ようやく走行距離は1,000kmになろうとしていますが、ボディサイズも経済的にも、十分なパワーと価格に見合った質感など、普段使いのパートナーとして活躍しています。一方、やはりここ15年以上、レクサスブランド車に慣れてしまっているところも多いので、今秋にも発売されることが予想される、レクサスのんコンパクトSUV「LBX」ではどうなるんだろう・・・ということを意識してしまうことも多いです。
実際に2ヶ月弱ヤリスクロスを使用してみて、「LEXUS LBX」だとこうなるのかな・・・と妄想しながら、感想を記載してみたいと思います。
なお、比較対象は当方が今まで使用してきた「LEXUS NX350h”F SPORT”」です。
まず価格ですが、「ヤリスクロス”GR-SPORT”(ハイブリッド)」は、「275万円〜」、一方レクサスNX350h(FF)”F SPORT”は「617.6万円」と大きな差があります。
ヤリスクロスに以下の主要オプションを装備すると +407,500円となります。
車両本体価格と合計しますと、約「3,157,000円」となりますので、ちょうどヤリスクロスの2倍の価格がレクサスNX350”F SPORT”といえるでしょう。
・ステアリングヒーター、シートヒーター …38,500円
・ハンズフリーパワーバックドア…77,000円
・ブラインドスポットモニター…49500円
・パノラミックビューモニター…33,000円
・TV/ナビキット …159,500円
・LEDフォグランプ…約50,000円
■扱いやすいボディサイズ
なんといってもボディサイズ(特に「全幅」!)
全幅が「1,765 mm」とレクサスNXよりも「100mm」小さいので、この差はかなり大きいです。
初めていく土地でも、事前時に駐車場の状態を調べなくて良いのは助かります。コインパーキングの駐車にもまったく躊躇しません。
なお、レクサスLBXでは「全幅1825mm」とアナウンスされており、ちょうど「ヤリスクロス」と「レクサスNX」の中間サイズとなります。
レクサス最小の「UX」よりも若干幅が短いので、「LBX」も扱いやすい範囲と思います。
■かなり良好な燃費!
ヤリスクロス”GR-SPORT”で、燃費走行をすると、下道では「30km/L」に近い燃費をマークします。
肌感覚では、2.5Lハイブリッドシステムの「NX350h」よりも、リッターあたり5km〜6kmほど伸びる印象です。
ただし、近所のスーパー、コンビニ等への「ちょい乗り」だと、NXもヤリスクロスも「約10km/L」前後と変わらない印象です。
ヤリスクロスは3気筒エンジンということもありますが、思ったよりエンジンノイズも気にならず、むしろ燃費の良さが好印象です。
「LBX」でも、コンスタントに「25km/L」ぐらいをマークできればかなり魅力的ですよね。
■静粛性は価格差なりの差が
車両価格の差がわかり易い例として、装備意外にも「静粛性」があげられます。
ヤリスクロス(ハイブリッド)は、モーター走行しているときの静粛性は優れていますが、レクサス「NX」との差は価格以上の差があると感じます。
静粛性の強化にはかなりコストがかかりますので、「LBX」ではどれだけレクサス「NX」に迫る静粛性を実現しているのか楽しみです。
■特徴的なスピードメーター
ヤリスクロスの「Z」グレード以外のメーターは液晶サイズは小さいですが、メーター全体共通して、見やすいです。
ただし、写真画像のとおり、左右の円形のメーターは「映り込み」が激しいのが難点です。
「LBX」では、12.3インチのフル液晶メーターを採用していますが、このように物理的なメーターもなかなか味があって良いですね。
フル液晶のデジタルメーターは「のっぺり」とした表現になりがちですし、すでに多くの車種で展開がスタートしていますので、そのうち「フル液晶=安っぽい」というイメージになるかもしれません。
スピードメーターへのフル液晶の採用は「LBX」がレクサスブランドとしては初となりますが、しっかりとトヨタブランドのメーカーと差別化しているのか、期待と不安でいっぱいです。
■ステアリングの質感が高く、操作性も良好!ただし・・・
予想以上だったのが、意匠性、そして質感が高く小径のステアリング。
とても持ちやすく、ディンプル加工済のレザーステアリングは質感もよく気に入っています。
ステアリングスイッチのデザインや操作性も問題ないです。
ただし、ハイブリッドは「パドルシフト」がないんですよねぇ・・・
ここは「GR」の名を冠するのであれば、ぜひ装着してほしかったところ。
「LBX」ではおそらく全車にパドルシフトは備えているでしょう。ぜひ「ヤリスクロス」の年次改良でパドルシフト標準装備を望みます。
■ドライブモードセレクトはメリハリあり、ただし押しにくい!
ヤリスクロスにはドライブモードセレクトが備わりますが、「PWR」、「NORMAL」、「ECO」それぞれ違いが明確にわかるのがいいです。
山道を走行するときは「PWR」を選択するとキビキビした走りとともに、ステアリングの重みがスポーティ感覚をアップさせ、反応もクイックになりますし、ワインディングロードの走行が楽しくなります。
ただし、このドライブモードセレクトスイッチの場所が良くないです。
画像のように少し低い位置にあるため、走行中にブラインド操作することはほぼ不可能ですし、スイッチ自体も小さいので・・・
使用頻度の高いスイッチなので押しやすい場所にあればいいのに、と感じます。
「LBX」ではステアリングスイッチやタッチパネルで切り替えることになりそうですが、ぜひ「物理スイッチ」の復活を期待します!
■足回りは固く、「ガツン」と
ハンドリングと、足回りに定評のあるヤリスクロス”GR-SPORT”ですが、ダンパーに「減衰力可変機能」がないこともありますが、路面状態をかなり素直に「ガツン!」と受けます。
当方居住地近辺は、舗装済の道路であっても道路の整備が追いついていないのか、かなり凸凹しているので、結構衝撃があるので、乗り心地という面ではちょっと厳しさがあります。「LBX」では、重量もかなり増えるでしょうし、足回りについても快適な方向に振っているチューニングと予想しますが、”F SPORT”が今のところ存在しなそうなので、代わりのスポーティグレードの乗り味がきになるところ。
■ピラーが「ハード樹脂」むき出しは気になる
低価格を実現するためには様々なコストダウンが必要ですが、例えば常に視界に入る「Aピラー」。
レクサス車では、全車ファブリック系の素材が巻かれていますが、ヤリスクロスは、シボ入りのハード樹脂です。
ハード樹脂の場合は、いつのまにか傷付きやすいですし、渋滞時などは視界に入るので、個人的には質感は結構気になるんですよね。
「LBX」においては、NX等のような粗目のファブリックが基本で、特注モデルのビスポークビルドでは、上質な表皮素材を備えている可能性もありますね。
こういうところで低価格で提供できるようにしているのだなぁと感じます。
■グローブボックスもかなり質素
グローブボックスに照明がない、ダンパーがない。これは文句ではなくて、この価格帯だと当然かと思います。
しかし、レクサス「LBX」では、さすがにLED照明や、ダンパーはついてくると思いますし、エアコンフィルター周りの構造、そして写真では、内部構造もまるわかりですが、このあたりはしっかり遮音対策がされるものと思います。
細かな点ですが、これだけだけでも随分上質さは変わってくると思います。
■インテリアライトが乏しい
びっくりしたのが、ヤリスクロス”GR-SPORT”、本当に夜は室内が「真っ黒」ということです。
(”GR-SPORT”には上位グレードで装着済のLEDバルブの配線はきているのですが、LEDバルブが省かれているだけなので増設は可能)
単に照明が省かれているだけでなく、例えば、パワーウィンドウスイッチは運転席側のウィンドウ開閉ボタンのみにしかイルミライトがありません。
また、ルームランプのボタンも、スイッチ自体に照明がないため、(しかもスイッチが小さい・・・)そのため、夜間はなかなかルームランプを一発で付けることが困難です。
また、ドアノブが「ブラック」で照明もないので、乗降時レバーがどこにあるのかパッと見た目がわからないので、特に助手席にゲストを乗せたときは困りそうです。
このあたり、当然「LBX」では対策されているでしょうし、上位グレードには64色のマルチカラーのアンビエントライトが備わることが明らかになっていますから問題はないと思いますが、照明が結構重要だなぁと改めて感じました。
■助手席側サンバイザーが簡素
助手席側には照明はもちろん、「バニティミラー」もありません。
レクサス車でこれだと家族や友人からクレームが来るでしょうから、ここは改善されるでしょう。
コストにするとほんの数百円レベルと思いますが、こういう努力で低価格を実現しているのですね・・・
■ハザードランプが点滅しない
レクサスではおなじみとなった、ハザードランプスイッチON時のスイッチ自体点滅する仕様ですが、ヤリスクロスでは点滅しませんので、ハザードスイッチの消し忘れがあるかもしれません。地味ながらこういう部分も差別化されているのだと気づきました。
「LBX」では、当然レクサス基準にレベルアップするでしょう。
■リヤアームレストが役にたたない
また、リヤのセンターアームレストはかなり簡素な仕上げになっており、ドリンクホルダー一体型となっています。
これは流石に「LBX」では改善されるでしょう。
(最初はそもそもセンターアームレスとの使い方がわかりませんでした・・・)
他にも、ラゲージに「トノカバー」がついてないなど(ディーラオプションで設定あり)、レクサス車では当然ついているものが省かれていたり、オプションだったりするのは、所有してみて気づいたところでした。
なんだか欠点がばかり書いているような気もしますが、価格帯を考えれば理解できるところです。
こういった不満点をしっかり解消して、さらに乗り心地や静粛性を高めて、スッキリとしたのり味を実現してくれるのがレクサスブランド車ではないか、と感じます。
おそらく「ハリアー」と「NX」よりも「ヤリスクロス」と「LBX」の方がより違いを感じる仕様になっていると思いますので、その意味でも今のうちに「ヤリスクロス」をマイカーとして経験できるのは、自分にとっても良かったなと思います。
仕事用として割り切れば大変いい車であることには違いありませんし、とにかく社外品のパーツが多数発売されているのが、ぷちDIYカスタマイズが好きな私としては嬉しいです。
不満な点は、オーナーの工夫で使い勝手を良くすることで、魅力的な1台に仕上げることができるので、自分が最初に購入した「トヨタ/セリカ(ZZT230)」を思い出して、少しずつカスタマイズしていこうと思います。
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コメントありがとうございます。
フロントドアトリムですね!GR SPORTは中央部分にファブリックが貼られていますので傷・汚れも目立たず、いい感じです!ただし、ファブリック(エアヌバック)部分の生地は薄いので、手で触りたくなるほどの高品質ではありません。
しかし、通常の他グレードにくらべると質感は高いと思いますので、気になる場合は交換されるのも良いかと思います。
(私がもち中古で購入するならば、ステアリングと、シフトノブ、シート座面は交換したくなります)
Blog楽しく読ませて頂いております。
小生もヤリスクロス(Zグレード)を中古車で購入しました。
初期生産の為、フロントドアトリムボードの傷、変色が目立ちます。
改良後モデルのドア内装を交換するか考えております。
改良後モデルに追加されたGRグレードのフロントドアトリムボードの
・質感
・傷等の入りやすさ等々
ご教授頂けると助かります。
よろしくお願いたします。