お互い連絡先を交換してください」、と言って、「これで終わりです」、となった。その間およそ20分。

いろいろ訪ねられたが、自分で署名をしなくて良かったのはありがたかった。
相手の女性は、中国人と思われ、いろいろな制約があるのか、大変動揺していたようだ。
「後ろに車が停まっているとは思わなかったので…。」
などと、言ったが、
「もっと後ろまで下がってくれたら、よかったのに…。」
などと、文句を言おうとして、若い警察官に制止された。
ここで何かを言わせて、トラブルになるのを何度も見ているのだろう。

概して、中国人は自己主張が強い。自分がそうだと、感じたものは、正しいかどうかにかかわらず必ず主張する。そういう国民性なのだろう。かつて私が出会った中国人は、全員がそういう感じだったので、この偏見はお許し頂きたい。

帰宅後、その女性のご主人から、ご丁寧なお電話をいただいた。地元の住人、もちろん日本人である。
なんとなくほっとする。

「生徒は、丹澤先生がドアを開けようとバンバン車を叩いた…」、と思っていたくらいなので、大事なかった。

明日は法人本部に報告書を出さねばなるまい。

なかなか、エキサイティングな鏡開きになった。









2019年01月10日

立志式実行委員会始動

今日、ようやく立志式の実行委員会を始動した。

各クラス学級委員に加えて、追加の実行委員、これに合わせて合唱コンクールのパートリーダー各クラス4名を加えた16名編成の大きな実行委員会である。

私の学校の立志式は、学年主導で行う行事なので、企画運営はすべて学年で行う。
以前から、前年の学年の企画を参考に、順次変化を加えながらの開催である。

今回の立志式の流れは、こんな感じだ。

生徒に内緒で、保護者から幼少時の写真をいただく。それを動画ファイルに編集して、立志式の「オープニング映像」として会場で流す。

盛り上がったところで、立志式の開会。
若干の挨拶を終えた後、全員が一人一分の「志の発表」。

現在、志の発表に向けて、準備を始めたところ。
立志式が終わると、生徒会選挙。中2の学年から生徒会長と副会長を選出する。そして、4月からは中学3年生。

その時に、「どんな自分になっていたいのか。どのような理想を思い描いているのか」、を考えて志を立てる。立志そのものだ。

テーマは、「これまでの中学生活の幼心を去る」ということ。橋本左内の『啓発録』はすでに学習済み。

生徒一人ひとりは、本当は今の自分を変えたいと思っている。

思ってはいるが、なかなか変えられない。行動できない。だが、それは心がうずかないから。
志を立てることで、それを行動に転化して、一歩一歩と前進していこうというものだ。

保護者には、幼少期の写真に併せて、生徒への手紙もお願いしてある。これもサプライズ企画。
式の最後に、親から子どもへの手紙が、生徒に渡る、という流れだ。

生徒も、親への手紙を書く。
「ここまで育ててもらってありがとう。」
という、子どもの感謝の思いと、
「ここまで成長してくれたか…。」
という、親の感動をエネルギーにして、新たな中学生活の一歩を踏み出そう、という企画だ。

サプライズ企画以外は、これから実行委員会で検討していく。

実行委員のメンバーが、さらにリーダシップを発揮し、生徒会選挙につながってくれたら、もっと有り難い。

立志式は2月9日(土)に実施する。








2019年01月09日

新春書き初め会

今日は3、4時間目の授業を使って、中1と中2で、『新春書き初め会』を実施した。
教室でそれぞれ書いたことはあったが、皆で体育館に集まって、新聞紙を広げ、一斉に書き初めをするというのは、初めてのことだ。

隣の音楽の先生は、書写も担当している。今回も彼女がいろいろと企画を練ってくれて、実質のリーダーをしてくれた。本当にありがたい。

寒く冷え切った体育館は、2台のジェットヒーターでは焼け石に水。皆、やや震えながらの書き初めになった。中1はコンクール用の作品を2枚、中2はコンクール用2枚と、自分で決めた目標となる四字熟語を1枚書く。

私の学校近辺の今日の外気温は、書き初めをしていた頃で3℃くらい。晴れているのだが、強風が吹き荒れ近くの山は吹雪の様相。この地もいよいよ厳寒期に突入したようだ。日が傾いたら氷点下の日々がやってきた。

そんな季節の書き初め大会。
書写に慣れているとはいえ、生徒たちは真剣そのもの。

例年、中2は一学期で書写の授業をやめてしまうが、今年は変則的に、通年通して、時々書写ができるように調整した。だから、「筆で字を書いたのは何ヶ月ぶり」、とはならず、中2の出来映えは大変良かった。

細かな改善点はあるが、概ね成功と言える。

私は、一人ひとり生徒に作品を掲げさせ、写真を撮った。
ただ、二クラス二学年全員の写真を撮っていて、思いのほか時間がかかり、運営メインで書写の先生に負担をかけてしまったと思う。

「いやぁ、もっと学年の先生が動いてくれないと、合同でやるのはつらいわ。次は、沢山の先生が授業と重なっていない時間でやって欲しいわ。」
と、書写の先生。

通りかかった中3の体育の先生は、
「中学生全員でやったら素晴らしいと思いますよ。」
と、感動したご様子。

帰りの会では、この書き初めの出来映えの素晴らしさと、昨日の大縄跳びの話をする。
クラスの生徒たちは、まんざらでもなさそうに、嬉しい顔をする。

そんな気分を良くしたところで、ちょっとお小言。
クラスの生徒たちは、少し持ち上げられた状態なので、私の話を素直に聞いている。
すっと、彼らの心に響いているように見えた。
久しぶりに、生徒たちとキャッチボールができた。

この先、三学期の大きな行事としては、同日だが、総合的学習の発表会と立志式がある。
立志式まであと一ヶ月。

「今の中2は絶対に良くなる。絶対に変わる。」
と、確信に近い祈りの思いで、教室をあとにした。








2019年01月08日

クラス対抗の大縄跳び

三学期が始まった。
インフルエンザや熱発で3人が欠席したが、年末の終業式以来の生徒との再会である。
当たり前のように皆が教室で待ったいる姿は、本当はすごいことだと思う。

彼らはさすがに正月明け、皆が、さっぱりした髪型。
私は単発の方が好きだ。

大掃除や始業式で平常の授業は4時間目から始めたが、5時間目には学年レクをした。
恒例の大縄飛びである。

この企画は、新人君にすべてを託した。私はほとんど口出しをしなかった。
クラスレクレーションと新人教育を兼ねた企画だ。

それでもあまりの不安に、隣の担任が、
「私がフォローしないといけないでしょうか…。」
と言うものだから、私はニコッと笑って、「頼みます」、と答えた。

ただ、実施要項を見せられたのが、今朝だったので、隣の音楽の先生は、
「今日の企画書をその日の朝に配ってどうするんですか。」
と、お怒りの様子。もっとものことだ。
私はできるだけ尊重しようと、多少のフォローをして、実施することにした。

私は今日の5時間目には、会議が入っていた。会議を欠席することもできたが、「私が口出しをしないためには…」と、ちょっとだけ会議に顔を出し、わざと10分くらい遅れて体育館に向かう。

私が体育館に着いた時は、二人の生徒が前に出て体操を始めたところだった。
朝、「体操しないでいきなり始めると、寒いし、休み明けで怪我の恐れがあるから、体操してから始めなさい」と、指示していたのだが、前で体操をしているのは、私が指名した生徒ではなかった。
もしかしたら、拒否されたのかも知れない。

クラス対抗で通り抜けや集団跳びをやってみたが、
どちらも私のクラスがダントツだった。

男女中が悪いはずなのに、隣のクラスの何倍もの数を飛んでいる。
「なかなか、チームワークがいいではないか…。うまいうまい。」

一方隣のクラスは、まとまりがなく、2回に1回は止まっている。

本当は年内に行うつもりだったが、時間と準備の関係で、一時は中止したのだが、学年団から「やった方がいい…」、という声が大きく今日の実施になった。

「大縄跳び、なかなか上手いじゃないか…。」

私は、新人君の運営はさておき、まずまずの企画だったと思っている。

おっと、帰りの会で彼らを褒めるのを忘れてしまった…。

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