https://www.chunichi.co.jp/article/152179
トヨタの新型車情報には滅法強い「中日新聞」のことですから、信憑性は極めて高く、またニューモデル「マガジンX」でもかねてから報道していたように、次期クラウンの駆動方式は「FF化」だけでなく、スタイルはセダンタイプからSUVタイプへ変貌する流れになりそうです。
2020年11月2日にデビュー3年目となる「一部改良」(実質的なマイナーチェンジ?)を施したクラウンがトヨタブランドでは(特別なクルマである、センチュリーを除き)最後の「FRセダン」となる可能性が極めて高くなりました。
とにかく、伝統あるセダン「マークX」、「レクサスGS」の廃止に続き、(しばらく継続生産されるとはいえ)「クラウン」のセダンタイプが収束するというのはFRセダンファンならずとも衝撃でしょう。
報道によると、現行クラウンはこのまま(外観の変更を伴う)大幅改良をすることなく生産終了見込みということです。
先日発表されたデビュー3年目の大型改良が「一部改良」にとどまり、外観の変更を伴うマイナーチェンジではなかったのはこういったこと事情が背景にあるのかもしれません。報道どおりとすれば、来年も外観の変更はなく、このままモデル「収束」となる可能性が高まっています。
そんな中、レクサスISが2020年11月5日に大幅な外観変更を伴うマイナーチェンジを果たしたというのは奇跡的なことなのかもしれません。
それにしても、TNGAの新プラットフォーム「GA-L」(大型FR系)はレクサスLSの販売不振、クラウンのモデル廃止・・・ということでもともと採用車種も少ない中、ちょっと不遇な感じですね。(結果的に"マルチステージハイブリッド"の拡販も終了か)
しかし、希望の星はなんといっても燃料電池自動車(FCV)の新型「MIRAI」が待ち構えていること。
モータージャーナリストの評価もすこぶる高い次期「MIRAI」は5人乗りのFRセダンとして12月上旬にフルモデルチェンジ予定で、インフラの問題は依然のこりますが、都心部においては、走るほど大気をクリーンにする効果も期待できるこの「MIRAI」こそがクラウン・セダンの後継車となるのでしょう。
上級モデル「Z」の価格が「790万円前後」とのことですから、ここからFCV関係の補助金が200万円〜300万円補助されると「500万円程度」で購入が可能となりますので、クラウンより上質な仕立てのクルマがクラウンより安価に購入できることとなります。
電動化時代や環境性能対応という環境変化もあり、伝統的なガソリンエンジンやハイブリッドモデルのFRセダンは多くの自動車ファンのあこがれであった「クラウン」であっても存続できない時代が到来したと考えると感慨深いものがあると同時に、燃料電池自動車である「MIRAI」の”レクサス版”の登場可能性の高まりに期待せざるをえません。ボディサイズ的には「GS」が相応しい気もしますが・・・
なお、レクサスは 「LEXUS DIRECT4」(レクサス ダイレクトフォー)というネーミングを新たに商標出願しています。
電動化時代にふさわしい、従来の概念とは違う動きをする、あらたなフル電動化4WD機構の呼称でしょうか?
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