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2021年06月01日
保険があれば、安心なのか？
 | 価格:2,300円 |
保険というものにいくつか入っている
生命保険、車の保険、火災保険に医療保険
公的な健康保険以外に、がん保険や医療保険もある
そもそも、なぜ保険に入ったのかと思い返すと
一定の年齢になった時に、親から「入ったほうがいい」と勧められたから入った
大人になると自分の生活は自分で守らなきゃいけないから
その為にはお金が必要になるから
安心を買ったのである
養老保険や年金保険は歳をとって働けなくなった時に
生活に困らないように
火災保険は火事で財産を失った時に補填できるように
でも、保険は万能なのかというと決してそうではない
支払いには条件があったりするし、そもそも掛け捨て保険も多い
やはり買ったのは「安心」である
似て非なるものに、介護保険がある
介護保険制度は社会保険のひとつなので、
保険というより社会保障に近い
このシステムに中で働く自分が言うのも変だが
介護保険はあっても、安心は得られない
介護から女性を解放すること、安心して歳を取れるなど
鳴り物入りで始まった介護保険制度だが、
要介護状態の高齢者は予想以上に増え、頼みの綱の
介護職はどんどん減っている
介護保険料は高くなり、貧困高齢者は増えている
介護保険があっても、安心して歳を取れないのだ
運良く、人に恵まれて、良いヘルパーさんに担当してもらえたなら
10万円くらいの宝くじに当たったと喜ぶくらいがいい
ただしこの宝くじは、あくまでも10万円であり
いずれは無くなる可能性がある
ずっと良い人に担当してもらえるという期待は
捨てないと、後からガッカリすることになる
年老いて、死んでいく理想はぴんぴんころり
贅沢しなくても、ご飯が食べられたらいい
こんなささやかな望みすら、今の時代は叶わない
誰かを支えようと思う介護者の犠牲の上に
成り立っている現状は、
制度前の家介護と人が変わっただけではないのかと思う
歳をとっても、安心してここで暮らす為に働いている
そんな軸をしっかり持って
毎日暮らしていきたいと思う
