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2021年08月09日
善意の功罪
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介護をやる人は、基本的に善良な人が多い
誰かの役に立ちたいとか、ありがとうと言われるのが嬉しい
今朝の朝のNHKドラマのセリフに
「あなたのおかげで助かった」と言う言葉は「麻薬」と言う場面があったが
これに近い言葉が、「ありがとう」かもしれないと思う
私たちの仕事は感情労働である
ありがとうを言われると、
自分が役に立てたことが誇らしくなるし
自分の存在価値が認められたようでうれしい
相手はというと、辛いときに助けてくれた人は、いい人だと思うし
その人がしてくれる事は、正しいことをしてくれると思ってしまう
けれど、ここに落とし穴がある
人の行いには、時に間違いがある
すべての人が、常に相手のために行動できるわけではない
善意に見える行動も、実は自分のための行動で
自分の利益のために考えることはできても
全ての人が相手の利益のために動き続けているわけではないのだ
だからこそ
人を援助する人は
常に自分の行動を振り返り、行動の意味を考え、
結果を予測しながら、より良い方向へ導けるように動かなければならない
そのための学びを重ね、痛みを伴なっても振り返りを行うなど
専門職としてのトレーニングを続けていかなければならない
見せかけだけの学びのない善意では
利益になるところが、その人の自立を阻害する
学びのない善意は、利用者に害をなす
心していたいと思う