2020年4月13日、新型ハリアーのニュースリリースおよびティザーサイトがオープン、商品概要についても一部明らかになっており、早速話題になっていますね!
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/32186273.html?padid=ag478_from_kv
既報通り今回の「新型ハリアー」は、「TNGA(GA-K)」と呼ばれる新プラットフォームに移行、都市型SUVの先駆者として更にスタイリッシュでクーペライクなスタイルに変貌しており、レクサス車っぽいスタイリッシュなデザインに変更されています。また、パワートレーンは「RAV4」と同一、ハイブリッド/ガソリンモデルそれぞれにAWDも備えるなど非常に手堅い構成。
特に、リヤビューはUXに続き「真一文字テールランプ」を採用、そして当方も驚いたのが、「ハイマウントストップランプ」が薄型のスタイリッシュな超大型のものが採用されていること。従来、レクサスLSやLCといったフラッグシップモデルにのみ採用されていたものに近いですね。
インテリアの質感は、もともと高かったですが更にいい感じに仕上がっており、ぱっと見た目ではレクサスUX、レクサスNXよりも質感は高そうに見えます。
合成皮革と思われるドアトリムには、ハリアーのシンボルマークが型押しされているのもファンには嬉しいのではないでしょうか。樹脂パネルむき出しの部分がかなり少ないように見え、全体的にすっきりとした「落ち着きのある」仕上がりになっていて好感が持てます。
その他、注目装備です。
■注目装備1「調光機能付きパノラマルーフ」
これは、日本板硝子社が製造した、瞬間調光ガラス「UMU(ウム)スマート ウィンドウ」を採用したものと推測されますが、トヨタ/レクサス陣営初の装備となります。贅沢をいえば、この機能を使用して、フロントのウィンドシールドガラス上部も、太陽光を遮る仕組みなどできないでしょうか・・・
■注目装備2 「録画機能付きデジタルインナーミラー」
前後方向映像を録画できるドライブレコーダーのような機能を持つようです。リヤも備わっているのは凄いですね。
詳細スペックは不明ですが、SDカードに簡易録画できる機能があるようで、画質や常時録画の有無なども気になるところですが、見た目もスッキリし非常に嬉しい装備といえるでしょう。ただ、ミラー自体のデザインが今ひとつな感じですが・・・
■注目装備3 「12.3インチ大型ワイドディスプレイ」&「静電式ヒーターコントロールパネル」
レクサスの上級車にしか装備されていなかった12.3インチモニターを上位グレードに採用。(標準は8インチのディスプレイオーディオ)また、スタイリッシュな「静電式ヒーターコントロールパネル」は、トヨタ/レクサス陣営初装備でしょうか。具体的な操作方法が気になるところ。
■注目装備4「リモートスタート(アプリ)」
なんと、エンジンスタートやエアコン操作をスマートフォンから操作可能になる機能がオプションサービスで備わっています。
費用などは気になるところですが、従来はディーラーオプションで専用の大きめのリモコンを使用していたことを思うとかなりの進化具合。これは非常に気になる装備ですし、今ひとつパッっとしない「コネクティッド」機能の中では利便性が高くなりそうです。
■注目装備5「19インチアルミホイール」
レクサスNXを上回る大口径の19インチホイール(225/55/R19、高輝度シルバー塗装)を装備。ボディ剛性が飛躍的に高まったGA-Kプラットフォーム採用によるものでしょう。
なお、買い替えの際に気になる先進安全装備(Toyota Safety Sense)に関しては、2019年レベルのものであり、大きな進化はありませんでした・・・とはいえ、レクサスでいえば、「レクサスNX」や「レクサスUX」と同等レベルのものが備わっており、十分に競争力のある先進安全装備といえます。
(事前情報のあった、「BSMとLTAの協調機能」(BSM警告時にステアリングを制御する機能)に関しては、現時点で確認できていません。見送られたのかもしれません・・・)
グレード構成とボディカラーは次の通り。
全7カラー、落ち着いた色調が中心ですね。詳細スペックの公開後、NXとの比較が楽しみです。
さて、このように新型ハリアーはトヨタ/レクサス初の注目装備もあり、すでにレクサスでも人気の「NX」を上回る機能も備えていますが、一方でパワートレーンやトランスミッションがRAV4と同じということ、走行性能や足回りの機構にもハリアーならではのものはなく、新鮮さという意味では思ったよりありませんでした。(外観の新鮮さの方がインパクト大、ですね)
詳細は装備内容はまだ不明ですが、NX(2018年年次改良モデル)は「完敗」というわけではなく、次の点で優位性があると思われます。
・助手席のパワーシート機構(8way)
・本木目/本アルミパネルなど高品質インテリアパネル
・アナログクロック
・F SPORT系のスポーティな専用装備
・豊富な内外装カラーリング
・ステアリング、シフトノブの質感やスイッチ類の仕上げ、外装の塗装品質
・シーケンシャルウィンカー(流れるウィンカー)
・機械式駐車場を意識した幅1850mm以内のボディ幅
とはいえNXもモデル末期、ハリアー発売後は販売状況が厳しくなることは間違いなさそうです。こういうときこそ「ブランド力」や販売店のサービスなどが活かされることになりますね。2021年後半はNXのフルモデルチェンジが予想されますが、果たしてどうなるでしょうか?
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