》全サービス一覧《 2023.3.25【ドイツ】欧州銀行危機、次はドイツ銀行か [金融・経済] 情報・話題・検索・動画・画像・履歴 ＜真相探求＞ (分析・雑談・参考) 『参考動画』 VIDEO 『適当機械文字起こし』 ※機械なので文字起こしが間違っていることがあります。それから検閲によりワザとＮＧキーワードを避けるために他の表現や文字が使用されてる場合もあります。
2023.3.25【ドイツ】欧州銀行危機、次はドイツ銀行か
文字起こし
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皆さま こんにちは そして こんばんは 及川幸久です
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今日のテーマは「欧州銀行危機：ドイツ銀行は エプスタインを助けて儲けた」ということで お送りいたします
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ぜひ お付き合いください
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アメリカの地方銀行の破綻から始まった 世界的な銀行危機の中心が、今アメリカというよりも ヨーロッパに行っているんですね
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それは クレディ・スイスの破綻ですね
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クレディ・スイスの破綻によって ヨーロッパの大手銀行が みんな危なくなってきたんですが
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その中で 今、「次に危ない」と言われているのが ドイツ銀行です
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昨日 金曜日 ドイツ銀行の株価が 大幅に売られました
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その背景を 今日は考えてみようと思うんですけど、エプスタインが ここに出てきます
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なんで アメリカの性犯罪者 エプスタインが このドイツ銀行の話に出てくるのか？
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ご存じの方は ご存じだと思うんですけど、彼はこの件にすごく関係しています
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今日は この点についてお送りします
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その前に 一つだけお知らせがあります
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私の「春の交流会」ということで、4月8日土曜日17時から 東京銀座のPPサロンというサロンで交流会・懇親会が行われます
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これは 講演会とかセミナーとかと違って、もうちょっとカジュアルな場で飲み放題 食べ放題の場所で お一人お一人と話をする場や質疑応答などが企画されている交流会です
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結構 楽しい機会になると思いますし、ご存じのゲストが来るかもしれませんので、もしよかったら ご参加ください
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詳しい内容は この概要欄・コメント欄に入れておきます
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まず このクレディ・スイスが破綻して、同じスイスのUBSに買収されたわけですね
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それが買収されてクレディ・スイスの話が終わったかと思ったら
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次に来たのが このドイツ銀行です
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ドイツ銀行の株価が今、8ドルぐらいになっています
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もともと ドイツ銀行の株価っていうのは 140ドルとか150ドルぐらいだったんですよ
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それが10ドル切ってるっていうようにずいぶん下がってしまったんです
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特に 先週の金曜日にお幅に売られて株価が15パーセントぐらい 一時 下がってるんですが
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それとは逆に、このドイツ銀行のCDS（クレジットデフォルトスワップ。この銀行が もしも倒産したら そのときにお金が入ってくるという保険）が こんなに上がっています
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こういう現象が今 起きていて
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だから 市場は「この銀行が倒産する・破綻する可能性が高い」というふうに 見ているわけですよね
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このドイツ銀行の破綻の危機に関して 2つ大きな問題があります
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その問題とは、一つがエプスタイン、もう一つがAT1債というものです
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「何だこれは？」というふうに 思われる方が多いかもしれませんけど
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一つ目のほうは 極めて倫理的な問題で、この銀行の倫理の問題です
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もう一つは この銀行の財務の経営の問題です
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エプスタインの話題のほうからいきましょう
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これは今週の月曜日 3月20日付のイギリスのザ・ガーディアンの記事ですが、「JPモルガンとドイツ銀行は ジェフリー・エプスタインとの関係をめぐる訴訟へ」という記事なんですね
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ジェフリー・エプスタイン
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なんで こんな人が話題に出てくるのか
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この人は もともとは ヘッジファンドで大儲けをして 財を成して、その後 児童の人身売買を行い、そして 子供に対しての性犯罪者ということで 捕まって、牢屋で自殺したと言われている人ですね
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エプスタインは2019年に死んでいます
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このエプスタインのものすごい額の資金はドイツ銀行にて管理されていたんですね
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なので マネーロンダリングの可能性もある
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何にして彼の資金は汚いお金ですから使えないので それを彼が資金洗浄（マネーロンダリング）した可能性もある
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それにもしかしたらドイツ銀行が関わっているかもしれない
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そういう話は前からあったんですが、、このことについて ついにアメリカの連邦裁判所が一つの判決を出したんです
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それが今週の月曜日でした
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判決を出したのはニューヨークのマンハッタンの連邦地裁です
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連邦地裁が、「JPモルガンとドイツ銀行が 性犯罪者エプスタインとの関係から故意に利益を得ていたとする訴訟を進める」という判決を出したんですね
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これはまだ本格的な裁判になっていないんです
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たくさんの訴えがこの件で起きていまして、まずはこの連邦地裁が中身を見て、訴えのうちのいくつかは却下しているんですけど
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でもそのうちの重要な部分は、「これは本格的な裁判をやりましょう」ということで連邦地裁が裁判にゴーサインを出したのが、この判決なんですね
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これは画期的なことであり、非常に重要なことです
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特にJPモルガンとドイツ銀行と 2つの銀行が関わっているんですけど
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どうもエプスタインの資金を最初に預かっていたのは アメリカのJPモルガンで、その後ドイツ銀行に資金が移ったみたいなんですよね
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このドイツ銀行の方が特に問題なんですが
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40人の未成年の少女がエプスタインに対して 性的暴行の訴えを起こした後でも、ドイツ銀行は2013年にエプスタインを顧客として受け入れた
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だからこれが問題なんですね
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これだけたくさんの少女の訴えがあって、それが表に出ていて分かっているにもかかわらず 、2013年にこのドイツ銀行はエプスタインを顧客として受け入れている
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これが悪質だということをこの裁判所が言っています
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マンハッタンの連邦地裁は「エプスタインの児童人身売買は、JPモルガンとそして その後のドイツ銀行の援助なしには不可能だった」というところまで言っています
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つまり「この2つの銀行がこのエプスタインの とんでもない犯罪に手を貸したことで彼の犯罪は成り立ったんだ」という判決が出ているので
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当然こんな銀行は批判を受けます
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これが今回の件の背景にまずあります
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そして 2つ目がこのAT1債というものですね
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これは分かりにくいと思うので ちょっと説明させていただきますが、分かりやすく説明する自信がありません
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まず こういう記事があります
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これは先週3月19日付のイギリスのFTの記事です
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FTの記事によると、UBSのクレディ・スイス買収救済策に伴い、クレディ・スイスのAT1債を無価値にするという発表をスイスの金融当局がしたんですね
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これには私もびっくりして、これは世界の金融界が衝撃を受けた発表だったんですよね
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クレディ・スイスが危ないということになって、スイスの金融当局・政府が入ってUBSが買収するというのを極めて早く決めてくれたので これは早かった
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この動きは素早く行われたので、「大きな金融危機に至らないんじゃないか」というふうに思われたんですが
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ただ蓋を開けてみると、とんでもない内容があって、それがこれだったんです
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このクレディ・スイスが大量に持っているAT1債という特殊な債券があるんですね
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この特殊な債券を全部無価値にすると彼らは発表しました
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これは債券ですから、この債券に投資している投資家がいるんです
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その投資したお金がパア（無価値）になってしまうという こういう話なんですよ
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このAT1債とは何なのかについて説明します
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銀行がお金を調達する際、その中は顧客から預かっている預金もあれば、それから逆に自分の資本である自己資本、普通の株式を発行して得たお金もある
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銀行が持っているお金にはいろんな段階があるんですね
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その中で、もしこの銀行が破綻したらこのお金を関係者に返すことになりますが、その返す際の優先順位というのがあるんですね
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一番優先順位が高いのは何といっても預金です
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一番優先順位が低い、つまり劣後なのは株式です
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株式は破綻したら紙くずですね
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その株式は、当然株式ですからもし破綻したら紙くずになるというのは、株式を持っている投資家はみんな覚悟の上なんですけど
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その株式以外に、債権にもいろんな債権があるんですね
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その債権の中で返済の優先順位が高いものと、返済の優先順位が低い劣後のものがあります
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その中で最も劣後というものがAT-1債というものなんですよね
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このAT-1債に関しては、BIS規制で決められたバーゼル合意というのがあるんですね
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これは2008年のリーマンショックによって世界中の金融が大混乱したので、その後に決められた合意で
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バーゼル合意とは、「銀行の自己資本比率を8%以上にせよ」という合意なんですね
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その自己資本の中にこのAT-1債というのが入っているんですよね
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ちょっと詳しく言うと、「株式とAT-1債だけで6%以上にせよ。さらにその上の劣後債とか引当金とかなどを入れて、トータルの自己資本を8%以上にしろ」というのがバーゼル合意なんです
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「こうなっていれば銀行が健全な姿だ」という話なんですよね
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この中のAT-1債というのは、債券の中で一番劣後なんですね
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AT1債は劣後で、別名CoCo債というふうに言うんですけど、そもそもこれは永久債なんです
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永久債というのは償還期限がないものです
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10年後に償還するとか30年後に償還するとかという期限がないのが、永久債なんです
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つまり永久債は返済の義務が全然ないんですね
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ただ、債券だから利息はあります
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その利息、つまり金利が高いんですね
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永久債は、返済の期限がないけど金利が高い
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ただ、金利が高い代わりに金利支払い停止もあり得るんです
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そして返済はもちろんしないし、元本削除というのもあり得る
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そして、転換社債みたいなものなんですけど、株式にいつの間にか転換されてしまうということもあり得る
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ということで、AT１債は限りなく株に近い債券なんですね
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だから金利は高いがリスクも高いというそういうものです
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このAT1債が実は人気があったんです
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AT1債投資が増えた理由があります
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それはヨーロッパのマイナス金利です
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最近はヨーロッパもインフレになりましたけど、その前までずっと長くマイナス金利でしたよね
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マイナス金利なので、機関投資家は運用で困っていたわけですね
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そこでこの金利の高いAT1債に人気が集まりました
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これはリスクが高く、個人が扱える商品じゃないので、プロの機関投資家向けだったんですよね
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そんな中でヨーロッパでは、人気があるので銀行がみんなAT1債を発行したんですけど、その中にドイツ銀行があるわけです
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そしてドイツ銀行というのは一時破綻の危機があったわけですよね
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いろいろスキャンダルとかあったので、CEOが変わって経営陣が一掃されて、ドイツ銀行の再建計画というのが3年くらい前に出されたわけですよ
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その内容の中には、まずリストラ（2割の人員削減）だったりとか、そういうリスクの高い株式売買業務からは撤退するとかっていうのがあったんですけど
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もう一つとして、バーゼル合意で8%以上にするように定められている自己資本比率を13.6%にしますというのを彼らは約束したんですね
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これによってドイツ銀行は、自己資本をここまで高くするのかと人々を驚かせ、市場の信用を得たわけです
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ということはこの株式とAT1債を彼らはたくさん発行したんですね
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ちょうどいいことに、AT1債は投資家に人気があったので、それでこのドイツ銀行の破綻という話はなくなったんですよ
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危機は一時的になくなったんですが、そこに今回クレディ・スイスの破綻がやってきてしまって
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そもそもその前に金利が上がったというのも問題だったんですけど
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このクレディ・スイスの破綻によって、クレディ・スイスのAT1債が無価値化された
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そうすると他の銀行のAT1債まで価値が下落したわけです
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こういうものなんですよね
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特にこのAT1債発行の多いドイツ銀行が問題になったという流れなんです
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最初のエプスタインの件とこの件と2つ合わさって「ドイツ銀行はかなり危ない」というふうに思われます
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この後どうなるか、ウォッチしていきましょう
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今日はここまでです
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ご視聴誠にありがとうございました
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