2020年09月22日
サラリーマン投資家のための不動産vs太陽光投資
太陽光投資と不動産投資のどっちが儲かるのか
これまで不動産投資、正確にはワンルームマンション投資を10年以上ちまちまと続けてきましたが、この数年利回りが低下傾向にあるため、利回りが10%以上あるといわれる太陽光投資を実行すべく調査・比較をしてみました。
先に結論だけ書くと、「対して差はない」です。利回り、リスクもろもろ含め、表面的な差はいくつもあるのですが、どちらも一気に大きなリターンを得る投資方法ではないので、似たような利回りになるというのが結論です。
最大の違いは資産価値(担保価値)
太陽光投資は表面利回りで10%以上になるものがいまだに散見されます。一方、都内の不動産投資でまともな物件は5%以上はレアで、ほとんどが4%台前半です。これだけ見ると、太陽光投資のほうが2倍以上のパフォーマンスとなるのですが、投資対象が異なるため単純に年間利回りを比較することはできないことがわかりました。
一言でまとめると「資産価値」が全く違います。
仮に2,000万円の物件を不動産と太陽光に投資した場合の資産価値のイメージを図示すると以下のようになります。
<解説>
- 太陽光投資の設備(パネルや架台など)は15年償却し、価値は0円になる
- 太陽光投資の土地代は人里離れた場所などに購入するため価値なし
- 太陽光パネルの補償は長いもので25年。20年経過したらそろそろ再構築が必要
- 不動産投資は20年目に利回り5.2%の中古物件としての流通価格で算出
- 不動産投資の最初の15年は付帯設備の償却(付帯設備のみ価値0円)
このチャートを見ての通り太陽光投資で注目しなければならないことは、最後に価値が0円になることです。このことは担保価値がないことを暗に示しており、あくまで20年間の日銭重視の投資ということになります。
2つの投資は儲けのポイントが違う
<不動産投資>
・毎月の家賃収入でローンを相殺しながら、最後に売却益を狙う
・または、長期でローンを完済に、真の収益物件とする
<太陽光投資>
・20年間の売電収入で完結させる
というように解釈するとわかりやすいと思いました。
太陽光投資は10%程度の利回りがありますが、20年間限定です。21年目以降はもう一度設備を再構築(追加投資)することに加えて価格の補償がないです。
不動産投資は設備の更新を前提とはいえ、鉄筋コンクリート造であれば40年以上継続的な収益の確保や、20年目に中古市場での売却も可能です。立地が良ければ、ローン残債を上回る売却益をえらうことも可能です。都内の物件の場合、仮に利回り4.0% 新築物件であっても、20年後であれば、ほぼローン残債を上回るのではないかと思います。
そのほかの比較を以下に図示します。上記の2点に比べれば個別の違いはあれど些細な問題です。
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