Z」(以下、「クラウンスポーツ」と表記しています)!
https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/crownsport/crownsport_main_202310.pdf
新型クラウン4タイプが発表された当時から人気を呼んでいた「クラウンスポーツ」ですが、エクステリアは万人受けするかっこよさですね!
クラウンクロスオーバーで違和感のあったフロントロアグリルもしっかり空いているようですし、ブラックアウトされたパーツも適度で好みのデザインです!
2010年代後半に流行した「奇抜なデザイン」がなく、(美しさという点では欠けているかもしれませんが)誰が見ても気になる素敵なデザインになっているのではないでしょうか。
「インテリア」については酷評といっていいほどの意匠と質感だった「クラウンクロスオーバー」での意見を早速取り入れ、パーツがのっぺりした印象にならないよう、「塗装」や「加飾」をするなど工夫が見られるのは好印象。
ただし、パーツ自体の造形はほぼ同じなので、不思議な分割線や凸凹したセンターコンソール周りの煩雑なデザインは指摘には相変わらず気になるところですが、ここは実車をみて確認したいところです。
「SUVタイプ」の車であればある程度カジュアルなのは良いと思いますが、「クラウン」を名乗ること、上級モデルで「600万円前後」(590万円)の価格ということ要求値は高くなるのはやむをえないと思います。
*クラウンスポーツwebカタログ P6より
では公開されている「クラウンスポーツ」webカタログをチェックしていきたいと思います。
https://toyota.jp/pages/contents/request/webcatalog/crownsport/crownsport_main_202310.pdf
■ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプ
なんといっても個性的な前後ランプ。奇抜さがなく、かつ先進的な印象でとても良いと思います。
写真で見ると、大きなプリウス、という印象を持つ方もいらっしゃるようですが、実物はずいぶん違うようです。
しかし、ヘッドランプのメインの場所が、フォグランプっぽう場所なのには驚きですし、この場所と大きさで「アダプティブハイビームシステム」の機能を実現しているのは技術の進化を感じます。
*クラウンスポーツwebカタログ P8より
■21インチアルミホイール&タイヤ
必ずしも大口径ホイールが良いわけではないですが、2.5LのHEVシステム搭載車としては過剰とも思える21インチサイズのアルミホイール&タイヤを装備。
レクサス「NX」の20インチを超えるサイズとなって、見栄えもさらに良いですね。ホイールカラーはどちらもグロスブラック塗装。
なお、タイヤ幅が狭いタイプを設定(布製タイヤチェーン装着可)しているのはクラウンらしいですね。
*クラウンスポーツwebカタログ P8より
■12.3インチTFTカラーメーター
レクサス車では2024年の「LS」そして「LBX」で採用される見込みですが、まだ普及していないフルサイズの液晶メーターを採用。
競合となるレクサス「NX」では7インチサイズとなり、同時に表示される情報量が少ないのが難点でしょうか。
*クラウンスポーツwebカタログ P10より
■カラーヘッドアップディスプレイ
写真で見る限り大型のヘッドアップディスプレイを装着。
配置はレクサス系と異なるようですが、大きさ、表示内容ともに十分なサイズでしょう。
ところで、私的には、ここに「エネルギーフロー」を表示してほしいのですが(私だけ??)・・・
*クラウンスポーツwebカタログ P10より
■助手席4wayパワーシート
レクサスとの違いの1つです。
トヨタブランドでは、殆どの車種で助手席のパワーシートの可動箇所は「4way」(前後、前傾・後傾)にとどまりますがレクサスでは基本的にはほとんどの車種で8wayで調整幅が広いです。
とはいえ、この違いだけでレクサスを選択する方もいないと思いますが・・・調整幅は大きい方が良いですよね。
*クラウンスポーツwebカタログ P11より
■ポジションメモリー&パワーイージーアクセスシステム
レクサスでは3名分のメモリーですが、トヨタブランド車では2名分のメモリーにとどまります。
パワーイージーアクセスシステムもしっかり装備されているので、乗降時もスマートで抜かりないですね。
*クラウンスポーツwebカタログ P11より
■スマートキー
レクサスでは「カードキー」または新型RXおよびLSではより精密にスマートキーの位置を計測できる「測距キー」が装備されますが、クラウンスポーツでは通常のスマートキーです。カードキーは小型なので、財布やスマホケースにも収納できますし、便利です。
*クラウンスポーツwebカタログ P12より
■肩口シートスイッチ
レクサスでは装着車種が少ない「助手席肩口パワーシートスイッチ」。
クラウンのラグジュアリー系では定番装備ですが、スポーティタイプにも装備してきたのはさすがクラウンブランド。
レクサス車では「F SPORT」系には原則装備されません。
*クラウンスポーツwebカタログ P12より
■イルミネーテッドエントリーシステム(シングルカラー)
設計がクラウン4兄弟同様のため、新型NX以降の第4世代レクサス車で定番装備の「アンビエントイルミネーション(マルチカラー)」は装着されておらず、フットランプ、ドアカーテシランプ、カップホルダーなど部分的な控えめな単色のLED照明にとどまります。
おそらくクラウン4兄弟で最もオーナーの年齢が若くなるでしょうし、外見の派手さの反面、インテリアの照明はおとなしめ(むしろ、暗い)というのはキャラクターの性格的にもマッチしていない感があります。
レクサス「NX」の場合は、オーナーのほとんどを締める”F SPORT”、"version.L"の2グレードで64色のマルチカラーのアンビエントライトを備えています。
*クラウンスポーツwebカタログ P12より
■トヨタプレミアムサウンドシステム(10スピーカー)
サウンドシステムも、レクサスと同等のものを採用しているようです。
スピーカー数で決まるわけでもないと思いますが、コストが厳しくなるとスピーカー数の削減は率先して行われますので・・・
クラウンスポーツの「Zグレード」以外のグレードではどうなるでしょうか。
*クラウンスポーツwebカタログ P12より
■パノラマルーフ[MOP]
開閉機構を持たない、固定式のパノラマルーフをメーカーオプションで準備。
価格は110,000円と一般的な前席のみの「ムーンルーフ」と同等なのが嬉しいですね。
レクサス「NX」や「RX」のパノラマルーフは開閉機構やチルト機構もあり、面積もクラウンスポーツより大型のように見えます。
*クラウンスポーツwebカタログ P12より
■おくだけ充電(縦置き)
おくだけ充電が標準なのはクラウンらしさと思いますが、拡大傾向のスマホにはサイズが厳しそうです。
ただし、標準装備なので、万一使えなくても文句はでないでしょう(これが、メーカーオプションだったら、自分のスマホが適合しないと不満の声につながるので・・・)iPhone15 Pro Maxはケース付きで充電できるか気になります。
*クラウンスポーツwebカタログ P14より
■調音天井
レクサス車の技術開発記事では見かけたことのない「調音天井」を採用とのこと。
室内で対話する際に、オーディオの音量を下げることなく、ロードノイズを気にすることなく、大きな声を出さずに会話できるのであればとても便利ですね。こういったところは、クラウンらしさの機能でしょうか。
■除電スタビライジングプラスシート
トヨタブランドの一部車種(新型プリウス、カローラスポーツ特別仕様車等)で先行装備されている、除電スタビライジングプラスシート。
クルマのボディやタイヤの帯電を低減するというアルミテープと同様、効き目が半信半疑の機能ですが、特許も取得されていますし、効果はあるのでしょうが不思議な機能の筆頭格ですね。
レクサス車では採用されていない機能となりますが、今後はレクサス車でも装備が進むのでしょうか。それとも素材との組み合わせなど制約があるのでしょうか・・・
*クラウンスポーツwebカタログ P16より
■2.5LHEV+バイポーラ型ニッケル水素電池
レクサスでは未採用の、2.5Lエンジンに、バイポーラ型ニッケル水素電池を使う仕様
システム出力は172kw(234PS)、市街地モード燃費が「19.1km/L」、郊外モード燃費が「22.7km/L」。
*クラウンスポーツwebカタログ P17より
レクサス「NX350h”F SPORT”(AWD)」では: ハイオクガソリン仕様ということもあり、システム出力はクラウンを若干上回る「179kW(243PS)ですが、反面、燃費は市街地モード燃費が「17.6km/L」、郊外モード燃費が「21.0km/L」とクラウンスポーツに届きません。
長距離走行、年間走行距離が多い方など、経済性ではクラウンスポーツが優位に立ちそうです。
■後輪操舵(DRS)&最小回転半径
レクサスでは後輪操舵採用車種はごく僅かですが、クラウンクロスオーバーは、2.5L系エンジン搭載車で初の「DRS」を採用。
最小回転半径が「5.4m」とFRセダン車とほぼ同数値になっているのは凄い!
レクサス「NX」は全車、最小回転半径が「5.8m」と結構大きいので、かなり違いが出そうです。
ただ、DRSは、いつの時代も常に「違和感」との戦いで、レクサスのDRS(LDH)は2012年発売のレクサス「GS」から採用を開始していますが、未だに試行錯誤している印象を受けますね。
*クラウンスポーツwebカタログ P18より
■VDIM
車両の安定性と運動性能を制御する「VSC」ですが、より高度な制御をするのが「VDIM」と考えて良いのではと思っているのですが、コストを掛けれるクルマはより限界点に至る前の段階での制御をスムーズにする「VDIM」が採用されており、上級車かどうかの判断ができます。
その点では、クラウンスポーツはトヨタブランドで数少ない「VDIM」搭載車、レクサスNXでは「VSC」搭載車ということで差がついています。
なお、レクサス「RX」は「VDIM」が搭載されます(セダン・クーペ系もVDIM)
*クラウンスポーツwebカタログ P18より
■アドバンストドライブ(渋滞時支援)
レクサス車でも採用が増えているアドバンストドライブ(渋滞時支援)。
レクサス「LBX」でも採用されますので、当然クラウンスポーツにも採用されるのは違和感ありませんね。
*クラウンスポーツwebカタログ P22より
■トヨタセーフティセンス(第3世代)
「Lexus Safety System+3.0と同等のシステム。
ただ、同じ第3世代のシステムでも、徐々に機能が進化しています。
代表例として、当方もイチオシ機能のプロアクティブドライビングアシスト[PDA]の機能として、「右左折時減速支援」、「車線内走行時常時操舵支援」が備わっています。これらも従来の車に「OTA」でアップデートできるのでは?と思うのですが、まだレクサスブランド車では配信が行われていないようです。
安全装備の一部をオプションではなく、標準装備にしているのは素晴らしいですね。
*クラウンスポーツwebカタログ P22より
■アダプティブハイビームシステム[AHS]
レクサス車でも全車標準装備ではない「AHS」を標準で備えます。
追加コストが掛からないのは嬉しいですね。しかし、1眼でカバーできるのはほんと凄い・・・(デザイン的には複眼のほうが好みではありますが)
*クラウンスポーツwebカタログ P23より
■ブラインドスポットモニター&安心降車アシスト[SEA]
レクサス車でも多くの車種で標準装備されているブラインドスポットモニターですが、これに降車時の安全性を高めた「安心降車アシスト」を備えているのは嬉しいところ。
レクサスでは、第4世代のレクサス車(NX以降)で、e-ラッチとセットで安心降車アシストを提供していますが、eーラッチでなくても安心降車アシストを提供しているのは素晴らしいですね。
*クラウンスポーツwebカタログ P28より
■ドライブレコーダー機能
レクサス車ではまだ設定が少ないドライブレコーダー機能を標準装備!
画質や記録時間は今ひとつなものの、スマートに後方を録画できるのは素晴らしいですね。
追加コストがかからないのも嬉しい。
*クラウンスポーツwebカタログ P29より
■ITS CONNECT
一般的にはメーカーオプションである「ITS CONNECT」を標準装備。
一部のエリア以外はすべての機能の恩恵を受けれませんが、このクラスでしっかり標準装備してきたのはコストが下がったからなのか、普及させようとする意思のあらわれなのでしょうか。(クラウンスポーツ「Z」グレードなので標準装備という位置づけなのかもしれませんね)
*クラウンスポーツwebカタログ P31より
■12.3インチ ディスプレイオーディオPlus
レクサスでも定番となった「12.3インチ」のディスプレイオーディオ。
第4世代以降の新型車はさらに大型の「14インチ」を提供していますが、ワイド型の12.3インチは使いやすく高精細です。
これで分割表示(2画面対応)になれば本当に嬉しいのですが・・・
レクサス「NX」との対比で行けば約2インチの差は結構大きいですが、分割表示に対応しないのであれば画面の大きさが大きくなってもあまり意味はないかと思います。
*クラウンスポーツwebカタログ P33より
■コネクティッドナビゲーションシステム(5年間無料)
レクサスでは「G-LINK」のネーミングで初回車検までの「3年間」が無料ですが、トヨタブランド車では嬉しいことに「5年間」無料となっています。
(私的には逆の方がプレミアム感が高まるような感じがするのですが・・・)
ナビゲーションシステムの仕様についてはトヨタ/レクサスともに同一です。
*クラウンスポーツwebカタログ P33より
■デジタルキー(MOP)
トヨタブランドでは16,500円かとおもきや、クラウンスポーツではレクサスと同様「33,000円」で提供されます。
初期と異なりかなり安定してきたので便利ではありますが、万一のときが結構あるので(笑)なかなかおすすめしづらいです。
クラウンには「カードキー」の設定がないので、スマートキーをあまり持ちたくない方はつけておいても良いかと思います。
*クラウンスポーツwebカタログ P35より
■インテリアカラー
内装カラーはトヨタブランドで定番の「2色」から選択可能。
レクサスブランドでは最近選択できるカラーが減少傾向にありますが、一般的には4色程度、インテリアパネルも含めるとかなり多くの組み合わせが実現できるのが特徴。(レクサス「LBX」ではテーマごとに1または2のカラーから選択)
クラウンスポーツ、というネーミングからはちょっとおとなしいカラーだなぁ・・・という印象がありますので、赤の差し色が入るクラウンスポーツ「PHEV」に期待する方も多そうですね。
*クラウンスポーツwebカタログ P39より
■エクステリアカラー
外装カラーは鮮烈な「マスタード」やイメージカラーと言える「エモーショナルレッドV」が目立ちますが、シルバー系やブルー系、グリーン系の色がないのが特徴。バイトーン(2トーン)カラーを除けば実質6色となり、レクサス車で一般的な10色前後のカラーラインナップから比べると少なめです。
*クラウンスポーツwebカタログ P40より
■メーカーオプション
今回上級グレードと想定される「Z」グレードのみの発表ということもありますが、メーカーオプションの数が少ないのにも注目です。
実質的には
・パノラマルーフ ・・・110,000円
・デジタルキー ・・・33,000円
・寒冷地仕様 ・・・22,000円
しかありません。(その他は、幅狭タイヤ、スペアタイヤのみ)
実車も相当かっこよいとのことですし、すでに多くの販売店に展示中とのことなので当方も早速チェックしてきたいと思います!
(個人的には「PHEV」に興味あり!!)
*クラウンスポーツwebカタログ P47より
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