豆まめケアマネひとりごと

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医療職を退職した後、ドラッグストアに勤める夫

面倒なことは嫌い、と言いつつ
精神疾患のある若者を気にかけたり、来店するお客さんの
生活ぶりを心配したりしている

「久しぶりに店に来た客が、もう死んでて」
知らずに聞くとギョッとする表現だが、伝えたいことはわかる
覇気なく、病的な様子だと言うのだ

以前から来ている人で、病気がちとのことなので
何らかの支援は入っていないのかなあ、と言う話になり
地域包括に伝えてみることになった

福祉、介護と医療では、物事の捉え方が違う

人間の命への尊厳は同じであっても
みる視点、評価、全てに違いを感じる

つなぐことや地域で支える、と言うのがケアマネの専門分野なので
こちらの方は、夫よりも私の方が上手ではあるが
医療職の冷静な評価には、いつも勉強させてもらっている


今日、22年間にわたり、地域での連携を作り上げた医師の先生が
勇退された

他の地域に比べて、ここではケアマネと医師会の距離が近い
コロナ前には、ケアマネ協会と医師会が毎年食事会を持っていたし
医師とケアマネの顔見知り率は高い

これも全て、先生の作った連携組織が機能しているおかげである

組織の活動は後進に引き継ぐが、医師としてはまだまだ現役なので
今までと変わらず、あれこれ無理をお願いするつもりではあるが

先生が挨拶の中で
「医者が医者以外の人たちと仲良くなれることは本当に難しいことなんです」と言われた

確かに
自分もついつい慣れた業種の人と関わろうとするし
よく見知っている人といる方が、安心だし楽なのである

楽な方を選びがちな自分

それが全て駄目なわけではないと思うけれど
敢えて、楽を選ばない人がいるということを
ちゃんと知っておこうと思う

難しくても、逃げない

そんな生き方もあるのだなあ